とと姉ちゃん 第20週 常子、商品試験を始める

NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『とと姉ちゃん』
2016年8月15日 〜 8月20日放送
第20週「常子、商品試験を始める」

『とと姉ちゃん』第20週「常子、商品試験を始める」あらすじ

昭和30年。朝鮮特需で日本が空前の景気に湧く中、世間では様々な商品が増え始めていました。そんな中、花山は理想のキッチンを作ろうと常子に一般家庭の取材を指示。取材中に常子は二人の子供と遭遇。その子供の服が、傘の赤い色で汚れていることに気が付きます。

そんな中、常子の会社が購入したミシンが故障してしまいました。新品を購入したにも関わらず簡単に壊れてしまったミシンを見て常子は理解しました。世の中が豊かになり商品の数が豊富になるその一方で粗悪品が少なくないことを。

常子は様々な商品を実地にテストする企画を提案。常子のアイディアに賛成した花山は日常で使われる石けんから試験を開始。さらに検査機関に石けんの成分調査を依頼。一方で常子は再び、かつて足を運んだ一般家庭の取材に出向きます。

常子は取材先で、粗悪な傘で汚れてしまった服を着ていた8歳と5歳の兄妹と再会。その兄妹の父親の存在が常子を驚かせます。兄妹の父親は15年前に別れた星野武蔵でした。星野は妻に先立たれ、二人の子供と三人で暮していたのです。

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『とと姉ちゃん』第20週「常子、商品試験を始める」各回あらすじとレビュー

第115話 8月15日(月) 大樹と青葉に出会う常子
第116話 8月16日(火) 常子、商品テストを開始
第117話 8月17日(水) 星野武蔵と再会する常子
第118話 8月18日(木) 商品テストで受けた屈辱
第119話 8月19日(金) 商品テストに社運賭ける
第120話 8月20日(土) 商品テストの継続の可否

『とと姉ちゃん』第20週「常子、商品試験を始める」
 事前発表あらすじレビューと歴史・時代背景の解説

まさかの展開です。常子が思いがけない人物との再会を果たします。15年前、悲恋に終わった初恋の相手、星野武蔵です。

第20週のレビューと見どころ

第20週の見どころは言うまでもなく常子と星野武蔵との再会場面です。

今週の物語の時代背景は昭和30年(1955年)で、その15年前の昭和15年(1940年)。日本が米英との戦争に突入する前年に常子は星野と別れました。

星野は常子に求婚しました。その求婚を常子も喜びました。

しかしその時、常子は家族を守る道を選び、涙ながらに星野と離別。常子と星野の別れの場面は『とと姉ちゃん』全編の中で最も切ない場面と言っても過言ではありませんでした。

その後、星野の消息は劇中では一切語られることはありませんでした。

唯一、前週の鞠子の結婚を機に、常子が星野と過ごした思い出の日々を回想したのみ。その前週の回想場面が今週のフラグだったようです。

このまさかの展開、まさかの再会。この場面については賛否両論が巻き起こることが予想されますが、僕は常子と星野の再会を素直に喜びたいと思います。

歴史・時代背景

昭和30年(1955年)

劇中では、商品テストは昭和30年に開始された設定になっていますが、史実ではその前年の昭和29年に初の商品テストが実施されています。

昭和29年(1954年)発行『暮しの手帖』26号で、第一回商品テスト「ソックス」が掲載されました。22種類の靴下を女子小中学生に3ヶ月着用させ丈夫さや履き心地などを検証したそうです。

尚、史実で商品テストがはじめられたきっかけとなったのは劇中で描かれるのと同じ購入したばかりのミシンの不具合。花森安治氏がミシンを新品で買ったものの、買って早々に動かない粗悪品だったそうです。

この買い物体験が契機となり、商品テストの対象はしょう油や石けん、靴などの日用品から冷蔵庫や掃除機などの家電製品にまで及んでゆきます。

また石油ストーブのテストの際には、火がついたままストーブを倒すよう花森安治氏が指示し、火事になりかける事故が発生したと記録に残されています。

『とと姉ちゃん』第20週「常子、商品試験を始める」一週間のエピソード観賞後の感想

待ちに待った星野くんが帰ってきました!

事前に発表された情報では、星野くんは結婚し二児をもうけるものの妻に先立たれたこと。学生時代の夢だった植物学者の道は断念したらしいこと。

この二点が明らかになっていました。

妻の死。断念した夢。受難続きの中、もしかすると星野くんは失意のドン底の状態で再登場するのではないかと少しばかり心配でした。

しかし、それは杞憂に終わりました。

妻の死、絶たれた夢に加えて戦友の戦死。戦地で仲良くなった人々の目前での死などつら過ぎる経験を重ねながらも、星野くんは戦前の朗らかさを失ってはいませんでした。

しかし、どんな時でも笑顔を絶やさず周囲の人々への気遣いを忘れなかった星野くんのこと、過去15年にわたって経験してきたことがあまりにも苦しいが故に、その苦しさを隠そうと無理して笑顔を浮かべているのかもしれない。・・・などと言うのは考えすぎでしょうか。

戦前と変わらぬ笑顔ながらも、どこか無理しているような寂しさをたたえた星野くんの笑顔がひどく気になった『とと姉ちゃん』第20週でした。

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コメント

  1. エイスケの後輩 より:

    やはり星野くん復活ですか!
    今後が楽しみですが、史実に合わせるなら、常子は結婚は無いですよね。
    「ふたりっ子」でも、主人公の一人が離婚して、その後上手く付き合って行くという流れだったように記憶しており、必ずしも結婚ありきではないと今回もなるのかな…?と思ったりしました。

    さて、商品の性能テストですが、最近も美容雑誌が化粧品の性能評価試験結果を毎号連載していたり、「モノクロ」や派生紙誌の「LDK」というムック本は、「あなたの暮らし」同様、一切広告を載せないことで、偏りのないありのままの商品の性能評価や口コミを掲載し、人気をはくしています。
    (私もベビー用品の特集を読みましたが、あえて「これはこんなマイナス面がある」と赤裸々に書いてあり、参考になりました)
    その原点はここにあったのかと感心しました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      「LDK」は知ってましたが「モノクロ」は初めて聞きました。「暮しの手帖」以外にも硬派な雑誌であるんですね!

      星野くんの性格から言って、亡くした奥さんのことをいつまでも忘れられない。そんな気がします。星野くんと常子ちゃんは、かつての甘味処に通い詰めた頃の付かず離れずの関係が心地よいなと思います。