花山が「編集長」始める / とと姉ちゃん 第89話

連続テレビ小説(朝ドラ)『とと姉ちゃん』
2016年7月15日(金)放送
第15週 第89話「常子、花山の過去を知る」

『とと姉ちゃん』第15週 第89話 「常子、花山の過去を知る」あらすじと見どころ解説

花山の編集長としての作業がはじまりました。花山は常子たちが刊行した雑誌の至らぬ点を次々に指摘。その意見を参考に次号の企画を練り始める三姉妹に花山は待ったをかけます。花山は言いました。まだ最大の問題点が未解決なままだと。

雑誌に載せる服を決める前に解決しなければならない問題点とは、女性たちが洋服用の下着を持っていないということでした。日々の暮らしの中で着物を着ている女性たちは、洋服用の下着を持ってはいなかったのです。

常子たち三姉妹は、早速この問題に取り組み洋服用の下着の作り方を調べ始めます。そして下着の作り方を図解で説明した原稿を完成。花山のアドバイスにしたがった洋服の作り方を解説した原稿ともども花山から合格点をもらいます。

ほどなくして花山が編集長をつとめた常子たちの雑誌『スタアの装い』の第二号が完成しました。その雑誌は発売するやたちまち女性たちの間で大評判となり、常子たちの予想をはるかに超える勢いで売れてゆくのでした。

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midokoro

常子と花山の初となる協業のはじまりです。

一回限りの約束のはずの協業が、一生のパートナーとしての絆を結ぶに至るまでに一体何が起こるのか。ここが今後の見どころとなりそうです。

『とと姉ちゃん』第15週 第89話 「常子、花山の過去を知る」
 事前発表あらすじのレビューと解説

花山が仕事に取り組む姿が描かれるのは、戦時中の内務省で常子が花山と出会った場面以来のことになるでしょうか。

いざ仕事モードに入ると脇目もふらずに夢中になってしまう花山の働く姿が今回の最大の見どころになりそうです。

天才が仕事に没頭する姿を唐沢寿明さんがどのように演じて見せてくれるのか、期待せずにはいられません。

ところで今回、当時の女性の多くが洋服用の下着を持っていないことが花山によって指摘されます。

雑誌に洋服を載せるなら、その洋服を着てみようと考える女性の立場に立って、雑誌には出てこないところまで気を回す花山の気配りぶりが素晴らしい。

花山ファンがさらに増えることになるかも知れません。

『とと姉ちゃん』第15週 第89話 「常子、花山の過去を知る」
 朝ドラ観賞後の感想

今日も朝から花山伊佐次が楽しすぎる!

変幻自在の花山伊佐次

第一号の『スタアの装い』を添削する花山伊佐次がお絵かき娘・よっちゃんの描いた挿絵に次から次へと容赦なく「バツ」をつける。

過去の全仕事を否定された上に「単調で面白みのない挿絵を増やすな」と未来の仕事までもが否定。そこまで言ったらよっちゃんが泣き出すことも折り込み済み。

泣き出しそうなよっちゃんを泣け泣け!とはやしたてる。

容赦ない添削は鞠ちゃんにも向けられました。

文学少女・鞠ちゃんの力作のうち認められたのは「洋服」という単語一語のみ。1684点満点中100点という評価は、100点満点であればわずか6点。

手厳しい評価ですが100点満点中6点と言い切ってしまうよりは、1684点満点中100点と言ったほうが手厳しさが少しだけやわらぎます。

これは花山伊佐次の心づかいでしょうか?

花山伊佐次の心づかいと言えば、下着を一着台無しにしてしまったことを真摯に詫びる姿にも誠実で優しい人柄がよくあらわれていました。

そんな見え隠れする繊細な気づかい心づかいが、花山伊佐次がどれほど毒舌をはいても憎めないキャラに見せているのでしょうか。

毒舌と気づかい。もう帰るぞ!と三姉妹を脅すときの奇妙なポーズ。君子さんにだけ見せたとろけるような笑顔。

五反田さんと酒を飲んでいる席での、小橋家の家族が好きでたまらない気持ちを隠し切れないうれしそうな語り口。

「夏から初秋の明るいワンピース」と情感たっぷり(笑)に語った時の表情。

そして、話題が「ちちバンド」「ブラジア」に及ぶや突然だんまりを決め込む。実は女性たちの前で女性の下着の話をすることに照れていた!

変幻自在の花山伊佐次、面白すぎて主役を完全に食ってしまったかもです。

余談ですが、花山伊佐次の実在モデル・花森安治氏もなかなかチャーミングな性格な方だったようです。

劇中の花山伊佐次同様に仕事には完璧を求め、気に入らないことがあるとガラス窓がふるえるほどの雷を落とす。

ところが時間が経って冷静さを取り戻すと、怒鳴ったことを後悔するらしく怒鳴った相手を食事に誘って「罪滅ぼし」をしてくれたとか。

だから人によっては怒鳴られると、美味しいものにありつけると内心喜んだと記録に残されています。

こんなエピソードもいずれ登場するかも知れませんね。

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コメント

  1. もんすけ より:

    (その答え、もしかして…鳥居?)といいそうな表情。
    次の企画が「女性の下着」になると聞くや、キラキラした笑顔で卓袱台会議の端へちょっぴり参加する君子かか。

    花山さんは、子供を温かく【陰ながら見守る母親】と絶賛していましたが、
    もしかしたら君子かか、常子ちゃん達が雑誌を作っていく過程を存分に楽しむ、【陰ながら参加する母親】なのかな~とも感じました。
    見守られるのももちろん嬉しいけれど、理解をしながら楽しんでくれているほうが、常子ちゃんにとってもより嬉しいのではないかなぁ~と。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      三人の娘たちと花山さんの会話に瞳をキラキラ輝かせながら参加する君子かか、本当に楽しそうでした。史実でも大橋女史のお母様は娘の仕事を積極的に手伝われていたとの由。これから君子は、そんな活躍を見せてくれるのではないでしょうか。

  2. よるは去った より:

    花山氏から宿題を与えられて考え悩みながら闇市を行く常子ちゃんと鞠子ちゃん。その近くをパンツ一丁の男が2,3人通り過ぎるのも思えばうまいフラグだなと思いましたね。水田君の言う通り場所代とか払えなくてやむ無くって人も結構いたというから当たり前の光景だったのかな?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      物資不足の世の中では着ている服もお金になったんですね。僕はそんなところに感心してしまいました。

  3. カッチ より:

    花山さんおもしろいですね。
    すぐ「帰る」っていうし。
    でも指摘することが的確だし、常子たちも反論できませんね。
    「絵かき娘」や「文学少女」と呼ぶのも笑えたし。
    しかし君子には優しいですね。
    やっぱり亡くなった母親をだぶらせているのでしょうか?
    常子も水田の気持ちに気づきましたね。
    こちらも楽しみですが、花山をこれから毎日見れると思うと楽しみです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      よっちゃんと鞠ちゃん、素敵なニックネームが出来ましたね。
      「お絵かき娘」と「文学娘」
      常子ちゃんにも持ち前のボキャブラリーを駆使してニックネームをつけてほしいものです。