常子、水田正平と出会う / とと姉ちゃん 第82話

連続テレビ小説(朝ドラ)『とと姉ちゃん』
2016年7月7日(木)放送
第14週 第82話「常子、出版社を起こす」

『とと姉ちゃん』第14週 第82話 「常子、出版社を起こす」あらすじと見どころ解説

大学時代に作家になることを夢見ていた鞠子と、女学校時代に学業よりも裁縫や洋裁が大好きだった美子のそれぞれの特技を活かし、三姉妹が力を合わせて雑誌を創刊することを常子は決めました。君子も常子の決断を心から応援します。

甲東出版をやめて出版社を起こすという常子の決断を鉄郎も心から喜びました。常子への協力を申し出る鉄郎は事業資金の調達と出版に用いる紙の仕入れに奔走。物資不足の中、鉄郎や闇市の露天商の男に800枚の紙の調達を依頼します。

洋服の作り方を紹介する雑誌を出版することに決めた三姉妹は、闇市を見物する米軍将校の家族の着ているファッションを観察。美子がとったスケッチををもとに記事が着々と出来上がります。雑誌の名前は鞠子と鉄郎の提案を組み合わせ『スタアの装い』に決まりました。

しかし、露天商の男が調達した紙の値段は常子たちにはあまりにも高額でした。常子は迷います。その紙を買うかどうかを。そんな常子の前に水田と名乗る男が姿を現します。露天商組合の経理をしている水田の助言で、常子たちは格安で紙の仕入れに成功するのでした。

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midokoro

前回、一生の仕事となる雑誌創刊を決断した常子たち三姉妹が、創刊準備に向けて具体的に動き始めます。

物資不足の中、貴重な紙の調達に動く常子は、物語後半で重要な役割を果たす人物と出会います。

『とと姉ちゃん』第14週 第82話 「常子、出版社を起こす」
 事前発表あらすじのレビューと解説

物語後半で重要な役割を果たす人物の名は水田正平。映画『ビリギャル』で、ヒロインを慶応大学合格に導いた誠実な受験予備校講師を演じた伊藤淳史さんが水田を演じます。

水田は戦前は商社の経理マン。戦時中に招集され無事に復員出来たものの復職は出来ず、経理マンとしての手腕を買われ闇市の露天商組合の経理を担当。

不本意ながらも闇市を手伝いその日暮らしをする中での常子との出会いでした。

常子が出版社を起業後は、水田は常子の会社の経理マンとして常子の創業期を支えます。

尚、水田正平は創作キャラクターではなく実在モデルが存在する登場人物。実在モデルの名は横山啓一氏。

横山啓一氏は、次女・鞠子の実在モデル・大橋晴子さんと結婚しているので、今後の展開の中で鞠子と水田の恋バナや結婚が描かれるものと思われます。

楽しみが一つ増えました。

『とと姉ちゃん』第14週 第82話 「常子、出版社を起こす」
 朝ドラ観賞後の感想

起業宣言への家族の反応

三姉妹と君子かかが力を合わせて一つの仕事をはじめる記念すべき回となりました。

起業を宣言する常子ちゃんへの家族の反応の描き分けがみごとです。鞠ちゃんとよっちゃんは猛反対とまでは言わないまでも難色を示す。

二人の妹の反応は予想出来ました。

そして、君子かかが反対はしないというところまでは僕も予想していました。しかし「応援します!」とキッパリ言い切り「やりなさい!」と常子ちゃんの背中を押すほどに積極的な反応を君子かかが示すのは想定外でした。

戦争を生き抜いたのだからどんな失敗があってもあれよりつらいことはないと君子かかは言います。君子かかは戦争の苦難に加えて夫との死別のあとの試練も乗り越えて来ました。

商売人の家で育った経験も君子かかを強気にさせているのかも知れません。

「応援します!」
「やりなさい!」

君子かかが光り輝いて見える瞬間でした。

一方、鉄郎叔父さんが戦前編とは打って変わって頼もしいことこの上ない。

常子ちゃんに起業をたきつけたのは鉄郎叔父さんなので、常子ちゃんの決断を歓迎するのは当然のことですが、資金調達を買って出る粋な姿が忘れられません。

資金調達に加えて常子ちゃんの頼みを二つ返事で引き受けた物資不足の中での紙の仕入れ。戦後の大混乱の中で、危ない橋をわたり続けてきた鉄郎叔父さんのキャリアがついに活かされる日が到来しました。

