あさが来た 142話 明治31年女子大設立決定

連続テレビ小説(朝ドラ)『あさが来た』
2016年3月17日(木)放送
第24週 第142話 「おばあちゃんの大仕事」

『あさが来た』第24週 第142話 「おばあちゃんの大仕事」あらすじと見どころ解説

世の中の景気が日に日に悪化する中、あさはある決断を下しました。石炭が順調に採掘され炭鉱に高い値がつく今のうちに、九州の鉱山事業を売り払おうと考えたのです。あさは早速そのことを榮三郎に相談します。

そんな中、啓介が大阪にやってきました。千代との縁談を断ったことを啓介は謝罪しにきたのです。美和の店・晴花亭で啓介の本心を聞かされ納得する新次郎でしたが、諦めきれないよのは頭を下げて千代を嫁にして欲しいと啓介に懇願するのでした。

政府で働く夢を語る啓介に、新次郎とあさは五代友厚のことを語って聞かせました。五代がしがらみばかりの政府を飛び出したこと。商売の力で日本と大阪を変えたこと。そして、加野屋もまた270年間、日本を裏から支えてきたのだと。

それから半年後の1898年(明治31年)。悲願の女子大学校が東京に設立されることが決定し成澤が初代校長に任命されました。その年の夏、和歌山では栄達が亡くなりました。いよいよ人手がなくなり思い詰める惣兵衛に藍之助が明るく語りかけるのでした。

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千代との縁談を断った啓介はそのことを謝罪しに加野銀行に。

千代を嫁に出すのが寂しい新次郎はしかし、啓介の説得に当たります。

『あさが来た』第24週 第142話 「おばあちゃんの大仕事」
 事前発表あらすじのレビューと解説

粋を信条とする新次郎のこと、縁談キャンセルを考え直せなどという無粋な説得などしないでしょう。事前情報によれば、新次郎は五代友厚の生涯を啓介説得の材料にするそうです。

新次郎は啓介にどのような話をするのか。

政府を飛び出し日本の将来のために尽力した五代友厚の生き様を新次郎から聞かされ、その時、啓介は何を思うのか。

一方、女子大学校の設立がついに決定。

女子大学校と千代の縁談、順風を受けて同時に走り出し、同時に逆風を浴び、そして今回、同時に逆風をはねのけられるのか。

見どころいっぱいの木曜日回です。

『あさが来た』第24週 第142話 「おばあちゃんの大仕事」
 朝ドラ観賞後の感想

手放す覚悟

コメントで何人もの方々から感想を頂戴しましたが、今回は大事な価値を守るためなら激痛も厭わない「手放す覚悟」に圧倒されっぱなしでした。

最早、自由に動けなくなった身体に鞭打って外に出たよのさんが、足元はフラフラしながらも射るような視線で啓介くんに迫る。

婿に入るのが嫌なら千代を嫁にもらってくれないか。

榮三郎くんのところに娘がいる安心感もあるのでしょう。しかし、かつては当主でないにも関わらず新次郎さんに目掛けを持たせてまでも後継ぎを確保し、加野屋の暖簾を守ろうとしたあのよのさんが、暖簾よりも孫娘の幸福を優先するその覚悟。

ただ榮三郎くんのところに娘がいるとは言え、現時点では後継ぎの保証はない。

そのリスクを承知の上で、将来の暖簾の安寧を手放し愛孫の幸福を選ぶよのさんの気迫に慄然とするとともに、よのさんの愛情の深さが涙を誘います。決して泣く場面ではないにも関わらずです。

あさちゃんも覚悟の決断も素晴らしい。

炭鉱を今のうちに売り払うというあさちゃんの決断への、榮三郎くんや亀助さんの驚きっぷりからもあさちゃんの決断がどれほど常人離れしているのかがよくわかります。(亀助さんの驚きっぷりは経営面への影響というよりも炭鉱への愛着のせいかとも思います)

前回、炭鉱の採掘量の伸び具合が順調だという報告を受けながらも、あさちゃんは素直にその報告を喜ばず思い詰めた表情を浮かべていました。

しかし、その時に売却を即決出来なかったのは、あさちゃんにとっても苦渋の決断だったのでしょう。

また、前回であさちゃんの思いつめた表情に新次郎さんが何かを察していた様子ですが、あの時に新次郎さんが何を考えていたのかも気になるところです。

啓介くんの謎の優等生力

あさちゃんと新次郎さんの大物夫婦をして「惜しい!」とまで言わしめるほどの人物・啓介くんの非の打ち所のない優等生キャラが素晴らしい。

あさちゃん曰く、文句の一つも言おうと思っているところを逆にあさちゃんに非を詫びさせてしまう、謎の優等生力。

確かに彼が相手では文句が言えないどころか、こちらが詫びたくなるかも知れません。

ところで僕は優等生キャラが(自分とあまり違い過ぎるので)大の苦手でした。しかし啓介くんの優等生ぶりには同性ながらも惚れました。

これほどの登場人物が出てきながらも『あさが来た』は残り2週と2日。啓介くんをもっと観ていたかったと苦情を言いたい気持ちでいっぱいです(笑)

