常子が卒業/初出勤の日 / とと姉ちゃん 第47話

連続テレビ小説(朝ドラ)『とと姉ちゃん』
2016年5月27日(金)放送
第8週 第47話「常子、職業婦人になる」

『とと姉ちゃん』第8週 第47話 「常子、職業婦人になる」あらすじと見どころ解説

昭和12年(1937年)3月。常子が一時は不採用を覚悟した商社への就職も決まり、無事に女学校を卒業することが出来ました。森田屋では常子と綾の卒業祝い、そして常子の就職を祝う宴が盛大に開かれました。

それぞれの誕生日が近い小橋家三姉妹の合同誕生会も兼ねたその集まりでは君子が手作りのおはぎを差し入れます。皆に女学校卒業を祝福された常子は、君子はじめ滝子や森田屋と青柳商店の面々に心からの礼を述べ、嫁入りする綾に別れを告げました。

昭和12年(1937年)4月。常子が職業婦人として出勤する初めての朝を迎えました。常子は緊張しながら職場の鳥巣商事に出社するものの、常子の採用を決めた男性社員の意外な言葉が常子を唖然とさせました。

面接試験で失態を繰り返し実技試験も行われない中で常子が採用された理由。それは、常子の容姿が応募者の中で一番良かった。それだけのことでした。常子は言葉を失いつつも先輩タイピストたちに挨拶。しかし、常子を歓迎する空気はそこにはありませんでした。

<<前回46話 | 次回48話>>

midokoro

邦文タイピストの面接試験で失態に次ぐ失態。

不採用を覚悟した常子がまさかの採用。しかし、会社が常子を採用した理由とは・・・

『とと姉ちゃん』第8週 第47話 「常子、職業婦人になる」
 事前発表あらすじのレビューと解説

面接試験に失敗したと思い込んでいた常子がまさかの採用です。

しかし、その商社が常子を採用したのにはある理由があった・・・とのことなのですが、本記事投稿時点ではその「ある理由」の詳細は不明です。

観てのお楽しみということでご容赦ください。

さて、今回は常子の卒業祝いのパーティーです。

会場となる森田屋の面々や小橋一家はもちろんのこと青柳商店の面々も登場し、主要キャラが顔を揃える貴重な回になりそうです。

追記:綾は卒業後に結婚。今回のお祝いの席を最後に、しばらくの間、綾は劇中から一旦退場。次の登場は戦後になってからのことです。

『とと姉ちゃん』第8週 第47話 「常子、職業婦人になる」
 朝ドラ観賞後の感想

不思議なもんだね

「孫と会えることなどないと思っていた」

隈井さんも感極まって涙していましたが、滝子さんの過去を振り返るような言葉に僕も泣かされました。

娘にも孫にももう会うことはないと諦めていたんでしょう。

二百年続く老舗の暖簾と伝統は守り抜いた。そこで働く働き手たちの仕事と生活も守ってきたという自負がある。

しかし、ただひとつ自分の人生に失敗した。

最愛の娘を失ったことは人生を失ったことに等しい。そんな思いを募らせながら十年以上も暮らし続けてきた滝子さんの胸中が「孫と会えることなどないと思っていた」という言葉に凝縮されていたような気がします。

ところで滝子さんのこの言葉にはもう一点引っ掛かることがあります。

自分の人生には失敗したという気持ちを胸の奥深く封印しながら、恐らく青柳商店の女将としてただひたすらに前だけを見つめて働き続けてきたであろう滝子さん。

そんな滝子さんが過去を振り返るような発言をする。

滝子さんが老いたことを暗示するセリフなのか、それとも今後の滝子さんの病気のフラグなのか。いろいろな意味で気になる滝子さんの言葉でした。

今年は不作だった、面接者の中で君はまあまあ可愛かった

嫌な感じの面接官を演じた田口浩正さんの変わりっぷりに驚きました。

デビューした頃の田口浩正さんが大好きでした。とりわけ周防正行監督の何本かの映画で続けざまにおデブでシャイな男の子を演じていた頃の姿が忘れられません。

彼が映画『ファンシー・ダンス』の中で披露したやきにく食べ放題の歌は今も時折口ずさんでしまうほど。

『シコふんじゃった。』で、本当は相撲なんてしたくないのに友達が出来て嬉しかったから泣く泣く相撲を続ける演技は名演と呼ぶにふさわしいものでした。

でも調べてみたら『ファンシー・ダンス』は1989年、平成元年の作品。ということは撮影されたのはもしかすると昭和かも。

内気で可愛い男の子が嫌味なおじさんになったとしても決して不思議ではないほどの時間がいつの間にか経過していたんですね。

そんな思い入れがある田口浩正さんなので、『とと姉ちゃん』で演じた面接官の感じの悪さにも愛嬌を感じてしまったのは恐らくは僕だけでしょう。

またね

綾ちゃんが一旦退場しました。

「またね」という普段通りの別れの挨拶が、別れを直視出来ない寂しい心を上手にあらわしていたかと思います。

そして「またね」はまた、この先の再会のフラグなのでしょう。

再会時は常子ちゃんも綾ちゃんももう大人。大人になった二人が力を合わせて働く場面が今から楽しみです。

<<前回46話 | 次回48話>>

Sponsored Link
Sponsored Link

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. たこやき より:

