配達ミスを謝罪して回る / とと姉ちゃん第21話

連続テレビ小説(朝ドラ)『とと姉ちゃん』
2016年4月27日(水)放送
第4週 第21話「常子、編入試験に挑む」

『とと姉ちゃん』第4週 第21話 「常子、編入試験に挑む」あらすじと見どころ解説

森田屋の板前・長谷川が弁当の中身を示す「松」と「竹」の紙を取り違えました。そして長谷川の犯したミスのため、常子たちは仕出し弁当の松と竹を取り違えて客のもとに配達してしまったのです。宗吉は激怒しました。

常子たちは手分けして、竹の弁当を届けてしまった客の家を一軒一軒訪問し頭を下げて詫びるものの、客たちの怒りは簡単には収まりませんでした。丸1日かけて謝罪の訪問が終りました。その時、常子が提案します。

松の弁当を届けられてしまった客も得をしたように見えるが誤りは誤り。松の弁当を届けた客にも謝罪にまわり筋を通したいのだと。老舗の信用にこだわるまつは、常子のその言葉と行いに感心し、小橋一家を雇い入れたことを心から喜びます。

常子の言動に感心したのはまつだけではありませんでした。森田屋を訪問し一部始終を観察していた隈井は、常子がその日とった行動を滝子に報告。話しを聞かされた滝子は思いを新たにするのでした。常子はやはり青柳商店に入るべき子だと。

<<前回20話 | 次回22話>>

midokoro

いい加減キャラ長谷川哲典(演:浜野謙太)のいい加減な仕事が原因で騒動勃発です。

しかしこの騒動が森田屋の大女将・まつと常子が心を通い合わせるきっかけとなるので、騒動もまた良しということでしょうか。

『とと姉ちゃん』第4週 第21話 「常子、編入試験に挑む」
 事前発表あらすじのレビューと解説

高級な「松」弁当を届けなければならないお宅に中級クラスの「竹」弁当を届け、「竹」弁当を届けるはずのお宅には「松」弁当を届ける誤配トラブル発生。

高級な「松」を期待して待っていたお客さんは当然のことながら怒ります。その一方で期待以上の「松」が届いてしまったお客さんが怒ることはまずない。

そこで森田屋の面々は「松」なのに「竹」が届いたお客さんにだけ謝罪訪問。しかし常子は「竹」のところ「松」が届いたラッキーなお客さんにも謝罪したいと提案。

そう考えたのは祖母の滝子の老舗のプライドの影響によるものでした。間違いは間違い。お客さんが損しても得しても間違いは謝罪すべし。

常子がたどたどしい語る老舗のプライドが、森田屋の大女将・まつの心の琴線に触れるという展開になるようです。

『とと姉ちゃん』第4週 第21話 「常子、編入試験に挑む」
 朝ドラ観賞後の感想

森田屋の人々のこれまで観ることが出来なかった一面がついに登場しました。

まつさん

まつさん、さすがは下町の女将さんです。

口は悪いが自分の店で雇い入れた以上は放ってはおけない。謝罪にまわった小橋一家が心配でならない様子に、まつさんの優しさがこれでもかというくらいににじみ出る。

常子ちゃんが「松」を配ったお客さんにまでわざわざ謝りにまわったその理由を聞いたその瞬間、小橋一家の評価が変わる。この評価反転の速さが痛快なことは江戸の人ならでは。

「お前こそ商売をわかっていない」

怒りが収まらない宗吉さんを一喝して黙らせてしまうあたり、80年続いた老舗の女将の貫禄の感じずにいられませんでした。

宗吉さん

評価反転の速さが痛快なことは宗吉さんも同じです。

隈井さんの不意の来訪に敵意むき出し。しかし、一局いかがですかという隈井さんの(苦し紛れの)誘いを受け、次の瞬間には満面の笑みで隈井さんを家の中に招き入れる。

今回の段階では、宗吉さんはまだ小橋一家に対してはいい顔を見せはしませんでしたが、こちらの評価も近々一瞬にして反転するのでしょう。

まつさんと宗吉さん、わかりやすい親子です。

照代さん

わかりやすい親子の家に嫁いだ嫁・照代さんはその反対でわかりにくい(笑)

「笑顔が怖いですか?」

笑顔よりもこの問いかけの方が怖いと感じたのは僕だけでしょうか。このまさかの自己開示で照代さんのかわりにくさがますます募ります。

照代さんの顔にいつも貼り付いているあの笑顔は心からのものなのか。それとも本心とは無関係に顔に貼り付いただけの笑顔なのか。

自分の笑顔は怖がられているに違いない。笑顔の最中に、目の前の相手の心中をそんなに冷静な分析出来てしまう照代さん、恐るべし。

でも、そのわかりにくさが大好きです。僕的には森田屋では一番好きなキャラです。

富江ちゃんと長谷川くん

森田屋の上に記した三人は、それぞれの人柄が見えてきました。

まだ見えないのが娘の富江ちゃん。お母ちゃん似の冷静さを失わないキャラということだけはわかりましたが。

長谷川くんは見ての通りでしょうか。

仕事はいい加減ですが、小橋一家へのお詫びにとシベリアを買ってくる気遣いが見た目とは裏腹にとっても粋で、なかなかいいところがありますね。

<<前回20話 | 次回22話>>

Sponsored Link
Sponsored Link

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. カッチ より:

