鞠子へのはなむけの言葉 / とと姉ちゃん 第114話

連続テレビ小説(朝ドラ)『とと姉ちゃん』
2016年8月13日(土)放送
第19週 第114話「鞠子、平塚らいてうに会う」

『とと姉ちゃん』第19週 第114話 「鞠子、平塚らいてうに会う」あらすじと見どころ解説

披露宴の席上、鞠子と水田に贈るはなむけの言葉を常子が述べることになりました。常子は、味噌汁の味を題材にした幸せな家庭の築き方の話をして鞠子と水口を感動させようと、前の晩から繰り返し練習し暗記していました。

しかし意外な展開が常子を動揺させます。常子が語るつもりだった味噌汁の話を、常子の前に挨拶に立った花山がしてしまったのです。常子は観念し、ありのままの気持ちを自分の言葉で鞠子に語り始めました。

失敗をするか、やり過ぎてしまうか。そんなことばかりの自分をいつも助けてくれたのは鞠子だった。女学校時代、いつも忘れ物を届けてくれたのも鞠子なら、失敗続きだった練り歯磨きのつくり方の間違いを指摘してくれたのも鞠子だった。

常子は続けました。そんな鞠子と結婚して良かったと思う時が水田にはこれから数えきれないほどあるはずだと。涙ながらに語る常子の言葉に水田は応えるのでした。一生かけて鞠子を幸せにすることを誓うと。

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midokoro

前回に引き続き鞠子と水田の結婚式の場面が描かれます。

常子はシャレたお祝いの言葉を述べて式の席を盛り上げたかった。しかし、その目論見は失敗に終わります。

『とと姉ちゃん』第19週 第114話 「鞠子、平塚らいてうに会う」
 事前発表あらすじのレビューと解説

常子の目論見は失敗に終わるものの、シャレたお祝いの言葉を贈ることが出来なくなったことによって心からの言葉を述べる結果を招きます。

心からの言葉とは鞠子への感謝の言葉です。

三姉妹の中ではどちらかと言えば引っ込み思案な性格ながらも、いざという時には鞠子はいつも次女としてしっかりと家族を支えてくれました。

浜松時代には、お米を手に入れるために苦手な二人三脚競争にチャレンジ。

戦時中には、常子の稼ぎだけでは生活が苦しくなる中、作家の道を断念し工場の事務員として一家の家計を支えました。

同じく戦時中、没収されかかったミシンを守ったのも鞠子でした。この時の鞠子の活躍があったからこそ、その後の「直線裁ち」の大ブレイクにもつながったのです。

そんな鞠子の活躍が常子の言葉によって回想されるのでしょうか。

『とと姉ちゃん』第19週 第114話 「鞠子、平塚らいてうに会う」
 朝ドラ観賞後の感想

私の隣にはいつも鞠子がいた

鞠ちゃんの結婚披露宴の席上。鞠ちゃんの結婚後にスポットを当てた話をするつもりが、花山さんに「ほぼほぼ同じ」話をされ、鞠ちゃんの過去にスポットを当てた話をせざるを得なくなったことがかえって良かった。

常子ちゃんの隣にはいつも鞠ちゃんがいました。

第1週のリトル鞠ちゃんは、いつもお姉ちゃんに対抗心むき出しでした。しかし第2週の女学校に入学して以降、常子ちゃんが披露宴で語った通り、鞠ちゃんはいつも常子ちゃんを助けていました。

浜松時代、小橋家のお米が底をついた時のこと。

一家の「とと」として、家計の窮地を救おうにも常子ちゃん一人では解決出来なかった。何故なら、窮地から抜け出る手段が二人三脚だったから。

あの時の鞠ちゃんが協力があったから、お米を手に入れることで「とと」のポジションを確かなものとし、よっちゃんからも「とと」と認められることになった。

鞠ちゃんあっての「とと姉ちゃん」誕生の瞬間でした。

ところで戦時中のことだったでしょうか。次女として一家の支えになり切れることが出来ない自分を嘆く鞠ちゃんの姿が描かれたことがあります。

鞠ちゃんも「とと」になりたかったんでしょう。

まだ幼かった頃のこと、いつもお姉ちゃんに対して対抗心をむき出しにしていたくらいですから。

そんな自負と気負いが、自分の些細なミスも許さないストイックな性格となり、よっちゃんのお弁当を間違って常子ちゃんのカバンに入れてしまうという、隠すほどのことでもないミスを十年以上も隠し続けることになったのかも知れません。

