あさが来た 145話 加野銀行の取り付け騒動

連続テレビ小説(朝ドラ)『あさが来た』
2016年3月21日(月)放送
第25週 第145話 「誇り高き人生」

『あさが来た』第25週 第145話 「誇り高き人生」あらすじと見どころ解説

大阪恐慌が発生しました。大阪市内の難波銀行で始まった預金払い出し騒動が加野銀行にも飛び火。加野銀行の経営悪化を疑う顧客たちは、大挙して加野銀行に押し寄せ預金の払い出しを求めてきました。

預金者の求めに応じて支払いを行うべきと考えるあさと榮三郎に、平十郎は真っ向から異を唱えました。預金者の求めに応じていては加野銀行がつぶれてしまうと。議論がこう着状態に陥る中、口を切ったのは意外にも新次郎でした。

新次郎は平十郎に言いました。自分は渋沢栄一の言葉を信じたい。信頼を得ることに努めれば、払い出したお金もいつかは戻ってくると。新次郎のその言葉に賛同するあさと榮三郎に頭を下げられ、平十郎もついに腹をくくるのでした。

その騒動が発生した日、啓介が白岡家にやってきました。騒動に屈しないあさの活躍に目を見張る啓介は、加野銀行のために自分が出来ることを考え始めていました。一方のあさも加野銀行の窮地を救う改革案を榮三郎に提案するのでした。

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midokoro
維新直後の銀目手形の廃止の折の騒動以来となる危機に加野銀行が見舞われます。

この危機をいかに乗り切るかであさと榮三郎、平十郎が議論を戦わせる中、とどめの一言で議論に終止符を打つのは新次郎でした。

『あさが来た』第25週 第145話 「誇り高き人生」
 事前発表あらすじのレビューと解説

大阪市内のとある銀行が倒産しそうだという噂が街中に拡散。預金の払い出しを求める騒動が発生し、その騒動は瞬く間に加野銀行にまで飛び火して来たのです。

銀目手形の廃止の折の騒動をどのように乗り切ったのか記憶の残る榮三郎と、その時の顧客対応の当事者だったあさは、預金払い出しに応じるべきと考えます。

しかし、そのような騒動の経験のない平十郎は現実的な判断から異を唱えます。顧客の求めに応じたら、加野銀行の現金が尽きてしまうと。

そんな平十郎を説き伏せることに成功したのは、あさでも榮三郎でもなく、意外にも新次郎でした。

かつて新次郎が心を動かされた銀行の神様・渋沢栄一の言葉がここで活きてきます。その言葉が平十郎の心をどのように動かすのかが、今回の最大の見せ場かも知れません。

『あさが来た』第25週 第145話 「誇り高き人生」
 朝ドラ観賞後の感想

加野屋スピリット

加野銀行の取り付け騒動でのあさちゃんと亀助さんの余裕が素晴らしい!

特に「懐かしなあ」と余裕で構える亀助さんに年輪を感じずにはいられません。あさちゃんによる頭に血が上った預金者のあしらいもさすが「わての格別なおなごさん」。

客に取り囲まれたあさちゃんを啓介くんが案じるものの、心配には及ばぬとばかりにあさちゃんを庇おうとする啓介くんを制止するうめさんも、あさちゃんをよくわかっている。

そして騒動の収拾の決め手となったのは銀行の神様の言葉よりも、亡き正吉お父ちゃんが生前に繰り返し口にしていた言葉でした。

今回のような危機的状況を加野銀行の面々がどのように乗り切ったのか。そして危機を脱するために発揮された加野屋スピリット。

期せずして加野屋の底力が遺憾なく発揮される現場を目撃することになった啓介くんが、そこから何を学び、加野屋のためにどのような行動を取るのか。

加野屋世代の面々の成長を視聴者に見せつつ、啓介くんに加野屋の真髄を見せるとても手際の良いストーリーテリングでした。

新次郎さんのフラグ【ネタバレあり】

新次郎さんの悲しいフラグがついに立ちました。

これまで劇中で立ってきたフラグの数々は、それらのいずれもが気づくか気づかぬかくらいのさりげない登場の仕方だったと記憶しています。

しかし、今回は「不安を覚えた」と、あさちゃんの胸中をナレーションに代弁させることでとても強いフラグになったのが切な過ぎです。

お茶を喫する時の新次郎さんの表情もこれまで見せたことのないようなものでした。

お茶の味に強いこだわりを持ち、いつもうっとりとしながらお茶の風味を味わうあの恍惚とした表情が、今回の新次郎さんからは失われていました。

新次郎さん悲しいフラグがついに立ったことで、新次郎さんとの別れが近いこと。そして最終回が近いことを実感する月曜日の朝でした。

『あさが来た』残り11回。

いよいよカウントダウンが始まります。

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いつも、当ブログ『朝ドラPLUS』をご覧頂き誠にありがとうございます。当ブログでは、誤記、誤変換、事実誤認をなくすべく努めておりますが、もし文中に誤りや表現の不明な点がございましたら、ご指摘頂けますと幸甚に存じます。今後とも『朝ドラPLUS』をよろしくお願い致します。ありがとうございました。


18 Responses to “あさが来た 145話 加野銀行の取り付け騒動”

  1. vega より:

    はじめて書き込みさせていただきます。
    いつも朝蔵さん、みなさんのあたたかくもふかーいコメントに頷きながら拝読しております。

    今日はお休みなので、今朝の回を見てから、先週慌ただしくて流していた分も1週間分をうるうるぐすぐすしながら改めてじっくり見直していました。
    今日は加野屋の心意気が存分に表現された回でしたが、彼らはそもそも、まずは相手の気持ちを受け止めますよね。「そうだすなぁ」「そないやなぁ」と。自分の意見をいうのはそれから。銀目廃止の時も丁寧に相手の話を聞いて払い戻しをして、今回も。宣ちゃんのお母さんを説得する時も。

    あれ?ということはその真髄は、かのさんの「ほんにほんに」じゃない?…っていうか加野屋のかのさん!(゜ロ゜)うわー、いまのいままで気付かなかったです。
    …と思ったら、土曜日にコメントしてらした方がいらっしゃいましたね。さすがです。

    相手の話をまず聞く、一旦受け止めるというのはコミュニケーション(特に顧客対応)の基本ですが、ついつい自分の意見を通して相手を言い負かしてしまいたくなりがち。
    加野屋の面々を見ながら我が身を反省したりしています。
    …とはいえ、あさも千代にはまず相手とはいかなかったところが、人間味溢れるこのお話のいいところ。
    かえすがえすもあと11回とはさみしいです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > その真髄は、かのさんの「ほんにほんに」

      『あさが来た』の登場人物たちの会話の心地良さは一体どこから来るのだろうとこれまでずっと考え続けてきたのですが、頂戴したコメントでやっと謎が解けました。

      自分と異なる意見や考え方についても一旦受け入れる。自分の考えをのっけから相手にぶつけない。これが心地良さの秘密だったのかと納得しました。

      そして、その権化が加野屋のかのさんだったという観察には思わず膝を打ちました。

      また深い考察によるコメントを頂戴出来れば幸いです。今後とも当ブログをよろしくお願いします。

  2. きんどうにちよう より:

    もう舞台は恐らく明治32年から33年で、「日本と清国の戦争」ではなく「清国で大きな動乱が」と言っていたので義和団の乱〜北清事変かと思われます。

  3. koji より:

    それにしても義和団の乱(北清事変)がこれほどまで日本の経済に悪影響を与えていたとは知りませんでした。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      この時代だと日清戰争でなく北清事変ですね。

  4. koji より:

    今回は懐中時計や電話のシーンなどが初めてお目見え。

    そう言った時代になったのかと関心しつつ。

    残り二週ともなるとワンシーンごとに涙腺が。。。

    それと同時に

    半年ってこんなにも短いものなのかとつくづく思います。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 半年ってこんなにも短い

      ほんに、ほんに!次回作の特番が放送されるこのタイミング、いつもいつも悲しいです。

  5. tonton より:

    このドラマは土曜に限らず、平日放送分にも翌週の伏線を
    撒きますが新次郎にフラグ立てるの早すぎです(涙)。

    取り付け騒ぎ再び。あさや新次郎は免疫ができているので、
    炭鉱を売って準備は万端、預金者への対応も冷静沈着。
    すっかり正吉のポジションに立ったな~と思ったところで
    彼の回想は憎いですね。

    今回も履物が飛んできました。犠牲になったのは
    雁助に代わって一回目当時に手代だった弥七(合掌)。
    そして啓介は新居の事より加野屋入社後のビジョンをイメトレ。

    あと新次郎の三味線仲間が次々と減ったというセリフで
    気になったのは山屋与平さんの消息です。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > フラグ立てるの早すぎ

      激しく同意します。しかもいつになく強い調子のフラグでしたからね。最終回が近い現実を直視させられました。

      > 山屋与平さん

      隠居されて久しいので、もうすでに・・・

  6. まゆ より:

    新次郎さんのお茶を飲むシーンの僅かな違和感、心が痛みました。
    正吉さんの時には気づかなかったあさちゃんも、今回は気づいた様子でしたね。
    終りが近づいてきたことを感じさせられました。

    娘の口調がすっかり「あさが来た」の皆さんの話し方になってしまいました(笑)
    人形遊びをしながら「上手にできたこと〜」、「あれま」、「びっくりぽんや!」、「なんてこと!」と一人遊びをしていました(笑)
    もうすぐ終わることを伝えると涙目になりながら「やだっ!」と暴れられました(笑)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 涙目になりながら「やだっ!」

      ここを読んで思わず涙目になってしまいました。新次郎さんの別れのフラグも立ち、僕も暴れたい気持ちです(泣)

  7. よるは去った より:

    次回作の予告を見ていたら、おそらく今週後半に出てくる偉大な女性思想家・作家(あさちゃんを『イケ好かない』と冷やかに見ている女学生)がヒロインの恩師として出てくるんですね。演じる女優さんは「あまちゃん」の「あんべちゃん」役でいい味出していたけどやはり辛口キャラかな?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      次回作の皆さん、なかなかいい味出してましたね。ヒロインの変顔も楽しめそうです。

  8. よるは去った より:

    日清戦争が大阪の経済にあんな影響を及ぼしていたなんて学校の授業で教わったかな?清国との貿易で利益をあげていた商人は確かにダメージはあったでしょうね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      日清戦争の戦時景気とその後の揺り返しは聞いたことがありましたが、日清戰争からの直接のダメージというのは僕も本作で初めて知りました。

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