花山の才能に触れる常子 / とと姉ちゃん 第69話

連続テレビ小説(朝ドラ)『とと姉ちゃん』
2016年6月22日(水)放送
第12週 第69話「常子、花山伊左次と出会う」

『とと姉ちゃん』第12週 第69話 「常子、花山伊左次と出会う」あらすじと見どころ解説

花山という男は気難しい人物だ。常子が五反田から事前に注意を受けていた通り、雑誌に載せる挿絵の依頼を花山は拒絶。諦めて帰ろうとする常子を花山がさらに挑発します。あらゆる手を使って挿絵や原稿を取ってくるのが編集者の役割だと。

そこで常子は一計を案じました。花山が挿絵を一時間以内に描き上げられるか賭けをしようと常子は花山に提案。花山は常子の算段にひっかかり、常子が賭け勝利を収めることで、常子は花山に挿絵を描かせることに成功します。

一方、青柳商店では清が久しぶりに大きな仕事を取ってきました。巣鴨の縫製工場の宿舎を建てるための材木を納品する仕事です。青柳商店に久しぶりに活気が戻る中、三姉妹は滝子の病気が回復し来年には一緒に夏祭りに行けることを楽しみにしていました。

そんな中、常子が立案した企画を掲載した雑誌の印刷が完了。発売を待つばかりとなりました。自分のアイディアが形となったことに胸を高鳴らせる常子。しかし、思いがけない知らせが甲東出版に舞い込みます。社長の谷が警察に捕まったというのです。

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midokoro
常子と花山の運命の出会いは「賭け事」からはじまります。

どのような「賭け事」なのか詳細は不明。しかし、後半の二人の関係を暗示するかのようなまさかの初対面賭け事。

今後の二人の関係の展開が楽しみでなりません。

『とと姉ちゃん』第12週 第69話 「常子、花山伊左次と出会う」
 事前発表あらすじのレビューと解説

雑誌の挿絵を依頼しようと足を運ぶと、その挿絵画家はまさかの仕事拒否。仕事を拒絶するばかりか、常子に帰れ帰れの一点張り。

何故、それほどまでに仕事を引き受けるのを嫌がるのか。

そんな厄介な人物、花山に挿絵を描かせようと一計を案じる常子は一体何を企むのか。

そして、常子の策略にハマった花山はどんな顔をして挿絵を引き受けるのか。

今後の常子と花山の関係を占うような初の出会いの場面。忘れることが出来ないような名(迷)場面となりますように。

究極の変人が描く優しく温かい挿絵。生み出される作品世界と当人の見た目とのギャップを唐沢寿明さんがどう演じて見せてくれるのか。

楽しみな場面満載の第69回です。

『とと姉ちゃん』第12週 第69話 「常子、花山伊左次と出会う」
 朝ドラ観賞後の感想

花山伊左次から目が離せない

ミッチー演じる五反田さん、グッさん演じる谷社長についで、唐沢寿明さん演じる花山伊左次から目が離せない!

「帰れ!邪魔するな!」☓3

で鮮烈な劇中デビュー(?)を飾った花山伊左次。その怒鳴り声から想像したのは宗吉大将のごとくひたすら怒鳴りまくるコワモテキャラ。

しかし違いました。

大声で怒鳴り散らしたかとおもえば立ちどころに冷静になり、常子ちゃんに一杯食わされた時には凹む可愛らしさすらも見せる。

普通の人と扱いにくい変人の間を言ったり切ったりするバランス感覚のすぐれた綱渡りのような演技が絶妙。

7月から花山伊左次がレギュラー出演となった際、これはかなり楽しめそうです。

また、「帰れ!邪魔するな!」☓3 の衝撃の出会いも、「衝撃」だけで終わらせないところも見事だったと思います。

花山さんの画才に心を奪われる常子ちゃん。

その一方で、裸足で駆け出す常子ちゃんの姿にひそかにぷっと吹き出しつつも常子ちゃんの仕事ぶりに心ひそかに感心する花山さんのさりげない描写も秀逸です。

非常によく出来た出会いの場面だったと思います。

折れたヒールの実話

余談ですが、花山さんの絵を携え内務省の一室を出ようとしたその時、常子ちゃんのヒールが折れ、裸足で駆け出す場面は実話をヒントにしたエピソードのようです。

史実では、常子ちゃんの実在モデルの大橋女史が『暮しの手帖』創刊前のこと。

川端康成の原稿を入手した大橋女史が、その頃つとめていた出版社に戻る途中に草履の鼻緒が切れてしまい、やむなく裸足で帰社。

その大橋女史の猪突猛進ぶりに、花山さんの実在モデル・花森氏が感心するというエピソードが実際にあったのだそうです。

この史実のエピソードを劇中にとりいれることで、あの気難しい花山さんが常子ちゃんに一目置いたことを表現したのでしょう。

青柳商店での最後の楽しい語らい

来年の夏祭りはみんなそろって出かけたい。それまでにお祖母様の浴衣を仕上げる。

滝子さんやよっちゃんの来年への希望や抱負が哀しくて泣けました。

今は昭和16年(1941年)10月。あとすこしで日英米の開戦です。そうなれば夏祭りどころではなくなりますが、当時の庶民にそんなことを知る由もない。

また、ちょっとネタバレになりますが青柳商店は間もなく暖簾を下ろし滝子さんは東京を離れるその一方で、小橋一家は東京に残る。

そして、その後に滝子さんの身体はますます衰弱し・・・

今回が青柳商店での最後の楽しい語らいと思うと、楽しそうな一家だんらん場面も涙なしでは観ていることが出来ません。

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6 Responses to “花山の才能に触れる常子 / とと姉ちゃん 第69話”

  1. よるは去った より:

    「あらゆる手段で原稿や挿し絵を取ってくるのが編集者だ。」と挑発するやいなや、自分をうまうまと賭けで釣ってしまう。描き上がった挿し絵を満面の笑みで賞賛する。ハイヒールのかかとが折れるハプニングにあっても取り乱すことなく礼節正しく去っていく。そんな若い女性編集者は花山氏の目にどう映ったのでしょうか。でも・・・・・甲東出版の谷社長が逮捕の・・・・・。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      花山さん、常子ちゃんを(良い意味で)いじり甲斐のある女性だと思ったかも知れませんね。この先、ますますいじり倒すかもです(笑)

  2. カッチ より:

    「三度も言わせるな~」は強烈でしたね。
    でもなんかおもしろい。
    帰れと言うかと思えば帰るなと言うし。
    でも常子もさすがですね。
    今まで苦労しただけありますね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      常子ちゃんと花山さんの掛け合い、最高でした。二人がパートナーとなった時が楽しみです。

  3. うつ より:

    大河ドラマにおける上杉謙信や織田信長といい
    かつて唐沢さんがNHKドラマで演じたサトウハチローといい
    天才肌の人間は非凡な能力がある一方で社会性が皆無な
    傾向にあるようですね?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      思考が社会性を逸脱している分、仕事の成果も一般常識を逸脱するのかも知れませんね。

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