戦時中に金属供出を求められた際に必死の抵抗でミシンを守りぬいたのも鞠ちゃんでした。

もしあの時、ミシンをとられてしまっていたら。

終戦直後の物資不足の中ではミシンなど手に入れられようもなく、ミシンがなければ雑誌をブレイクさせた「直線裁ち」の企画実現は困難なものになっていたような気がします。

第2週で描かれた二人三脚競争。今にして思えば、あの場面は常子ちゃんと鞠ちゃんが二人揃ってはじめて「とと姉ちゃん」になることを暗示した場面でした。

いつも常子ちゃんの隣にいた鞠ちゃん、長い間おつかれさまでした。

次週以降も出番はあるものの、これまでよりは出番が少なくなりそうで寂しくなります。

水田家の三猿

水田くんのお父上の言葉を借りるなら揃って猿顔の三兄弟。三人とも水田くんより年長に見えたので長男、次男、そして三男なのでしょうか。

自分の上に兄が三人もいれば、水田くんが旧家の御曹司でありながらわざわざ故郷の甲州から東京に出て闇市で経理マンとして働いていたことにも納得です。これでスッキリしました。水田くんが家を出ていた理由がわかって。

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コメント

  1. よるは去った より:

    しかし、最初に常子ちゃんが鞠子ちゃんに送ろうとしたはなむけの内容は花山氏でなくても誰しも思いつく内容だったのかな。現代はどうかわかりませんが昔から嫁ぎ先で味噌汁の味がどうのこうのは大事な問題だったし。今になって思い出したけど、「ごちそうさん」でヒロイン(杏)が嫁ぎ先の義姉(キムラ緑子)の味噌汁の味(それともすまし汁だったかな?)を盗もうと懸命になっている件があったっけ?その義姉の味にこだわる義妹を演じていたのは高畑充希ちゃんだったっけ。今回のドラマにキムラ緑子さんや杏ちゃんがなんかの役でひょこっと出てきたら面白そう。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 「ごちそうさん」

      あの時、小さくてか細い声で「ちい姉ちゃん」なんて言ってた子が今では「とと姉ちゃん」と呼ばれる。感慨深いです。

  2. キヨコ より:

    「ほぼほぼ」・・・
    小学生の息子の口癖、思わず笑っちゃいました。

    放送終了後、車を東に飛ばし花火大会へ。
    終盤、「花束を君に」の静かなメロディーに合わせ、
    大輪の花束が夜空いっぱいに広がりました。
    まるで、鞠子のお祝いのように。

    お盆を過ぎると、もう秋の足音が聞こえてきます。
    放送もあとひと月余り。
    少しずつ寂しさが染みてくる、今日この頃です。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 放送もあとひと月余り

      鞠ちゃんの結婚も裏を返せば朝ドラ後半の主要キャラ退場のはじまりです。
      本当に寂しくなります。

  3. ひろ より:

    確認

    鞠子が結婚後はドラマにレギュラーと出演していくのですか?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      事前情報で判明している限り、鞠ちゃんの出演場面はレギュラーとは呼べないレベルに激減しそうです。

  4. エイスケの後輩 より:

    素敵にまとまった一週間でしたね。
    ほのぼのとした気持ちで拝見できました。

    常子の言葉に、娘二人を嫁に出した母は泣いていました(^o^;)
    幼い息子しかいない私にはまだ分からないですが…(笑)

    しかし、猿顔の兄弟の筆頭役におさるを起用するなんて製作側ユーモア有りすぎです(爆笑)

