小橋家に空き巣が入る? / とと姉ちゃん 第78話

連続テレビ小説(朝ドラ)『とと姉ちゃん』
2016年7月2日(土)放送
第13週 第78話「常子、防空演習にいそしむ」

『とと姉ちゃん』第13週 第78話 「常子、防空演習にいそしむ」あらすじと見どころ解説

昭和20年(1945年)初夏。戦争がいつ終わるかもわからぬ中、鞠子は栄養失調によって身体が衰弱していました。鞠子に精を付けさせたい家族の願いもむなしく、食糧を手に入れることは困難を極めていました。

追い詰められた常子たちに追い打ちをかけるかのように、その頃、小橋家の近所では空き巣が多発し、そのことが常子たちをさらなる不安に陥れていました。空き巣は、空襲で家の住人が避難しているすきに食糧を盗むというのです。

そんな中、常子たちが家のそばにある防空壕に避難している最中、家の敷地に何者かが入ってくる足音が聞こえてきました。強盗ではないかと恐れおののく常子たち。その正体はすぐにわかりました。鉄郎でした。

鉄郎はしばらく小橋家に滞在することになり、男性が一人いることが常子たちを安心させます。そして迎えた昭和20年8月15日。戦争が終わりました。常子の心の中では敗戦の悲しみよりも戦争が終わった喜び、自由に何でも出来る喜びのほうがまさっていました。

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midokoro 昭和20年(1945年)8月15日が終戦。今回描かるのはその直前の頃でしょうか。当然のことながら当時の庶民が戦争の終結のタイミングなど知る由もありません。

生活の限界をはじめた常子たちのもとに「あの人」の登場です。

『とと姉ちゃん』第13週 第78話 「常子、防空演習にいそしむ」
 事前発表あらすじのレビューと解説

「あの人」とは、お金がなくなり食い詰めると必ず小橋一家に逃げ込んで来て、きまって騒動を起こす「あの人」です。

恐らく「あの人」のこの頃の年齢は40代後半。もう兵隊にとられる心配もありません。

戦前の深川時代以来の登場となる「あの人」の、今回の小橋家訪問目的はこの記事を投稿した時点では不明です。

しかし、空き巣の噂がたつ物騒な時勢、ちょっとばかり頼りなげとは言いながらも男性がいることは女性ばかりの小橋家にとっては安心の材料になるのかも知れません。

劇中では間もなく終戦の日を迎えるはず。

平和を取り戻した暮らしの中で「あの人」はしばらく小橋家に滞在するのか。またしてもどこかにフラリと旅立ってしまうのか。

「あの人」のこの先が気になるところです。

『とと姉ちゃん』第13週 第78話 「常子、防空演習にいそしむ」
 朝ドラ観賞後の感想

ようやく戦争が終わりました。長い暗黒時代でしたが、食糧難や空襲におびえる日々が描かれる場面が一週間で済んだのは救いでした。やはりこの時代の描写はつらいです。

またしても怪しく登場する鉄郎叔父さん

前週までに『とと姉ちゃん』物語前半の戦前編の主要キャラのすべてが場面から去り、交代で登場しはじめた戦後編キャラも一人減り二人減り・・・

特に男性陣が日に日にいなくなるところに戦時下のリアルを感じます。

そして、ついに今週の中盤からの男性の出演者といえば三宅のおじさんかお竜さんのちっこい弟、そして貸本屋に来るお客さんのみ。

男性を画面の中に見つける機会も少なくなる一方で、小橋一家の四人だけの場面が増え始め、すっかり寂しくなったそんなタイミングでの鉄郎叔父さんの久しぶりの登場です。

鉄郎叔父さんの明るさも手伝って、劇中にやっと賑やかさが戻ってきました。防空壕の扉から顔を出した鉄郎叔父さんの笑顔が心に沁みます!

