雑誌「スタアの装ひ」創刊 / とと姉ちゃん 第83話

連続テレビ小説(朝ドラ)『とと姉ちゃん』
2016年7月8日(金)放送
第14週 第83話「常子、出版社を起こす」

『とと姉ちゃん』第14週 第83話 「常子、出版社を起こす」あらすじと見どころ解説

常子たちが雑誌発刊の準備をすすめるその一方で、甲東出版の五反田は雑誌『新世界』の再刊に向けて動いていました。五反田は闇市の食堂で花山と再会。花山に自分の書いた小説の挿絵を依頼するものの、花山は五反田の願いを退けます。

陰鬱な表情を浮かべながら花山は五反田に告げました。出版にかかわるすべての仕事から自分は身を引くと決めたのだと。五反田は花山への依頼は諦めます。そして、常子が出版社を立ち上げ、女性の役に立つ雑誌を間もなく出版することを花山に告げました。

昭和21年(1946年)7月、三姉妹は悲願の雑誌『スタアの装ひ』をついに完成。しかし、本屋では『スタアの装ひ』は見向きもされず取り扱ってはもらえませんでした。そこで、鉄郎が手配した闇市の露天でその雑誌を売り始めると『スタアの装ひ』は大人気に。

君子も露天販売に加わった『スタアの装ひ』は飛ぶように売れ、300部はその日のうちに完売してしまうのでした。常子は即座に1000部の増刷を決定。2週間後には増刷分が露天に並ぶものの、ある異変に三姉妹は顔面蒼白となるのでした。

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midokoro

小橋家三姉妹が満を持して悲願の雑誌を創刊。新雑誌『スタアの装ひ』は予想を超えた人気を博します。

そんな中、花山伊佐次が再登場します。しかし、花山伊佐次は暗い表情を浮かべ内務省勤務時代の覇気は失われてしまっています。

『とと姉ちゃん』第14週 第83話 「常子、出版社を起こす」
 事前発表あらすじのレビューと解説

常子の実在モデル・大橋女史が最初に創刊した雑誌の名は『スタイルブック』。タンスの中に眠っている着物を、誰でも手軽に出来る直線裁ちによって流行りの洋服に再生するテクニックを提案することが雑誌のコンセプトでした。

今回、常子たちが創刊した『スタアの装ひ』は、『スタイルブック』がモデルになっていると思われます。

ただし『スタアの装ひ』と『スタイルブック』で大きく異なる点が一点。

実在の『スタイルブック』は編集長として花森安治氏を迎えていますが、一方の『スタアの装ひ』は三姉妹だけで出版。

花森安治氏をモデルにした花山伊佐次は創刊に関わってはいません。

創刊に関わらないどころか、出版の一切に金輪際関わらないと宣言。暗い表情を浮かべているのは戦時中の大政翼賛会での仕事を後悔しているのかも知れません。

さて、心に大きなトラウマを抱え出版に関わらないと決めた花山伊佐次の心を開き、どうやって三姉妹のプロジェクトに引っ張り込むのかが、大きな見どころです。

『とと姉ちゃん』第14週 第83話 「常子、出版社を起こす」
 朝ドラ観賞後の感想

君子かかの天然がパワーアップして戻ってきた

鞠ちゃんとよっちゃんが難色を示した常子ちゃんの決断に対して、君子かかがキッパリと応援すると言い切り驚かされた前回。

今回、君子かかがさらにパワーアップしました。君子かかがいつになく悪ノリ。しかも二度までも・・・

一、今晩中に誌面を仕上げると張り切る鞠ちゃんの宣言に対して
常子ちゃんとよっちゃんが、やけに張り切る鞠ちゃんを茶化して「ほぉ〜!」その直後、ひそかに君子かかが常子ちゃん、よっちゃんを真似して「ほぉ〜!」と言った音声が収録されているのを僕は聴き逃しませんでした。

二、暴走する妄想
食べ物に囲まれる妄想。文学賞を受賞する妄想。そして想像力の欠けた妄想。三姉妹の妄想に続いて君子かかも妄想にふける。三姉妹よりも長時間にわたって。しかも、その妄想をかなりリアルに体感しているので、君子かかの妄想は実現するかも知れません。

