星野が常子にプロポーズ / とと姉ちゃん 第58話

連続テレビ小説(朝ドラ)『とと姉ちゃん』
2016年6月9日(木)放送
第10週 第58話「常子、プロボーズされる」

『とと姉ちゃん』第10週 第58話 「常子、プロボーズされる」あらすじと見どころ解説

星野が常子に求婚しました。自分と両親の夢であった研究者の道が大阪で開かれた星野でしたが、東京を離れ常子と離ればなれになることが耐え難かったのです。星野は常子に告げました。常子と一緒に植物に囲まれた暮らしをしたいと。

突然の求婚に常子は即答出来ませんでした。少し考える時間が欲しいと答えるのが精一杯の常子でしたが、星野の申し出に迷う中、常子は珍しく熱を出して寝込んでしまいます。常子は翌日、会社を休みました。

高熱にたおれた常子は悪夢にうなされます。夢の中で常子は星野と結婚していました。しかし星野と結婚したばかりに鞠子や美子の学費の借金を滞納。常子と星野がともに暮らす家に借金取りが乗り込んでくる悪夢を常子は見ました。

そんな中、早乙女が熱を出し寝込んでいる常子の見舞いにやってきました。家族を守るという人生の目標を掲げ、自分のことよりも二人の妹たちの幸福を優先させる常子の生き方に、一人っ子として育ち自分一人だけの力で生きてたきた早乙女は驚かされるのでした。

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midokoro

星野がついに求婚します。

距離を縮めつつあった常子と星野でしたが、星野による求婚はすなわち愛の告白。恋バナがピークを迎えます。

『とと姉ちゃん』第10週 第58話 「常子、プロボーズされる」
 事前発表あらすじのレビューと解説

星野が求婚を急いだのには二つの理由がありました。

一つは大阪への転居。星野は念願かなって研究者の道へ。しかし、研究者として働くことになる土地は東京ではなく大阪でした。

今一つの理由は出征です。

日中戦争が泥沼化し、いつ徴兵されるかわからない身の上。だからこそ少しでも長く常子と一緒にいたい。

もしかすると視聴者の中からは、星野は常子に未亡人になるリスクを負わせる気なのかという批判が出るかも知れません。

そんな批判に作者は劇中でどう応えるのか。

星野が常子に求婚した動機が気になります。

『とと姉ちゃん』第10週 第58話 「常子、プロボーズされる」
 朝ドラ観賞後の感想

ともに植物に囲まれて暮らしましょう

研究者の道は自分の夢、そして両親の夢。でも、常子ちゃんとも離れたくない。

究極の選択を強いられた星野くんが思い描いた未来は、常子ちゃんとともに植物に囲まれる穏やかな暮らし。

この未来を手に入れるため、一緒に大阪に行ってほしいと常子ちゃんにせまる星野くん。口下手だけに言葉のひとつひとつが心に沁みます。

そんな星野くんの真摯な言葉を聞かされた常子ちゃんが流す涙がきよらかで美しい。

星野くんの純情。常子ちゃんの純情。

本当にきれいで愛らしい求婚場面でした。『とと姉ちゃん』の名場面のひとつとして、いつまでも記憶に残る場面になりそうです。

朝からいいものを見せてもらいました。

しばらくお時間頂けませんか

星野くんからプロポーズされた常子ちゃんの本心は、Yesとすぐにでも応えたかったのかも知れません。

しかし、プロポーズを受け入れたい気持ちをぐっと抑えて即答を避ける。

プロポーズされても舞い上がることなく、二人の妹の「とと姉ちゃん」であることを片時も忘れない常子ちゃんが立派だけれど悲しい。

冬物の洋服を買うためにためたお金も、鞠子ちゃんの万年筆とよっちゃんの櫛に使ってしまう今回描かれた常子ちゃんの行動。

夢の中でも自分の結婚生活よりも妹たちの幸福を案じ、自分のことよりも妹たちの幸福を優先する生き様があの早乙女さんを感嘆させる。

星野くんのプロポーズへの答えのフラグらしきエピソードが積み重ねられ、常子ちゃんと星野くんの恋バナはそろそろピークを迎えそうです。

よっちゃん

君子さんから手をついて謝られ自分のそれに応えるよっちゃんの素直さが可愛い。

それでも常子ちゃんにだけは謝りたくない。よっちゃんがそう言い切った直後に、帰宅した常子ちゃんがよっちゃんに新しい櫛をプレゼント。

よっちゃん、また余計な一言を口走ってしまうのではないかとヒヤヒヤさせられましたが、よっちゃんは思いがけないプレゼントに言葉を失う。

何も言えなくなってしまったよっちゃんの表情に、実は姉想いの本当の姿が見え隠れしていました。

洋裁店で毛糸を手にとっていたのはもしかして・・・?

