働きやすい職場環境整備 / とと姉ちゃん 第150話

連続テレビ小説(朝ドラ)『とと姉ちゃん』
2016年9月24日(土)放送
第25週 第150話「常子、大きな家を建てる」

『とと姉ちゃん』第25週 第150話 「常子、大きな家を建てる」あらすじと見どころ解説

たまきは「あなたの暮し出版」に晴れて採用されました。たまきの入社試験合格から半年ほどの月日が経過した昭和49年(1974年)4月。たまきや、たまきと同期入社の女性社員たちはみな優秀で、積極的な仕事の姿勢は常子と花山を喜ばせていました。

花山も相変わらずの仕事ぶりを見せるものの、五年前に病気で倒れて以来、常子はずっと花山の身体のことを案じていました。そんなある日、寿美子が退職を願い出ます。育児中だった寿美子は、家庭と仕事を両立させるのが難しくなってしまったのです。

寿美子が退職を望んでいることを知った美子が言いました。自分が出産後も働けていたのは君子と鞠子が育児を助けてくれたからだ。我が家は大家族だったからそれも出来たが、核家族の家庭ではそれは難しいだろうと。

寿美子の抱えている問題の大きさを察した常子は花山に提案しました。寿美子のような立場の女性が今よりも働きやすい環境を我が社が率先してつくろうと。常子の発案に賛同する花山でしたが、花山の健康は常子が考える以上にむしばまれているのでした。

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今回描かれるのは昭和49年(1974年)。そこからさかのぼること5年前の昭和44年(1969年)、花山は体調を崩していました。

