花山が小橋家に足を運ぶ / とと姉ちゃん 第88話

連続テレビ小説(朝ドラ)『とと姉ちゃん』
2016年7月14日(木)放送
第15週 第88話「常子、花山の過去を知る」

『とと姉ちゃん』第15週 第88話 「常子、花山の過去を知る」あらすじと見どころ解説

常子が忘れた小銭入れを小橋家に届けに来た花山を、君子は雨漏りを修繕してくれる大工と勘違いしました。君子の勘違いにすぐに気づく花山でしたが、潔癖症の花山は傷んだ天井を見るうちに修繕せずにはいられなくなってしまいました。

一方、花山を大工だと思い込んでいるままの君子と美子は、その花山の前で家族で出している雑誌の話をはじめます。その雑誌が売れなければ家族は食べてゆけないということ。そして常子は花山に編集長を引き受けてもらうことを諦めないつもりでいることを。

花山は君子と美子に素性を伏せたまま家に帰りました。その夜、花山は友人がこれからはじめるという事業への参加を約束します。しかし、小橋家での君子と美子の会話や女性の役に立つ雑誌をつくりたいという常子の言葉を忘れることが出来ませんでした。

その頃、小橋家では天井を修繕した男が大工ではなく花山であることが判明。常子は翌日、恐る恐る非を詫びるために花山のもとに足を運びます。しかし常子を迎える花山の口から意外な言葉が出るのでした。花山は次の号かぎりで雑誌の編集長を引き受けたのです。

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midokoro

君子の天然キャラが久しぶりに炸裂します。

恐らく雨漏りを修理してもらおうと君子は大工を呼んでいたのでしょうか。そんなタイミングにやって来た花山を、君子は大工と勘違いします。

『とと姉ちゃん』第15週 第88話 「常子、花山の過去を知る」
 事前発表あらすじのレビューと解説

前回、自分の母親の思い出話を語り始め、それがきっかけとなってペンを二度と握らないと決めた本当の気持ちを語った花山。

母親に強い思い入れのある花山は常子の最愛の母と遭遇し、母を慕う心に火がついたのかも知れません。

君子の勘違いに文句一つ言わず、大工のフリをして雨漏りの修理をする花山にとって、雨漏り修理は母親孝行の代わりなのでしょう。

そんな母親孝行の疑似体験を経て、花山は一回限りの編集長就任を承諾。

偏屈で気難しい花山が、母親の思い出に激しく心を動かされる前回と今回のエピソードはもしかすると涙腺をはげしく攻撃してくるかも知れません。

涙腺決壊の準備が必要です。

話変わって鞠子と水田の恋バナがスタートします。

『とと姉ちゃん』第15週 第88話 「常子、花山の過去を知る」
 朝ドラ観賞後の感想

花山さんの劇中へのなじませ方が秀逸

『とと姉ちゃん』前半の森田屋の宗吉大将の登場、あの時は怖かった。

宗吉大将と常子ちゃんの掛け合いも怖い。小橋一家との掛け合いも怖い。まつさんとの掛け合いも怖い。そして長谷川くんとの掛け合いも怖い。逃げ場が一つもありませんでした。

それに対して花山さんの登場のさせ方、物語の真ん中への誘導のしかた、新たに登場した人物の物語へのなじませ方が秀逸です。

常子ちゃんとの掛け合いは怖い。五反田さんとの掛け合いも安心出来ない。関元のおじさんとの掛け合いも緊張感が漂う。

ところが、そんなおっかない花山さんに君子さんの天然キャラを側面衝突させることで、もののみごとに笑いをとる。

君子さんの天然キャラの前では、花山さんのやっかいきわまりない性格がコミカルに見えてしまうから不思議です。

そして、この笑いのおかげで花山さんという面倒くさい登場人物が急に愛おしく可愛らしく見えてくる。可愛く見えるから花山さんの登場場面がたまらなくうれしい。

花山さんという新しい登場人物が『とと姉ちゃん』の物語の中にいることへの違和感を消し去る手際の良い演出に脱帽です。

さて、あっという間に馴染んでしまった花山さん。見た目とは打って変わって意外なほどに情に厚いところがあるようです。

常子ちゃんが自分に果たした「とと」の役割の短冊を読んで心を動かされ、君子さんたちの会話でさらに心を動かされ。

この情の厚さが素敵な物語を見せてくれそうです。

水田くんの本心によっちゃんがどうやら気づいた

水田くんが鞠ちゃんに一目惚れしていることを鞠ちゃん当人はまだ気づいてはいないようですが、よっちゃんが目ざとく気づいたらしいことを僕は見逃しませんでした。

第三者が気づいたことで、いよいよ水田くんと鞠ちゃんの恋バナが本格稼働でしょうか。

ただし気になるのは鞠ちゃんはメンクイではないかということ。大学生時代に仲の良かった文学青年はなかなかのイケメン。あのレベルでなければ鞠ちゃん攻略は難しい。

メンクイに加えて鞠ちゃんはストイック。そのストイックな性格で、鉄郎叔父さんの脇の甘さにたびたび容赦ないツッコミを入れてましたが、水田くんも鉄郎叔父さんと同じようにツッコミを入れられそうなタイプです。