常子ちゃんとよっちゃん、間もなく仲直りでしょうか。

長谷川くんと富江ちゃん

具合が悪くなり常子ちゃんが手を付けなかった夕食に、長谷川くんが手を伸ばそうとする。

それを止める森田屋の面々。

森田屋の面々の制止に答えていわく、

「あっしがそんなことする人間だと思いますか?」

その長谷川くんの言葉に間髪を入れずに富江ちゃんが「思う」とクールに即答。

この富江ちゃんの長谷川くんへの深い「理解」。今後の展開へのフラグでしょうか。

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コメント

  1. たこやき より:

    こんにちは。まだ映像は観てきませんが、つい。。
    平成の世にお見合いで結婚した私は、当時の恋愛結婚に、ものすごい憧れがあります。

    他のかたも書かれていますが、当時は子供を残すために出征前に結婚する、というのはよくあったことと私も聞きました。
    ですので、星野くんのプロポーズもおかしなことではないと思います。

    それにしても、マッサンやごちそうさんと違って、主人公の年齢のせいなのか、戦争の足音があまりにもひっそりと忍び寄って来た(ような気がした)ので、とても悲しいです。戦争がなければ、常ちゃんも星野くんと結婚できたかもしれないのに。。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      常子ちゃんと星野くんの植物にかこまれた夫婦生活。もし実現していたらこれはこれで面白い朝ドラになっていたかも知れません。それが夢に終わり切ないかぎりですね(涙)

  2. よるは去った より:

    君子かあさんには素直に謝れたのに「とと姉ちゃんには謝らない。」と素直になれない美子ちゃん。プレゼントされた新品の櫛をどんな気持ちで受け取ったのかな?でも洋裁店にも出入りし始めて手芸にはまり始めているようだけど、もしかしてこれが将来、とと姉ちゃんを支えて行く礎に?大橋鎮子さんの末の妹さんは「衣」の分野の担当だったとは何かで読んだような気がするけど。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      櫛がよっちゃんの頑なな心を少しはやわらかくするかも知れませんね。よっちゃん三代目、登場早々目が離せません。

  3. カッチ より:

    星野君のプロポーズ良かったですね。
    口下手な彼がしっかりと言えましたね。
    確かに星野君と常子の表情の変化が良く出てましたね。
    常子がうっすらと涙をためている場面が印象的でした。
    本当はすぐ「はい」と答えたいのに家族の為言えないのはかわいそうでした。
    しかし熱を出して借金取りの夢をみるとはね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      自分の幸福と二人の妹の幸福。その間でゆれる常子ちゃんが切なすぎる回でした。

  4. おかコロ より:

    こんにちは。初めまして。
    大変興味深く読ませて頂いております。

    今も昔も未亡人になるリスクなんて、誰と結婚しても有りますよね。当時なんて、それこそ初夜の日に初顔合わせ、翌日〜数日後に出征なんて話いくらでもあったと思います。父親の顔、我が子の顔すら見ないまま死に別れる。戦争は哀しいですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      初コメントを頂戴しありがとうございます。
      当時はプロポーズの重さが現代とは比較にならないほどだったんでしょうね。悲壮感いっぱいの求婚場面でした。

  5. よるは去った より:

    戦争に男子社員が駆り出され、不倫により大騒動を起こした男子社員を辞めさせることができない。ドラマはそういう時代になってきてしまっているんですね。しかし山岸課長みたいな思想の人間は現代でもどこかにいますね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      「現代の山岸課長」、まだいたるところに生息しているんでしょうね。見慣れているせいなのか、彼の横柄な態度にあまり違和感を感じませんでした。