あさが来た 147話 生保会社・淀川生命発足

連続テレビ小説(朝ドラ)『あさが来た』
2016年3月23日(水)放送
第25週 第147話 「誇り高き人生」

『あさが来た』第25週 第147話 「誇り高き人生」あらすじと見どころ解説

1902年(明治35年)4月。加野生命は二社の生命保険会社を合併。三つの会社の合併により新しい生命保険会社「淀川生命」が発足しました。初代社長には榮三郎が就任。淀川生命は加野屋が手がけた中では最大規模の事業となりました。

その頃、あさには不安なことがありました。新次郎の日頃の立ち居振る舞いの中に言葉に出来ない違和感を感じていたのです。しかし、あさ以外には誰もそのことには気付かず、あさもその違和感が思い違いであることを願わずにはいられません。

同じ年の夏。淀川生命は石造りの新社屋で営業を開始しました。その頃、大阪市内は次々と石造りの建物が新築され街の様子は一変。あさや新次郎たちは、日本の「朝の時代」がそろそろ終わることを感じ始めていました。

そんな中、昔を懐かしむ新次郎は昔ながらの日本の風景を見ようと旅に出ます。旅の行き先は惣兵衛の暮らす和歌山でした。和歌山の眉山家で新次郎は惣兵衛と再会。新次郎と惣兵衛は杯を交わしながら昔話に講じるのでした。

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midokoro
新次郎に異変が生じます。あさはそれを鋭く察知。

結末が近いだけに今回描かれる新次郎の異変が心配でなりません。

『あさが来た』第25週 第147話 「誇り高き人生」
 事前発表あらすじのレビューと解説

加野生命と福豊生命、古川生命の三社が合併し「淀川生命」が発足します。

史実では、加野生命の実在モデルは朝日生命。(現在の朝日生命とは全くの別会社)福豊生命、古川生命の実在モデルはそれぞれ護国生命、北海生命。

そして三社合併により発足した「淀川生命」の実在モデルが現在も続く「大同生命」です。

「大同生命」の社名は「小異を捨てて大同につく」という荘子の言葉に由来し、この史実をヒントに、京都・奈良・滋賀から水が注ぎ込む「淀川」が劇中に登場する新しい生命保険会社の社名になったようです。

『あさが来た』第25週 第147話 「誇り高き人生」
 朝ドラ観賞後の感想

新次郎さんと亀助さんも年をとりました

維新後、斬髪令が出た頃のこと。劇中で最後の丁髷世代となった正吉さんが斬髪をあくまでも拒み通したのに対して、新次郎さんや雁助さんはすんなりと斬髪を受け入れたことが強く印象に残っています。

その雁助さんも、加野屋が両替商から銀行に商売替えした時、古き良き時代を懐かしがり時代の変化を受け入れることが出来ませんでした。

しかしその時、商売替えに拒絶反応を示さなかった新次郎さんや亀助さんまでもが、過ぎ去りし日々を懐かしむ。

洋装を拒む新次郎さん。時代の変化はこれ以上は受け入れないというささやかな抵抗なのでしょうか。

また、働き手から親しまれる大番頭になりたかったはずの亀助さんが、役員として畏怖されてしまう寂しさ。胸がチクチクします。

時代の移り変わりを、衣装や小道具だけでなく登場人物たちのセリフや行動でも表現するその巧みさが見事だと思います。

終わりのフラグ

三日続けて新次郎さんの別れのフラグが立ちました。しかも、三回目となるフラグはさらに印象が強くなる。

人前ではいつもと変わらず陽気に振る舞う新次郎さんですが、自分の身体に生じた異変が自分でも本格的に気になり始めたのかも知れません。一人茶を点てる姿にそれがよく現れていたような気がします。

そして、「昔からの日本の景色を見たくなった」ことを和歌山に旅をした口実にしていましたが、もしもの時に備えての白蛇はんとの別れの旅だったのかも知れません(悲)

一方、酒が過ぎることをはつちゃんに咎められる白蛇はんも衰えが目立ちます。養之助くんによれば、白蛇はんは酒が入ると「イノシシ」の武勇伝を繰り返す由。

主人公の親の世代に続き、ついに主人公の世代の終わりが見えて来ました。

「もうそろそろ朝も終わりだすな、夜明けなんて言ってられない」

夜明けの時代、朝の時代もそろそろ終ると語るあさちゃんの言葉が最終回が近いことを告げているようで朝から寂しい『あさが来た』第147回でした。

へえさんと美和さん

へえさんと美和さん、いつの間に!

