花山が復帰し原稿が完成 / とと姉ちゃん 第107話

連続テレビ小説(朝ドラ)『とと姉ちゃん』
2016年8月5日(金)放送
第18週 第107話「常子、ホットケーキを作る」

『とと姉ちゃん』第18週 第107話 「常子、ホットケーキを作る」あらすじと見どころ解説

花山が常子たちのもとに戻ってきました。花山は早速、鞠子が書いたホットケーキのつくり方の原稿を読みながら、料理などしたことのない水田にホットケーキの試作を命じます。しかし、鞠子の原稿をたよりに水田が試みたホットケーキづくりは大失敗に終わりました。

その様子を見ていた花山が提案します。誰でもホットケーキをつくれるように写真をふんだんにつかった解説にせよと。常子たちは早速、料理が仕上がるまでの手順を細かく分け、それぞれの工程を写真に収めて解説するという斬新な原稿を完成します。

新しく出来た原稿を使って綾たちにホットケーキを試作させると今度は美味しく焼き上がりました。その記事を載せた『あなたの暮し』第六号は大いに売れ、常子たちの出版社は経営の危機を乗り越えることが出来るのでした。

そんな中、仕事帰りに鞠子が水田をおでん屋に呼び出しました。鞠子にフラれてしまったと悲嘆に暮れていた水田は、鞠子が発した言葉に我が耳を疑います。鞠子は水田の告白を受け入れ、二人は交際することになったのです。

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midokoro

花山の「あなたの暮し出版」への復帰を決してあきらめない。

そんな美子の一念がみのり、花山がついに戻ってきます。そして花山の助言により停滞していた次号の原稿も完成です。

『とと姉ちゃん』第18週 第107話 「常子、ホットケーキを作る」
 事前発表あらすじのレビューと解説

「あなたの暮し出版」に戻ってきた花山は、たちどころに常子たちが自力でつくった原稿の問題点を見ぬいてしまいます。

問題点とは、料理の経験がまったくない者にとって常子たちが書いた料理のつくり方の解説はあまりにも理解しずらいことでした。

料理などしたことがない水田に料理をつくらせ、常子たちの書いた料理のつくり方の解説の出来栄えを確認するところに花山の才能が光ります。

花山は、その上さらに天才を発揮。

料理の手順を細かく分解した上で、それぞれの手順ごとに写真を撮影し詳しい解説を付ける。現代のレシピ本などでは当たり前の手法ですが、当時としては画期的なアイディアだったようです。

そんなレシピ解説の新機軸を復帰したばかりの花山が打ち出します。

『とと姉ちゃん』第18週 第107話 「常子、ホットケーキを作る」
 朝ドラ観賞後の感想

花山さんの人材教育

花山さんが戻ってきました!

戻ったのは前回ですが、花山さんの仕事ぶりを本格的に見ることが出来るのは久しぶり。やはり花山さんがいないと出版社の事務所は引き締まりません。

そして仏頂面しながら、実は常子ちゃんや鞠ちゃんをしっかりと育てている花山さんの上司ぶりが頼もしい。(正確には常子ちゃんが花山さんの上司ですが)

前回、鞠ちゃんの書いた原稿を全部ダメと頭ごなしに全否定した花山さんでしたが、今回はどこが悪いと指摘はしないながらも、自分で考えさせて問題点を自分の頭で気が付かせる巧みな指導法。さすがです。

常子ちゃんに対しても指導に見えないけれど、花山さんがさりげなく常子ちゃんに帝王学を伝授しているのを僕は見逃しませんでした。

花山さん考案による分解写真でホットケーキの試作は完成してもなお、これが最後の『あなたの暮し』になるかもしれないと不安を隠せない常子ちゃん。

しかし、花山さんは雑誌が売れるかどうか、雑誌を継続出来るかどうかなど意に介さない様子で粛々と作業を続ける。

そして売りだされた『あなたの暮し』最新号は大ヒット。

水田くんの試算で次号も出版出来ることが確定し、今度は喜びを隠せない常子ちゃんに対して、今度も雑誌の大ヒットを意に介さない花山さん。

しかも、きっぱりと言い切る。こんなことで一喜一憂などしていられない。

雑誌が廃刊になるかも知れないという将来への「一憂」を戒め、雑誌が大ヒットしてもそれに浮かれることなく今度は「一喜」を戒める。

花山帝王学で常子ちゃんはバージョンアップするんでしょうか。

追伸:花山さんの仕事ぶりに感心し開いた口がふさがらない宗吉大将。そんな宗吉大将の反応を見て嬉しくてならないよっちゃん。

よっちゃん、どれだけ花山さんに心酔してるんだ!

キッチン森田屋誕生

仕出し弁当屋を継続するか。洋食屋に転業するか。伝統か革新かで揺れる森田屋夫婦は、まるで両替屋から銀行への商売替えで揺れていた頃の加野屋さん。

加野屋さんは嫁が新しい道を主張した点が森田屋さんとは異なりますが、こうした悩みが出てくるその背景には時代の大きな変化が待ち構えています。

事前情報によれば次回は昭和25年。戦後の復興も今よりもすすみ、高度経済成長時代へのカウントダウンがはじまる頃。

これから日本が戦前の豊かさを取り戻す中で、常子ちゃんの雑誌もキッチン森田屋も世の中に求められながら成長してゆくのでしょうか。

『あなたの暮し』も危機を乗り越え、森田屋夫婦も家業の目的である「客に美味いもの届ける」で気持ちがひとつに。

時代も、物語も明るくなってゆく変化の兆しがいっぱいで嬉しい『とと姉ちゃん』第107回でした。そして、水田くん、よかったね!

