星野の新種植物発見の夢 / とと姉ちゃん 第28話

連続テレビ小説(朝ドラ)『とと姉ちゃん』
2016年5月5日(木)放送
第5週 第28話「常子、新種を発見する」

『とと姉ちゃん』第5週 第28話 「常子、新種を発見する」あらすじと見どころ解説

ある日、常子は神社の境内で植物観察をしていた星野と再会。星野は突然、常子に抱きつきました。星野に突然抱擁された常子は驚くものの、星野は常子を抱擁したのでなく貧血を起こして倒れてしまったのです。

植物観察に熱中するあまり食べるのも忘れていた星野を常子は森田屋に案内。しかし、森田屋の面々は星野を歓迎せずむしろ警戒しました。その頃、はためには不審な行動をとっているように映る星野は、面々から空き巣だの押し売りだのと思い込まれていたのです。

しかし、誤解はすぐに解けました。星野が帝国大学の学生で植物学者を目指していること。そして、新種の植物の発見をして飛騨高山の両親に恩返しをしたいと望んでいることを知り、宗吉ら森田屋の面々はそんな星野にほだされます。

鞠子も誤解していました。星野は常子に対してい恋愛感情を持っていると勘違いしていたのです。鞠子の思いがけない言葉に動揺を隠せない君子でしたが、星野を見つめる常子の姿を見て娘の幸せを願わずにはいられないのでした。

<<前回27話 | 次回29話>>

midokoro

常子が自分の将来を意識せずにはいられなくなるエピソード第二弾の登場です。

謎に満ちた存在だった星野の将来の夢や、自分を進学させてくれた両親への思いがはじめて明かされ、これが常子の眼を再び己の将来に向けさせます。

『とと姉ちゃん』第5週 第28話 「常子、新種を発見する」
 事前発表あらすじのレビューと解説

地面に這いつくばって植物観察するという、はたからその挙動を見れば不審者と疑われても反論できないくらい怪しい姿で劇中に登場した星野。

その怪しさはやはり深川の人々から疑いの眼を向けられていました。

押し売りか、空き巣か、はたまた浮浪児か。星野にまつわるあまりにも悪い噂は宗吉の耳にも入ってきます。

そんな宗吉の星野への嫌疑を晴らすために初めて明かされる孝行息子を絵に描いたような星野の素性と本心。

そしてそんな星野にほだされる宗吉の姿は涙腺を狙い撃ちしてくるかも知れません。

今回はじめて明かされる星野の真の姿に常子がどう反応するのか。今後の恋バナのフラグがどこかで立つかも知れませんね。

『とと姉ちゃん』第5週 第28話 「常子、新種を発見する」
 朝ドラ観賞後の感想

新種の理系男子

葉っぱのあんちゃんこと星野くんの物語がいよいよ動き始めました(嬉)

言葉の用い方にいちいち厳密で、話し相手に与える印象の良し悪しなどまったくお構いなしに真正面から反論する。

典型的な理系男子のあまりよろしくない第一印象。

『梅ちゃん先生』『ごちそうさん』を思い出さずにはいられないキャラの登場ですが、過去2作の理系男子と大きく異る点が一つ。

あまりよろしくない第一印象はまたたく間に覆り、素性がわかると実は人好きのする純朴な好青年。

あの宗吉大将の心を一瞬につかむとは立派です。

久しぶりに夜空を見上げて目に入った月の美しさに素直に感嘆の声をあげるところにも好感が持てます。

『梅ちゃん先生』『ごちそうさん』の理系男子は二人とも、夜空に月があっても当たり前。改めて感動するほどの要素はない!くらい言いそうなキャラでした。

思えば『梅ちゃん先生』の理系男子は生まれ育った家庭環境を全く感じさせない生活感皆無のキャラでした。一方で『ごちそうさん』の理系男子は厄介な家庭環境で父親に対して屈折した感情を持つ。

過去二作の理系男子は出自が不明かワケありでした。

両親に恩返ししたい。新種の植物を見つけたら、その植物に両親の名前をつけたい。何のてらいもなくごく自然に親孝行を口に出来る星野くん。新種の理系男子の登場です。

月が綺麗ですね

鞠子ちゃんが反応した星野くんの言葉「月が綺麗ですね」についてまとめてみました。

劇中で鞠子ちゃんが解説したように、英語教師時代の夏目漱石が、生徒が訳した「I love you」=「我君を愛す」を「日本人はそんなことを言わない。月が綺麗ですね、とでもしておきなさい」と意訳する指導をしたとの逸話が残されています。

この逸話がもとになり遠回しの告白の言葉として定着。

ただしこの逸話の真偽は不明との由。

ちなみに「月が綺麗ですね」に返す言葉として鉄板なのが「死んでもいいわ」。

二葉亭四迷がツルゲーネフの『片戀』を翻訳した際、男性に愛の告白を受けた女性が男性に答えた言葉を「死んでもいいわ」と意訳したのが原点なのだそうです。

『とと姉ちゃん』劇中では、星野くん自身が「月が綺麗ですね」に他意はないと説明。

その晩、常子ちゃんが寝言でジャガイモの大きさのことで不平を漏らしていたことから考えて、まだ今の時点では星野くんの説明通りに常子ちゃんは「月が綺麗ですね」を受け止めたのでしょうか(笑)

<<前回27話 | 次回29話>>

Sponsored Link
Sponsored Link

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. えびすこ より:

    とと姉ちゃんが始まって2か月目に入りました。
    1週目の滑り出しから高視聴率で、週間最高視聴率だとあさが来たを凌ぐハイペースなんですが、ここまでの内容を振り返ってみてこの1か月間の好調の要因らしい要因が思いつきません。
    何か斬新な脚色があるわけでもない、主人公のモデルが知名度の高い人ではない(花子とアン以降は全部に該当)、今回に限ると主人公は結婚しないのですが好調の要因はどこにあるのかな。

    >「月がきれいですね」を14年秋からの1年間で5番組で引用

    民放とかでそんなに引用されたんですね。かなり古い言い回しです。
    当時そのことが女性誌などで記事になっていないので、もっと話題になってもいいのに。
    番組では今昭和10年なので明治の時の「小話」だから、この時点で見て数十年前のことになりますがよくこの話を知っていましたね。
    この言い回しは今年が夏目漱石没後100年だから触れたのかも。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      おっしゃる通り好調の要因はこれ!というのが見当たりませんね。最初の一週は『あさが来た』の貯金と指摘する人もいましたが、その後も数字が上がり続けているのでもはや貯金だけでは説明がつきません。

  2. よるは去った より:

    星野武蔵君に警戒するみんなの息の合ったリアクションが可笑しかった。でも「月がきれいですね。」は何か時に聞く台詞だなと思っていたら夏目漱石から来ているとは知らなかった。武蔵君だけでなく常子ちゃんも純粋に「月がきれいですね。」だったようですね。寝言で「鞠子のジャガイモが大きい・・・・・。」イ〇気よりもク〇気か・・・・・。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      「月がきれいですね」が2014年秋から2015年秋にかけて、5作品ものテレビドラマで引用された実績がある、最近では恋バナ鉄板の言葉のようです。