雁助さんとうめさんの大人の恋はカカオマス100%のチョコレートのようにビター極まりないものでしたが、へえさんと美和さんのそれは上質のミルクチョコレート。

今日のセリフからしてどうやら奥様をすでに亡くしたか逃げられたかしたらしいへえさん。お母上とご子息を美和さんのもとに連れて来たその理由が気になります。これはもしかして親に会わせるというやつでしょうか。

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26 Responses to “あさが来た 147話 生保会社・淀川生命発足”

  1. かえる より:

    あまり史実を言うのもしらけますが、宜ちゃんと成沢先生、史実ではあくまでも師弟関係です。宜ちゃん、史実では女子大入学時、既に結婚出産してるし。まあ、オリジナル脚本なので、どうなるかわかりませんが、あまり宜ちゃんこと井上秀さんをいじって欲しくありません。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      幸か不幸か、歴史をいじる時間はもう無さそうですね。

  2. かえる より:

    神戸女学院ですね。重要文化財に指定されるのは。訂正します。以前、近江八幡に旅で立ち寄ったことがありますが、近江八幡の人にとってヴオーリスは未だ神様です。ヴオーリスが設立し、メンソレータムを製造販売した近江兄弟社は、メンソレータムこそ手放したものの今も健在です。近江兄弟社は学校も運営し、ヴオーリスの自宅はヴオーリス記念館になり、ヴオーリスの葬儀は市民葬だった。マッカーサーと近衛文麿の仲介を戦後行うなどの功績もある。そんな人の若い頃に広岡浅子が関わっていたなんて、正直、驚きです。歴史って面白いですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > マッカーサーと近衛文麿の仲介

      そんな仕事までしていたとは驚きです。それほどの人物が近くにいたというだけで広岡浅子氏の人物の大きさがよくわかりますね。

  3. かえる より:

    今回登場したヴォリンガー、モデルは、後に重要文化財に指定される明治女学院や御茶ノ水の山の上ホテルの設計を手がけるヴォーリス。啓介さんの妹と結婚し、日本に帰化するヴオーリス、歴史的には重要な人らしいですね。宜ちゃんこと井上秀にさせよ、ヴオーリスにせよ、後々の日本に重要な役目を果たす人が何気なく出てきて、あさの支援を受けるところを見ると、本当に広岡浅子は偉大だったのだと思います。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      御茶ノ水の山の上ホテルもヴォーリスだったんですか!あのホテルの建物とその周囲の景観が大好きです。そうと聞いてまたあの界隈を歩きたくなりました。

  4. もんすけ より:

    夜更け、眠れずにじっとあさちゃんを見つめる新次郎さん。
    自身の体調の変化を感じ、何思っていたのでしょうか。
    (本当はあさと、もう一度和歌山に行きたい。でも…、
     お家のために馬車馬のように分刻みの仕事をこなすあさに無理は言えない。)
    思いやりが過ぎるようで、せつなくて、せつなくて、せつなくて。

    あさちゃん、はつさん夫婦の、どの場面も手中の珠、じんわりと美しく、せつな悲しく感じます。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      ヒロイン夫婦と姉夫婦。年をとってますます絆が太くなる二組の夫婦のお互いに思いやる気持ちが本当に心に沁みますね。

  5. よるは去った より:

    惣兵衛君の飲みすぎを嗜めながら「猪をやっつけた。」自慢話を「はい、はい。」と聞いているはつちゃん。長年苦楽を共にした夫婦という感がありました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 長年苦楽を共にした夫婦

      その夫婦も間もなく・・・泣きそうです(涙)

  6. えびすこ より:

    「30年で日本(の社会)が驚くほど変貌した」という趣旨の米国人建築家のセリフがありますが、「明治維新と終戦は日本史にとっての転換点」とよく聞きます。今の世間を見ると30年前とは街並みで見るとあまり変貌はしていないように見えます。目に見えて大きく変貌したのは電車の車体ですかね。

    次作のとと姉ちゃんですがマッサンやあさが来たとかと比べると、中盤までは「超スローペース」で時間が進行するようです。「主人公は中盤を終えるころでまだ20代半ば」とのこと。朝ドラでは珍しく子役の出番が多いのかも?

    あまちゃんやまれとは時代・年数幅が違いますが、この違いを考慮しても次作は主人公姉妹の青年期を中心に扱いそうです。
    劇中で高畑充希さんは西島さんと「同じ場」にはいないみたいです。

    実は真田丸も最初に年が改まるまで3か月要しており、大河ドラマでは極めて進行が遅い序盤になっています。主人公が時勢の中心に入る4月以降は展開が変わります。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 中盤までは「超スローペース」

      ペースは『梅ちゃん先生』に近いものになるかも知れませんね。『梅ちゃん先生』の場合、ヒロインの医師国家試験合格が第10週の最後。開業になるのまでにさらに時間がかかって第14週の最後。開業医になってからも特段の変化はなく、家族関係を丹念に描いていました。

  7. tonton より:

    夜の白岡家 居間のシーン、よのさん存命中はシャンデリアの様な
    キャンドルスタンドがテーブルの中心にありましたが、今日は
    それが無くなって天井から電気が部屋を照らしてましたね。
    夫婦の寝室もろうそくスタンドから電気スタンドに
    いつの間にか代わってました。
    今週月曜から電話もお目見えしましたし、美和の晴花亭も
    開店から20年弱が経過してインテリアも西洋テイストが強くなるなど
    最後から2週目になった所で江戸情緒が殆ど消えた状態での
    ヴォリンガーのセリフだったんですね。