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コメント

  1. いも姉ちゃん より:

    ホットケーキを試食する時、第6号が売れて花山のところに行くところなどに庶務の岡緑がいませんでしたね。
    同じ社員なんだからいるのが自然なんですがね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      もしかすると取引先からの電話を受けてたのかも知れないですね(笑)

  2. 実穂 より:

    料理の経験が無い水田さんに敢えてお願いして、それでもホットケーキを完成させられるか。つまり誰でも簡単に作れるか、というのが肝なんですね。朝蔵さんが仰るように、今ではお馴染みの写真付き料理本というのもその時代にはなかった発想。そんな中での花山さんのアイディアには本当に脱帽です。

    森田屋の照代さんは先日大将ともめたという後も、やはり心にひっかかっていたのでしょうね。
    でも、大将がきちんと照代さんの気持ちも汲んで、お店で出す料理を和洋問わずにすることや、お店の名前もキッチン森田屋にするという気配りに愛情を感じましたし、話を聞いて心の底から迷いが無くなって前向きについて行こう、という気持ちを感じさせる照代さんの横顔も素敵でした。
    今回は私も七福神の置物に混じるおはりこさんを発見しました!

    鞠子が交際の話をお受けするのが今日だとは思わずびっくりしましたが、雑誌の売れ行きがよく、持ち直したタイミングですから納得ですね。水田さんはやはり先日常子に話したように「会社がこんなときですから」というのは建前で、本当は僕のことを好いていないのだと思い込んで過ごしていたのですね。
    はたから見ると、告白されてからの鞠子は避けていると言うより水田さんと目が合うたびに恥じらった様子を見せていましたし、意識しているんだなと映りましたが、水田さんらしいと言えばらしいです。
    おでん屋さんというのがちょっとかわいらしいですが、めでたく交際が始まって本当に良かったです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 大将がきちんと照代さんの気持ちも汲んで

      森田屋夫婦、長年連れ添ってきた空気感。戦中戦後の苦労をともにしてきた絆の太さがよく現れていて本当に心に沁みますね。大将も威勢が良かった深川時代と異なり、円熟味が増して味わい深い大人になりました。

      > めでたく交際

      常子ちゃんと星野くんの時みたいに、愛らしい二人でだと思います。この二人が一緒にいる姿が大好きです。

  3. カッチ より:

    今ではあたりまえの料理本の元がこれだったんですね。
    やっぱり花山はすごいですね。
    娘がおいしそうにホットケーキを食べているのをながめる花山の様子が嬉しそうに見えました。
    奥さんが常子を認めるようにうながすのもさすがです。
    これで花山も常子でなければ理想の雑誌が作れないと思ったでしょうね。
    水田と鞠子も良かったですね。
    水田の嬉しそうな顔が最高でした。
    水田は頼りないけど絶対浮気しないタイプですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      もし仮に常子ちゃんと花山さんが夫婦なら喧嘩がたえず大変なことになりそうですが、鞠ちゃんと水田くんなら喧嘩もしそうですがバランスもとれてますね。いいカップルです。

  4. もんすけ より:

    誰が作っても同じような味に到達できるための手順が示された料理本。
    目分量で料理をする時代での衝撃度はいかばかりだったかと。
    女子栄養大学の創始者・香川綾さんが計量スプーンを考案するまで、料理の味付けはプロの料理人の腕と舌次第とだったと聞いたことがあります。
    「あなたの暮し」は、まさに「家政学」そのものだったのでしょうか。
    (「朝がきた」ではつさんが「家政学…」とつぶやく顔が浮かびました。)

    「おでん屋ですか?」「よっちゃんが教えてくれたんです」
    (デートするにはどんなもんだ?)のお店チョイス。
    「もう1枚食べたい…」とエンディング、微かに。 
    あぁーー、よっちゃん!!

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      デートにおでん屋という鞠ちゃんのチョイス。
      僕も吹きましたが、当時はあれしかなかったのかもです。

      計量スプーンの話、初めて聞くことなので大変勉強になりました。

      • もんすけ より:

        計量スプーンのお話。
        女子栄養大学の創始者・香川綾さんが考案され、女子栄養学園(後の・女子栄養大学)で香川さんより習った岸朝子さんが料理編集者時代にテレビなどメディアも活用し、普及に大きく貢献されたのだそうです。

        考案者と普及する方双方あったからこそ、今がある、時代を変える…。
        今回のホットケーキを巡る、花山さんと常子ちゃんと同じですね。
        私は香川綾さんのことしか思い浮かばなかったのですが、よるは去ったさんのコメントのお蔭で素敵な関係を知ることができました。ありがとうございました。

        • 朝蔵(あさぞう) より:

          コメントありがとうございます。
          計量スプーンにはそんな物語があるんですか!?そしてその物語以前の状態も『とと姉ちゃん』で知ることが出来、たいへん勉強になりました。

  5. ひろ より:

    やはり十人十色ですね。
    特に取り扱い説明書は、画像添付で説明って少ない様な気がします。
    ところで劇中、水田は鞠子と交際することが出来て良かったですね。・・・どことなく頼りがいない水田を鞠子がフォローして行くんですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      水田くんと鞠ちゃんの結婚後の姿が目に浮かぶようです。
      鞠ちゃん強そう!水田くんはタジタジ(笑)

  6. よるは去った より:

    写真入りのレシピ。 でもこの時は粉や調味料の量は全て目分量や長年の経験からくる勘によるものだったんですね。何カップ、大さじ一杯etcといった細かい計量の世界は、昨年亡くなった岸朝子先生が築き上げたとNHK の番組で言ってたと思いますが。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      この頃は計量という概念がなかったんですね!てっきり戦後の物資不足の中で計量器が手に入らないのかと思って観てました。