チューブ入り歯磨き破裂 / とと姉ちゃん 第44話

連続テレビ小説(朝ドラ)『とと姉ちゃん』
2016年5月24日(火)放送
第8週 第44話「常子、職業婦人になる」

『とと姉ちゃん』第8週 第44話 「常子、職業婦人になる」あらすじと見どころ解説

常子が再びトラブルに見舞われます。常子の渾身の製品であるチューブ入りの練り歯磨きが突然破裂しはじめ、すべて台無しになってしまったのです。練り歯磨きの事業は失敗に終わりました。しかし、皆で力を合わせた刺激に満ちた時間に常子は心から満足しました。

そんな中、鉄郎が戻ってきました。鉄郎は友人たちから借金返済に当てるお金を集めて持って来たのです。しかし、滝子が借金取りを追い返したため、すでに借金の返済は不要となっていました。鉄郎は再び常子たちのもとを立ち去って行きました。

騒動が落ち着いた頃、鞠子が大学への進学を希望していることが君子の知るところとなりました。難色を示す君子でしたが、何かを強く望んだのはこれが初めての経験だと語る鞠子の熱意に心を動かされ君子は承諾。常子は学費を稼ぐため就職を決意しました。

常子は早速、就職先を紹介してほしいと東堂に相談。その時、折もよく高給であるタイピストの推薦枠が空いたところでした。その職に就きたいと常子は懇願。東堂の厳しい指導により、和文タイプライターの技術を修得する特訓がはじまるのでした。

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midokoro

借金取りに脅された窮地から脱することが出来た常子が再びピンチです。

改良品として売り出すはずだったチューブ入り練り歯磨きがすべて破裂してしまい、練り歯磨きビジネスは大失敗に終わってしまうのです。

『とと姉ちゃん』第8週 第44話 「常子、職業婦人になる」
 事前発表あらすじのレビューと解説

コミカルな描写が予想されとても楽しみなチューブ入り練り歯磨き破裂騒動。この騒動は実話にもとづくものです。

劇中で星野が説明するように、練り歯磨きに含まれている酸性物質またはアルカリ性物質がチューブのアルミニウムと反応しガスが発生。

そのガス圧によって膨張したチューブが破裂してしまうのですが、これは実際に起こったことなのだそうです。

ただし、劇中ではチューブ破裂を機に練り歯磨きビジネスを断念する常子が描かれますが、実在の大橋鎮子氏はここで諦めはしませんでした。

専用の陶器製の容器をメーカーに注文し、その容器に練り歯磨きを入れて商品を完成させたのです。

しかし練り歯磨き事業への大口出資者の撤退により、大橋氏のビジネスも失敗に終わります。

『とと姉ちゃん』第8週 第44話 「常子、職業婦人になる」
 朝ドラ観賞後の感想

腹巻きバカの鉄ちゃんは意外にも○○○?

腹巻きバカの鉄ちゃんは意外にも仲間たちから信頼されているのかも知れません。

常子ちゃんが歯磨き事業を手がけたいと知って即座に事業資金をどこぞから調達する。自分の事業のお金が持ち逃げされ借金まで背負わされても、なんとかその穴埋めのためのお金も借りることが出来る。

仲間たちからの信頼がなければこんなこと出来る芸当ではありません。

親族の間では軽く見られ、森田屋の長谷川くんからは「逃げる男」とみなされいる残念な鉄ちゃんですが、一歩外に出ると別の顔があるのかも知れません。

そして、それほどの信頼を得る人物であることも、さほど不自然な設定ではありません。なにしろ鉄ちゃんは竹蔵ととの弟なので。

今週、次々とお金を調達してくるのは、外では信頼が厚いことを暗示しているのか。もしそうなら、その厚い信頼がこの先どこかで役に立ってくるのか。

露天で披露した「プレゼンテーション・スキル」と合わせ、鉄ちゃんの存在がますます気になってきました。

ただし、本日またしても小橋一家のもとを立ち去った鉄ちゃんの次の出番は、事前情報で知る限りかなり先のはなし。第13週、終戦直前くらいのタイミング。今回から7、8年経った頃です。

しばらく会えず寂しくなります。

覚悟はおあり?

タイピストの技術修得の特訓への覚悟を繰り返し問いただす東堂先生が熱い。

人の心を鋭く洞察する東堂先生のこと、常子ちゃんが本気で覚悟を固めていることくらいすでに承知しているはず。

それでも敢えて「覚悟はおあり?」と覚悟を質したのは、もしかすると常子ちゃんではなく自分への覚悟を問いただしていたのかも知れません。

どうやら常子ちゃんは本気のようだ。覚悟を固めている。

そんな常子ちゃんに技術を身につけさせる覚悟が自分には「おあり?」

そこまで考えるのはうがち過ぎというものでしょうか。

覚悟を決めた常子ちゃん。そんな常子ちゃんの覚悟を意気に感じて自分も覚悟を決める東堂先生。二人の息が合った気持ちの良い場面でした。

追記

滝子さんが借金取りを追い払ったことで借金を返さなくて良くなったとのことですが、あの残念な借金取りが債権をもっと怖い人にもし売ったら・・・

滝子さんが追い払っただけで大丈夫なのかなと不安に感じているのは僕だけでしょうか。

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コメント

  1. もんすけ より:

    今日は健康診断のため、珍しく大きな病院の待合室で拝見。

     「ふふ…、ふふふふふ…」
    常子ちゃんが「失敗しちゃいましたぁ~」とかわいらしく笑いだすと、
    なんと! 待合室のあちらこちらから、
     「ふふ…、ふふふふふ…」
    と、笑い声が起こり、さざ波のように広がっていきました。
    ついつい皆さん、ここが病院であることを忘れてしまったのでしょうね。
    病院の待合室なのに、森田屋の延長のような不思議な一体感に包まれ、
    私もついつい笑ってしまいました。
    やっぱり本作品は愛されているんですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      ふふふの伝播、それはなんだか楽しそうですね!テレビの向こう側とこちら側がひとつになるなんてなんだか素敵です(笑)

  2. カッチ より:

    昨日の滝子さんかっこよかったですね。
    あれだけの若い衆がいれば逃げ出すでしょうね。
    それにしても失敗したのに常子が笑い出すのにはまいりました。
    さすがとと姉ちゃんですね。
    鞠子が進学を希望した時、応援したのもさすがです。
    ととらしくなってきましたね。
    鞠子が文豪になって家を建てられたらいいなと思います。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      今週の後半には常子ちゃんも職業婦人となりいよいよ名実ともに「とと」になります。常子ちゃんは女学生姿よりも職業婦人姿の方が似合っていそうなので楽しみです。

  3. よるは去った より:

    和文タイプライターなんて使ったことはないですけど使っている人の話なんか聞くと大変な作業だなあなんて思うへ一方でタイプライターはやはりアルファベット文化圏の利器なのかなあとすら思いました。80~90年頃でしたかねえ、ワードプロフェッサーなるものが世に普及し出したのは。あれは夢みたいに思いましたね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      ワープロですら簡単な表計算にもずいぶん時間がかかったと記憶しています。時間がかかったとは言っても、その当時はそんなものだと思っていましたが。今では、小さいスマホがそれらをはるかに超える機能を持っているんだから、ここ十数年の技術の進歩の早さはすさまじいです。