追記:「大隈」のビッグネームを使って縁談を強引にすすめてしまった非を詫びるあさちゃんの姿に、相手の立場に徹底して気遣う加野屋ウェイを見ました。

正吉お父ちゃんを経て、新次郎さんと榮三郎くんに伝えられた高度な人間関係スキルがあさちゃんもいつの間にか身につけたんですね。

この高度な人間関係スキル・加野屋ウェイを身につけた啓介くんを観てみたかった!かえすがえすも残念です。

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26 Responses to “あさが来た 142話 明治31年女子大設立決定”

  1. koji より:

    よのさんの嘆願ぶりが胸撃たれましたね。涙腺がヤバかったです。

    和歌山のミカンの件も気になりました。

    藍之助が手にしていた青い瓶はいったい。。。

    それにしても栄達さんも亡くなりヒロインの親世代が、よのさんだけになり寂しく思います。

    せめて、よのさんには千代ちゃんの花嫁姿と曾孫の顔を見せてあげたいものですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      最後のヒロイン親世代のよのさんもついに亡くなってしまいましたね(涙)ヒロインの生涯を描く一代記は大好物ですが、結末近くに頻発する別れがつらすぎます。

  2. Rv より:

    啓介くんからしてみれば、初対面の時の新次郎さんは、かなり無愛想、
    あさちゃんは、あの通りのびっくりぽんなおかあさん、だったはず。
    だから、新次郎さんからは殴られ、あさちゃんからは罵倒される覚悟で、あの場に臨んだのでしょう。
    それが、柔らかな物腰の新次郎さんと、自分の非を詫びるあさちゃんに
    ただ驚き、その後じわじわと心に染みてくるものがあったのでは…と思いました。
    もちろん、新次郎さんの「ともちゃん」の話の影響が大きいと思いますが、
    この二人の器の大きさ、空気感が啓介くんに与えた影響もかなりあるのでは、と感じました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      啓介くん、あさちゃんと新次郎さんに加えてよのさんの孫愛にも激しく心を動かされたでしょうね。あのよのさんの姿に心を動かなかったら、逆にそのような男性との結婚は将来が心配です。

  3. つるびっち より:

    和歌山のお父さんがひっそりなくなりましたね。
    よのさんのお見送りはできるのかきになります。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      サブタイトルからしてよのさん週なので、よのさんの最期は丁寧に描かれて欲しいですね。ただ涙腺決壊が怖いです(心配)

  4. ふーじー より:

    よのおばあちゃんの姿に朝、昼と2回も涙腺崩壊;;
    小さいころから本当に千代ちゃんをかわいがってる姿をよく目にしていたので、よけいにぐっときました。
    まだまだ盛り上がりがありそうなのにあと2週間でおわりだなんて寂しい限りです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      よのおばあちゃん、泣かされつつも今回はかいらしいところも久しぶりに見せてくれました。禁じられた口を出しをしてしまったことを新次郎さんに咎められ、あさちゃんみたいに唇を指でつまむ仕草。威厳があってかいらしい。素敵過ぎます。

  5. もんすけ より:

    「政府は喉から手が出るほど炭鉱が欲しいはず」
    困難乗り越え、大きく育ててきた炭鉱を手放す苦しみはあろうとも、
    今が好機!を見逃さないあさちゃんは、やはり凄腕の経営者だと実感しました。
    執着しない、何が一番第切な物かを見極める目と決断力。
    仕事や勉強ができる、地位が高いだけの次元ではない、
    真の経営者の姿に、思わず「かっこいい!」と口に出てしまいました。

    藍乃助君の手の中の小瓶…、気になります。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      あさちゃんの先を見通しつつ絶好の機会を逃さない慧眼。本当に鳥肌モノでした。
      そして藍之助くんの小瓶と妙に明るい笑顔が気になります。

  6. 新次郎さまファン より:

    新次郎さまが五代さまの業績をひとつひとつ上げているのを聞いていると、そのシーンが映像でまざまざと思い出されました。こういう回想の演出もにくいなあと感じました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      映像のない回想は想像力をかきたてられますね。映像がない上に「友ちゃん」と遠回しの表現をすることで、五代さまの偉業が一層に輝きを増しました。

