連続テレビ小説(朝ドラ)『とと姉ちゃん』
2016年9月7日(水)放送
第23週 第135話「常子、仕事と家庭の両立に悩む」
『とと姉ちゃん』第23週 第135話 「常子、仕事と家庭の両立に悩む」あらすじと見どころ解説
「あなたの暮し出版」の取材を重ねていた大東京新聞の国実がキッチン森田屋に姿を現しました。国実は宗吉にも取材しようとしたのです。しかし「あなたの暮し出版」の評判を落とそうとするかのような質問を繰り返す国実は宗吉を激怒させてしまいます。
その頃、星野は動揺していました。星野が勤務している会社から二週間後の転勤の内示が下されたのです。星野の実家のある岐阜県に近い名古屋支社への転勤は、星野自身が二年前に自ら願い出ていたものでした。
動揺をかくし切れない星野は家に帰るとあることに気が付きました。冬でもないのに大樹が長ズボンをはくようになっていたのです。星野にたずねられた大樹が長ズボンをはく理由を明かしました。ヤケドの跡が気持ち悪いと大樹は同級生からいじめられていたのです。
そんな中、ある日曜日に星野は常子を食事に誘います。食事が終わり、子供たちを連れて近所の公園に遊びに行こうと常子は星野に提案。しかし星野は、常子の提案には応えず話を切り出しました。今日、自分が常子を食事に誘ったのは話があるからだと。

星野に動揺が走ります。会社からの内示、長ズボンばかりはきたがる息子の大樹、その大樹の謎の行動の理由。
そして星野が下す決断。星野の物語が何やら動き始めるようです。
『とと姉ちゃん』第23週 第135話 「常子、仕事と家庭の両立に悩む」
事前発表あらすじのレビューと解説
星野は会社からどのような内示を受け取ったのか。その内示は星野を何故戸惑わせたのか。
一方、家に帰っては大樹が何故長ズボンばかりはきたがるのか。ただそれだけと言えばそれだけのことに何故星野はそれほどまでにこだわるのか。
これら一連のエピソードの詳しいところは、この記事を投稿した時点では不明です。
星野が内示で動揺。もしこれだけであれば、例えば遠方への異動を言い渡され常子との再びの別れに動揺すると予想出来なくもありません。
しかし、そこに大樹の長ズボンがからんでくる。大樹の長ズボンにこだわる理由が星野を動かすというエピソードがからむことで、星野まわりの謎は予想不可。
前回には、花山が常子と星野の幸福を願っているような場面が描かれました。
常子と星野の大人の恋の物語、そろそろ回収に向けて動き始めるのでしょうか。
[2016/08/26更新] 星野が会社から受け取った内示は、かつて星野自身が願い出ていた転勤でした。
常子との再会など夢に思わず、自ら願い出た転勤が常子との別れの原因をつくってしまう。このタイミングの悪さ、運命の皮肉。まるでシェイクスピア悲劇です。
『とと姉ちゃん』第23週 第135話 「常子、仕事と家庭の両立に悩む」
朝ドラ観賞後の感想
常子ちゃんと星野くんの明暗のコントラスト
仕事がとても順調で終始明るい常子ちゃんの笑顔が、星野くんの思いつめた表情を際立たせる明暗のコントラストが効いた回でした。
冒頭から星野くんへの名古屋支社転勤の内示。
二年前、子供たちのことを考えて残業が少ない名古屋支社への異動を願い出たことを、恐らくは星野くんも忘れていたのかも知れません。
もし、常子ちゃんと再会していなければ星野くんはこの転勤を喜んで受け入れたはず。
しかし、忘れかけていた異動願いが通った時、星野くんには異動を受け入れられない事情が出来ていた。まるでシェイクスピア悲劇みたいな展開です。
二週間後に命じられた転勤に加えて、大樹くんの様子がおかしい。
気になることばかりがめじろ押しの星野くん。その星野くんの心の中をあらわすかのようなちょっと暗めで切ない曲が始終流れっる。
ところが、その星野くんを訪ねてくる常子ちゃんはいつも明るい。
この常子ちゃんの笑顔が星野くんの陰鬱な気持ちをあぶり出し、常子ちゃんの笑顔が明るければ明るいほどに、まだ星野くんの事情を何も知らない常子ちゃんがこれから体験するかも知れない悲しさを際立たせる。
常子ちゃんの笑顔によって星野くんの苦悩を浮かび上がらせ、星野くんの浮かない顔が常子ちゃんがまだ何も知らない切なさを印象づける。
巧みな演出に圧倒されつつも、巧みな演出ゆえに観るのがつらく切ない回でした。
突然クローズアップされた松永くん
「あなたの暮し出版」の社員・松永くんと言えば、いつぞや商品試験の際にラジオやらステレオやらを立て続けに買ってしまったことを語っていたことを思い出します。
逆に言うとこの場面以外、取り立てて印象に残る場面がない脇キャラでした。
それがどうしたことか今回は二度にわたって劇中で注目されました。
一度目は遅刻を常子ちゃんに注意される場面。しかも、松永くんはこのところ寝坊による遅刻が続いているらしい。
二度目は、残業する松永くんの様子に元気がないことを水田くんが心配する場面。
水田くんは松永くんが元気がないことに加えて、買い物のし過ぎの松永くんの財布の中まで心配していました。
いつのことだったか忘れましたが松永くんの連続買い物発言。そして、そんな松永くんの買い物好き=台所事情を心配する水田くん。
元気がない松永くん、遅刻が続いている松永くん。
そして松永くんが珍しく注目される今回、不思議とアカバネ電器や赤羽根社長が気持ちが悪いほどに静かにしている。
一連の松永くんがらみのエピソード、これは今後の何かのフラグでしょうか?
