あさが来た 129話 宜の母・フナと語るあさ

連続テレビ小説(朝ドラ)『あさが来た』
2016年3月2日(水)放送
第22週 第129話 「自慢の娘」

『あさが来た』第22週 第129話 「自慢の娘」あらすじと見どころ解説

あさは女子大学校の寄付金集めで京都を訪れ、仕事を片付けると千代が暮らす女学校の寄宿舎に足を運びました。寄宿舎で、あさは宜の母・フナと遭遇。フナは宜を退学させ嫁入りさせるつもりで寄宿舎にやって来ていたのです。

千代と宜を待つ間、あさとフナはお互いの娘の将来について語り合いました。自分たちの娘時代の生き方と今の時代の娘たちの生き方は何もかも変わってしまった。お互い、もう少し娘たちのことを見守ってあげようと。

その日のうちに京都を発ったあさは、夜遅くに大阪の自宅に到着。家に着くなり、沈んだ表情を浮かべる藍之助の姿があさの目に飛び込んで来ました。菊が腰の骨を折ったという便りが惣兵衛から届いたものの、藍之助は実家に帰ることを躊躇していたのです。

あさや新次郎に背中を押され、藍之助は急いで和歌山に帰ることになりました。しかし、藍之助が実家に着いたその日の朝、菊はすでに息を引き取っていました。菊の葬儀で、悲嘆にくれる藍之助を、養之助は菊の最期の様子を聞かせて励ますのでした。


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midokoro
宜の母・フナの登場です。

フナを演じるのは高橋由美子さん。

千代と宜はその生き方への志向が正反対ですが、あさとフナのそれもまた正反対。ねじれたふた組の母娘の騒動のフラグが立つ回になるかも知れません。

『あさが来た』第22週 第129話 「自慢の娘」
 事前発表あらすじのレビューと解説

京都の寄宿舎で初めて会った宜の母・フナと語り合ったあさが大阪の家に戻ると、浮かない顔をした藍之助が待っていました。

菊からの手紙がないことに悪い予感がしたのでしょうか。

前回、菊が悪夢にうなされる場面が描かれますが、その悪夢と藍之助の悪い予感はつながってしまうのでしょうか。

悲しいことが重なる第22週。

ひとつめの悲劇が間もなく始まります。

『あさが来た』第22週 第129話 「自慢の娘」
 朝ドラ観賞後の感想

鬼母ちゃん

娘からの初めての相談事にあさちゃんが喜んだのもつかの間、その相談事は娘自身のことではなくて宜ちゃんのことだった。

娘からの相談事が期待したような内容ではなかったことに落胆する表情が見え隠れしていたあさちゃんでしたが、宜ちゃんのお母ちゃんとの会話によって期せずして自分を客観視出来たのは大きな収穫でした。

また、前回の千代ちゃんとの口喧嘩があったればこそ、新次郎さんから「娘はサナギ」と諭され、その時の新次郎さんの言葉があったからこそ、宜ちゃんのお母ちゃんも娘の退学を思いとどまらせることが出来ました。

そして、前回のあさちゃんと千代ちゃんの口論は、めぐりめぐって千代ちゃんの母親に対する「(おそらく初めての)おおきに」で回収されました。

「おおきに」と言う時の千代ちゃん。二人の母親の会話を覗き見ていた時の千代ちゃん。いずれもいい顔してました。

これから先も、千代ちゃんのお母ちゃんへの辛辣な毒舌が炸裂するかも知れません。あさちゃんも今回の決意を忘れて、娘の将来のことで暴走が再び始まるかも知れません。

しかし、この母娘関係はもう大丈夫でしょう。この先、再び口喧嘩が起こっても、これからは母娘漫才として笑って見て入られそうです。

追記:千代ちゃん、いつの間にお母ちゃんの頭にツノを書き加えたの?寄宿舎を去り際の、あさちゃんのツノへのリアクションも娘への愛情たっぷりで粋でした。

娘からどれほど罵られてもお天道様のように照らしてあげるのが親のつとめという新次郎さんの言葉をすぐに実行するあたり、さすがです。

あの山が山王寺屋、ここがあたしらの山王寺屋

劇中最後となった菊さんの言葉が泣かせます。

菊さんのただ一つの願いは山王寺屋の暖簾を再び上げて大阪に戻ることでした。その願いは裏を返せば和歌山での暮らしや夫と息子の努力を受け入れていないことでもありました。突き詰めて言えば自分の人生を認めたくなかったということです。

そんな迷いが前回の子育てを悔いるような菊さんの言葉にも表れていたような気がします。しかし、菊さんが悔いていた子育てをはつちゃんは肯定し感謝した。あの時見せた菊さんの涙が、菊さんがやっと自分の人生をありのまま受け入れたことを表現していたのでしょう。

山王寺屋の再興の夢がみかん畑という形になった結実したことを悟り、菊さんはこの世に思い残すことは何一つなく逝くことが出来ました。美しい最期でした。

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12 Responses to “あさが来た 129話 宜の母・フナと語るあさ”

  1. ミナナ より:

