国実が常子と花山に提案 / とと姉ちゃん 第139話

連続テレビ小説(朝ドラ)『とと姉ちゃん』
2016年9月12日(月)放送
第24週 第139話「常子、小さな幸せを大事にする」

『とと姉ちゃん』第24週 第139話 「常子、小さな幸せを大事にする」あらすじと見どころ解説

大東京新聞の記者、国実が家電メーカー各社の担当者をともない「あなたの暮し出版」に姿を現しました。国実は考えたのです。『あなたの暮し』の商品試験に不満を持っているはずのメーカーを動かせば、常子たちは公開試験を受け入れるだろうと。

国実は常子や花山に告げました。週刊誌による試験偽装疑惑が報道されてから、新聞社には商品試験の真偽を疑う声が殺到している。信頼を回復するためにも、洗濯機の商品試験を一般公開してはどうかと。しかしその提案を花山は一蹴しました。

そんな中、鞠子が洗濯機を購入しました。常子は早速、洗濯機を見るために水田家に足を運びます。常子が洗濯機の動作を確かめていると、集まって来た近所の主婦たちが疑いを晴らしてほしいと常子を励まします。

主婦たちの声を聞かされた常子は、読者のためにも自分たちが疑いを晴らすべく戦っている姿を見せようと決意。花山も同じ気持でした。常子たちが国実の提案を受け入れたという知らせは赤羽根の耳にも入り、アカバネ電器は全面対決の準備をはじめるのでした。

<<前回138話 | 次回140話>>

midokoro

週刊誌の報道によって、疑惑の眼が向けられている「あなたの暮し」の商品試験。

公開試験を新聞に掲載することで汚名を晴らしてはどうかと提案する国実に、花山は自力による汚名返上、信頼回復を宣言します。

『とと姉ちゃん』第24週 第139話 「常子、小さな幸せを大事にする」
 事前発表あらすじのレビューと解説

新聞記者・国実による、常子や花山への提案が善意によるものなのか悪意によるものなのかは、この記事を投稿した時点では定かではありません。

そしてその提案を花山が拒否する真意も同様に今のところ不明です。

以下はブログ主の予想です。

仮に新聞社が商品試験を主催すれば、公正さを保っているように見えながらも、新聞社と言えども広告主の意向には逆らえきれない。

メーカー各社の圧力が新聞社にかかり、結果として「あなたの暮し出版」は不利な状況に追い込まれかねない。

そんな理由から花山は国実の提案を蹴ったのではないでしょうか。

では、どのようにして自力で汚名を晴らすのか。その解決策を常子が見出したようです。

『とと姉ちゃん』第24週 第139話 「常子、小さな幸せを大事にする」
 朝ドラ観賞後の感想

恐ろしい人:国実記者

大東京新聞の国実記者は、大反響のあった【あなたの暮し】の記事をパワーアップした続編企画「公開試験」を実施するため、メーカー各社の担当者を言葉巧みにあおり立てる。

アカバネ電器の赤羽根社長は【あなたの暮し】を公開試験に引っ張りだし、商品試験のアラ探しをすることで『あなたの暮し』の商品試験という企画を闇に葬りたい。

他のメーカー各社の担当者たちもそれに近い気持ちかと思います。

一方、常子ちゃんと花山さんには隠すようなことは何もない。『あなたの暮し』の商品試験の白黒をハッキリさせることで、一連の疑惑報道を悔しがる読者に安心を与えたい。

今回からはじまった全面対決は、一見すると【あなたの暮し】対【メーカー各社と大東京新聞】の二者対決のようにも見えますが、実は【あなたの暮し】対【メーカー各社】の二者対決かも知れません。

今は【メーカー各社】に与しているように見えないこともない【大東京新聞】ですが、国実さんが実はしたたかです。すでに最強のポジションを確保しているからです。

【あなたの暮し】対【メーカー各社】の対決で、【あなたの暮し】側が負けたら、週刊誌の後追いで商品試験の偽装疑惑をコラムにしてきた【大東京新聞】は販売部数を伸ばすことになるでしょう。

しかし、【メーカー各社】が負けたとしても、それはそれで世間の注目を集めることで【大東京新聞】はここでも販売部数を伸ばすことが出来る。

【あなたの暮し】対【メーカー各社】の二者対決の勝敗がどちらに転んだとしても、最大の勝者は【大東京新聞】です。

対決の結果がどうあれ、商品試験の公開企画で【大東京新聞】が販売部数を伸ばすことはほぼ間違いないわけですから。

もちろん、今回のエピソードの主題が【あなたの暮し】対【メーカー各社】対【大東京新聞】の三者のうち誰が勝利を収めるかということでないことは僕も承知しています。

しかし【あなたの暮し】と【メーカー各社】の対立を上手にあおることで両者の全面対決を演出し、【あなたの暮し】と【メーカー各社】の両者が頭に血がのぼっている間に、ちゃっかりと勝利のポジションを確保してしまう国実さん。なかなか恐ろしい人です。

