鞠子と水田の結婚式の日 / とと姉ちゃん 第113話

連続テレビ小説(朝ドラ)『とと姉ちゃん』
2016年8月12日(金)放送
第19週 第113話「鞠子、平塚らいてうに会う」

『とと姉ちゃん』第19週 第113話 「鞠子、平塚らいてうに会う」あらすじと見どころ解説

鞠子と水田の結婚式前日。小橋一家は家族四人最後の夜を過ごしました。常子と美子そして君子に、鞠子は過去の「懺悔」をはじめます。浜松時代、常子のカバンに美子の弁当が入っていたのは鞠子が間違って入れたものでした。

今だから出来る「懺悔」を家族にすることで、最後の夜を笑って過ごすつもりだった鞠子でした。しかし、家族四人が揃って時間を過ごす当たり前のことが明日から失われる寂しさに耐えかねた鞠子は家族の前で涙ぐみます。

気を取り直した鞠子は改めて家族に挨拶しました。結婚したら君子のように家族を支える妻であり母親になりたいと。そして竹蔵の遺影に誓うのでした。竹蔵と君子のような夫婦になり、暖かい家庭を築くつもりだと。

そして迎えた結婚式当日。花嫁衣装に身を包んだ鞠子は住み慣れた小橋家を出発。鞠子と水田の結婚披露宴の媒酌人は宗吉と照代がつとめました。大勢の人前で話すことに不慣れな宗吉の挨拶を経て、披露宴がはじまるのでした。

<<前回112話 | 次回114話>>

midokoro

鞠子と水田の結婚式の日。宗吉と照代が夫婦揃って披露宴に列席。もちろん、花山も列席しています。

結婚式がはじまる直前の小橋一家が揃っての語らいが楽しいことになりそうです。

『とと姉ちゃん』第19週 第113話 「鞠子、平塚らいてうに会う」
 事前発表あらすじのレビューと解説

結婚式当日の朝、ずっと一緒に暮らしてきた常子、美子、そして君子に鞠子が懺悔します。

今だから言える過去の隠し事。

しかし、事前情報によれば鞠子の「懺悔」はいずれも笑える明るいものばかりとのこと。どんな過去が鞠子の口から暴露されるのか、どんな笑いを提供してくれるのか。

期待せずにはいられません。

さて、竹蔵が早くに亡くなり肩を寄せあって暮らしてきた小橋一家の家族。四人だけで楽しいまったりとした時間を過ごす場面が描かれるのは今回が最後になるのでしょうか。

いつも四人が一緒に暮らす場面に慣れ親しんできたので、そのうちの一人が欠けてしまいこれから寂しくなります。

『とと姉ちゃん』第19週 第113話 「鞠子、平塚らいてうに会う」
 朝ドラ観賞後の感想

家族の大切な時間

君子かかが勢いあまって鞠ちゃんの好物ばかり大量につくる。

似たような場面が第1週にもありましたね。まだ竹蔵ととが元気だった頃。月に一度、家族でお出かけするという家訓を実行したある日のことでした。

家族で出かけるのが嬉しくて張り切りすぎて気づいたら大量のおむすびを握った君子かか。小橋一家が五人揃っている頃の幸福のシンボルみたいな場面でした。

それと対を成すかのような君子かかの手料理が、今回描かれる時間が家族にとってとても大切な時間であることをよくあらわしていました。

第1週では、元気な家族5人が顔を揃える最後の場面。そして今回は長年苦楽を共にした家族4人が顔を揃える最後の夜。

幸福と寂しさが背中合わせの時、どうしたわけか、かかはボケますね。

小橋一家、家族四人最後の夜

小橋一家 – 君子かか、常子ちゃん、よっちゃん、そして鞠ちゃんの四人家族の間の絆は、普通の家族よりも太いのではないかと思います。

竹蔵ととが亡くなり、寂しい上に苦しい生活を四人が力を合わせて乗り切りました。戦争とその前後の困難な時代を乗り越えることが出来たのも四人が結束していたからでした。

四人で苦難を乗り越えるその一方で、出版社の創業も家族四人で挑戦した『スタアの装い』の出版がすべてのはじまりでした。

苦楽を共にしてきた四人、いつも一緒にいることが当たり前の四人だっただけに、その四人の中の一人が欠けてしまう日がついにやって来ました。

鞠ちゃんにとっては、住み慣れた家で過ごす最後の夜。明日からは住む家も変わり、一緒に暮らす顔ぶれも変わる。生活の大きな変化を目前にして、今晩は寂しいかもしれないけれど、明日からのしばらくは寂しさを感じているヒマなどないかも知れません。

