平塚らいてうに執筆依頼 / とと姉ちゃん 第110話

連続テレビ小説(朝ドラ)『とと姉ちゃん』
2016年8月9日(火)放送
第19週 第110話「鞠子、平塚らいてうに会う」

『とと姉ちゃん』第19週 第110話 「鞠子、平塚らいてうに会う」あらすじと見どころ解説

雑誌に寄稿を依頼していた作家が締め切り直前になって執筆を断って来ました。怒り心頭の花山に鞠子は提案します。平塚らいてうに執筆を頼んでみてはどうかと。平塚らいてうの知名度の高さで注目を集めることも可能だろうと。

しかし、それには一つ大きな問題がありました。平塚らいてうは信頼している編集者としか仕事をしないと評判で、その編集者は偏屈で知られた人物だったのです。だから簡単には受けてもらえないだろうと花山は考えていました。

鞠子は乙葉出版の編集者・若松のもとに連日通い、平塚らいてうに執筆してもらいたいと懇願し続けました。鞠子の熱意に折れた若松はついに平塚らいてうに執筆依頼を伝えることを約束。鞠子の手柄を花山は賞賛しました。

数日後、鞠子はついに平塚らいてうのもとを訪問。『青鞜』で感銘を受けたような女性を鼓舞する文章を望む鞠子にらいてうは答えます。戦争を経て自分は変わった。甘いお汁粉で平和な暮しを楽しむような随筆を書きたいと。