    田口さんですが…。
    サラリーマンネオという、NHKのコント番組でイヤなサラリーマンを演じてらっしゃるのをよく観ていましたので、「ああ、嫌味な役が上手いなあ」と思っていました。そう思わないと、常子ちゃんと同性の身として、あんな上司はちょっと辛いです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      田口さんの近年の仕事をご存知の方にとっては、今回の感じの悪いおじさんはデフォルトなんですね。平成のはじめの頃しか知らない僕は浦島太郎状態でした(笑)

  2. エイスケの後輩 より:

    採用に容姿が関係する…は、今でもですよね(笑)
    大会社ほど、応募者が多く選べる母体が大きいので、男性社員の士気が高まるからと、容姿以外が同じ評価なら、容姿のよい人を選ぶものだそうです。
    私の勤め先は、一部上場で知名度も高いですが、美人がすごく多いです。
    (私の代は見た目より面白い人採用の年だったらしいですが…)
    他社でも、有名な会社の社員さんは美人が多い…

    履歴書に貼る写真の行き過ぎない修正は割と多いらしく、また就活メイクや服装の講座は大人気ですからね。

    ただ、美人は結婚で抜けるリスクや、男性社員と恋愛のトラブルを起こすリスクがあるからと、容姿の良い方を切る会社もあるそうです。

    なので、学校推薦+今年は実技はやらないという脚本に、容姿を採用基準にしたとなるのではと、ピンと来ました。

    もっとも、さらなる美人が応募していたら落ちていた訳で、その意味では常子ちゃんは強運。
    この運が、今後も発揮されるのではと期待しております。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      人事事情、興味深く拝見しました。確かに美人がやたらと多い企業ありますね。学校推薦と実技試験廃止という二つのキーワードから常子ちゃんの「容姿で採用決定」を察してしまうところなどさすがです。

  3. カッチ より:

    田口さん確かに昨日嫌な面接担当をしてましたね。
    僕も昔からよく覚えてますがひょうきんなおでぶさんという印象です。
    最初に見たのはアイドルの召使いのような役だった気がするのですが思い出せません。
    シコふんじゃったにも出てらしたんですね。
    懐かしい気がしますが、今日はもっと嫌な役だったんですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      『ファンシイダンス(1989年)』『シコふんじゃった。(1991年)』『Shall we ダンス?(1996年)』
      周防正行監督初期の三作品に登場した田口さんはいずれも『とと姉ちゃん』からは想像も出来ないくらいチャーミングでしたよ。

  4. カッチ より:

    今日は朝からどんちゃん騒ぎでしたね。
    それにしてもみんな芸達者ですね。
    鶴ちゃんはあいかわらずでしたが。
    滝子さんも本当にうれしそうでしたね。
    確かにあのままだったら寂しい老後だったでしょうね。
    美子ちゃんはお菓子目当てかもしれないけど滝子さんはいい笑顔してましたものね。
    それだけに今後のあらすじを見てしまったので心配です。
    後半を見てないので常子の初出社が楽しみです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 滝子さんはいい笑顔

      先客があるからと客との面談を隈井さんに断らせるほど、美子ちゃんと一緒にいる時間を大切にしている滝子さんですからね。最晩年が宝物のような時間なんて、ある意味で幸福な人だなと思います。

  5. よるは去った より:

    山岸「今年は不作が多くてねえ。そん中で君がまあまあ可愛かったから。」田口浩正氏は連ドラは「ふたりっ子」以来かな?その時はヒロインのライバル棋士で観ていて共感を覚える役だったけど、今回は何とも嫌味な。タイピスト室の面々の中で三人ほど顔がアップになったけど、これは良からぬフラグ?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      田口浩正さん、昔の印象が強すぎて初めのうちは誰なのかわかりませんでした。バブルの時代の就職活動をリアルタイムで描いた昔の映画から受けた印象なので、変わってしまっていて当然なのですが、やっぱり動揺を隠しきれません。