    個人的にはドラマ序盤時みたいに時代村のセットロケが無理なら
    ファーストペンギンの時のように、アニメで大阪の街並みの
    変化を流して欲しかったです。
    栄達が晩年に「大阪の街もすっかり変わってしまった」と
    言っていましたが、ビジュアル面でもそれを見せてくれたら
    変化がもっとピンと来たと思うと残念です。が、そこは
    第13週のロケ地の和歌山ポルトヨーロッパで脳内補完するしか
    ないですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      時代の変化の表現で鮮烈だったのは『カーネーション』でしょうか。小原家前の通りが現代の地方都市によくありがちな商店街になり、時代の変化がよく伝わってきたのを思い出します。

  8. カッチ より:

    以前、宜ちゃんの成澤先生を見る目が気になるとコメントしましたが、
    昨日のコメントの中に「フラグが立った」というのがありました。
    今はこの二人、子弟のような関係ですが今後どうなるのですかね。
    気になります。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      この二人、どこか似たところがあるのでお似合いかもしれません。

  9. カッチ より:

    びっくりしました。
    平さんと美和さんが仲良くなってるなんて。
    平さん、最初に加野屋に来たときも「へい」だけで何日も通うし。
    本当にねばり強いのですね。
    これは本当にうまくいきそうですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      接触頻度を増やして距離を縮める作戦。へえさん、なかなかの策士です(笑)

  10. まゆ より:

    今日のお茶のシーンでもやはり新次郎さんの表情が暗かったですね。
    自分でも自身の違和感に気付いてるのでしょうか。

    あさちゃんの社屋の落成式の衣装を見立てる千代ちゃんにジーンときました!
    流石ドレスに憧れる千代ちゃんの「セレクト」完璧です!
    きっとこっそり色んな本やなんやで見て、「うちだったらこない風に合わせるのに〜」と今の女の子達のようにお洒落の勉強してたのでしょうね(笑)

    新次郎さんの頑なに和装にこだわる所、正吉さんの髷へのこだわりとかぶってしまいました。
    やはり正吉さんの息子なのですね。
    HPの新次郎さん特集で、玉置さんが近藤正臣さんにお会いしたエピソードが書かれてました。
    年をとった演技の相談をしたようですね。
    そんな相談をするお相手が正吉さんだったことにもジーンときます。

    今日の我が家の娘は、朝ドラを見ながら朝ごはんを食べ、「おいしいこと」とつぶやいて私を驚かせてくれました(笑)
    その内大阪弁で話しだしそうです(笑)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 年をとった演技

      生前のお父ちゃんに似せようという気持ちもあったのかもしれませんね。気持ち背中が曲がってきた感じが正吉お父ちゃんに似てきたような気がします。

      > その内大阪弁で話しだしそうです(笑)

      相変わらず最強のお嬢さんです(笑)明治時代の古い大阪弁がデフォルトになってしまうかもです。

      • まゆ より:

        私は北海道在住の生粋の道産子なので、娘が大阪弁になるときっと違和感が凄いことになりそうです(笑)

        地元の浜言葉と大阪弁どちらが残るか楽しみです(笑)

        • 朝蔵(あさぞう) より:

          コメントありがとうございます。
          浜言葉と大阪弁に加えて、次回作に頻発するらしい「どうしたもんじゃろのう」が定着したら大変なことになりますね(笑)

  11. 絹子 より:

    ネタバレや感想をいつも楽しみに読んでいます😃
    それもあと残りわずかで寂しいです。
    ところでこのドラマの中で私なりの不満が大きくなり、ちょっとご意見などお聞きしたいと思いまして…
    私としては千代ちゃんと啓介君の初恋の場面をもう少し丁寧にやってほしかったです。プロポーズやらお互いの気持ちやらがおざなり過ぎて…正直つまらなかったです。
    何で啓介君が政府の仕事を捨ててまで1度は断った婿になってくれたのか、もっとわかるようにストーリーに入れてほしかったです。
    それだけが腑に落ちないところです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      啓介くんは恐らくよのさんの必死の懇願に心を動かされたのではないかと僕は考えているのですが、そのあたり丁寧に描いてくれていたらよのさんの「大仕事」がもっと際立ったかもしれないですね。

  12. たこやき より:

    この時代、淀川の付け替え工事が行われたそうですね。劇中名ですが、そう考えるとよく練られた名前ですね。
    (家族とは「合同生命」じゃないか、と予想してました。)

    どうでもいいことですが、うちではなんでも「へい」で済ませることが流行ってます。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      奇遇ですね!僕も「合同生命」を予想してました。「淀川生命」…粋なネーミングです。

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