とと姉ちゃん 第19週 鞠子、平塚らいてうに会う

NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『とと姉ちゃん』
2016年8月8日 〜 8月13日放送
第19週「鞠子、平塚らいてうに会う」

『とと姉ちゃん』第19週「鞠子、平塚らいてうに会う」あらすじ

鞠子へのプロポーズを受け入れてもらえず水田は深く落ち込んでいました。一方、水田のプロポーズへの答えを保留にした鞠子も迷っていました。君子のような立場から家族を支えるべきか、常子と美子の仕事を手伝い続けるべきか決めかねていたのです。

そんな中、雑誌の次号に寄稿してもらうはずだった作家が執筆を断ってきました。この事態に花山たちがあわてふためく中、鞠子が提案します。平塚らいてうに寄稿を頼んでみてはどうかと。常子はその提案を受け入れ、その困難な仕事を鞠子に一任します。

限られた編集者以外からの執筆依頼を受けないと評判の平塚らいてうでしたが、鞠子の必死の懇願をらいてうは快諾。さらに、らいてうのある言葉が鞠子の心を固めました。鞠子は水田のプロポーズを受け入れることに決めたのです。

そして迎えた鞠子と水田の結婚式の日。宗吉と照代が媒酌人をつとめ、式には小橋家と水田家の家族はもちろんのこと、花山も列席。常子は、これまで家族を支えてくれた感謝の言葉を鞠子に贈り、水田は鞠子を幸せにすると皆の前で誓いを立てるのでした。

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『とと姉ちゃん』第19週「鞠子、平塚らいてうに会う」各回あらすじとレビュー

第109話 8月8日(月) 水田の求婚を鞠子は保留
第110話 8月9日(火) 平塚らいてふに執筆依頼
第111話 8月10日(水) 鞠子が水田との結婚決意
第112話 8月11日(木) 水田の両親が東京に来る
第113話 8月12日(金) 鞠子と水田の結婚式の日
第114話 8月13日(土) 鞠子へのはなむけの言葉

『とと姉ちゃん』第19週「鞠子、平塚らいてうに会う」
 事前発表あらすじレビューと歴史・時代背景の解説

前週が花山復帰のために大きな働きをした美子週なら、今週は同じく大きな仕事を成し遂げ、さらに人生の一大転換を迎える鞠子週です。

第19週のレビューと見どころ

前週の最後に水田からプロポーズされたものの、答えを保留にしてしまった鞠子が最終的に水田との結婚を決意するまでのエピソードの数々が今週の見どころです。

水田との結婚に踏み切れずに迷う鞠子の背中を押すのは女学校時代の恩師・東堂。そして東堂に大きな影響を与えた平塚らいてふ。

平塚らいてふは前作『あさが来た』に引き続き二作品連続の「出演」となります。

かつて鞠子が作家を志すきっかけとなった平塚らいてふ。その張本人に執筆を依頼するという大仕事に挑みつつ、その仕事が鞠子の人生を大きく変えてゆく。

今週は、鞠子の人生の中で一番思い出深い週となりそうです。

歴史・時代背景

『美しい暮しの手帖』昭和24年 第4号平塚らいてう著「ゴマじるこの作り方」

今週の『とと姉ちゃん』劇中に登場する平塚らいてふのエピソードで登場する「汁粉の作り方」は史実の『美しい暮しの手帖』にも登場します。

劇中で汁粉のエピソーが描かれた時代背景は昭和25年(1950年)のことですが、リアルの『美しい暮しの手帖』に平塚らいてうの汁粉レシピ「ゴマじるこの作り方」が紹介されたのはは昭和24年(1949年)。同誌第4号です。

平塚らいてうは昭和24年(1949年)に発行された『美しい暮しの手帖』第2号に「陰陽の調和」というタイトルのエッセイを寄稿し同誌に初登場。

このエッセイは、疎開中の平塚らいてうを訪ねてきた当時の家庭料理の第一人者・中江百合氏を手料理でもてなした思い出が記されたものですが、その手料理の一つの「ゴマじるこ」に読者からの問い合わせが殺到。

そこで『美しい暮しの手帖』第4号で「ゴマじるこの作り方」というタイトルで平塚らいてうが再び寄稿。この時の実話が今週のエピソードの参考になっているようです。

参考までに平塚らいてうの「ゴマじるこの作り方」を簡単にまとめてみました。

  1. 黒ゴマを、強火で且つ焦がさないよう炒る。
  2. 炒った黒ゴマを、乾いたすり鉢で黒々とした光沢に輝くペースト状になるまで十分にする。
  3. 黒ゴマペーストにぬるま湯を少しづつ加えお汁粉よりやや濃いくらいになるまですりながらのばす。
  4. それを鍋に移して煮立て、黒砂糖と少々の塩で味をつける。
  5. よく煮立ったところで本葛を少々加える。
  6. 餅はゆでたものを入れる。焼いた餅は合わない。

以上、こんなまとめ方では花山さんにこっぴどく叱られそうですが、どんなものかイメージしてみてください。

なお、平塚らいてうはゴマじるこについて「この味を一度知ったものには、とても忘れられないものになるでしょう(『美しい暮しの手帖』第4号「ゴマじるこの作り方」より引用)」という言葉を残しています。

『とと姉ちゃん』第19週「鞠子、平塚らいてうに会う」一週間のエピソード観賞後の感想

鞠ちゃんの最後の大仕事を経て、嫁入りまでを描くエピソードを通して鞠ちゃんの存在の大きさを改めて認識させてくれる週でした。

サブタイトルに異例ともいえる「鞠子」が入ったことからもわかるように、今週は鞠ちゃんがヒロインの一週間。

鞠ちゃんの笑顔、鞠ちゃんの涙。

そのどれもが忘れられないものとなりました。

鞠ちゃんは子供の頃から秀才でプライドも高い。そして求めているところも高いから、自ずと自己評価が低くなってしまう。

三姉妹の中でただ一人、自分を好きになりきれない鞠ちゃんのそんな性格は、水田くんからプロポーズされた時にも健在でした。

私でいいんですか?

水田くんからの求婚への答えの第一声がこれです。僕からすれば、どこが悪いんですか?と聞き返したくなるような鞠ちゃんの自己評価の低さが今週ついに炸裂。

しかし、鞠ちゃんの秘めた実力を発揮し平塚らいてうの原稿をもらうことに成功。

結婚披露宴の席上で常子ちゃんが述べた祝辞が、鞠ちゃんの価値を改めて思い出させてくれました。

鞠ちゃんのこれまで歩んできた道のすべてが劇中でキレイに回収される、鞠ちゃんの人生の節目となる一週。心に残るエピソードも満載で大満足です。

さて、次週はいよいよ星野くんが帰ってきます!

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