鞠子が水田との結婚決意 / とと姉ちゃん 第111話

連続テレビ小説(朝ドラ)『とと姉ちゃん』
2016年8月10日(水)放送
第19週 第111話「鞠子、平塚らいてうに会う」

『とと姉ちゃん』第19週 第111話 「鞠子、平塚らいてうに会う」あらすじと見どころ解説

鞠子の熱心な説得によって、ついに平塚らいてうは『あなたの暮し』への寄稿に応じることになりました。しかし、らいてうは往年の『青鞜』のような女性の権利や生き様を高らかに謳いあげる文章を書くつもりはなく、お汁粉のつくり方を書くと言い出したのです。

そのらいてうの異色の原稿と、らいてうからこのような随筆を書かせることに成功した鞠子の仕事を花山は心から絶賛します。一方、今回の仕事の成果を花山に認められた鞠子は、ついに水田からの求婚を受け入れました。

鞠子は水田をともない帰宅。君子、常子、美子に挨拶するためです。水田が小橋一家に正式に結婚の申し出を行い、常子たちも水田に応えました。結婚が決まった鞠子は水田は、媒酌人を花山に頼むことも決めました。

しかし、花山は媒酌人の依頼をきっぱりと断りました。自分はそんな柄ではない。理由はそれだけです。やむを得ず鞠子と水田は媒酌人を森田夫妻に懇願。鞠子に押し切られる形で宗吉と照代は媒酌人を引き受けるのでした。

<<前回110話 | 次回112話>>

midokoro
水田からの求婚への回答を保留にし、結婚か仕事で迷っていた鞠子は東堂チヨの助言を受けて一つの仕事を成し遂げました。

ついに鞠子は、水田からの求婚を受け入れゴールインが確定します。

『とと姉ちゃん』第19週 第111話 「鞠子、平塚らいてうに会う」
 事前発表あらすじのレビューと解説

史実では、昭和24年(1949年)発行の『美しい暮しの手帖』第2号にて平塚らいてふは早くも『陰陽の調和』というエッセイを寄稿しています。

そのエッセイでは、疎開地にいた平塚らいてふを訪問してきた客を、らいてふが様々な料理でもてなしたある日の出来事が記されていました。

そのエッセイに登場した料理は、鮒(ふな)、鯰(なまず)、鰻のめそっ子(小さなうなぎ)、野菜や野草、草だんご、栗ぜんざい、そして「胡麻じるこ」です。

このエッセイ中で紹介された「胡麻じるこ」は評判となり、そのつくり方を教えてほしいというリクエストが読者から殺到。

そこで平塚らいてふは『美しい暮しの手帖』第4号で「胡麻じるこ」のつくり方をエッセイにまとめました。

今回描かれる「お汁粉のつくり方」のエピソードは、この時の実話がもとになっているものと思われます。

『とと姉ちゃん』第19週 第111話 「鞠子、平塚らいてうに会う」
 朝ドラ観賞後の感想

鞠ちゃん、おめでとう!

ほめ上手な花山さん

鞠ちゃんが平塚らいてうの原稿を獲得!このことが嬉しいのはもちろんのことですが、花山さんの鞠ちゃんのほめ方がまた実にいい。

「平塚らいてうから優しい原稿を引き出したのは君の力だ」

鞠ちゃんが平塚らいてうに対して女性の権利を謳いあげるような原稿を求めたことも。『あなたの暮し』の読者の求めるところをしっかり理解した原稿を発案したのは平塚らいてうであることも、花山さんはお見通し。

その上で、鞠ちゃんの仕事を絶賛するところに、花山さんの言葉に嘘偽りがないことがよく現れてました。(もし仮に花山さんが社交辞令で褒めるなら、きっと下手過ぎる棒読みになるのでしょう)

「よくやった!」

飾り気の一切ない直球勝負の力強い言葉もすがすがしい。花山さん、酷評する時は身もふたもないような言い方しますが、実は人一倍ほめ上手なんですね。

そして、そんな姿を見せた直後に知恵の輪が解けて無邪気に喜ぶ大人げない姿を見せる花山さんのバランス感覚も好きです。

というか、知恵の輪が解けた瞬間の花山さん、喜び過ぎ(笑)