花山さんが公開試験の提案を一蹴した理由

新聞紙上で公開試験を行い失った信頼を回復したらどうかという国実さんの提案を「挑発」と認識し、国実さんの申し出を一度は断った花山さんの意図がわかりませんでした。

隠すようなことが何もないなら公開試験に応じて白黒ハッキリさせれば済む話。

自力で信頼を回復すると言っても、それは商品試験で酷評されたメーカーが自社で商品試験を行い、自社の商品に間違いはないと主張するのに等しい。

同じような疑問を持つ方もおられるかも知れないと思い、花山さんが国実さんの提案を一蹴した理由を考えてみました。

で、僕なりに考えて出てきた結論は・・・

新聞社にとって広告収入は貴重な収入源。そして家電製品が売れに売れる時代、家電メーカーからの広告収入は新聞社にとってなくてはならないもの。

その大切な収入源を失わないためにも、新聞社はメーカーに有利な記事を書くに違いない。

たとえ公開試験で【あなたの暮し】が勝利を収めたとしても、【あなたの暮し】は不利な立場に立たされかねない。

そんな懸念を花山さんは抱いていたのではないか。これが僕の憶測です。

そうなるとますます気になるのが、これからはじまる公開試験の結果によって国実さんがどんな態度に出てくるのか。

国実さんは公正な審判を下すのか。それとも・・・

したたかな国実さんの反応が楽しみになってきました。

<<前回138話 | 次回140話>>

Sponsored Link
Sponsored Link

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. ともとも より:

    国実さんは、登場当初は「LIFE!」のゲス記者みたいでしたが、
    きちんと名乗ってからは態度が変わったように感じます。
    常子さんら編集部員とメーカー合わせて十数人の怒鳴り合いを
    よく通る声で制したり、一段上からイニシアチブを取って、
    朝蔵さんの仰る通り、勝者確定の余裕を見せていますね。

    「戦う姿を読者に見せる」というあなたの暮し編集部。
    絶対の自信を持って迎え撃つアカバネ。
    さすがに現代のように、TVで全国生中継したり、
    実況アナウンスが煽ったりはしないでしょうが、
    ○○スタジアム、とか〇〇グランプリ、みたいなイベントに
    なってしまうのでしょうか・・・ちょっと楽しみです。

    鞠ちゃんのご近所さんたちから見たら、常子さんたちは
    ちょっとしたアイドルみたいなものでしょうか?
    現代、読者モデルというのはありますが、編集者モデルって
    あまり見ないジャンルかもしれません(笑)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 国実さん・・・態度が変わった

      今回、常子ちゃんから公開試験への参加表明の連絡を受けた時の国実さんの表情。決してドヤ顔でなく、期待していた成果を静かに受け止めている国実さんの表情が、ゲス記者とは一線を画したものだったなと思いました。

  2. よるは去った より:

    たまき「洗濯全部やってくれちゃう。すごい。」 たまきちゃんのはしゃぎ声、花山氏を取り囲んでいた電器メーカーの人たちに聞かせてみたいなと思いましたね。新たな文明の利器を目の当たりにして興奮の声をあげている子供の夢を商品の欠陥で破ることが出来ますか?って尋ねてみたい。と

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 子供の夢を商品の欠陥で破る

      赤羽根社長、冷酷そうに見えて実は熱いハートも持ってそうなので、たまきちゃんの歓声に案外ほだされるかも知れませんね。

  3. もんすけ より:

    国実さんがいい人なのか、悪い人なのか…。

    朝ドラでは、比較的、大方の登場人物に対して(実はいい人だった)(こんな事情があった)など、なんとなくの範囲も含めた「回収」がありますが、本作では「そのまんま回収なく退場」というケースが多く見られるように感じます。今回はどうでしょうか。
    鼻をへし折ってスッキリしたり、ホッとしたい気持ちもないではないのですが、反対に「回収なく退場」のもやもやしたところが、視聴者と等身大の日常と重なり、作品への親近感へとつながっているようにも感じます。
    国実さんも然り。漁夫の利。
    どちらに転んでも新聞社の利益となり、「文屋」としての仕事もばっちり。もちろん、「あなたの暮し」の理念に心惹かれるところもあるでしょうし、メーカーからの広告料も欲しいかもしれない。社内の評価を得たい、新聞社=ペンの正義を人々に見せつけたいところもあるでしょう。
    (あるあるある! 大なり小なり、そんな気持ち。人間だもの…)という所。善意100%、悪意100%ではないところが人間臭くて、登場人物のその後までをついつい妄想してしまいます。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 回収なく退場

      鋭い洞察です!「回収なく退場」のパターンを踏むとなると、国実さんは一体何者だったのか、スッキリとしない幕引きになりそうですね。赤羽根社長含め、決着の付け方から眼が離せません。

  4. まだいいか より:

    汚名挽回は間違い?
    言葉の問題は気になるのでコメントします。汚名挽回は間違いはNHKことばおじさんで指摘され、ひろまったと記憶しています。ただし、これは論争が続きます。辞書でも見解が異なり、間違いではないと言われたからです。
    国語的には挽回には失地回復の意味もあり、汚名というマイナスを回復するという意味が通っているからです。最近ではなく前から使われていた言葉でもあります。順位を下げたり、失点した時に、挽回しろって言いますよね。それと同様に汚名挽回も使われていたのです。
    私としては、意味が通じて、使われている言葉なので間違いとは言えないと思っています。
    前にも書きましたが言葉は意味が逆になったり、生きているものなので、固定的にみるのは狭めてしまいます。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 汚名挽回は間違い?

      貴重なご意見ありがとうございます。「汚名挽回」とは全く別の言葉ですが、言葉の解釈は時代の中で変遷するものなので一つの解釈に固定すると思考の幅を狭めかねない。そんな議論を知り合いとしていたところです。ニュートラルな捉え方をしようと思います。

  5. 汚名挽回 は 間違っています。 より:

    汚名は返上するものであって 挽回するのは 名誉 です。
    昨今 汚名挽回といういいまわしをするのをよく見かけます。
    汚名を返上して 名誉を挽回する 意味だとも聞きますが
    本来は 名誉挽回、 汚名返上です。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      漢字の誤用へのご指摘ありがとうございました。
      早速、訂正させて頂きました。
      今後とも当ブログをよろしくお願い致します。