今のところ雑誌の売り場獲得のために奔走してくれている水田くんに感謝している鞠ちゃんですが、その感謝の気持ちが恋心に発展するようにはどうしても見えない。

さりとて、水田くんの押しの一手で鞠ちゃんを攻略するかと言えば、そんな離れわざが出来る水田くんではありません。

数ある難関を水田くんがどのように突破するのか。

面白い恋バナになりそうです。

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コメント

  1. ごろかこ より:

    いつも楽しく拝見させていただいてます。花山さんの登場も楽しいのですが私は伊藤さん演じる水田さんが楽しい!経済観念のしっかりしていそうな水田さん。意外とそんなところのギャップで鞠ちゃんの心をつかむのではないでしょうか。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      おっしゃる通り水田さんの数字の強さは鞠ちゃんをうならせるに足る能力だと思います。そんなところから攻略に成功するのかも知れませんね。

  2. もんすけ より:

    私の中では「よっちゃん! よっちゃん! よっちゃーん!」の回でした。
    花山さんの言動には、可愛らしさ炸裂のビックリ顔。
    水田さんの鞠子ちゃんへの気持ちに気づくと、耳年増な不惑の表情…。

    美子ちゃんにとって花山さんは、少し若目な「お父さん」世代。
    鉄郎おじさんとも森田屋の大将などの男性陣とは違う雰囲気に加え、
    この時代のお父さん達の得意技「雷落とし」もできそうで、
    とととの思い出の時間が少ない分、(もし「とと」がいたら…)なんて想像をめぐらせていたのではと勝手に感じてしまいました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      よっちゃんはこの先で花山さんに心酔するらしいので、花山さんの中に「父」を見出していたという洞察はあり得そうですね。

  3. よるは去った より:

    本当の大工さんが来るまでが笑えましたね。当人がいるとも露知らず、美子「偏屈な人だって・・・・・。」の辺りは「おいおいおい・・・・・。」だったしね。でも結果的に花山氏が「一回だけ協力する。」になってくれたのは雑誌が売れるか否かに小橋一家の生活がかかっている生の声を聴けたのと、あの家訓を見たからなんですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      君子さんの天然キャラ炸裂の勘違いが笑いを生じさせ、花山さんの心を動かすきっかけもつくる。みごとな作劇術だったと思います。

  4. カッチ より:

    今朝は最初から大笑いさせてもらいました。
    花山の完全主義に火がつきましたね。
    天井の痛みが許せず直してしまったら、ちゃぶ台の傾きが許せず直してしまう。
    その表情がなんともおかしくて。
    しかし、本当の大工が来たら全然かっこうが違いますよね。
    君子も美子もよく勘違いしましたね。
    でも、そのおかげで花山も心が動きましたね。
    常子の三つの目標を見つめる時の表情が物語っていました。
    美子は水田の鞠子に対する気持ちに気づきましたね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      前半にはなかった種類の笑いが満載の回だったと思います。君子さんの天然も後半になってますます磨きがかかってきました。

  5. m'u'm より:

    明日の放送が楽しみですが、花山氏がスローガンを表示する張り紙をポスターと言ったのが頭に残ります。戦後、横文字単語に対する違和感はなかったのでしょうか? 何かご存知であれば教えて下さい。梅ちゃん先生の時からいつも楽しく拝見しております。地球の反対側でも朝蔵さんのブログ応援しています。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      当時「ポスター」という言葉が用いられていたか不明ですが、戦時中に外来語を敵性語などと言っていたのは民間人の過度の自粛で、軍人や官僚は英語を普通に使っていたと記録にも残っています。花山さんは役所にいたので英語には違和感がなかったのかも知れません。

  6. カッチ より:

    見どころのところで「そんたタイミング」となってます。
    「そんなタイミング」と思いますので修正願います。

    いつも楽しく見させてもらってます。
    これからもよろしくお願いします。