アカバネ電器社員の秘密 / とと姉ちゃん 第140話

連続テレビ小説(朝ドラ)『とと姉ちゃん』
2016年9月13日(火)放送
第24週 第140話「常子、小さな幸せを大事にする」

『とと姉ちゃん』第24週 第140話 「常子、小さな幸せを大事にする」あらすじと見どころ解説

大東京新聞社による洗濯機の公開試験を受けて立つことに決めた常子は、二ヶ月後にせまった公開試験実施日に向けてテスターたちと準備をすすめていました。その試験の最中、アカバネ電器の洗濯機に欠陥があることを花山は発見していました。

そんな中、美子が提案します。主婦がどのような一日を過ごしているのかをアンケートを取って調べてみようと。美子は公開試験で役に立たさせるべく、それぞれの年代の主婦たちの家事に取り組む順序や時間の使い方を調べ始めます。

同じ頃、公開試験での勝利を信じて疑わないアカバネ電器の赤羽根は常子たちに大恥をかかせてやろうと意気込んでいました。しかし、その時の赤羽根はまだ知りませんでした。社員の村山と酒井が自社の洗濯機がかかえている致命的な欠陥を隠していることを。

昭和33年(1958年)洗濯機の公開試験の当日を迎えました。大東京新聞社に集められたメーカー5社の担当者たちはそれぞれの洗浄力の試験の手法を披露します。常子も「あなたの暮し」出版の商品試験方法を説明し、いよいよ公開試験がはじまるのでした。

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midokoro
赤羽根が次なる悪だくみの準備をはじめます。しかし、その足元で亀裂が生じはじめていることに赤羽根はまだ気がついていません。

アカバネ電器の仲間割れのフラグ、「あなたの暮し出版」とアカバネ電器の戦い収束のフラグが今回ついに立つようです。

『とと姉ちゃん』第24週 第140話 「常子、小さな幸せを大事にする」
 事前発表あらすじのレビューと解説

「あなたの暮し出版」とアカバネ電器の対立は、もしかすると今回あたりがピークを迎えるのでしょうか。

自信満々の赤羽根は常子たちに赤っ恥をかかせ、「あなたの暮し出版」が二度と世間に顔向け出来ないようにトドメをさす機会をうかがう。

その赤羽根の陰で、二人の社員は隠し事をしている。

信頼していた(?)部下から裏切られる赤羽根の、最後の悪あがきの姿が今回の最大の見どころになるのかも知れません。

赤羽根の部下、村山と酒井はどんな隠し事をしているのか。

この二人の部下に足を引っ張られ、赤羽根はどんな残念な結末を迎えるのか。間もなく常子と赤羽根の戦いが回収されます。

『とと姉ちゃん』第24週 第140話 「常子、小さな幸せを大事にする」
 朝ドラ観賞後の感想

赤羽根社長、間もなく見納め

赤羽根社長は語りました。

「12年前、あの小さな町工場からはじまってようやくここまで来た」

12年前、すなわち昭和21年。終戦の翌年です。

あたりには焼け野原が広がる中、焼け残った機械類をかき集めて工場を建てたのか。それとも焼け残った工場を買い取ったのか。

詳細はわかりません。

しかし常子ちゃんと花山さんが焼け跡の中で、豊かな暮しを取り戻そうと雑誌創刊への決意を固めたように、赤羽根社長も同じく焼け跡の中で豊かな生活を取り戻そうと決意したことは間違いないでしょう。

創業の動機が私利私欲ばかりでなかったことも同じかと思います。(もちろん赤羽根社長に私利私欲が皆無だったわけではありません。それは常子ちゃんも同じこと)

そして、どん底からはじめた工場を今日のように大きくするのには筆舌に尽くしがたい苦労があったはずです。

赤羽根社長はこうも語りました。

「金持ちになることが幸福なんだ」

赤羽根社長が今回の劇中で口にしたこの言葉は、多くの現代人の感覚からすれば違和感のあるものかも知れません。

しかし内閣府の「国民生活に関する世論調査」の結果を見る限り、心の豊かさに重きを置く人の割合が、物の豊かさに重きを置く人の割合を上回ったのは昭和50年代になってからのことです。

一方、今回の劇中で描かれた時代は昭和33年。物の豊かさに重きを置く人の割合のほうがまだまだ多かった時代です。

上の調査結果がもし正しければ、赤羽根社長は当時の多勢を占めた人々(の中でも少々極端な人々)の気持ちを代弁した人物と言えるかも知れません。

だから現代人の主流派の価値観をもって昭和33年の赤羽根社長を裁くことは出来ません。

でも、当時のの主流派の価値観が、その後の世の中をゆがめてしまったことも確かです。赤羽根社長はそんな時代の象徴なのかも知れません。

悪役ながらも頭ごなしに否定しきれないキャラ。そんな赤羽根社長に思わぬ落とし穴が近づいてきました。

部下が赤羽根社長に隠している洗濯機の欠陥というのは、今回の商品試験で花山さんが見つけた欠陥のことなのでしょうか。

明日あたり赤羽根社長の悲劇の回となりそうです。

公開試験で赤羽根社長が完敗することで、溜飲の下がる結末を予想していたのですが、予想に反して溜飲が下がるどころか赤羽根社長の落胆する姿に胸を痛める回となりそうです。