太陽のようになれるもの

花山さんはじめ編集部の面々が、平塚らいてうから原稿をもらうことに成功した鞠ちゃんを激賞するその一方で、浮かない顔を浮かべる水田くんのことが心配でした。

プロポーズへの答えが保留にされたまま、落ち込み続けてるのかなって。

しかし水田くんの浮かない顔は自分のことでなく、鞠ちゃんの幸せを真剣に考えた末に自らの顔に浮かんでしまった表情でした。

皆に仕事の成果を絶賛され表情を輝かせる鞠ちゃん。

そんな鞠ちゃんを見て、鞠ちゃんが一番幸せなのは仕事をしている時なのかなと、鞠ちゃんの幸せを最優先に考える水田くんの心意気が今日も泣かせます。

その水田くんの心づかいを察した鞠ちゃんの答え方も秀逸。

「(自分の嬉しそうな顔は)これでようやく水田さんと一緒になれるという思いからです」

さて、そんな水田くんの妻になることに、自分が「太陽」になれる道を見出したと語る鞠ちゃんの求婚への答え方も一遍の詩のように美しい。

しかし鞠ちゃん、水田くんの前では酷暑の太陽になりそうな予感が・・・

森田屋夫妻に媒酌人を頼む場面、あれは酷暑の太陽のフラグでしょうか。

<<前回110話 | 次回112話>>

Sponsored Link
Sponsored Link
いつも、当ブログ『朝ドラPLUS』をご覧頂き誠にありがとうございます。当ブログでは、誤記、誤変換、事実誤認をなくすべく努めておりますが、もし文中に誤りや表現の不明な点がございましたら、ご指摘頂けますと幸甚に存じます。今後とも『朝ドラPLUS』をよろしくお願い致します。ありがとうございました。


8 Responses to “鞠子が水田との結婚決意 / とと姉ちゃん 第111話”

  1. もんすけ より:

    まったく「なにもない」ところから経験やアイデアで文章を紡ぐ原稿。
    それも今回は文壇の大御所の原稿を、まったく人脈も「ない」ところから依頼し、獲得した鞠子ちゃん。
    「編集」という仕事の大変さをよくよく知っている花山さんだからこその、実感溢れるお褒めの言葉。きっと花山さんも本当に嬉しかったのでしょうね、「やりなさい」と信頼した部下がよい仕事をしたのですから。

    「水田さんの妻になりたい」「鞠子をお願い致します」「鞠姉ちゃん、おめでとう」…。素朴な言葉なのに、ジーンとくる言葉の数々。
    そして、キッチン森田屋の大将の似顔絵に笑ったり、泣けたり、結構気持ち忙しい、楽しい回でした。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 素朴な言葉なのにジーンとくる言葉

      信頼し合っていたら言葉に飾りは要らないんですね。ご指摘の通り、当たり前過ぎる言葉なのにこれだけ心が揺さぶられるなんて本当に驚きでした。

  2. 実穂 より:

    今週はすでに鞠子が太陽のように輝き、今日はとりわけそのピークでしたね。まだまだ輝きはこれからだと思いますが、ようやく結婚が決まって良かったです。
    史実では確か三姉妹とかかも一緒に暮らしていたと記憶していますが、鞠子たちは別に所帯を構えることになるのですかね。
    まだわかりませんが、
    そうなると寂しいですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 鞠子が太陽のように輝き

      鞠ちゃんの笑顔が涙が出るほど嬉しい週ですね。作者の鞠ちゃんへの深い愛情も感じられ、忘れらない一週になること間違いなしです。

  3. よるは去った より:

    媒酌人を頼まれて驚く森田夫婦の背後の洋食メニューに「オムライス110円etc・・・・・。」ああいう場面をみると、サラリーマンの初任給がいくらだったのかな?なんて思います。しかし花山氏から「よくやった!!」と誉められてた時の鞠子ちゃんの喜びの笑顔は花開く美しさでしたね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      花山さんの褒め方が本当に素敵でした。こんな褒められ方されて喜ばない人、一人もいないでしょうね。

  4. カッチ より:

    お汁粉の話、実話なんですね。
    それにしても鞠子の昨日からのがんばりはすごいですね。
    やっぱり常子の妹ですね。
    タイトル通り、今週は鞠子が主役ですね。
    あの花山が初めて褒めてくれたし。
    でも、このまま家庭に入ってしまうのでしょうか?
    できれば三姉妹で続けていってもらいたいのですが。
    最後のところ、出社の為運転中で音しか聞こえなかったのですが、
    水田が鞠子につねられたのですかね?
    さっそくハンドルは鞠子に握られてますね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      鞠ちゃんが家庭に入ってしまうと出番が少なくなるかも知れない。それが心配です。出版社創業後、物語の主要舞台が家庭から編集部に移って君子かかの出番も減りましたからね。

コメントを残す

サブコンテンツ

ページトップへ