    ピエールさんやっと笑ってくれましたね。
    しかし、軽いっすね~。鶴ちゃんの一言で変わるとは。
    まつさん、さすがですね。
    老舗のプライドは滝子さんと同じですね。
    しかもその二人に認められる常子はさすがです。
    僕も技術屋なのでプライドは強いです。
    昨日も若い奴が新人の作ったものをチェックもしないで出してきて
    間違いがあったのでどなりました。
    チェックをするのが先輩の仕事だろうと。
    信用を無くすのは一瞬ですけど、取り戻すのは大変ですからね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 鶴ちゃんの一言で変わるとは

      東京の下町在住で、宗吉さんと良く似たタイプの男性を数名知ってますが、皆さん機嫌の良い時と悪い時が白黒ハッキリしていてわかりやす過ぎる性格です(笑)

  2. まーちゃん より:

    本当は昨日コメントするべきでしたが、今の私のお気に入りは宗吉さん=ピエール瀧さんです。先日wowowで映画「凶悪」を観てからピエールさんの「チャッチャッとやれ!」が「ぶっ込む(殺す)からな!」に聞こえてなりません^^;朝のテレビ小説にあるまじき人物造型だと思いますが刺激的でドキドキします(笑)

    ピエールさんは昨年のNHK土曜ドラマ「64(ロクヨン)」では主演でした。凶悪やくざから渋い警察官まで、「電気グルーブ」の「シャングリラ」がカラオケの十八番だった私には感慨深いものがあります。
    ♪夢でkiss kiss kiss kiss kiss kiss いつでもいつまでも♪

    「とと姉ちゃん」から脱線してしまいましたが宗吉さん=ピエール瀧さんについてちょっと語りたい気分だったのですみません(汗)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      ピエール瀧さん演じる宗吉さんに良く似た「江戸っ子」を何人か知っているのですが、まさに宗吉さんみたいなタイプです。ピエール瀧さん、「江戸っ子」をリアルに演じてるなと驚いてました。今は物騒(笑)に見えますが、そのうちにとても気持ちの良い男に大化けする日が来るかと思います。

  3. ともとも より:

    「松」を配達したお客様への謝罪、考えさせられました。
    材木問屋での「木曽ヒノキ」事件を思い出しました。
    ヒノキに引けを取らない高級材・青森ヒバであっても、
    注文と違えば絶対使わない、老舗のプライド。
    反目しあう女将さんたちですが、商売に対する姿勢は一緒ですね。
    それに後々また「竹」を注文されたら「あの時のと違う」とか
    問題が起きる恐れもありますし。
    いつもは「竹」だけど、今回「松」が美味しかったから
    次回からランクアップしようかな、って方もいたりして。
    どちらにせよ、常子ちゃんの判断は正しかったと思います。
    女将さんに認めてもらえてホッとしました。

    シベリア、「風立ちぬ」に出てきましたね。
    リバイバル販売されたのを頂きましたが、美味しかったです。
    当時は高級品かもしれません。長谷川さん奮発しましたね(笑)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 商売に対する姿勢は一緒

      犬猿のお二方、いつかわかり合える日が来るといいですね。でも、分かりあえているからこそあそこまで言いたい放題言っても険悪な関係に陥らないのかも知れません。

      > シベリア、「風立ちぬ」

      そう言えば出てきましたね!シベリアは人気商品みたいで、東京の昔からやっているお菓子屋さんなどで時折見かけることがあります。

  4. よるは去った より:

    常子「間違った筋は通しちゃいけないと思って・・・・・・。」やはり亡くなった竹蔵父さんに似たのかな?娘が落書きした「ピカッツァの絵」を贋作と知りつつもきっちり買い取って責任を取ったように。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 竹蔵父さんに似た

      竹蔵ととの考え方は滝子さんとも通じるものがありますね。滝子さんに育てられた君子さんが選ぶ人だから似てくるのかも知れません。

  5. きゅうぽん より:

    毎度、じわじわと面白さが来ます♪
    どうしても、あさが来たと似てるところもありますが、それもまた楽しめるところです。

    ただ、今日のシーン、夏の夕暮れだったんですね〜。
    撮影時期が冬だったのか息が白くなっていたのでそこは編集で直して貰いたかったです(笑)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      これまでも季節はずれの白い息(笑)が何回かありましたが、さすがに蝉の鳴く季節だけに違和感がすごかった。でも、黒澤明監督の映画『乱』のような大作でも、ヒグラシが鳴く季節なのに吐く息が白い、なんていう場面がありました。

  6. koji より:

    ロケシーンではまだ吐息が白いですね。

    大変なロケだったのだとおもいます。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      陽射しの色からして寒そうですからね。薄着での撮影、さぞかし大変だったと思います。