東堂夫婦の家を模様替え / とと姉ちゃん 第98話

連続テレビ小説(朝ドラ)『とと姉ちゃん』
2016年7月26日(火)放送
第17週 第98話「常子、花山と断絶する」

『とと姉ちゃん』第17週 第98話 「常子、花山と断絶する」あらすじと見どころ解説

常子は鞠子と美子を伴い三姉妹の恩師でもあるチヨのもとに足を運びました。その頃、チヨの夫・泰文は人生に希望を見失いかけていました。泰文はかつては書道家として活躍したものの、戦場で右腕を負傷したため書道家として生きる道を絶たれてしまっていたのです。

ふさぎ込みがちな夫に元気を取り戻させたいと願うチヨに、常子と花山が提案します。東堂夫婦が暮らす手狭で使い勝手の悪い物置を模様替えして、心が明るく楽しくなるような居心地の良い空間にしたい。そして、その模様替えの様子を取材したいと。

チヨは常子と花山の提案を快諾するものの、東堂夫婦の住む家はチヨが望んでいる家具を入れるにはあまりにも狭過ぎました。常子も花山も、この無理難題を解決する妙案が浮かばないまま三日ほどが経過してしまいました。

解決策を探して闇市を歩きまわる花山の眼にある物が飛び込んできました。それは誰にも使われずに山と積まれたままのリンゴの空き箱でした。それに着想を得た花山は、りんご箱を30個も買い求め常子を驚かせるのでした。

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midokoro
チヨの導きによって出版社を起業するまでになった常子が、恩師のチヨに恩返し。

チヨの不自由な住宅事情を改善しつつ、希望を失ったチヨの夫の笑顔をはたして常子は取り戻すことが出来るのでしょうか。

『とと姉ちゃん』第17週 第98話 「常子、花山と断絶する」
 事前発表あらすじのレビューと解説

常子の女学校時代の恩師・東堂チヨの夫が初めての登場です。

本記事投稿の時点では、チヨの夫の名前もチヨの夫を演じる役者さんも不明です。判明した際には本ページに追記します。

さて、チヨの夫は戦前は書道家でした。「戦前は」と断りを入れたのは、戦時中に戦地で書道家の生命とも言える利き腕を負傷。

復員後は書道家として活躍することが出来なくなってしまったからです。

書道家のように、職業そのもののが人生、仕事が生き様のような人にとって、愛する職業に従事出来なくなってしまったことは死を宣告されたに等しいのかも知れません。

生活の糧を失ったというよりも、生きる希望と笑顔を失ったチヨの夫。

常子や花山の働きがチヨの夫に再び光明を見出させることは出来るのか。もしかすると涙腺決壊場面が用意されているかも知れません。

『とと姉ちゃん』第17週 第98話 「常子、花山と断絶する」
 朝ドラ観賞後の感想

衣食住の「住」のジャンルへの貢献

東堂先生の気落ちぶりもつらかったけれどご主人・泰文さんの心の闇がさらに深そうです。

六畳一間、家庭内別居をしたくても出来ない環境。にもかかわらず、この部屋で暮らし始めてから夫婦一緒に過ごす時間が減ってしまう。

決して夫婦仲が悪いわけではない。東堂先生の話によれば、もとはよく会話を交わす仲の良い夫婦だったらしい。

この状況で思い出すのは綾ちゃんとそのお母上。

空襲で家を焼かれ環境が激変したショックからすっかり明るさを失い、暗い顔をして小言ばかり言って綾ちゃんを困らせる。

そんな綾ちゃんのお母上を救ったのが『あなたの暮し』が紹介した直線裁ちでした。

劇中の登場人物を巧みに使って、常子ちゃんの雑誌が終戦直後の困難と立ち向かう人々に役立つ様子を説明するストーリーテリングがみごとです。

綾ちゃんとそのお母上のエピソードでは、衣食住の「衣」のジャンルへの貢献が語られました。

そして今回語られるのは衣食住の「住」のジャンルへの貢献でしょうか。

ちょっとネタバレになりますが、事前発表のストーリーによれば花山さんが考案した狭い住まいを快適に暮らす工夫が東堂先生のご主人・泰文さんの心を癒やすとのこと。

泰文さんが、かつて社交的だった頃の明るさを取り戻し、夫婦仲も回復。それによって気落ちした東堂先生も希望を取り戻す、その瞬間を早く観たい。

そして希望を取り戻した東堂先生の大絶賛で再び照れる花山さん。照れる花山さんにツッコミを入れるよっちゃん。いちいち面白い花山さん、こちらも楽しみです。

寝床と居間が一緒になったことんなところ

泰文さんが吐き捨てるかのように言いました。「寝床と居間が一緒になったことんなところ」を見せるのは恥ずかしい。

豊かになった現代、物資不足は解消されましたが特に首都圏では「寝床と居間が一緒」という住宅事情はそれほど解消されていないのかも知れません。

その昔、英語を教わっていた東京都内在住のカナダ人の先生が「like(のような)」の用法を説明する際に好んで口にしていたジョークを思い出しました。

My bedroom is like a dining room.
My dining room is like a study.
My study is like a kitchen.
And my kitchen is like a bedroom.

▼泰文さんのセリフを参考にした意訳

寝床と居間は一緒のようなもの
居間と書斎は一緒のようなもの
書斎と台所は一緒のようなもの
台所と寝床は一緒のようなもの

泰文さんには、手狭な住環境を笑い飛ばす明るさを取り戻してほしいものです。

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6 Responses to “東堂夫婦の家を模様替え / とと姉ちゃん 第98話”

  1. よるは去った より:

    外は雨ということもあって東堂家の事情が重く伝わってくる中で花山氏が閃きを得た時の声はまさしくスパーク一閃ですね。戦争で家財を失い心身共に傷を負った東堂先生夫妻にどんな灯が点されるのでしょう。キーは林檎の箱ですか。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      東堂先生夫妻の心に灯が点し、二人を救ったのは、戦前の東堂先生ご自身の教えだった!みごとな回収の仕方だったと思います。

  2. カッチ より:

    昨日は東堂先生の元気がなかったのでコメントしませんでしたが、今日は違いましたね。
    何とか旦那さんを元気にしたいという気持ちが表れていて変わってなかったですね。
    旦那さんも常子達に雨だから家に入れるあたり優しい人みたいですね。
    しかし花山が東堂先生に「さすが編集長ですね」と言われて恐縮するあたり、さすが東堂先生です。
    どのようにリフォームしていくのか楽しみです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      東堂先生とご主人、戦前はさぞかし仲の良い楽しい夫婦だったのでしょう。それだけに当時と今とのギャップは東堂先生には耐え難いのかも知れません。ご主人の気落ちは、住み慣れた家を失った以上の心の痛みでしょう。

  3. よるは去った より:

    東堂チヨ先生の夫君の役は6/25現在は不明なわけですね。戦争で身体と心に傷を負った書道家ですか。私的には片桐はいりさんと「あまちゃん」で共演した杉本哲太氏、吹越満氏を思い浮かべましたけどね。二人とも「あまちゃん」ではユーモアたっぷりなキャラでしたけど「陰影」のある役もそれぞれに合ってるしね。まあ勝手な推測はやめとくか。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      もし杉本哲太氏だったりしたら『あまちゃん』ファンはさぞかし喜ぶでしょうね。

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