お竜との再会/戦後の夢 / とと姉ちゃん 第77話

連続テレビ小説(朝ドラ)『とと姉ちゃん』
2016年7月1日(金)放送
第13週 第77話「常子、防空演習にいそしむ」

『とと姉ちゃん』第13週 第77話 「常子、防空演習にいそしむ」あらすじと見どころ解説

大規模な空襲によって家を焼かれ避難する人々の中に、常子は思いがけない人物の姿をみつけました。かつて銀座のビアホールで酔った男たちにからまれた常子を助けてくれたお竜でした。お竜が弟と妹を連れて避難民の列の中にいたのです。

お竜は前の年の空襲によって父を亡くしていました。それ以来、お竜はたった一人で幼い弟と妹を養っていたのです。幸い家が焼かれずに済んだ常子はお竜を自宅に招いて一緒に食卓を囲み、つきることのない二人の会話の話題は戦争が終わった後のことになりました。

常子は語り始めます。戦争が終わったらやりたいこと、それは「女性たちが自分がやりたいことを自由に実現できる雑誌」をつくることだと。常子が物知りであることに感心したお竜は、戦争が終わったら様々なことを学びたいと望みを語ります。

自由な雑誌づくりへの夢を口にするうちに、常子のその夢はまたたく間に常子の中で本気の夢に育ってゆきました。そして普通の人が当たり前にしていることを知りたいというお竜の願いは、常子の胸に深く刻み込まれるのでした。

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midokoro

銀座のビアホールでゴロツキにからまれた窮地の常子を救ったお竜が再登場です。

この頃のお竜は父親を空襲で亡くし女手一つで妹たちを育てていました。一方、戦後の女性たちの活躍を常子は夢見ています。

『とと姉ちゃん』第13週 第77話 「常子、防空演習にいそしむ」
 事前発表あらすじのレビューと解説

常子が自分の将来の夢と展望をはっきりと語るのはもしかすると今回が初めてのことになるかも知れません。

「女性が自由にやりたいことを実現できる雑誌」の創刊。

ついに『とと姉ちゃん』後半のテーマが常子の口から出てきました。

そんな「歴史的な瞬間」にその場に居合わせたのは、常子の恩人です。そしてその恩人も常子と同様の「とと姉ちゃん」でした。

お竜の苦労が誰よりもよくわかる常子が、お竜を放っておけるわけがありません。

恩人のお竜に初めて会った直後に信じていた友人から裏切られ、しかしその裏切りが契機となって自分の歩むべき道にたどり着いた常子。

その道が自分の道だと悟ったその時にまたお竜がいる。もしかすると今回描かれる再会は常子にとって運命の再会なのかも知れません。

『とと姉ちゃん』第13週 第77話 「常子、防空演習にいそしむ」
 朝ドラ観賞後の感想

今回は昼の放送も観たのですが、放送開始直前に流れた『とと姉ちゃん・戦後編』の予告映像が来週以降への期待を盛り上げてくれました。

人生の転機に二度にわたって登場したお竜さん

お竜さんが縁側に座って食い入るように雑誌を見つめるその表情が忘れられません。

漢字が読めないから食い入るような表情になってしまったのか、それとも様々な知恵が詰まっている雑誌の世界に心をひかれたのか。

どちらかは定かでありませんが、読者のあんな表情を見てしまったら常子ちゃんの編集者としてのスイッチがオンになってしまっても不思議はありません。

思えば、常子ちゃんが一生の仕事にたどり着く最初のきっかけの事件の現場にもお竜さんはいました。

あの騒動がきっかけとなり常子ちゃんはタイピストの職を失いました。その時はつらかったけれど、そのことがあったおかげで出版という仕事にめぐりあえました。

そして、その仕事が常子ちゃんの一生の仕事になりそうなフラグが立った場面に、再びお竜さんが登場し、常子ちゃんのこれからの仕事を暗示するような言葉を残す。

「普通の人が当たり前にしていることを知りたい」

このお竜さんの言葉は、まさしく常子ちゃんがこれから創刊する雑誌のコンセプトです。

前の晩「自分のつくりたい雑誌」をつくることが戦後の願いと語った常子ちゃん。しかし、あの時点では「自分のつくりたい」ことが何なのかはわかっていなかったはずです。

そのうすぼんやりとした希望を、お竜さんがはっきりした言葉にしてくれました。

常子ちゃんの人生の転機に二度も登場したお竜さん。この先にも訪れるであろう常子ちゃんの人生の転機に、お竜さんは再び登場し常子ちゃんの何らかのインパクトを与えてくれるのでしょうか。

お竜さんの出番、これで終わる気がしません。というか、これで終わりにしてはあまりに勿体ない濃厚なキャラでした。

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コメント

  1. カッチ より:

    お竜に再会できて恩返しができて良かったですね。
    ビアホールでは男を投げ飛ばしていたお竜が、やっぱり男には力で勝てないと言うのが印象的でしたね。
    常子が戦後女性の為の雑誌を作りたいというのもこのあたりにあるのでしょうか。
    志田未来がちょい役というのはさびしいので戦後また出てきてもらえないですかね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      お竜さん、常子ちゃんの雑誌のコンセプトの立案者としてまた出てきてほしいですね。ちょいワルキャラが優等生姉妹のいいスパイスになるかも知れません。

  2. よるは去った より:

    竜「あの子たち(幼い弟と妹)もいつか戦争に・・・・。」 みんなが内心で抱えていた悩みだったでしょう。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      終戦間際の戦争がいつ終わるかまったく見通しが立たない中、男の子のいる家庭は誰もが戦々恐々としていたんでしょうね。