星野くんがらみ、そして松永くんがらみ。さまざまな謎かけが気になる回でした。
コメント
お久しぶりです。
盆前に子猫を拾って避妊手術をしたり大変でした。
田舎で飼う事にしたので引っ越しもしました。
「とと姉ちゃん」はちゃんと見てました。
星野と常子の恋バナを楽しんでました。
以前と違い星野が男らしくなっていて、常子を抱きしめるところは最高でした。
でも、これから残念な結果になるようですね。
やはり史実に合わせるのですね。
子供達も常子になついていたし期待してたのですが。
コメントありがとうございます。
> 子供達も常子になついてい
今度は二人の子供たちとの別れもあり悲しさ三倍ですね(涙)
いつも楽しく拝読しております。
> 松永くんがらみのエピソード
もう1つ追加すると、かつてトースターの試験の際、壊れてしまった(ツマミが取れた?)時の回数を数え忘れ、花山さんから「クビだ!!」と叱責されていたのも、松永くんだったと記憶しています。
その頃に刺さった小さなトゲが・・・。
記憶違いでしたら、深くお詫び申し上げます。
コメントありがとうございます。
> クビだ!!
この時も松永くんでしたね。すっかり忘れていました。この場面も松永くんの脇の甘さを暗示していたのかも知れません。
星野さんの転勤の内示と、大樹くんに対するイジメ・・・
これは常子さんとのお別れのフラグでしょうか。
現代でもイジメが原因で転居・転校というのはよく聞きます。
楽しい思い出も悲しい思い出も、一旦リセットしてしまう。
それは時には正しい選択です。
でも、今回は・・・週題の「仕事と家庭の両立に悩む」のは、
常子さんばかりではなかったんですね。
昔、大阪の研究室に行く、と言った時と似ています。
遠くから汽車を見送った常子さんの姿が忘れられません。
突然クローズアップされた松永さん、
本当に体の具合が悪いのか、それともお金のために
赤羽根や国実に付け込まれて何かやらかしてしまうのか!?
嫌よ嫌よも…ではないですが、赤羽根さんが出てこないと
何となく物足りない気持ちになるのは、困ったものです(笑)
コメントありがとうございます。
> 赤羽根さんが出てこないと何となく物足りない
物足りないのに加えてちょっと不気味ですね。影で何かをたくらんでいるようで。登場しなくてもこの存在感。悪役ながら最強キャラです。
今度は子供達ともお別れなんて、かなしい。確かに最期、互いを往き来するのもいいけど、結婚して、姉妹が協力しあって乗り切るという展開はないのでしょうか。ととなんだから仕方ないではなんとも味気ないし、姉妹もいうほど団結せずクールなままなんだなあと感じます。
コメントありがとうございます。
> 子供達ともお別れ
星野くんにも転居を避けられない事情が出来るみたいなので、納得できる幕引きを準備してほしいところですね。
大樹君の長ズボン…
視聴前の予想としては、実のお母さんの思い出があり、母恋しさからそればかりはいていて、後妻はやめようと星野くんが思うか、足に何らかの変化が起こる病気になっていて、それを隠すために長ズボンばかり履き、転勤先には十分な治療の出来る環境があったとか…
あてずっぽうですみません。
コメントありがとうございます。
> それを隠すために長ズボン
説得力のある予想です!大樹くんは
アイロン電気釜で大やけどをしたことがあるとの設定なので、そのあたりとからんでくるのかも知れません。火傷の原因は、アイロンじゃなくて炊飯器ですよ。
これは修正したら掲載不要です。
そうでした!訂正しました。
ありがとうございます!