常子が花山に助言求める / とと姉ちゃん 第85話

連続テレビ小説(朝ドラ)『とと姉ちゃん』
2016年7月11日(月)放送
第15週 第85話「常子、花山の過去を知る」

『とと姉ちゃん』第15週 第85話 「常子、花山の過去を知る」あらすじと見どころ解説

五反田にすすめられ、常子は花山の家に足を運びました。雑誌が大量に売れ残ってしまい困っていることを相談する常子に花山は容赦ない言葉を浴びせかけます。『スタアの装ひ』を、闇市ですでに手に入れていた花山は常子たちの雑誌を酷評。

誌面で紹介されている服をつくるための材料を手に入れることなど今の時勢では不可能だ。しかもその服の型紙すら雑誌に載せもしないで、読者がその服をつくることなどそもそも出来るわけがない。

常子には読者がまったく見えてないと鋭く指摘する花山。その花山の言葉に深く納得した常子は、花山に雑誌の編集長になってもらいたいと考え始めていました。その常子の背中を押したのは君子でした。あきらめるなと。

花山がコーヒー屋を営んでいることを知った常子は、再び花山のもとに足を運びました。しかし、コーヒー屋にやってきた常子の願いを花山は一蹴。編集長になってもらいたいという常子の頼みに耳を貸そうとはせず、花山はその場を立ち去ってしまうのでした。

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midokoro
常子と花山の、内務省での初対面以来の再会です。

花山を自分の雑誌の編集長に迎えたい常子。常子と花山、生涯のパートナーとして絆を結ぶその第一歩が描かれます。

『とと姉ちゃん』第15週 第85話 「常子、花山の過去を知る」
 事前発表あらすじのレビューと解説

常子たち三姉妹が独力で創刊した雑誌『スタアの装ひ』。

前週の本欄で『スタアの装ひ』は、常子の実在モデル・大橋女史が創刊した『スタイルブック』に該当するようだと記しましたが、この予測ははずれました。。

『スタアの装ひ』のエピソードは完全な創作。

一方、史実にある『スタイルブック』。すなわち花森安治氏を編集長に迎えて創刊した雑誌のリアルのエピソードは、これから描かれるようです。

さて、史実では編集長をお願いしたいという大橋女史の頼みをすんなりと引き受けた花森安治氏でしたが、劇中に登場する花山伊左次はそう簡単には編集長を引き受けないようです。

常子と花山伊左次がパートナーとして心を通わせるまでの苦闘がはじまります。

「面倒くさいお方」の花山伊左次を常子がどのように攻略するのかが今後の見どころです。

『とと姉ちゃん』第15週 第85話 「常子、花山の過去を知る」
 朝ドラ観賞後の感想

花山伊佐次の性格の二つの側面

花山伊佐次の登場で、戦後編の物語が本格的にスタートです。今回は劇中で花山伊佐次の人と成りが巧みに説明されました。

自宅の花入れのやコーヒー屋のカップの位置にへのこだわりから見え隠れする花山伊佐次のストイックな美学、そして完全主義。

これについては、これまで劇中で描かれてきた厄介な性格や、五反田さんが説明を重ねてきた人物像から十分想像がつく花山伊佐次の一面でした。

その一方で、これまで劇中では隠されてきた花山伊佐次の家庭人としての素顔と、これまで描かれてきた人物像とのギャップが鮮烈です。

さりげなく奥様を大切にする言葉を口にし、粗末な食事を強いられる愛娘を不憫に思う。

この家庭人としての素顔が、これから先で常子ちゃんと手を組むまさかの展開への違和感をなくし、常子ちゃんとともに創刊する暮しに寄り添うという雑誌のコンセプトに深みを与えてゆくのかも知れません。

そんな花山伊佐次の性格の二つの側面の描き分けも見事でしたが、大きなギャップのある正反対の性格を何ら違和感がないばかりか、圧倒的な存在感を放ちながら演じきった唐沢さんに脱帽です。

唐沢さんが一人いるだけで画面に緊張感がみなぎり、前週まで観てきた『とと姉ちゃん』とはまるで異なる物語になってしまったと言っても決して言い過ぎではないほどです。

後半の戦後編の展開がますます楽しみになってきました。

私の葬儀に来い

足を運んできた常子ちゃんに「帰れ!」と繰り返す花山伊佐次。常子ちゃんも負けずに言い返します。では、いつ来たらいいんですか?

「私の葬儀に来い、君の声を聞かなくてすむ」

このいかにも花山伊佐次のキャラが良くあらわれたセリフを聞きながら、『とと姉ちゃん』の結末に思いが飛んでしまったのは僕だけでしょうか。

史実に従う展開となれば、花山伊佐次は常子ちゃんよりも先に亡くなります。

そして花山伊佐次の死去が最終週あたりに来るのかなと僕は予想しています。『マッサン』や『あさが来た』のパターンを踏襲するなら、最終回の直前回あたりが別れの場面になるかも知れません。

その常子ちゃんと花山伊佐次の別れの場面に今回の「私の葬儀に来い、君の声を聞かなくてすむ」が回収されるかも。そんなことを考えてしまいました。

その日が来るのが怖いです。

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4 Responses to “常子が花山に助言求める / とと姉ちゃん 第85話”

  1. カッチ より:

    昨日はどたばたしてよく見れなかったので、夜感想を参考にゆっくり見ました。
    確かに花山の性格が良く出ていました。
    花入れのずれを直すところ、娘の食事を心配するところなど完全主義でありながらやさしい面もあるのがわかりました。
    僕も仕事については完全主義なので、若いものがいいかげんな事をしているとつい怒ってしまいます。
    女の子を泣かしたことも何度かあります。
    きっと花山も仕事に関しては男も女も区別がないのだと思います。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      複雑なキャラクターは大好物なので花山氏の矛盾に満ちたやっかいな性格が面白すぎます!

  2. よるは去った より:

    実際の花森安治氏は自分の机の上の文具等の置き位置がちょっと違っているのも気にしたそうですね。ドラマ中で細君の「すみません。」を尻目に柱の花活けの曲がりを直している場面がありましたね。花森氏のそんなところを上手く気づかったのは美子ちゃんのモデルになった末の妹さんらしいこともここで読んだかな?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      文具の置き位置へのこだわり。そんな実話から今回の花入やカップのポジションに執着が生み出されたんですね。家族思いの家庭人とエキセントリックな性格、ギャップの大きな二つの性格を一人の人物の中に落とし込む唐沢さんの力量、すごかったですね。

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