たまきちゃんがいちいち可愛い

最後は軽い話題で締めたいと思います。

キッチン森田屋の場面でのたまきちゃんの動きがいちいち可愛い。

宗吉大将にオレンジジュースを出されて大喜びするたまきちゃんの姿はとても演技とは思えません。

美子ちゃんのノロケに大人と一緒に反応するたまきちゃんのおませっぷりも可愛らしい。

『とと姉ちゃん』の子役たちはみんないい仕事していると思ったことでした。

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11 Responses to “アカバネ電器社員の秘密 / とと姉ちゃん 第140話”

  1. ラブターン! より:

    常子と花山さんは戦後になり雑誌を始め、アカバネは電気製造を始めましたよね。
    この3人の考えはみんな同じで、それだから対立してしまうのではないのではないのでしょうか。
    私はそう思いました。

    美子は、アンケート計画を始めて、とても良い社員ですね。常子のために商品試験を続けたいという強い思いを感じました。

    また、アカバネの社員2人については、商品試験で不備がバレるのに社長に秘密にしているのが、少し不満でした。商品試験は全て見通せるのにそこを信頼していないのが不満でした。でも、社員は社長を気遣っているのだと考えると、優しい社員だと思いました。

    美子と大昭は早く結婚して欲しいし、常子も誰かと結婚して子供を産んで欲しいです。朝ドラで子供を産なかったのは過去一度もないそうです。もうすぐ最終回だし、早く結婚して欲しいし、商品試験のことも早く解決して欲しいです!

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 美子と大昭は早く結婚して欲しい

      この二人については明日の17日あたりにはゴールインしそうですね。公開試験でたいへんな思いをした直後だけにおめでたい話はうれしいです。

      • ラブターン! より:

        公開試験について、アカバネにあなたの暮らしが勝つという情報を聞きました。
        とと姉ちゃんにとっては嬉しいことだと思うけど、アカバネも戦後必死に頑張って来たのだから、少しかわいそうだと思います。
        次回は、いろいろな人の気持ちが入り乱れて混乱しそうですね。覚悟して見たいと思います。(補足ですが、私は録画して見ているので少し日にちが遅れているんです。)

        また、国実さんは味方なのでしょうか?あなたの暮らしに興味を持っているのは喜ばしいことですが、敵だったらどうしようと心配にもなります。

        商品試験について、ハッピーエンドで終わりますように!
        そう願っています。

  2. エイスケの後輩 より:

    最後の悪役を、真の悪人どころか、当時の市民の気持ちの代弁者とした所に、本作品の深みを感じますね。

    さて、全くストーリーとは関係ないのですが、キッチン森田屋ののれんに描かれた大将(大昭組んではなく。笑)の似顔絵に初めて気づいたのですが、ものすごく上手!
    誰が描いたのかな、絵心のあるよっちゃんかな~などと思いながら見ていました(^^)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 悪役を当時の市民の気持ちの代弁者

      絵に描いたよう単純な勧善懲悪ドラマでないところに大人の風格を感じます。

      > のれんに描かれた大将

      僕もこれ気になってました(笑)

  3. もんすけ より:

    赤羽根社長の半生に、ぐっときてしまいました。
    人々のささやかな生活を破壊していった戦争。そこから様々な辛酸を舐め、ようやくここまで…。
    花山さんと常子ちゃんも然り。バラックの前で女性のための雑誌を作ろうと高らかに宣言したしたシーンを思い出します。
    みな、豊かな生活、戦争前以上の生活を取り戻したい気持ちでいたはず。ただ、その信条、心の指針が少し違っていただけ。
    それぞれ何を大切にし、生きてきたのかが、アカバネ社員の隠し事とキッチン森田屋でのアンケート回収の量に現れていたように思います。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > その信条、心の指針が少し違っていただけ

      常子ちゃんたちと本当にちょっとの違いだけですね、「心の指針」。決して私利私欲にだけ取り憑かれた人ではないとわかり、ますます赤羽根社長のことが好きになりました。間もなく退場なのが惜しすぎます。最終週あたりで立ち直ったアカバネ電器を描くことでキレイに回収してほしいところです。

  4. よるは去った より:

    赤羽根「戦争でなんとか生き残って・・・・。」 焼け野原のバラックの中、花山氏がボロボロのフライパンを複雑な面持ちで見つめているところに常子ちゃんが「雑誌をやりましょう。」と声をかける場面を思い出しました。赤羽根社長も似たような想いであの焼け野原を見ていたのでしょうか。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 赤羽根社長も似たような想いであの焼け野原を

      間違いなく赤羽根社長も同じような気持ちを持っていたんでしょう。そう考えると悪役ながらも部下のいい加減な仕事にまだ気づいていない赤羽根社長に同情を禁じえません。

  5. ※※ 真智子 より:

    常子さんも是非とも結婚してほしいです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      幸せそうな二人を見ているとそう願わずにはいられません。

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