    他の方々のコメントを拝見して、清くんが籍を抜かれたのではとの予想に膝を打ちました。
    またどこかでいつか出てきて欲しいなぁ…。

    また、席次について、私も疑問ありでした。
    家長である常子よりよっちゃんの方が後ろなんですよね。
    本来なら、一番末席になるはずかと思います(現代ならそうです)
    実母であるかかを優先したとしても、よっちゃんの方が末席に近いのは、ちょっとおかしいのではと思いました。

    まぁ、めでたい席なので細かいことは気にせずで♪

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 猿顔の兄弟の筆頭役

      おさる起用が決まってからアドリブで出てきたセリフかも知れないですね。それともおさる起用を想定してつくった場面&セリフなんでしょうか。いずれにせよ笑わせてくれました。

  5. ともとも より:

    素敵な披露宴でした♪キッチン森田屋さんではなかったみたいで、そこだけはちょっと残念でした。
    普通なら「ふつつかな妹」とか言うところを「自慢の妹」というのが常子さんらしくて良いですね。
    旦那さんに「あなたは幸せになる。妹も幸せにして」と言うのもすごい!斬新です(笑)
    味噌汁の話は、誰が言っても感動するけれど、幼い頃からの姉妹の思い出は、常子さんにしか言えません。
    結果として、花山さんはグッジョブだったわけですね。

    ひとつ気になったのは「ほぼほぼ」です。
    割合最近の言葉のように思いますけど、そうでもないのかしら?

    そして、予告!ついに星野さん再登場!
    どう絡んでくるのか楽しみでしょうがないです♪

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 「ふつつかな妹」とか言うところを「自慢の妹」

      確かにそうですね!そして、このコメントによって常子ちゃんの言葉が胸を打つ理由がわかったような気がします。社交辞令でなく心からの言葉だったんですね。

      > 「ほぼほぼ」

      僕もこれは現代語だと思いました(笑)

  6. ひろ より:

    どうして鞠子の結婚式にととの弟や元青柳商店の婿養子が出ていないのが不思議です。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      鉄郎叔父さんは相変わらずの所在不明。清くんは青柳商店解散により籍が抜かれた。これが僕の憶測です。

  7. えびすこ より:

    今週の結婚式の場面での新郎・新婦の家族・親類・知人などの席順ですが、「近親者の方が新郎・新婦から遠い場所に座る」と親が言っていました。ホテル・挙式場の大ホールですることが多い現代ではどうなんでしょう?
    料亭での挙式と思われる昨日・今日の回を見る限りでは常子らは末席の方でした。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      最近、近親者の結婚式が都心でありましたが、僕は一番の末席でしたよ。

  8. もんすけ より:

    「鞠子は自慢の妹…」  「とと姉」としてだけではなく、そのままの「姉」としての祝辞の言葉、じんわりときました。
    「姉妹」で一家を支えてきた自負と誇りを鞠子ちゃん感じ、戦友が互いを讃え合うようにもみえた、姉妹の抱擁が美しく。

    鞠子ちゃん、いつもいつも素朴で誠実な頑張り屋さんを応援したくなっちゃう性格なのでしょうか。
    おサル顔兄弟の末っ子・水田さんは、支え甲斐はあるけれど、ちょっぴし苦労しそう…。なんたって、これから笑ってばっかりのあの家族の一員になるのですから(笑)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      今回描かれた披露宴の場面はセットではなくどこぞの料亭でロケされたものなのでしょうか。窓から差し込む自然光が明るく、それが三姉妹の表情、とりわけ鞠ちゃんの涙を際立たせていました。姉妹の抱擁には泣かされました。

      > 戦友が互いを讃え合う

      本当に戦友だと思います。苦難の日々を手を携えて戦ってきたわけですから。

  9. くまさん より:

    朝蔵さん。すいません。一ヵ所水田が水口になっているような。お疲れのようす、頑張ってください。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      ご指摘ありがとうございます。
      早速、訂正させて頂きました。
      激励が心に沁みます。