星野が新種の植物を発見 / とと姉ちゃん 第29話

連続テレビ小説(朝ドラ)『とと姉ちゃん』
2016年5月6日(金)放送
第5週 第29話「常子、新種を発見する」

『とと姉ちゃん』第5週 第29話 「常子、新種を発見する」あらすじと見どころ解説

森田屋で世話になった礼を言いに星野がやって来ました。その際、星野が抱えていたノートに面々の注目が集まります。そのノートは丁寧に描かれた植物の絵で埋め尽くされており、それら植物はすべて星野が探し続けている新種でした。

この中のどれかを発見したいと熱心に語る星野の姿を見て、常子はノートに描かれたキノコを青柳商店の庭で見かけたことを思い出しました。早速、常子の案内で星野は青柳商店に足を運ぶものの、それはすでに他の誰かに発見されていた品種でした。

落胆する常子をよそに、星野が奇声を発します。星野は青柳商店の材木置場の片隅で、新種の花をついに発見したのです。その知らせを聞いた宗吉は我が事のように喜び、翌日の店の休みの日を使って星野を祝うことになりました。

そして翌日、星野の新種植物発見を祝う席を準備しているところに鞠子が血相を変えて飛び込んできました。鞠子が偶然目にした古新聞には、星野が発見した新種の花の記事が載っていました。その花はすでに星野以外の学者によって発見されていたものなのです。

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midokoro

今週のサブタイトル「常子、新種を発見する」にある「新種」エピソードの登場です。

サブタイトルが「常子、・・・」と統一されている手前、新種を発見したのは常子のようなサブタイトルですが、実際に「発見」するのは星野です。

『とと姉ちゃん』第5週 第29話 「常子、新種を発見する」
 事前発表あらすじのレビューと解説

前回ではじめて明かされた星野の夢。すなわち新種の植物を発見し、その品種に両親の名前を付けることで自分を進学させてくれた恩返しをしたい。

その星野の夢が今回は描かれます。

星野はついに新種の花を発見します。見つけたのは、常子の案内で足を踏み入れた青柳商店の材木置場でした。

少し前までは星野を警戒していたものの、星野の素性を知って以来すっかりほだされ星野を可愛がるようになった宗吉。

その宗吉の性格から考えて、星野の新種発見を宗吉は我がことのように喜び祝福するのではないでしょうか。

江戸っ子らしくわかりやすい性格の宗吉の反応が楽しみでなりません。

『とと姉ちゃん』第5週 第29話 「常子、新種を発見する」
 朝ドラ観賞後の感想

「妙な方」から「立派な方」へ

前回に引き続き押し売りと勘違いされる星野くん。そして、その星野くんの素性を常子ちゃんが必死に説明する。

前回は宗吉大将はじめ森田屋の面々に、今回は大隈さんはじめ青柳商店の男衆に。

宗吉大将や大隈さんの星野くんへの評価が瞬く間に反転したのは前回と今回の劇中で描かれた通りですが、星野くんへの評価が最も変わったのは面々への説明の繰り返しを余儀なくされた常子ちゃんなのかも知れません。

とりわけ今回、星野くんの素性の説明に加えて青柳商店の中庭でシイタケ探しに協力したり、ゲラニウムカリリアヌム発見の感動を共有したり。

繰り返される「説明」、そして「協力」と「共有」。

まだ恋心には発展しないのかも知れませんが、星野くんが常子ちゃんにとってただの顔見知り以上の存在になるには十分過ぎるほどの要素が前回と今回には満載です。

ところで、星野くんとのファーストコンタクトで、鞠子ちゃんが星野くんの話に興味津々だったのとは対照的に、常子ちゃんはあからさまに星野くんを敬遠していました。

この姉妹の反応の描き分けも今になって効いてきました。

初対面の星野くんの話しに知的好奇心をそそられた鞠子ちゃんにとって、星野くんが帝大生だったことは他の面々ほどには意外なことではなかったかも知れません。

一方、「妙な方だと思っていたら立派な方だった」と思わず口に出してしまうほどに常子ちゃんの驚きは大きかった。

この姉妹の反応の違いを際立たせた描写によって、常子ちゃんの星野くんへの「感情移入」が説得力をもって描かれたと思います。

鶴ちゃんの名演

今回も鶴ちゃんの名人芸が光ります。

星野くんを押し売りと思い込み短気を起こす。星野くんが帝大生と聞かされても尚、上げた拳を下ろすことが出来ず「青白い瓢箪」と悪態をつく。

しかし、星野くんがインテリであることに心のどこかで一目を置いていたに違いない。

インテリの星野くんから自分が認められたと知るや「恐れ入谷の鬼子母神!」と、痛快なほどにとびっきりの笑顔を星野くんに見せる。

これら一連の隈井さんの態度の変わりっぷり、調子の良さがいかにも古き良き時代の単純で正しい東京の男。

あまりにもリアルな鶴ちゃんの芝居がツボにはまりました。

『梅ちゃん先生』で幸吉親父を演じた鶴ちゃんも芝居も心から楽しませてもらいましたが、本作の番頭・隈井さんの演技は幸吉親父を超える名演かも知れません。

めでてえな

今回、最も楽しみにしていたのは星野くんの「新種発見」への宗吉大将の喜びっぷりの描写でした。

葉っぱのあんちゃんの快挙を我が事のように喜ぶ宗吉大将の満面の笑顔。

「めでてえな」しか祝う言葉がみつからないほどの興奮ぶり。

普段がコワモテだけに、裏表が一切ない宗吉大将のビッグスマイルに心がとろけてしまいそうです。

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コメント

  1. よるは去った より:

    「毛細管現象」ネットで調べてみたら15世紀のイタリアでレオナルド・ダ・ビンチが唱えていたそうですが、今日のドラマを見る限り日本の材木屋さんは長年に渡る経験からそれを発見し商いに生かしていたようですな。昔、故・樋口清之先生の「梅干しと日本刀」に「日本には長年の経験から生み出された素晴らしい科学がある。」という事例がたくさん述べられてました。「毛細管現象」については述べられてなかったような気がしますが、例外ではないでしょうね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      東京スカイツリーに用いられた耐震技術もまさに「長年の経験から生み出された素晴らしい科学」の一つと言えますね。