花山の健康不安が今回はじめて劇中で語られます。

『とと姉ちゃん』第25週 第150話 「常子、大きな家を建てる」
 事前発表あらすじのレビューと解説

史実では、花山伊佐次の実在モデル・花森安治氏は昭和44年(1969年)、58歳の時に心筋梗塞により倒れています。

今回、その史実をもとにした花山が体調を損ねるエピソードがセリフかナレーションにて説明される運びのようです。

花森安治氏は取材中に心筋梗塞を発症。二ヶ月の療養生活を経て職場に復帰。

しかし昭和53年(1978年)1月14日、再度の心筋梗塞のため帰らぬ人となりました。享年66歳。

最終週直前のタイミングで、花山の健康不安を劇中に登場させるのは最終週での常子と花山の永久の別れのフラグなのでしょうか。

『とと姉ちゃん』残すところ一週間となりました。

『とと姉ちゃん』第25週 第150話 「常子、大きな家を建てる」
 朝ドラ観賞後の感想

たまきちゃんの存在感

たまきちゃんが晴れて「あなたの暮し出版」に入社。

編集部員として社内をかけまわるたまきちゃんに今回もヒロインのオーラを感じたのは僕だけでしょうか。

数ヶ月にわたって見慣れてきたレギュラーメンバーの中にあって埋没してしまうどころか、誰よりもひときわ輝きを放つ存在感。

しかし、彼女の登場場面は長くてもあと一週間しかありません。

もう少し早くから登場させて編集者として成長し、常子ちゃんの右腕となるまでの過程も観てみたかったような気もします。

近い将来、朝ドラヒロインとして再登場してほしい。ここまで思わせてくれる女優さんの登場は僕にとっては初めてです。

ところで前回のレビューで、「あなたの暮し出版」で働きたい理由を理路整然と述べるたまきちゃんはやっぱり鞠ちゃん似だと書きました。

しかし今回、編集部内で走り回るたまきちゃんの姿を見て、この子はやっぱり常子ちゃん似なんだなと思いました。

花山さんの発作

劇中でのナレーションの説明と「もう心配ない、あれから五年だ」と語る花山さんのセリフだけで済まされた五年前の花山さんの心筋梗塞による発作。

前週末の予告映像で一瞬だけ映った花山さんが苦痛に顔をゆがめる表情が気になってはいたものの、花山さんの健康不安は今週はスルーするのかなとばかり思っていました。

入社二年目の編集者を怒鳴りつけ、その直後に大事をとってベッドで横になった時もそれほど苦しそうには見えなかったので。

しかし、花山さんが怒鳴るたびにドキドキさせられました。心臓を患っているにも関わらずそんなに怒鳴ったら身体に障りますよって。

そしてその心配は形になってしまいました。

やっぱり花山さんは想像以上に健康を損ねていました。

最後の花山さんの発作場面はインパクトが強すぎました。そしてそれに続く花山さんとの別れを暗示する最終週の予告映像の悲しすぎるセリフの数々。

「常子さんに感謝するのに原稿用紙が何枚必要か」

この花山さんのセリフだけで泣けてしまうような言葉が最終週のサブタイトル「花山、常子に礼を言う」を指すのでしょうか。

常子ちゃんに別れを告げているらしい花山さんの笑顔がドアの向こうに消えてゆくカットも予告映像ながら涙腺決壊ものでした。

そこまで身体を悪くしながらも最後まで編集者でいたいと言う花山さんの悲痛な叫びも胸に刺さります。

予告映像だけでこれほど泣かされることになるとは。

『とと姉ちゃん』も残り一週です。

次週は悲しい別れが描かれる最終週。最終回の竹蔵ととの登場が救いとなりますように。

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28 Responses to “働きやすい職場環境整備 / とと姉ちゃん 第150話”

  1. 退役提督 より:

    初投稿させて戴きます。
    花山さんの原稿は初稿から行数がピッタリという鞠ちゃんの台詞がありましたが敢えてここで言わせたという事は何かのフラグでしょうか。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 行数がピッタリ

      正直申し上げて何のフラグかわかりません。悲願の100万部の仕事を完成させて逝く、そのけじめを表現してるのかなとも思いますが。残りの三回で何らかのかたちで回収されるといいのですが。

  2. もんすけ より:

    遅きに恐縮です。

    以前のキャンディーズに続き、潤くんが庭で素振りをしている姿に思わず懐かしさが…。
    あの頃は、少年の多くが「野球少年」で、王選手の一本足打法の真似をしていました。こまかな所に、時代の小道具が効いていますね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 庭で素振り

      本当に昭和の懐かしい光景でした。家の庭で素振りする少年の姿がいたるところで目についたものです・・・って、僕のその一人だったんですが(笑)

  3. きゅうぽん より:

    陳建一さんが入社試験で出ておられましたが、あれはNHKきょうの料理に出ておられたお父様の陳建民さんの麻婆豆腐へのオマージュだと思います♪
    お父さんの健民さんは生放送でしたが、時間を押しているのにマイペースでやっておられてたけれど、きちんと料理が学べて良かったと母が言っていたのを思い出しました。

    残念ながら今でも子育てしづらい職場は多いですが(私もそれで辞めさせられましたが)、常子が一石を投じて、寿美子さんが残って貰えればと思います。

    残り1週間、花山さんの病気は切ないですが、噛みしめて拝見したいです!

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 子育てしづらい職場

      今回描かれた時代から40年以上の歳月が経過していますが、その頃から大きく変わらぬ現状に対して戦いを挑み続けている現代の常子ちゃんがどこかにいるんでしょうね。常子ちゃんの願いが叶うのはいつのことになるんでしょうか。

  4. エイスケの後輩 より:

    放送を見ての感想ですが、本作は前作の反命題なのかなと思いました。
    前作は、女性の社会活躍のパイオニアではありましたが、結婚して(そもそもこの結婚が活躍のきっかけでした)、子供も産んで、子育てを姑が担ってくれたお陰で、仕事もバリバリできで…という内容でしたが、今の時代とのずれも感じました。
    本作は、取り上げている時代もありますが、「仕事をとって結婚を諦める」「核家族で実家からの子育てサポートがなく、仕事を諦めざるを得ない」など、現代女性が対面している問題を取り上げており、それが視聴率にも繋がっているのだろうと思いました。
    (プロデューサーの方も、主人公が結婚しないから視聴率良いのではとおっしゃられてました)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 本作は前作の反命題

      ご高察の通り、前作と比べると本作のヒロインの境遇には現代の女性が共感出来るポイントがたくさんありますね。常子ちゃんや周囲の女性たちが抱えている問題の数々も現代に通じるものがあり、自分のこととして観ていられたのかも知れません。

  5. koji より:

    たまきちゃん、潤くん、真由美ちゃんたちが成長した姿を見て、大樹くんと青葉ちゃんは今頃どうしているのかな?。と、思いました。ふたりとも大人になってるハズですよね。

    元気にしてるかな!?。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 大樹くんと青葉ちゃん

      二人ともすでに成人してるはずですね。子育ても終わった星野くんもどうしてるんでしょうか。

  6. まいもん より:

    常子が社内改革を試みようと決心。

    今週のサブタイトルの大きな家というのは、大家族が暮らす我が家と社員とともに働くあなたの暮し出版の両方を掛けているのでしょうね。

    あと一週間。

    寂しくなりそうです・・・

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 社員とともに働くあなたの暮し出版

      家族のように大切に思っている大勢の社員が働く「あなたの暮し出版」という家を建てたのも常子ちゃん。本当にそうだと思います。

  7. えびすこ より:

    あと1週になりましたが、後半は唐沢さん抜きでは成り立たない展開でした。

    昨日投稿した後で思いましたが、朝ドラの主人公はほぼ続柄が「長女」ですね。朝ドラは主人公で次女・三女と言う人が少ない。これはなぜなのかと考えました。それと「三姉妹の長女」が目立つような?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 次女・三女と言う人が少ない

      前作は珍しい例だったんですね。そういえば次回作も次女です。

  8. よるは去った より:

    「女性の働き安い職場」がテーマとなっていた今日の回の後の「ニュース深読み」の最初のニュースで、「小池百合子都知事」の記者会見の場面(豊洲新市場問題)。「誰かの意図かな?」なんて一瞬思ったのは私だけかな?花山氏に二度目の異変・・・・・。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 「小池百合子都知事」の記者会見

      前作や本作のヒロインの活躍の結晶ですね。

  9. ※※※ 敦子 より:

    最終週でつねこと星野さんを結婚させてあげて大きな幸せをあげて欲しいです。お願いします

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      このブログではどうすることも出来ないのですが、最低でも『あさが来た』の雁助さんとうめさんのような終わり方をしてほしいものですね。

  10. 佐々木※※※ より:

    常子は、いつ星野さんとまた、再会しますか

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      再会出来るかどうか本日の段階ではまだ何もわからないのです。お役に立てず申し訳ありません。

  11. きゅうぽん より:

    毎朝楽しみにしています。OAは幼稚園に行く前に下の子も観ていますが、あまちゃん、ドクターX で出ておられるアカバネ社長の古田新太さんが息子的にはお気に入りで、今日は何を食べるのか、予想するのを日課にしています(笑)
    肉・おせんべい・カニ…あとは当時としたら高級なのといえば、メロンかな〜???

    今朝はシュークリームが出てきましたが、亡くなった祖母が戦前か戦後数年かの頃のシュークリームの事を語っていたと親が言っていたのを思い出しました。現在と一緒なのでしょうかね♪

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 今日は何を食べるのか予想するのを日課にしています(笑)

      これは新しい楽しみ方ですね!(驚)震え上がるような悪役ながらも、小さなお子さんに親しまれるテイストを出せるなんて、さすが古田新太さんです。

  12. エイスケの後輩 より:

    解決策とは、社内に託児所を作るとかでしょうかね。
    銀座本社と言えば、同じく銀座が本社(銀座と言いつつほぼ新橋なのも一緒)の資生堂が、本社に社内保育園を作ったことが重なります。
    ただ資生堂の場合は、現代ではあの通勤ラッシュの中で子供を連れていくのが容易でない+小学校進学時に学校に知り合いがいない状態になるという理由から社員が子供を入園させなかった為、結局社員ではない本社近隣住民のお子さんを受け入れざるを得なくなってしまったらしいですが…(^_^;)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 資生堂が本社に社内保育園

      はじめて知りました!しかし、確かにあそこまで小さな子どもを連れて行き、しかも再び連れて家に帰るのはあまりにも無理があります。

  13. たま より:

    ととねえちゃんは、最後まで星野さんと結婚できないのが、さみしいです。なんとかできないものでしょうか?せつないです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > なんとかできないものでしょうか?

      ア※ラッキーさんがコメントされていましが『あさが来た』の雁助さんとうめさんのような結末が用意されていたら、少しは救いがあるかなと思います。

      • たま より:

        確かに…。とても救いが欲しいです。そうなると、子育てを一段落してから?連絡を取り合うことや時々会いに行けないのかなあ?とか、色々思ってしまいます。トトに会うのもいいのですが、星野さんに会えたほうが嬉しいし、離して欲しくないです。なんども泣いてそのままだなんて…

        • 朝蔵(あさぞう) より:

          コメントありがとうございます。
          常子ちゃんがととに再会する頃には星野くんの子育ても一段落ついている頃なので、再会させてあげてほしいですね。星野くんの子育てが終われば名古屋に居続ける必要もないわけですし。

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