常子と美子の仲が険悪に / とと姉ちゃん 第57話

連続テレビ小説(朝ドラ)『とと姉ちゃん』
2016年6月8日(水)放送
第10週 第57話「常子、プロボーズされる」

『とと姉ちゃん』第10週 第57話 「常子、プロボーズされる」あらすじと見どころ解説

常子の勤務先で道子がクビを切られました。上司との不倫が発覚したのです。同じく同僚の朱美は道子の処分が不服でした。不倫相手の男性社員に何らお咎めはなく、道子だけが辞めさせられることに異を唱える朱美でしたが、そんな朱美の抗議を課長は一蹴します。

その頃、美子は滝子に洋裁店へ連れて行かれました。美子はその店を手伝うことで駄賃をもらうことになりましたが、それを常子に報告することが出来ません。一方、タイピストが一人減ったことで、常子の仕事はますます忙しくなってしまいました。

その翌朝、寝坊して家族で一緒に朝食を食べるという家訓を破る格好となった常子を美子がなじります。家訓をめぐり常子に詰め寄る美子を君子は厳しく叱責しました。鞠子も常子に告げました。美子は常子が自分のことにはお金を使わないことを案じているのだと。

そんな中、常子は会社帰りに星野に遭遇。常子は星野から思いがけないことを告げられました。星野は大阪帝国大学の研究室に勤務することになったと言うのです。東京を離れ常子と別れることは耐え難いと打ち明ける星野はついに常子に求婚するのでした。

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midokoro

常子と美子の対立がより一層激しくなってしまいました。

姉妹の深刻な仲違い、この先どうやって回収され仲直りするのでしょうか。

『とと姉ちゃん』第10週 第57話 「常子、プロボーズされる」
 事前発表あらすじのレビューと解説

常子の勤務先の同僚のエピソードが描かれます。

上司との不倫を理由に退職を余儀なくされる道子を演じるのは、女優の野村麻純さん。道子の処分を不服に思い猛然と抗議する朱美を演じるのは、女優で歌手の真野恵里菜さん。

どのような文脈の中で不倫騒動が語られるのか。この騒動が後日、なんらかの形で回収されるのか。本記事投稿時点での詳細は不明です。

しかし不倫騒動によって女性社員だけが処分されて男性社員はお咎めなしという現代でもよくありがちなこの騒動。

将来、女性のための雑誌を創刊するヒロインの生き方や考え方に何らかのインパクトを与えるのかも知れません。

一方、美子がお金を稼ぎ始めます。

しかし、美子がお金を稼ぐ理由を知る由もない常子。姉妹の対立は決定的に。

『とと姉ちゃん』第10週 第57話 「常子、プロボーズされる」
 朝ドラ観賞後の感想

ゆるさが魅力の『とと姉ちゃん』でしたが、息の詰まるような場面ばかりの回でした。

かかの風格

いつも温厚な君子さんがまさかのよっちゃん平手打ち!

君子さんにしてみれば立腹するのも当然かも知れません。中止になったお出かけ直前の常子ちゃんの言葉を君子さんは思い出していたのでしょう。

よっちゃんの櫛の歯が欠けている。使いにくそうだから新しく買ってあげたい。

まりちゃんのペン先が割れたのでそれも買ってあげたい。

君子さんだけはこの時の「家族のため」を思う常子ちゃんの言葉を聞いている。その「家族のため」を息苦しいとまで言い切ってしまったら君子さんが怒るのも無理ありません。

しかし君子さんが激怒したのはある意味で救いでした。

事前情報では、このよっちゃんの暴言に対して常子ちゃんが怒り心頭になるはずでした。もし、君子さんでなく常子ちゃんがよっちゃんに対して激怒してしまっていたなら、姉妹の関係の修復はもっと難しくなっていたかも知れません。

直接対決では姉妹の間は険悪になるばかりです。

君子さんの態度は確かに厳しかった。でも、姉妹の間のクッションとして絶妙のタイミングの平手打ちでした。きっとクッションになることを計算しての行動だったかと。

三姉妹をたった一人で育て上げた、かかの風格がまぶしいまさかの行動でした。

星野くんが告げたかったこと

星野くんがなかなか告げられなかったことをついに告げました。

しかも告げたのは甘味処ではなく下宿です。住み慣れた環境が星野くんの緊張感を解いたのでしょうか。

この時の星野くんと常子ちゃんのやりとりの場面の、二人の表情のうつりかわりは神レベルの演技でした。

星野くんが大阪行きを告げる。星野くんは、その大阪行きが常子ちゃんとの今生の別れになるかも知れないことを知っている。

しかし、常子ちゃんは大阪に行ってすぐに戻ってくるくらいにしか受け取っていない。二人の表情のギャップが星野くんの切羽詰まった表情を際立たせます。

そして意を決して星野くんが口を開く。

「東京に戻りません」

この一言をやっと口から出したその瞬間、星野くんは覚悟を決めたはずです。その後に続く言葉もしっかりと常子ちゃんに告げよう。

東京に戻らないと言われて、事態を把握した常子ちゃんの瞳にうっすらと涙。その涙が星野くんの背中を押したのでしょうか。

「常子さん、僕と結婚して下さいませんか」

そして鉄瓶の中の湯が沸騰する時の美しい音色だけが響く。いい場面でした。

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コメント

  1. カッチ より:

    ついにかかが怒ってしまいましたね。
    やっぱり、父親に反抗する娘をしかる母親でしたね。
    かかはやっぱり常子をととと思っているんですね。
    家族の為に稼いでくれる常子に感謝しているんですね。
    鞠子もそれがわかっているから多少不満があっても黙っている。
    美子は本当は感謝しているけどもっと自由にしたいのでしょうね。
    溺れかけた時に常子に助けてもらっているんですから。
    星野君のプロポーズ見れなかったので晩に見ます。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      星野くんと常子ちゃんの場面は本作の名場面の一つになりそうな濃密な時間が強く印象に残っています。夜にじっくりとご覧になってください。

  2. うつ より:

    今朝の朝ドラの冒頭における会社の男性上司の横柄な言い方は
    ホントに許せませんね。
    コレがあったから戦後、フェミニズムが台頭し
    田嶋陽子や北原みのりのような物言うオバサンたちが
    出現したのだろうし、
    この反省から今日における「男女共同参画社会」の
    提唱の起源に成り得たのですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      前作『あさが来た』の頃から男性の女性観は大きな進化を遂げていなんですね。今も似たようなものなのかも知れません。