思い起こせば君子かかは天然キャラとして『とと姉ちゃん』の初登場を飾りました。物干し台に登って降りられなくなったリトル常子ちゃんをザルで受け止めようとする天然ぶりを発揮したのが第1週。

第2週でも常子ちゃんのススメで「妖怪オハジキばばあ」にチャレンジする。(その姿は映像では観ることが出来ませんでしたが)

しかし、その後の竹蔵ととの急逝と家計の困窮。母・滝子さんとの対立と森田屋での不慣れな仕事。そして戦争。

相次ぐピンチですっかり影を潜めていた君子さんの天然キャラが戻ってきました。

さて『とと姉ちゃん』後半は出版の物語。前半とは異なる、否、前半以上の困難な日々が小橋一家を待ち受けていることが予想されます。

そんなピンチの数々を、後半に入ってから天然キャラが戻りさらにパワーアップした君子かかが笑い飛ばしてくれることを期待しています。

ジーンズは鉄郎叔父さん成功のフラグ?

これまで商売の失敗続きだった鉄郎叔父さんがジーンズに着目する。鉄郎叔父さんがついに商売を成功させるフラグでしょうか。

鉄郎叔父さんが自分の取り扱い商品を小橋一家の前で披露するのもこれが初めてのこと。これまでの鉄郎叔父さんの商売は、セリフで説明されるか、あるいは失敗したという結果だけが語られて済まされていました。

いつもとは異なる鉄郎叔父さんの商売の描写。鉄郎叔父さんそのものの描写も後半に入ってから少しだけ変化してきています。

今後の鉄郎叔父さんから目が離せません。

ところで、鉄郎叔父さんがジーンズを披露した時代は昭和21年(1946年)7月。その約一年半後の昭和23年(1948年)3月に、ジーンズを取り扱った会社が創業し今も営業を続けています。

この実在の会社が鉄郎叔父さんのモデルか、または参考にされているのかも知れません。

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コメント

  1. カッチ より:

    「スタアの装ひ」ついに出版されましたね。
    たしかに今回の鉄郎は頼もしいですね。
    でも売上金を触ろうとしたら美子に手をたたかれるとはまだまだ信用ないですね。
    綾ちゃんが元気そうで安心しました。
    でも先のあらすじを見ていると「カーネーション」のようなことになるみたいで心配です。
    常子がどのように親友を救うか楽しみです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      8月に入ったタイミングで、常子ちゃんの綾ちゃんの友情に泣かされると予想しています。そしてその後の綾ちゃんの活躍に期待したいところですね。

  2. えびすこ より:

    原稿に使っていた紙は質が良くない用紙ですね。
    厚みがある割に破れやすいです。
    今週の放送を見て思い出しましたが、ほぼ同じ時代に創刊・連載開始されたサザエさんの1巻目の単行本は、漫画本にしては大きすぎたために売れなかったそうです。
    ところで6月末から少し視聴率が振るわないのが気がかりですが、後半は唐沢さんが重要な役を担うので新展開に期待したいです。

    先ほどのあさイチで五反田役の及川さんが出ておりました。
    14年前に放送された大河ドラマ・利家とまつでも唐沢さんと共演していました。
    NHKドラマではその時以来の共演でしょうか。
    東京在住だとお分かりですが、山手線の駅で目黒の隣は五反田です。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      昭和20年代前半に出版された仙花紙を使った本は以前我が家にもありましたが、経年劣化の影響もありますが確かにペラペラのひどい紙質でした。

      7月7日放送回でついに視聴率が20%を切りましたね。次週、唐沢さんの本格登場でどこまで持ち直せるかですね。

  3. よるは去った より:

    また以前のように金持ちになってからの三姉妹の想いが様々に・・・・・と思ったらコンドはかかまで(笑)。鉄郎「これが俺のビジネスだ!」「ジーンズ」なるものが日本の若人たちの間に普及するのは何年先の話だったんでしょうねえ。こうしてみると鉄郎叔父さんはなかなか先見の目有りですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      ジーンズは鉄郎叔父さん、大成功のフラグかも知れませんね。これまで散々失敗を重ねてきてるので、もういい加減、成功させてあげたいです。