    しかし今回も盛りだくさんでした。和歌山チームにおされてますが、のぶちゃんのお母さんが娘の進路を反対しながらもそっと教科書を読んでいる演出なんかも見逃せない感じでした。そして手で角を作ったときのあさの笑顔が夏目雅子さんにそっくり…上品でやんちゃな笑顔に同性ながら見とれました…今朝も消化不良ですが、もう今日の放送はじまります(笑)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 手で角を作ったときのあさの笑顔が夏目雅子さんにそっくり

      同じことを感じていました。そして、去り際の笑顔も。本当にいい表情してましたね。

  2. よるは去った より:

    宜ちゃんの母親役学問高橋由美子さんですか。民放だけど「南くんの恋人」とか何十年前だったかななんて想いで見てました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      調べてみたところ『南くんの恋人』で高橋由美子さんが演じたキャラのお父ちゃんは、今話題の策士・真田昌幸なんですね!

  3. もんすけ より:

    おかあちゃん鬼の角を書いていた時の千代ちゃん、
    どんな顔して、どんな文句を言っていたのでしょうね。
    加野屋の跡取り娘でもなく、有名な女実業家の娘としてでもなく、
    肩書に見合う期待をせず、見守って欲しかったのかな…と思い、
    千代ちゃんのキラキラした喜びの笑顔にしみじみ。

    きっと山王寺の跡取り娘として親やお家の期待に添うため
    極限まで気張っていたであろう菊さんの自己解放。
    「本当の自分の居場所」をずっと心の奥で探し続けていたのかな…と、
    温かな家族の和の中心に、凛と座る姿には目頭熱くなり。
    また、へいさんの藍乃助君を見送る姿に、榮三郎さんを見守っていた雁助さんを重ねてしまいました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      菊さんが自分の人生を受け入れることになる最期は本当に美しい場面でした。山王寺屋の今日までの日々が走馬灯のように巡ってきました。

  4. みかんの皮 より:

    菊さんの最期に泣かされました。みかんの花の香りはドラマで語られた通り、気品のある香りで、花びら得る精油はごくわずかです。包み込むような深みと優しさがあります。その香りを愛したイタリアの公女にちなんでネロリと呼ばれます。まさにお菊さん♪

    一方、今朝のあささんのオチャメな角だし!笑わせてもらいました。千代ちゃんのありがとうには涙。

    母の気持ちも娘の気持ちも、じーん。

    我が家のベスト作品は「ちりとてちん」でしたが、「あさがきた」はきっと初のDVD購入になりそうです。


    高橋幸司さんの信長は本当に素敵でした。9歳上の姉の影響でしたが、私の信長像は彼によって固まりました。朝ドラの「おはなはん」も助命嘆願書が出てましたね♪
    姉は若くして亡くなりましたが、幼い私に素敵な俳優さんの存在を教えてくれました。吉永小百合ファンも姉譲りです。
    姉の3倍以上生きて、母にもなれました。ドラマもたくさん楽しんでます。

    長々とお邪魔しました。

    深い洞察の感想を拝読するのが楽しみで、日課にしています。
    最終回が近いのが本当に残念です。それこそ、あさロスが心配です。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      我が家もこれまでベスト作品が『ちりとてちん』でしたが『あさが来た』も甲乙つけがたい作品となりそうです。

      今回も、ツノの落書きに始まり千代ちゃんの「おおきに」。そして菊さんの最期の言葉。どれを取っても心が行き届いていて何回見ても感動します。

      DVDも初購入になりそうです。

  5. カッチ より:

    今日はあさが宜ちゃんのお母さんと話をしてましたね。
    その後の千代があさを見る目が少し尊敬しているように見えたのですが。これで少しは千代のあさへの態度が変わるといいのですが。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      白岡家の母娘のケンカ漫才はまだ続くかも知れませんが、少なくとも険悪なケンカにはならないかも知れないですね。

  6. atsu より:

    昨日は大河で真田昌幸を演じる草刈正雄が話題になりましたね。私も『風と雲と虹と』の玄明や沖田総司の頃を思うと今のダークファーザーぶりはびっくりぽんです。(脚本家の三谷幸喜は私と同じ年なので彼の昔のイメージも知っていて昌幸を書いていると思います。)モデル出身で長身、エキゾチックな雰囲気はディーン・フジオカとちょっと重なるかもしれません。ということは、ディーンさまも今後長く時代劇や朝ドラで意外な役を色々演じて、また私たちを楽しませてくれるかも!!
    ついでに、”ロス”の元祖は『太閤記』で信長を演じた高橋幸治でしょうか。主役は秀吉なのに、本能寺の変が近づくとNHKに「信長を殺さないで」と投書が殺到し、スタッフを困らせたという話を読んだ記憶があります。(残念ながら直接ドラマを見た記憶は残っていません)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > ”ロス”の元祖は『太閤記』で信長を演じた高橋幸治

      気になって調べたところ「信長を殺すな」という助命嘆願により本能寺の変の放送を延期。翌年(昭和41年)に放送された朝ドラ『おはなはん』でも、ヒロインの夫役への助命嘆願で死去場面が延期。筋金入りのロスの元祖ですね。

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