これまで怪しい登場の仕方を繰り返してきた鉄郎叔父さん。今回もこれまで以上に怪しい登場の仕方でしたが、鉄郎叔父さんとわかった時の安心感。鉄郎叔父さんが来てくれたことの安心感はこれまで感じたことのない感覚。

鉄郎叔父さんに後光が差して見えたのは僕だけでしょうか(笑)

ところで、鉄郎叔父さんの劇中での年齢は不詳ですが、おそらく四十代後半でしょうか。鞠ちゃんは老けたと鋭いツッコミを忘れてはいませんでしたが、白髪も増えてすっかり円熟味が増した鉄郎叔父さん。

しばらくの間、小橋家に滞在してほしいものです。

追記:浜松時代、鉄郎叔父さんがやって来た時、街中では空き巣の噂が立っていたはず。今回も泥棒の噂が流れる中での鉄郎叔父さんの登場。これは偶然の一致なのか?それとも何かのフラグなのか?

鉄郎叔父さんと良く似たポジションのキャラだった『梅ちゃん先生』の陽造叔父さんに詐欺で逮捕された過去があるだけにちょっとばかり心配です。

三宅のおじさんの描写が秀逸

息子さんの戦死で茫然自失となる三宅のおじさん。玉音放送を聴きながら号泣する三宅のおじさんの表情に泣かされました。

薄っぺらな反戦ドラマだと、がっくり来る三宅のおじさんの様子を描くことで視聴者の溜飲を下げる安易な演出そしがちなところです。

しかしそんな安易な道を選ばず、何かとお騒がせな方ながらも三宅のおじさんの悲しみをしっかりと描くところに、作者が登場人物一人ひとりに注ぐ愛情の深さを感じずます。

三宅のおじさん、嫌われ役おつかれさまでした!

沈痛な面持ちを浮かべる花山伊左次の表情がすごい

今週の中盤からいなくなってしまった主要男性キャラがもうひとり復活しました。これからヒロインに次いで最重要登場人物になるはずの花山伊左次です。

玉音放送に聴き入る花山伊左次の沈痛な面持ち。わずか10秒前後に過ぎない登場場面ながら今回最もインパクトの強かった場面は、花山伊左次の表情でした。

セリフもなく動きもなく、うなだれた表情一つであれだけ強い印象を残せる唐沢さんのオーラに圧倒されました。

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19 Responses to “小橋家に空き巣が入る? / とと姉ちゃん 第78話”

  1. tonko より:

    お久しぶりです
    (不謹慎ですが)苦手な戦時中を
    2週間分まとめて視聴しやっとレビューを拝見できました。
    引っ越し先にも
    好きな女優さん、西尾まりさんが出演♪
    知らなかったので嬉しかったです。
    戦時中の描き方も、今までの朝ドラとは違い
    ちょっとだけ安心しました。

    戦後は、及川さんが復活しますね♪
    いつまで出演されるのかは分かりませんが
    楽しみにしたいと思います。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      2週間分まとめおつかれさまでした。戦後編、ミッチーには出来るだけ長く登場していただきたいものですね。

  2. koji より:

    朝蔵さん、大変ご無沙汰しておりました(笑)。

    実は、5月中頃から入院しておりまして、きょう一時帰宅しました。

    8月10日頃に退院の予定です。

    入院中、朝ドラは観られる環境にあるのですがスマホの使用時間に制限が有るため書き込めなかった次第です。

    とと姉ちゃんもいよいよ後半を迎えますね。早いものです。

    戦後編も楽しみですね。

    退院したら、また詳しくコメントさせていただきますので宜しくお願い致します。


    追記:あまちゃんでは毎回のように登場し準ヒロインというよりダブルヒロイン的な存在だったので有村佳純ちゃんの起用は個人的に半ば諦めていたのですが、まさかの起用に驚きながらも嬉しかったです(笑)。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      ずいぶん長い入院ですね!びっくりしました。心配です。
      『とと姉ちゃん』のクライマックスを一緒に号泣しましょう。どうぞお大事にしてください!

    • キヨコ より:

      kojiさん、お久しぶりです。
      しばらくお目にかかっていなかったので寂しかったですよ~
      心よりお見舞い申し上げます。
      一日も早い復活と楽しいコメント、待ってます!

