君子が入院経て自宅療養 / とと姉ちゃん 第146話

連続テレビ小説(朝ドラ)『とと姉ちゃん』
2016年9月20日(火)放送
第25週 第146話「常子、大きな家を建てる」

『とと姉ちゃん』第25週 第146話 「常子、大きな家を建てる」あらすじと見どころ解説

君子の病状が重いものであることを常子は医師から告げられました。しかし病室で一人過ごすことの寂しさが耐え難い君子は、家に戻ることを希望。常子は君子の願いを聞き入れ、君子の自宅療養がはじまりました。

昭和39年(1964年)10月、君子が自宅での療養をはじめてから三ヶ月の月日が経過しました。世の中が東京オリンピックの開催で盛り上がっていたある日、たまきが風邪をひき熱を出して寝込んでしまいます。

たまきに代わって、君子は潤と真由美の面倒を見ることになりました。真由美の髪を結いながら君子は思い出していました。三姉妹がまだ幼かった頃の懐かしい日々のこと。そして母・滝子との思い出を。

その後も滝子の病状は日に日に悪化し続けました。昭和39年(1964年)12月になると一日のうちのほとんどを君子は病床で過ごすようになっていました。そんな中、常子に連れられある花山が君子の見舞いにやって来るのでした。

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midokoro
君子が入院します。君子の劇中での年齢は60代から70代前後のはずです。身体が弱ってきても決しておかしい年齢ではありません。

劇中で、君子はいつまで姿を見せてくれるのか。心配ごとがひとつ増えました。

『とと姉ちゃん』第25週 第146話 「常子、大きな家を建てる」
 事前発表あらすじのレビューと解説

史実では、君子の実在モデルである大橋久子さんは昭和57年(1982年)に82歳で亡くなっています。

劇中で今回描かれる時代は東京オリンピック開催の昭和39年(1964年)なので、久子さんが亡くなったのはその18年後です。

史実を参考にして物語がすすめば、君子にはまだ登場場面が残されている計算になります。

しかし、孫の髪を結いながら娘の幼い頃のことを思い出したり、永久の別れめいたフラグが今回立ち始めるのが気になるところです。

ちなみに今週は昭和49年(1974年)まで描かれますので、史実通りに物語が運んで君子にはもうしばらく元気でいて欲しいものです。

君子との永久の別れを描くならせめて最終週で。

そう願っているのは僕だけのことでしょうか。

『とと姉ちゃん』第25週 第146話 「常子、大きな家を建てる」
 朝ドラ観賞後の感想

嬉しい時の鼻歌

心配ごとがあるときに無意識のうちに鼻歌をうたうクセがある君子かかが、久しぶりに鼻歌をうたいました。

そしてそのことに気づいた常子ちゃんにつく嘘が優しすぎて泣けてきます。

「でもこれは違うの、嬉しい時の鼻歌よ」

君子かかが嬉しいと言うのは半分は本当のことかも知れません。真由美ちゃんの髪をとかしながら三姉妹が幼かった頃のことを思い出し、たまきちゃんを看病しながら自分の娘時代のことや滝子さんのことを思い出したのだから。

しかし嬉しければ嬉しいほどに、その嬉しさを楽しむことが出来る時間が残りわずかだという悲しい現実もせまってきます。

常子ちゃんのいる前では気丈に振る舞う君子かかでしたが、常子ちゃんが寝室から出て行った直後の悲しげな君子かかの表情がすべてを物語っていました。

やっぱり君子かかは悲しくて鼻歌をうたっていたんだって。

そして月夜に響きわたる、君子かかのか細くて悲しげな鼻歌の歌声を聞いて常子ちゃんも察したにちがいありません。

やっぱり君子かかは悲しくて鼻歌をうたっていたんだって。

しかし、君子かかの嘘を察しながらもそこにあえて触れない常子ちゃんの優しさが心に沁みます。あえて触れないというよりは、悲しくて触れられないという方が今の常子ちゃんの気持ちには当たっているのかも知れませんが。

悲しすぎる母と娘の月の夜のやりとりでした。

潤くんが描いた家族の顔の絵

潤くんが描いた家族の顔の絵をよっちゃんは「ゴミ」と言い、君子かかはそれを宝物として大切にしまう。

よっちゃんが「ゴミ」と言ったことに一切の悪気はなく、決して潤くんの描いた絵を罵倒したわけでないことは僕も承知しています。

でも、この潤くんの描いた絵に対するよっちゃんと君子かかの反応の違いさが、よっちゃんと君子かかのささやかな幸せへの感じ方の違いを際立たせていました。

潤くんのお絵かきは明日も明後日も続くに違いない当たり前の日常。

しかしその当たり前の日常が、君子かかにとってみれば明後日はもうないかも知れない。明日すらもないかも知れない。

まして君子かかは、これまでの人生の中でも当たり前の日常を失い続けてきた人です。

明日も明後日も確実にやって来ると思っているよっちゃんにとっては今日潤くんが描いた絵は今後も増え続ける「ゴミ」でも、明日も明後日も不確かな君子かかには今日で見納めの宝物です。

そんな君子かかの胸の中を想像するだけで涙腺が決壊しそうです。

昭和39年12月

君子かかの病状は悪化し一日の大半を床で過ごすようになる。君子かかがあれほど大切にしていた家族と過ごす時間が半減してしまいました。

次回あたり、悲しい場面が描かれそうです。

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18 Responses to “君子が入院経て自宅療養 / とと姉ちゃん 第146話”

  1. ミカコ より:

    結婚の記念の写真がふたつ並んでいましたが
    じっくり見ることができなくて。
    水田さんと鞠子さんの結婚式と
    もうひとつは誰の結婚式でしたか?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 誰の結婚式でしたか?