一方で君子かか、常子ちゃん、よっちゃんにとっては、住み慣れた家に住み続けているにも関わらずそれまでとは何かが違う。

君子かか、常子ちゃん、よっちゃん、それぞれの視界にはいつも三人の家族がいたはずなのに明日からそれぞれの視界に入ってくるのは二人だけ。

この微妙な変化が、大きな変化を体験する鞠ちゃんよりも寂しいかも知れない。

そんな小橋一家のひとりひとりの胸の内を丹念に描いてくれた『とと姉ちゃん』第113回。劇中で流れるゆったりとした時間も心に沁みて心地よい。

鞠ちゃんの結婚前夜の回、いたずらにエピソードを詰め込まず静かに家族の最後の姿を見せてくれるところに作者の優しさを感じずにはいられませんでした。

追伸:「みずたまり」がこんなシンミリした場面で使われるとは!シンミリ場面を明るくするためのネタとして鞠ちゃんの結婚相手を「水田」という名前にしたんでしょうか。

<<前回112話 | 次回114話>>

Sponsored Link
Sponsored Link

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. エイスケの後輩 より:

    披露宴の豪華な食事に、豊かになりつつある時代を感じました。
    栗が手に入らず、さつまいもで代用した富江ちゃんの祝言との比較演出でしょうかね。
    でも、富江ちゃんのときも、おばあちゃんのまつさんが心を込めて作った料理でした。
    時代は違えど、家族を思う気持ちは変わらないということを、2つの結婚披露宴を通して伝えているのでしょうかね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      二つの結婚式を対比して描くために、わざわざ媒酌人を森田夫妻にしたのかも知れませんね。花山さんが素直に引き受けていたら対比のインパクトが薄くなったかもです。

  2. アーモンド より:

    鞠子は実はまだ結婚悩んでいる。その訳は、水田姓になり水田鞠子、水溜まり子となると、実家最後の夜家族を笑わせました。
    森田屋の旦那のスピーチを聞いていると、ドンチャン騒ぎ的な披露宴になりそうな予感。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      これまであまり人を笑わせることのなかった鞠ちゃんだったので、まさかの「みずたまり」は新鮮でした。

  3. 千秋様ファン より:

    ごちそうさんに続き、またも、
    花嫁衣装が着れなかった充希ちゃん。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > またも、花嫁衣装が着れなかった

      言われてみればそうですね。いずれ、ヒロインの姉役か親友役で花嫁衣装を着せてあげてほしいものです。

  4. いも姉ちゃん より:

    「みずたまり」というセリフがどこかで出てくるかなと思っていましたが、ここでしたか。
     このシーンのために鞠子の結婚相手の姓を「水田」にしたんでしょうね。そうじゃなきゃ「水田」という姓は思いつかないと思います。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      「みずたまり」というセリフを鞠ちゃん自身に言わせるところも驚きました。誰かに突っ込まれるものとばかり思っていたので(笑)

  5. もんすけ より:

    (そこに居たはずの人が、いなくなる…)
    結婚という幸せな旅立ち、新しい事業を求めてのふらりとした旅立ち、終の棲家を求めた最後の旅立ちとそれに寄り添い見届けるための旅立ち、病気による永遠の旅立ち。
    鞠子ちゃんをはじめ、とと、鉄郎おじさん、滝子さんに清さんと身内を様々な形で見送る常子ちゃんに、1本の大きな樹がすっくと立つような凛々しさを感じました。

    ご町内の皆さん、鞠子ちゃんの花嫁姿を楽しみにし過ぎー!(笑)
    本日の主役の鞠子ちゃんはもちろんですが、常子ちゃんの素敵な晴れ着にも歓声を上げて欲しかったかな~。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 様々な形で見送る常子ちゃん

      こうしてまとめてみると、常子ちゃんは様々な人を見送ってきたんですね。星野くんを見送った時の常子ちゃん、あの姿は切なくも凛々しかった。

      > 鞠子ちゃんの花嫁姿

      昭和の懐かしい光景を覗き見するような場面でした。常子ちゃんの晴れ着、誰も反応しないのに驚きましたが、当時は和装が今ほど珍しくなかったのであの反応なのかなと自分に言い聞かせました。

  6. よるは去った より:

    一瞬、上にある田中家さんの広告見たら、今日の1シーンと間違えました。しかし、どの祝いの席にでもいますね、宗吉さんのように乾杯の音頭のスピーチの長いオッサンは。手に持ったグラスのビールの泡はドンドン消えていき、冷たかったはずのビールの温度はドンドン上昇し、飲んだ頃につくづく缶(燗)ビールというのはこれから始まったんじゃないかと思うくらい・・・・・まあこれは誇張ですけど。鞠子ちゃんの花嫁衣装は絵にしたいぐらい貫禄のあるエレガントさでしたね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      披露宴での鞠ちゃんの衣装。常子ちゃんとよっちゃんの和装も目が覚めるような鮮やかさでした。豊かさを取り戻してきたんだなと実感する結婚式でした。