  3. ひろ より:

    朝蔵さん、気がかりな点があるんですよ。
    それは青柳商店のその後が伝わっていないですよ。
    隈井、養子の清ってどうなったんですかすね?
    気がかりです。番組にカンバックってあるのですかぁ?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      青柳商店の隈じいと清くん、僕も心配なんです。特に清くんはまだまだ若いので出番をつくろうと思えばいくらでもつくれます。再登板あるかも知れませんね。

  4. たこやき より:

    こんにちは。
    とうとう終戦を迎えましたね。

    数日前のコメントで、「三宅さんの息子さんが無事帰還されて三宅さんの笑顔を」…といった優しい内容のものがあり、少し期待をしていただけに、三宅さんの表情が悲しすぎました。

    あと、予告の伊藤淳史さんの蕩けそうな笑顔、あれは鞠子ちゃんを見ての表情でしょうか。来週も楽しみになってきました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 伊藤淳史さんの蕩けそうな笑顔

      いよいよ鞠ちゃんの恋バナがスタートですね。今度は悲恋で終わらなさそうなので安心して観ていられます。

  5. tonton より:

    今日で早くも前半が終わりました。

    脚本が、大阪の前作やあまちゃんの出来と比較されて
    気の毒な一面もありますが、AKはキャスティングと折り返し
    地点からの盛り上げ方を知っているな~、と今日の
    エンディングを見て感じました。

    あまちゃん時に薬師丸ひろ子演じる後半の重要なキーである
    鈴鹿ひろみを動く映像ではなくポスターで時々登場させ、それを
    ミステリアスな存在として視聴者に印象付けインパクトを与える
    手法は見事!でしたけど、唐沢演じる花山が玉音放送を聞いている
    時の表情が、心境が見ている者に対して何考えているんだろう?
    読めない!続きを見なきゃ!という気持ちにさせたのは
    それとオーバーラップするのもがありました。

    あの表情はシリアスながら「お楽しみはこれからだぜぃ」とでも
    言いたげにも見えて、彼は上手い、演出もブラボーでした。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      最後に出てきた唐沢さんの表情、本当にインパクトが強く次週を期待せずにはいられないものでした。今週の最優秀助演男優賞ものです。

  6. ヤジウマン157号 より:

    終戦という一つの節目を迎え、戦後の復興、高度成長と共にその頭角を現すであろう常子の今後が、ますます楽しみになってきた!

    しかし、鞠子の体調が優れない様子は、本当に心配になってしまった。思わず、「体調悪いのに、撮影とか無理すんじゃねーよ」と口走ってしまって、家族に笑われてしまった。
    だって、本当に心配だったんだよ・・・

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      鞠ちゃん、本当に具合悪そうでした。でも、リアルでは次女の方が一番長命でまだご存命のはずです。

  7. よるは去った より:

    戦時中のドラマを観ていつも不思議に思っていたのが、今日やった「玉音放送」のシーンなんです。ラジオから流れてくる昭和天皇の言葉を聞きながら泣いている人々。難しい漢語が盛りだくさんの文語体の言葉をどれだけ理解できたのかな? 美子「よくわかんない。」が大部分だったんじゃないかな。以前、「梅ちゃん先生」でヒロインが働いている軍需工場で「玉音放送」が流れた後で、聞いていた女の子たちはみんな何の事だか解らずに戸惑っている中で現場監督(徳井優さんが演じてましたね。)が「日本は負けたんだー!」と悲痛な声で叫ぶ。これが実際だったんじゃないかなと思いましたけど。私の両親に聞くと「陛下の言葉」の後に解りやすく解説したアナウンサーの声が流れたそうですが。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      そもそも当時のラジオを性能が悪すぎて聞き取ること自体が困難だったという人の話を聞いたことがあります。特に屋外で聞いたら『梅ちゃん先生』みたいなことになったのだと思います。

  8. つまぴょん より:

    こんにちは、お久しぶりです。

    「今回の見どころはここ」の部分、
    戦争の集結ではなく、「終結」ではないでしょうか?

    戦争が集まったら大変なことになります!!

    あの人とはズバリトラブルメーカーのあの人ですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      早速、訂正させて頂きました。

      あの人・・・ご明察です!

  9. さや より:

    まさか、空き巣はあの人!? 過去にもありましたよね?(笑)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      そう言えば浜松の小橋家の便所の窓から侵入したことありましたね、あの人は(笑)

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