東堂に『青鞜』を借りる / とと姉ちゃん 第38話

連続テレビ小説(朝ドラ)『とと姉ちゃん』
2016年5月17日(火)放送
第7週 第38話「常子、ビジネスに挑戦する」

『とと姉ちゃん』第7週 第38話 「常子、ビジネスに挑戦する」あらすじと見どころ解説

常子はこのところ鞠子に元気がないことが気がかりでした。そんな鞠子を元気づけようと、常子は担任の東堂が貸してくれた雑誌『青鞜』を鞠子に読ませます。読む気はない鞠子でしたが、読み始めるや夢中になり一晩で読み終えてしまいました。

その雑誌に掲載された平塚らいてうの文章に感動した鞠子を伴い、常子は『青鞜』を返しに東堂のもとに足を運びました。東堂は訪ねてきた常子と鞠子に語ります。女性だからと言って尻込みせず、どんなことにも挑戦せよと。

東堂に言葉をかけられた鞠子の表情から常子は察しました。鞠子は将来のことで悩んでいるのではないかと。常子の憶測を否定する鞠子でしたが、鞠子が何かに挑戦したいと願っていることを常子は見通しはじめていました。

そんな中、思いがけない客が森田屋に住む小橋一家を訪ねて来ました。常子たちの叔父の鉄郎です。常子が帰宅すると、宗吉や隈井そして森田屋の近所の男たちに、鉄郎は昼間から酒を振る舞っていたのです。突然の鉄郎の来訪に常子は嫌な予感を募らせるのでした。

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midokoro
前作『あさが来た』のヒロイン・あさが創設に関わった女子大学校に学びつつも、そのあさに敵意をむき出しにした女性の名前が登場します。

その女性の名は「平塚らいてう」です。

『とと姉ちゃん』第7週 第38話 「常子、ビジネスに挑戦する」
 事前発表あらすじのレビューと解説

「平塚らいてう」の名前とともに、前作『あさが来た』劇中でナレーションにより紹介された平塚らいてうが創刊を手がけた『青鞜』も登場します。

この『青鞜』が常子と鞠子を感化します。

常子が後に手掛けることになる出版事業に『青鞜』が何らかの影響を与えるのか、本記事投稿時点では詳細は不明です。

しかし、鞠子は『青鞜』から大きな刺激を受け、世の中の見方が一変するようです。

さて、そんな中でお騒がせキャラ・鉄郎が久しぶりにやって来ます。

鉄郎の影に騒動あり。また一悶着起こるのでしょうか。

『とと姉ちゃん』第7週 第38話 「常子、ビジネスに挑戦する」
 朝ドラ観賞後の感想

小橋家の三姉妹

前回は深いため息が描かれるだけだった鞠子ちゃんの悩みに対して、今回は前回よりもさらに一歩踏み込む描写が印象に残りました。

前回、常子ちゃんは求人情報を集めながら女性がもらえる給料の額が男性のそれよりも低いことが悩みの種でした。

そんな悶々とした思いを吹き飛ばしてくれたのが『青鞜』の存在です。

東堂先生が貸してくれた『青鞜』で見える世界が変わったと感激する常子ちゃん。同じく見える世界が変わったと自分と同じ感想を口にする鞠子ちゃんの様子を見て、見える世界が変わる前に悶々とした思いを募らせていた鞠子ちゃんの胸中を察したのでしょうか。

常子ちゃんの望みは高い給金をもらって家族を養う「とと姉」になることです。しかし、その願いを実現するのにどこに行ってどうすれば良いのかがわからない。

一方で鞠子ちゃんの望みは、前回の最後にノートに書きかけた「進学」でしょう。

常子ちゃんに対して、鞠子ちゃんの望みは具体的です。具体的ではありますが、その具体的な望みの前には大きな壁が立ちはだかる。

学費をどう工面するのか。そもそも学費を工面出来るのか。

目の前の道を覆う霧は晴れたけれど、道の先がどこにつながっているのか見えない常子ちゃん。道の先も見えて霧も腫れているものの、壁にぶつかった鞠子ちゃん。

姉と妹の抱えるそれぞれの問題がこれから絡み合ってくるのでしょうか。

一方、二人の姉が悶々としている中、一人マイペースでお菓子をポリポリの美子ちゃんが可愛い。

年齢が年齢だけに仕方がないですが、二人の姉の悩みなどどこ吹く風。

このマイペースキャラは成長後もこのままなのでしょうか。成長して大人になった美子ちゃんが、二人の姉とどんなドラマを展開してくれるのか。

さぞかし楽しい三姉妹になりそうな予感がしてきました。

鉄郎叔父さんの「凱旋」

鉄郎叔父さんが久しぶりの登場です。

いつも食い詰めて逃げるように小橋家のもとに駆け込んでくる鉄郎叔父さんが、今回は珍しく一升瓶を二本抱えてのまさかの「凱旋」。

食い詰めてやって来ても騒動の予感。

羽振りが良くても騒動の予感。

騒動オーラが最強レベルの鉄郎叔父さんの再登場。何をしでかしてくれるのか期待がふくらみます。

追記

隈井さんのニックネームがいつの間にか「隈じい」(笑)