      そこまでは気が付きませんでした。
      どなたか、わかる方はおられますか?

  2. むらまつ より:

    あらすじの下から三行目、「滝子」ではなく「君子」ですね。

    いつもありがとうございます。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      君子が滝子のことを思い出したという筋書きだったのですが言葉不足でした。加筆いたしました。

  3. とも より:

    明日も明後日も不確か。そうですね。
    かかが歌ってた鼻歌が「明日があるさ」だったのは、「明日がある」ことがいかに幸せかを感じているからなんでしょうかね…

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 「明日があるさ」ことがいかに幸せか

      本当にそうだと思います。そして明日があるかないかわからない自分を「明日があるさ」と鼓舞していたのでしょう(涙)

  4. よるは去った より:

    君子かかが東京オリンピックの日本女子バレーの優勝の報道をラジオで聴いているところに時代を感じます。昭和39年の東京オリンピックと言えば(あの~誤解の無いように言っておきますが私は物心のついてない年でしたから→結局年齢バレた?) 体操では日本の故・遠藤幸雄先生(大学の一般教養の『体育理論』の先生だったけど講義面白かった。)が個人総合・種目別で金メダルに輝きましたが、女子部門で金を複数録った旧・チェコスロバキアのベラ・チャフラフスカ女史の訃報があったのもリオデ・ジャネイロ大会の最中のついこの間だったような気がします。あの方も君子かかと同じ難病と闘ってその生涯を終えたんですよね・・・・・。話が反れ気味になってスミマセン。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 東京オリンピック

      僕も物心はついていないがらも懐かしいアイテムや光景が出てくるようになりました。『てるてる家族』も同様です。

  5. もんすけ より:

    「こちらこそ、ありがとう」
    櫛梳ってもらいお礼を言う孫へ、反対にお礼を述べる、かか。

    風邪で床につく孫にせっせとつくったご飯の上には、森田屋のお弁当にも、会社へ持っていくお弁当にも登場する、綺麗に細工を施した野菜の焚物が。家族やそれを受け取る人たちへの「想い」の象徴だったのでしょうね。
    今までの人生での悲しみを昇華させた優しさ詰まった人参の焚物を、10歳まで食べられなかったはずのたまきちゃんは「美味しい」と。
    人生に限りあるからゆえの喜びと悲しみが胸に迫り、泣けて泣けて…。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 野菜の焚物

      ちょうだいしたコメントを読んで「野菜の焚物」の意味の深さにはじめて気付かされました。泣かせる小道具です。

  6. とん より:

    食卓のお誕生日席が主役の常子ではなく鞠子なのは何か意味があるのでしょうか?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > お誕生日席が主役の常子ではなく鞠子

      僕も疑問に感じてました。あの家の家事を仕切っているのは鞠ちゃんなので「主」ということなのかなとも思いました。

  7. キヨコ より:

    君子さんが髪を梳いたり、ほっぺに手をあててあげたり・・・
    孫たちに優しく接する姿は、遠き日の幼い三姉妹に語りかけているようでした。

    もうずいぶん前になりますが、ちょうど今頃の季節に、母の全快を祈り、離れて暮らすきょうだい家族が揃って食卓を囲みました。
    君子さんが「たまきに作ってあげたくて」とキッチンに立つ姿が、あの日の母と重なってしまいました。
    その時作ってくれた、いくらの醤油漬け。
    味が浸みてから食べなさいよ、とその日は食べずに冷蔵庫へ。
    いくらを食べる機会を逃し、それからしばらくして母が旅立ち。
    四十九日にみんなが集まった食卓で、あの日いくらを食べそこねた話をすると、父がそういえば、と冷凍庫から出してくれて、思いがけず母の最後の味を口にする事ができました。

    君子さんの悲しい鼻歌に気付かぬ振りをする常子もまた、静かに覚悟する・・・
    母との最後の(ちゃんとした)会話もこんな感じだったので、
    今日の放送は、娘になって見てしまいました。
    私事、すみません。ちょっと呟いてみたくなって。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 母の最後の味

      キヨコさんと似た経験が僕にもあります。だからお気持ちがとても良くわかります。僕も息子になって観てました。

  8. エイスケの後輩 より:

    「後何回あるかしら」
    「数えていたらきりが無いですよ」
    一生忘れられない言葉になりました。

    今回は水田家のご両親も写真で出演。
    明日は誰かなと楽しみですが、これで終わりかなと寂しくもあります。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 後何回あるかしら

      最近、これに近い会話を交わした直後だっただけにつらい言葉でした。

  9. うつ より:

    ちなみに次回作のヒロインはこの時期に登場します。
    もし、このヒロインも「あなたの暮し」を愛読している
    描写が劇中においてあるといいですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 次回作のヒロイン

      たしかこの時期の少し後、東京オリンピックの開催後くらいに上京するみたいですね。平塚らいてうの『青鞜』が『あさが来た』から引き継がれたように『あなたの暮し』も引き継がれると感激です。

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