  7. えびすこ より:

    明治31年ですか。維新以来30年と言う事になりますね。
    幕末の混乱を知る人はすっかり中高年ですね。
    ところで辰見さんは今月まで出演しましたね。一時大阪の選挙の候補に名前が出ていましたが、「12月まではドラマの仕事がある」という事で断ったのですが、結局最終盤までほぼフル出演でした。

    今週ヒロイン引き継ぎ式がありました。浜松は今年は朝ドラで来年が大河ドラマの主人公の出身地になります。大河ドラマの主役引き継ぎ式では何を交換するでしょう?
    群馬も2年連続で大河ドラマで触れていますね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      大河と浜松と言えば、徳川家康のキャリアのスタートの地が浜松だと前回の『真田丸』で紹介していましたね。今、浜松が熱そうです。

  8. VEGA より:

    よのさんもあささんも一途なところが凄味があった朝でした。よのさんは白岡家よりも千代の気持ちが第一。家のことはいいから嫁に出す。あささんは炭鉱は手放しても270年続く加野屋の家業第一。おふたりとも目の中にいれても痛くないものを手放してもという覚悟がみえました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      よのさんとあさちゃんの覚悟を深読みされるVEGAさんのレビューにも凄味がありました。大切なものを守るためには強烈な痛みが伴うことも辞さない。本当にすごいことだと思います。

  9. tonton より:

    予想された五代の回想シーンは放送されず、劇中の新次郎のセリフも
    「お友達の友ちゃん」という婉曲した表現に留まりましたが、
    あくまで主要トピックは千代と啓介の縁談成立に至るまでの過程ですし
    ハッキリと五代の名前や回想場面を持ち出すと、そちらの方に
    注目が集まり過ぎるので、これで良かったと思いました。

    道を照らす人のサブタイトルが最終週まで効き続けそうですね。
    どかーんという感じではなくジワジワと。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      五代さまの影響が千代ちゃんの縁談にまで及ぶとは驚きです。啓介くんの道をどう照らしてくれるのか。期待しています。

  10. カッチ より:

    本当に「おばあちゃんの大仕事」ですね。
    足が悪いのに東京に行くと言ったり、婿に来なくてもいいと啓介に懇願したり、よのの必死さがわかりました。
    とにかく千代の幸せを願っているんですね。
    それにしても新次郎がこっそり啓介に手紙を送っていたとは、すばらしい根回しですね。
    後半見てないので、新次郎が啓介に五代の事をどう話すのか楽しみです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      千代ちゃんのおばあちゃん、お父ちゃん、お母ちゃん。千代ちゃんへの愛情が深さが泣ける回でした。

  11. まゆ より:

    流石新次郎さんだと思いました!
    あえて五代友厚とではなく、「ともちゃん」という事で五代様の威光を借りるのではなく、あくまで友だちの話として聞かせる。
    なんて粋なんでしょう!
    そしてそれを察することの出来る啓介君もやはり頭の良い方ですね。

    あさちゃんの「親バカですみません」という言葉、「いい役人になって欲しい」、の言葉にもぐっときました。
    いままでのあさちゃんなら啓介君をどないかして説得しようとしたでしょう。
    でも年月を重ねて大人の余裕も出てきたあさちゃんの貫禄を感じました。
    言いたいことをグッと抑えた方が相手の心に残る時もあるのですね。

    2人の話を聞いて啓介君が何を想うのか、明日以降がとても楽しみです!

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      千代ちゃんと啓介くんの若い二人の周囲の大人たちの反応が、粋だったり、思いやりに満ちていたりで本当に濃厚な回でした。こんな大人たちに啓介くんがどう応えるのか。目が離せません。

  12. よるは去った より:

    自分の未来図を官僚としか描けてない青年をあさちゃん、新次郎君の夫婦の言葉はどう動かして行くのでしょう。昔の友人「トモちゃん」が誰かだなんてここにカキコするだけ野暮な話。終わり近く、惣兵衛君の言わんとしている言葉は想像つくけど、藍之助君の言わんとしていることは・・・・・?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      啓介くんが日本を動かす自分の未来図をどう描き替えるのか。その瞬間が僕も楽しみです。

  13. ゆきりさ より:

    朝蔵さん、こんばんは。

    いよいよ『あさが来た』はクライマックスですね。

    で、この回の解説に『月日は流れ1898年(明治31年)。』と書かれてますが、前日からどのくらい流れるか教えて頂きたいです。

    よろしくお願い致します。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      「翌年」を付記しました。
      明治30年から31年に移っています。

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