昭和15年、森田屋の窮地 / とと姉ちゃん 第61話

連続テレビ小説(朝ドラ)『とと姉ちゃん』
2016年6月13日(月)放送
第11週 第61話「常子、失業する」

『とと姉ちゃん』第11週 第61話 「常子、失業する」あらすじと見どころ解説

昭和15年(1940年)10月。日本からアメリカに向けての輸出が禁止されました。そのあおりを受けて常子が勤務する商社の経営は悪化。タイピストの仕事も激減しはじめる中、女性社員の誰かががクビを切られるかも知れないという噂が社内に流れ始めていました。

一方、長期化する日中戦争の影響で政府は価格等統制令を発令。この経済統制の森田屋への影響は甚大でした。仕入れが出来ず商売出来なくなった森田屋は金繰りがつなくなります。宗吉は君子に頭を下げて頼み込みました。給料の支払いを待ってほしいと。

生活の先行きに不安を抱く鞠子と美子。心配でならない妹たちを常子が明るく笑い飛ばします。自分がタイピストとして働いてい稼ぐから心配はいらないと。常子の頼もしい宣言は、鞠子と美子、そして君子を勇気づけます。

そんなある日、仕事を終えた常子は同僚のかをるからビアホールに誘われました。しかし、楽しいはずのひと時は酔った男性客が常子たちに絡んできたことで暗転。常子が男性客に反抗したことで、大騒動に発展してしまうのでした。
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midokoro
暗雲がたちこめはじめながらも、恋や姉妹喧嘩に悩むくらいの余裕があった前週から一転、今週から困難な時代に突入します。

今回は森田屋の経営が立ち行かなくなります。

『とと姉ちゃん』第11週 第61話 「常子、失業する」
 事前発表あらすじのレビューと解説

森田屋は商売が成り立たなくなりお金もまわらず給料も払えない。

小橋家の貴重な収入源の一つ、君子の収入が途絶えてしまいます。

一方、まだ給料はもらえている常子が勤める商社も仕事が激減。今どきの言葉で言う「リストラ」の噂がタイピストの間に流れ始めます。

その「リストラ」の対象となる職種はよりによってタイピストです。

商社内の噂が本当のことになり、しかも「リストラ」されるタイピストが常子となった場合、途端に小橋一家はすべての収入を失うことになりかねない。

窮地に片足を突っ込んだような状態から第11週のスタートです。

『とと姉ちゃん』第11週 第61話 「常子、失業する」
 朝ドラ観賞後の感想

大人のリアリズムの章のはじまり

常子ちゃんが星野くんと過ごした豊かな時間は遠い過去のことになってしまいました。

悲しすぎるお別れを経て、よっちゃんの言葉を借りれば大人になった常子ちゃんの大人のリアリズムの章のはじまりです。

常子ちゃんが務めている鳥巣商事は経営難が社員の間でもささやかれるほどに。一方で森田屋も君子さんへの給金を手配することが出来ない。そして200年の歴史をほこる青柳商店すらもが、違法スレスレの商売に手を染めねば生き残るのが厳しい時代。

加えて鳥巣商事では佃部長が山岸課長にタイピストのクビ切り密令。

前週までの平和だった『とと姉ちゃん』とは別作品と言ってもよいほどに、悲痛で重苦しい空気に満たされてきました。

恐らく今週を含めた三週間は戦時下が舞台背景になるかと思います。

その先に待っている出版社創業、高度経済成長時代の明るい時代を楽しみに、これからはじまる困難な時代の三週間を耐え抜こうと思います(悲)

マフラーを胸に抱きかかえる常子ちゃん

ビアホールで絡んできた二人のゴロツキにも腹が立ちますが、もっと腹が立ったのが周囲の男たちです。

店内のほとんどが男性客で占められているにも関わらず、常子ちゃんとかをるちゃんが窮地に立たされているのを見て見ぬフリ。

店員のお兄さんたちも呆然と立ち尽くすのみ。せめて店員には止めに入ってほしかった。

それはさておき、よっちゃんからもらった大事な水色のマフラーを懸命に守ろうとする常子ちゃんの姿に何故だか涙腺を攻撃されました。

踏みつけられたマフラーを胸に抱きかかえる常子ちゃんの仕草に、よっちゃんへの深い愛情が見えたからでしょうか。

常子ちゃんとよっちゃんが激しく対立し続けた前週。

この二人は一体この先どうなるのかとハラハラさせられたものですが、それまで以上に仲良しになった様子がたまらなく嬉しい。

仲良し姉妹が一緒に編集の仕事に携わる日はまだだいぶ先ですが、その日が来るのが待ち遠しくてなりません。

蘇州夜曲?

常子ちゃんとかをるちゃんが足を運んだビアホールの店内で流れていた曲はもしかして『蘇州夜曲』でしょうか。

常子ちゃんに絡んできた酔っぱらいがうるさすぎて良く聞こえなかったのですが。

『蘇州夜曲』・・・『ごちそうさん』の中で高畑充希さんが演じた希子ちゃんが、満州に渡る兄・悠太郎が日本を発つ間際に勤務先のラジオ局で披露した歌です。

ヒロイン・め以子と悠太郎の最後のデートの日に希子ちゃんが歌いました。

追記:『マッサン』でも、マッサンのエリーちゃんの娘・エマちゃんがピアノを演奏しながらこの曲を歌ったと記憶しています。

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8 Responses to “昭和15年、森田屋の窮地 / とと姉ちゃん 第61話”

  1. 1013 より:

    小橋一家に頭を下げる大将とまつさんの傍らで寄り添う長谷川さんと富江ちゃん。
    長い付き合いのせいか所帯持ってる風にしか見えませんでした。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 長谷川さんと富江ちゃん
      > 所帯持ってる

      今週後半へのフラグかも知れませんね。

  2. エイスケの後輩 より:

    なぜビアホールなんかに…は、ほとんどの視聴者が思ったかと思いますが、これはドラマなんで(今後の展開上そうせざるを得なかった)、としか言えないでしょうね(^_^;)
    無理矢理理由をつけるなら、かをるちゃんはああ見えてお酒大好きだったとか。
    今でもありますよね、大人しい子に限って酒豪とか(笑)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 大人しい子に限って酒豪

      まさにこれかも知れません。さらに、家に帰ると弟たちが大暴れしてストレスも相当たまってるのでしょうね。

  3. よるは去った より:

    宗吉さんが行き付けの飲み屋(深川)でさけが出せず、うどん寿司しか出せない一方で、銀座ではビアホールなるものの営業がなされていたのですね。それにしても佃部長と山岸課長の話を立ち聞きして、常子ちゃんをビアホールに誘った人物は何か腹に一物ありげですな。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      お酒は高くなっても飲む人は飲むので、闇に手を出しても商売が成り立ったのかなとそんなことを考えながら観てました。

  4. 千秋様ファン より:

    うーん、
    喫茶店にしておけばよかったのに。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      同じことを考えてました。銀座なら選択肢も豊富だったろうに何故ビアホール?って・・・

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