鉄郎叔父さんなら、何でも調達してしまいそうだから不思議です。その臨機応変さは危なっかしさと紙一重なのも事実ですが。

これが真面目な竹蔵ととだったら、闇市のブローカーを使った紙の調達は難しかったかも知れません。というか、竹蔵ととが存命ならそもそも常子ちゃんは起業なんて考える必要などなかったはずですね。

鞠ちゃんと水田くんの恋バナ

水田くんの鞠ちゃんへの一目惚れが分かりやすくて可愛らしい。

かつて星野くんが常子ちゃんに恋をして、ずっと一緒にいたい、結婚したいと思い始めた頃のこと。常子ちゃんが星野くんの秘めた気持ちに気がつくまでにはずいぶん時間を必要としました。

今回からはじまるらしい鞠ちゃんと水田くんの恋バナも、あれほど分かりやすい一目惚れながらも、今のところ鞠ちゃんは水田くんの気持ちにまるで気がついていません。

水田くんの一目惚れに鞠ちゃんが気がつくまでの日々、楽しい展開が予想されます。

追記:史実では大橋家三姉妹の次女は経理マンとして出版社に入社した男性と結婚しています。この史実通りの運びとなれば、鞠ちゃんと水田くんの恋バナは常子ちゃんのそれのように悲恋に終わったりはしないはずです。

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コメント

  1. エイスケの後輩 より:

    今日の放送を見て、「えええっ!?」っと驚いたこと…

    「み、水溜まりになっちゃう!?」

    いつか、このネタで皆で笑うシーンが有りそうですね(^^)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      頂戴したコメントを拝見し、3秒ほど考えた後に大爆笑です。「水田」というありそうでいてあまりない名前、完全に狙ってますね。でも「小田」ではなくて良かったです。「小田」だと鞠ちゃんのストイックな性格にさらに磨きがかかりそうなので(笑)

    • mizutamari より:

      私が、先に気付きたかった。
      おみごとです。

  2. 1013 より:

    かか様があそこまできっぱり「やりなさい!」と言った理由。
    いつもいつも母親や妹達優先で我侭を言わない常子ちゃんが、初めて口にした「やりたいこと」だったからではないでしょうか?
    星野さんにプロポーズされた時も思いましたが、誰かのために動きまくる常子ちゃんをかなり心配していましたしね。

    余談ですが鞠ちゃんに一目惚れした瞬間の水田さんの目尻が、ウルトラQのイントロ映像レベルで落ちてましたね(笑)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      君子かかのキッパリ発言の理由への洞察、深くうなずいてしまいました。二人の妹も成長し、そろそろ妹のととからは卒業させてあげたい。そんな親心がはたらいたのかも知れませんね。

  3. カッチ より:

    君子の反応が意外でした。
    あそこまできっぱり言うのは初めてのような気がします。
    かかあってこそのとと姉ですね。
    しかし伊藤君相変わらず三枚目ですね。
    よくあそこまででれっとした顔ができますね。
    どこに惚れたのですかね。
    やっぱり顔が好みだったのかな。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      君子かか、今後この調子を保ってくれるんでしょうか。出版社創業後はこれまで以上に山あり谷ありになるかと思います。その時のかかが楽しみです。

  4. よるは去った より:

    新たに出版社を興すということでようやくあの一家に活気が戻ってきた感がありますね。相変わらずあの母姉妹のやり取りは楽しい。しかし、闇市で鞠子ちゃんにデレデレっとなる水田君の表情が崩れる様とBGM が何とも傑作。奥ゆかしい性格ながら頼りになりそうなキャラですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      水田くんの一目惚れ。前作の亀助さんのふゆちゃん一目惚れを思い出しました。前作同様、スピンオフのネタにされるかもですね。