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midokoro

前作朝ドラ『あさが来た』結末近くにも登場し、ヒロインに食って掛かった平塚らいてうが再び本作劇中にも登場します。

本作で平塚らいてうを演じるのは真野響子さんです。

『とと姉ちゃん』第19週 第110話 「鞠子、平塚らいてうに会う」
 事前発表あらすじのレビューと解説

水田からプロポーズされたものの、結婚に踏みきれず答えを保留中の鞠子。そんな鞠子に東堂チヨは助言しました。

一つの仕事をやり遂げてみなさいと。

以上が前回まで。そして今回、仕事をやり遂げる機会が鞠子に訪れます。

その仕事とは、ある作家の執筆ドタキャンで穴が空いたページを別の作家の原稿によって大至急埋めること。

鞠子は自分の人生に絶大な影響を与えてくれた作家・平塚らいてうに原稿を依頼しようと提案。しかし、それは困難を極める仕事でした。

『とと姉ちゃん』第19週 第110話 「鞠子、平塚らいてうに会う」
 朝ドラ観賞後の感想

今回のヒロインは鞠ちゃん

憧れの作家、平塚らいてうに執筆をお願いしたいという気持ち。

そして何より、一つの仕事をやり遂げたという実感を持ちたい。一つの仕事をやり遂げた先に何が見えるのかを確かめたい。

今回の鞠ちゃんを突き動かしたのはそんな気持ちでしょうか。

あの偏屈極まりない若松さんに、断られても断られても断られても、ただひたすらに食い下がる鞠ちゃんの気迫がすごかった。

とりわけ雨の中を傘もささずに若松さんが出てくるのを待つ鞠ちゃんの姿はしばらく忘れられそうもありません。

若松さんがついに折れ、平塚らいてうから面談の許可が降りる。

その時に水田くんをチラッと見つめた鞠ちゃんの笑顔も良かった。言葉には出さないまでも水田くんに希望をすてないで!と告げているようでした。

希望とはもちろん鞠ちゃんとの結婚です。

信頼している編集者としか仕事しないという噂の出どころ

乙葉出版の編集者・若松さん。

偏屈だけれど、雨の中を傘もささずに自分が来るのを待ち続けていた鞠ちゃんの姿にほだされてしまうところがなかなか素敵です。

しかも、平塚らいてうに話を通しておくと約束してくれたばかりか、編集部まで鞠ちゃんを通してタオルと傘を貸してくれる心づかいまで見せる。

その一方で、平塚らいてうが気になる一言を言ったのを僕は聴き逃しませんでした。

平塚らいてうは言いました。私のほうこそ『あなたの暮し』に執筆したかったと。

そして平塚らいてうはそのことを若松さんに伝えたにも関わらず、若松さんは「あなたの暮し出版」に何の働きかけもしていなかった。

花山さんが語った「平塚らいてうは信頼している編集者としか仕事しない」という噂はもしかして若松さんの自作自演で出来上がった噂でしょうか。

あの人ならそこまでやりかねないかも知れません。

戦争があったことで私は変わった

平塚らいてうがずいぶんと丸くなりました。

前作であさちゃんにいちいち突っかかり千代ちゃんに口ごたえした、あの突っ張っていた女の子が、子供をもうけ戦争を経てすっかり大人になる・・・感慨深い場面でした。

夏に美味しいお汁粉のつくり方とそれにまつわる随筆を書きたい。

このらいてうが口にした言葉の「らいてうらしからぬ」ところに唖然とする鞠ちゃん。この鞠ちゃんの反応を見ていて思いました。

前作の中で、突っ張りらいてうを自分も見ていたからこそ、「らいてうらしからぬ」言葉に驚く鞠ちゃんの気持ちがよ〜くわかりました。

あさちゃんを超える女性になってみせると啖呵を切り、ちょっと肩に力が入り過ぎていたあの女の子がお汁粉とは!

もし、突っ張りらいてうを見ていなかったら、鞠ちゃんの驚きに感情移入出来なかったかも知れない。そんな気がします。

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コメント

  1. ともとも より:

    平塚先生と鞠ちゃんのやりとりからの、東堂先生登場。
    鞠ちゃんを心配したのも本当でしょうけど、憧れの先生のことも聞きたかったのではないかしら。

    先々分かっていながらもヤキモキさせられた鞠ちゃんの結婚話も、めでたくまとまって良かったですねぇ。
    「鞠子さんをください」のご挨拶に、「あなたがお返事して」と常子さんを前に出すかか。
    やっぱりこういう時は「とと」がお返事するものでしょうか。

    花山さんに断られた媒酌人を、森田屋さんにお願いに来たとき、「ほかに当てが・・・」と、うっかりバラしそうになった水田さんのお尻を思いっきりつねる鞠ちゃん!
    結婚前に、もう尻に敷いちゃうの決定ですね(笑)
    恐らく初媒酌人の大役に、おたおたしてる宗吉さん、可愛い♪

    いっそ、キッチン森田屋さんで披露宴をしたら、ハイカラで最先端な感じかも♪
    でも土曜日の予告では、鞠ちゃん和装でしたね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      鞠ちゃんの結婚を祝福するまわりの人々の反応がそれぞれの個性が存分に発揮されてなかなか楽しめましたね。次回あたりは水田くんのご両親も登場するんでしょうか。楽しい祝言になりそうです。

  2. ゆう より:

    丸くなったらいてうさん、いろいろな経験を重ねたのですね。
    ところで、らいてうさんの後ろにあった金魚鉢はもしかして鴨居の大将のと同じ物かしら…?キッチン森田屋の招き猫に続く遊びかな?などと思いながら見ていました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 金魚鉢

      僕も気になってました。ちなみに『あさが来た』には鴨居の大将の金魚鉢が出てましたよ。五代さまがいつもいた事務所も鴨居の大将の社長室だったのだそうです。

  3. いも姉ちゃん より:

    平塚らいてうが2作連続で朝ドラに登場。
    そのうち、らいてうの生涯をモチーフにした朝ドラが制作されたりなんかして。
    もしそうなったら、らいてう役を相楽 樹がやるというのはどう?
    (相楽さん本人は将来、朝ドラのヒロインをやってみたいようですしね)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > らいてうの生涯をモチーフにした朝ドラ

      もしこれが実現したら、過去の朝ドラヒロイン二人と出会う場面も再現されて面白いことになりそう。でも、らいてう役を相楽樹さんが演じたら、らいてうのもとを訪ねて来る『暮しの手帖』編集部員は誰が演じるんでしょうか?(笑)