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14 Responses to “東堂に『青鞜』を借りる / とと姉ちゃん 第38話”

  1. ひろ より:

    毎日楽しく拝見しています。
    あまちゃんのコメント欄では迅速に対応していただきありがとうございました。

    さて、平塚らいちょうの表記についてですが、
    平塚らいてふ、と書かれていますがそれでは平塚雷蝶になってしまいます。正しくは雷鳥ですので表記はらいてうとなります。

    ちょっと気になっただけなのですが。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      ご指摘ありがとうござます。
      「らいてふ」の記述は「らいてう」に改めたつもりでいましたが、このページ以外にもまだたくさん残っていました。他のページもこれから訂正させていただきます。

  2. さーや より:

    「あさがきた」では毎回食い入るように画面を観ていましたが、今はゆる~く観ています。決して前作に比べて劣る訳ではなく、毎朝軽めに小腹を満たす感じで、こういうのも朝ドラの楽しみ方だなあ…と。
    今週から片桐さんが入って、雰囲気が引き締まりましたね♪Eテレ「時々迷々」を観てたので ご無沙汰~!って印象はないのですが、この番組の片桐さんもシュールで独特な存在感を放っているので大好きです☆

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      片桐さんの強烈なオーラ。ヒロインの人生に大きな影響を与える存在として十分過ぎるほどのインパクトがありますね。前週まで学校の場面は地味な印象でしたが、一転、学校の場面が楽しく怪しく(笑)なりました。

  3. えびすこ より:

    東堂先生が中庭でしゃべっていた戯曲のセリフは、あの当時から見ても昔のものですね。できたのが日本では五代さんが奮闘しているご時世の作品ですね。最初、学園祭の劇の稽古かなと思いました。

    ところでべっぴんさんの出演者ですが、主人公の夫役発表は次回に持ち越されました。ニュースを見た時に高良くんが朝ドラ2回目の主人公の夫役かと、最初見た時に思ったんですが知人の役でした。
    次に取っておくという事は主役級の人になりますね。芳根さんがいま19歳なのでお相手役は20代かな?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      次回作『べっぴんさん』のヒロインの夫は、生涯にわたって妻を支え続ける役どころのようなので準主役と言っても差し支えないポジション。きっと相応の方を準備されているのでしょうね。

  4. CSR より:

    いつも楽しく拝読しております。「あさが来た」から引き続き「とと姉ちゃん」も楽しんでおります。

    東堂先生から「言霊」という言葉が出ましたね。

    前作でも、病院で、あさが千代に向かって「言霊」の話をしていたのを思い出しました。

    平塚らいてふの件と言い、前作を思い出させてくれるセリフが何となく心地良いです。

    これからも朝蔵さんの記事を楽しみにしています。

     

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 千代に向かって「言霊」

      千代ちゃんは「言霊」の話しに恐れおののいていましたが、奇しくも『とと姉ちゃん』で「言霊」の話しをした東堂先生の名が「チヨ」。面白いつながりです。

  5. よるは去った より:

    戒厳令の下にあっても庶民はあんな感じだったのですねえ。隈井番頭三さんや宗吉さんたちの昼間からの酒盛と対照的に美子ちゃんとその友達のおやつの宴が何とも可愛い。それにしても星野武蔵君が日頃のお礼にと一升瓶と酒盗を持って現れた後に一升瓶二本下げて「ごめん下さい。」は「何者?」と思いきや.....。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      二・二六事件当時、東京の西端に住んでいた人の手記を読んだことがありますが、事件後の世の中の変動など分かるよしもない当時の庶民にしてみれば他人事に近いものがあったようです。戒厳令も庶民からすれば「徳川様ってどちら様?」感覚だったのかも知れません。

  6. カッチ より:

    今日も片桐さん強烈ですね。
    しかし、鞠子も感銘を受けるとは。
    進学という文字を書いて決していましたが、その悩みでしょうか。
    この二人簡単には結婚しないようですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      前回は抑え気味の芝居をされていた片桐さん。今回は全開でしたね。雷に向かって「お静かにっ!」は吹きました。片桐さんだから言えるセリフです(笑)

  7. Marmite より:

    イギリス在住の日本人です。ちょうど先週こちらで、ヒールの無い靴で受付の派遣業務に出勤した女性が、靴を理由に無給で追い返された事に反発し、そのような女性のみのルールは男女平等をうたう法律違反だとインターネット上で署名を集め、国会に問題提示される票数を獲得しました。私も昨日1票を投じた所だったので、東堂先生の言葉をより深く感じました。昔から、女性の投票権を獲得するために命をはったり、イギリス女性は強いです。日本で女性が帝になれる・なれないの話題など、女王を持つこの国の人たちにはなかなか分ってもらえません。

    朝が来たでの平塚らいてう女子はまだ未熟でしたが、その後きっと成長なさったのでしょうね。

    最後になりましたが、いつも楽しみに朝いちで拝読させていただいています。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      頂戴したコメントを拝読し、台湾人女性と結婚した日本人男性のボヤキを思い出しました。日本女性と比べて台湾女性は強すぎると・・・(笑)
      天照大神、卑弥呼。女性が統べる国だった日本の女性、いつから月になってしまったんでしょうね。

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