とと姉ちゃん 第24週 常子、小さな幸せを大事にする

NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『とと姉ちゃん』
2016年9月12日 〜 9月17日放送
第24週「常子、小さな幸せを大事にする」

『とと姉ちゃん』第24週「常子、小さな幸せを大事にする」あらすじ

大半の家電販売店が『あなたの暮し』の商品試験に疑いの目を向けているという報道がされて以来、常子たちのもとには消費者やメーカーからの問い合わせが殺到。この騒ぎを陰で仕掛けたのは大東京新聞の記者・国実でした。

国実は常子たちを挑発します。一連の騒動から目をそらすつもりなのか。商品試験を一般に公開すべきだと。花山は国実を無視するものの、読者からの相次ぐ問い合わせを目の当たりにし、常子は公開試験にのぞむ決意を固めました。

公開試験によって『あなたの暮し』に完勝出来ると赤羽根は確信していました。しかし、アカバネの致命的欠陥をつかんでいた常子たちの前に赤羽根は敗れ去ってしまいます。こうして赤羽根からの嫌がらせも収束するのでした。

そんな中、美子と大昭の結婚が決定。二人を祝う中、鉄郎が妻の幸子を連れて姿を現しました。新潟県の農家で米の栽培をしていると言う鉄郎に常子は告げました。鉄郎に背中を押してもらえたから今日の『あなたの暮し』があるのだと。

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『とと姉ちゃん』第24週「常子、小さな幸せを大事にする」各回あらすじとレビュー

第139話 9月12日(月) 国実が常子と花山に提案
第140話 9月13日(火) アカバネ電器社員の秘密
第141話 9月14日(水) 大東京新聞社の公開試験
第142話 9月15日(木) 欠陥判明で赤羽根が動揺
第143話 9月16日(金) 美子の結婚/鉄郎の帰還
第144話 9月17日(土) 鉄郎が美子と鞠子を祝う

『とと姉ちゃん』第24週「常子、小さな幸せを大事にする」
 事前発表あらすじレビューと歴史・時代背景の解説

赤羽根社長率いるアカバネ電器の一連の騒動が今週ようやく収束を迎えます。騒ぎが一段落着いたところで美子の結婚が決定。

そしてあの人が帰って来ます!

第24週のレビューと見どころ

これまでは小橋一家が窮地に立たされるタイミングでいつも姿を表していた鉄郎が、今回は小橋一家の窮地脱出後にやって来ます。

いざという時にあぶなっかしいながらも活躍してくれた鉄郎の助けを必要とするほどに常子たちは成長した。・・・ということを今回の鉄郎の帰還は表現しているのでしょうか。

しかし、常子は鉄郎への恩を忘れてはいませんでした。

『スタアの装い』創刊号の増刷が大失敗に終わった常子に対して、夢をあきらめるなと言葉を残し、常子たちに貸した多額のお金も返済を求めず去っていった鉄郎の後ろ姿は本当に素敵でした。

その時の鉄郎の支えがあったらこその『あなたの暮し』。

そんな鉄郎が帰ってきます。しかも妻を連れて。事前発表された情報によれば鉄郎は農家に腰を落ち着けて働いているとのこと。婿養子に入ったのでしょうか。

歴史・時代背景

昭和33年(1958年)
前週に引き続いて描かれる時代背景は昭和33年(1958年)です。

この年に発売された『暮しの手帖』44号の特集は「電気釜をテストする」。

『とと姉ちゃん』第22週(8/29 – 9/3放送)劇中で描かれた電気釜の商品試験が実際に行われ、その結果が誌面に掲載されたのが昭和33年(1958年)でした。

実際の電気釜の商品試験の結果は、ご飯の炊きあがりと味覚、手間のかかり方、光熱費などを検討の上で評価され、花森安治はあってもなくても良いと断じています。

またこの年、東京タワーが完成しています。

『とと姉ちゃん』第24週「常子、小さな幸せを大事にする」一週間のエピソード観賞後の感想

赤羽根社長と国実記者。クセのある二人の男が強烈な印象を残した週でした。

役者さんの演技と存在感にここまで圧倒されたのも、その演技を支える脚本の巧みさにうならされたのも、そして様々なことを深く考えさせられたのも、僕的には『とと姉ちゃん』がはじまって以来のことでした。

モノがあふれる時代により良いモノとは何かを伝えることが正義と考える常子ちゃんと花山さん。より安いモノを世の中の求めに応じて提供するのが正義と信じる赤羽根社長。国実社長は戦後の豊かさに水を差す常子ちゃんを阻止するのが正義と考えていました。

よくある薄っぺらな勧善懲悪ドラマだと、誰の目にわかりやすい正義と悪が対立します。

しかし『とと姉ちゃん』は三者がそれぞれの正義を主張し、どの正義も「悪」と斬って捨てるようなことが出来ないものばかり。主人公の常子ちゃんの正義は正当化されるとして、赤羽根社長の信じる正義も、国実記者の考える正義も、そのいずれも正しい。

そしてそれらの正義に絶妙な加減でそれぞれの私欲がからむことで、息をするのを忘れてしまうようなドラマが生み出されました。

三者が激突した結果、勝敗は決まりました。しかし、三者のそれぞれの正義はそのいずれもが否定されないところに、作家の登場人物たちへの深い愛情を感じずにはいられません。

本当にいいものを見せてもらいました。

追記:赤羽根社長と国実記者に心奪われる週となりましたが、鉄郎おじさんの波乱に満ちた人生のめでたい回収。ここにも作家の登場人物たちへの深い愛情を感じました。

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4 Responses to “とと姉ちゃん 第24週 常子、小さな幸せを大事にする”

  1. あじやま より:

    今 発売されている「週刊現代」(9月24・10月1日合併号)で
    「『暮しの手帖』の商品テスト 本当はどうだったのか」
    という記事が ありましたので 買ってきました。

    本当に「リキ」の入った仕事をされていたのだと思いました。

    実は当方 『暮しの手帖』でこのようにされているということを
    このドラマがあるまで 知らなかったのです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 週刊現代

      貴重な情報のご提供ありがとうございます!早速、購入してみようと思います。僕も『暮しの手帖』の存在は知ってましたが商品試験のことは本作ではじめて知りました。

  2. エイスケの後輩 より:

    おじさん、まさかの農家に婿養子ですか!
    あんなにチャレンジングスピリッツに富んだ男性が、じっくり取り組む農業に腰を落ち着けたというのには驚きです。
    きっと、素敵な言葉を語ってくれるでしょうね。

    また、炊飯器ですが、ここ最近は、コンロに土鍋をかけて炊くのが流行っています。
    求められて開発された物を使わないという、歴史の前戻りは興味深いと思いながらドラマを見ていました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > きっと、素敵な言葉

      昔の鉄郎叔父さんからは想像もつかない生き方ですが、何が鉄郎叔父さんを変えたのか。鉄郎叔父さんの口から語られる人生論が今から楽しみです。

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