  4. よるは去った より:

    平塚らいてう先生担当の偏屈担当者若松氏役のモロ師岡さん。アクの強さは相も変わらずですな。平塚らいてう先生の家の表札。録画をよくよく見直したら「オクムラ ヒラツカ」。前者は間違いなく事実婚の相手の洋画家・奥村博史先生のことでしょうけど、もし登場したら演じるのはどんな俳優さんかな?真野響子さんの私生活の御主人の柴俊夫さん・・・・・それはないか。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      リアルのゴマ汁粉をつくる際、らいてうがゴマをするのを奥村博史氏が手伝ったという実話が残されているそうです。そんな場面が観れたらと思います。

  5. もんすけ より:

    鞠子ちゃん想いと頑張り、憧れの人との対面の展開面白く、真野さん演じる平塚らいてうにドキドキした回でした。
    その中でとても小さな箇所ですが、感銘を受けたシーンが。

    かの平塚らいてうに原稿依頼をすることを決めた瞬間、花山さんは一もなく二もなく、常子ちゃんが担当するよう言いつけます。
    「信頼している編集者としか仕事をしない」と言われる平塚らいてう。
    原稿依頼ミッションを成功させられるのは恒子ちゃんしかいない!という、実体験を基にした、花山さんの常子ちゃんに対する強固な信頼だったのでしょうね。
    それを「著者のことを一番知っている編集者がよい」との、こちらも編集者としての鉄則を基に、鞠子ちゃんの決意を尊重、信頼し、担当させようと提案する常子ちゃん。
    絶対に落とすことのできない原稿依頼ミッションの中に、様々な信頼の絆が見え隠れしたようで、グッときてしまいました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 様々な信頼の絆

      それぞれが信頼し合っている上に、一つの仕事を成し遂げたいという鞠ちゃんの望みを叶えるチャンスを常子ちゃんが与えたのかなとも思いました。本当にいい場面でしたね。

  6. カッチ より:

    「あさが来た」では若い頃でなまいきで嫌な印象の「らいてう」でしたが今回はかなり違いますね。
    真野響子さんということもありずいぶんやさしい感じですね。
    常子が鞠子にやらせたのが良かったですね。
    何かをやりとげないと結婚できないと聞いていたからでしょうね。
    常子の時も美子にはおせっかいをやいてほしいですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      平塚らいてうが前作とは別人のようでしたが、変わった理由がしっかりと説明されていたので納得の変わりっぷりでした。

  7. えびすこ より:

    朝ドラでの話ですが平塚らいてうがあさに会ってからだと40年くらい経っていますね。今週のらいてうの話から広岡浅子に触れるかな?

    それにしても波瑠さんは朝ドラの後2期連続で民放ドラマに出ていて、もしも10~12月期にもドラマに出ると、今年は全ての月で波瑠さんがドラマに登場となります。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 広岡浅子に触れるかな?

      常子ちゃんが実在モデルを参考にして「日の出女子大学」に進学していれば、出てきたかも知れませんね。残念ながら劇中では進学は描かれませんでした。

  8. tonton より:

    らいてうの「私もね、考え方が変わったの」

    この短いセリフ、前作あさが来たの大島版若年期生意気らいてうを
    見た方なら誰でも強烈なインパクトを受けた事でしょう。

    らいてう自身も紆余曲折を経て洗練された女性に変貌した姿を
    真野さんは素敵に演じてくれてました。

    AKも真野さんもそこの所は意識していたのでしょうかね?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      おっしゃるとおり、考え方ばかりか人そのものが丸くなったなと感慨深い場面でした。あさちゃんに突っかかっていた姿を思い出さずにはいられませんでした。

  9. × 平塚らいてふ
    ○ 平塚らいてう

    漢字で書くと「雷鳥」で、「鳥」は旧仮名遣いで「てう」です。