べっぴんさん 多田良子,田坂君枝のモデル、田村江つ子と村井ミヨ子

NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』ヒロインの女学校時代の二人の同級生・多田良子と田坂君枝。本記事では、後にはすみれの事業にも加わる二人の女性キャラの実在モデル、田村江つ子と村井ミヨ子の生涯についてまとめています。

多田良子の実在モデル【田村江つ子】の生涯

『べっぴんさん』劇中では、女学校時代はすみれや田坂君枝とともに「手芸倶楽部」のメンバー。卒業を経て結婚後、すみれの事業に創業から参加する多田良子の実在モデル・田村江つ子の生涯について以下にまとめています。

田村江つ子(旧姓:榎並榎津子)の誕生

田村江つ子(旧姓:榎並榎津子、後に江つ子に改名した)は1919年(大正8年)2月、兵庫県神戸市須磨区生まれ。劇中に登場する多田良子と同様に、坂野惇子の女学校時代の同級生です。

田村江つ子の生家、榎並家は神戸市内で代々質屋を生業としてきた旧家で、父の榎並充造は「坂東調帯ゴム」(現在のバンドー化学、東証一部上場)の創業者にして、神戸商工会議所の会頭をつとめたこともある神戸財界の重鎮でした。

父の充造は次女の江つ子を大切に育てました。多忙を極めるスケジュールを調整しては幼い江つ子と一緒に過ごす時間を生み出し、江つ子が成人し「ファミリア」創業に参加する際にも銀行からの借入金の保証人となって江つ子を応援しました。

江つ子と坂野惇子との出会い

江つ子と坂野惇子との出会いは劇中で描かれたのと同様、1931年(昭和6年)に進学した甲南高等女学校の一年生の時に坂野惇子と同級生になったことがきっかけでした。

女学校に入学して早々、坂野惇子と意気投合した江つ子はその後も坂野惇子とは親友として付き合いを続け、坂野惇子にとっては人生の中で最も付き合いの長い人物が江つ子でした。

江つ子は小学生の頃のより画才に秀で、坂野惇子と出会った頃は、女流洋画家の草分けとして知られる画家の亀高文子が神戸に設立した「赤艸(せきそう)社女子絵画研究所」に通い熱心に洋画を学んでいました。

1940年(昭和15年)江つ子は、繊維商社「田村駒」の創業者・田村駒治郎の次男、寛次郎と結婚。しかし結婚の数年後に寛次郎は召集され1946年(昭和21年)に復員しました。

「ファミリア」の前身「ベビーショップ・モトヤ」を開業

1948年(昭和23年)「モトヤ靴店」の店主・元田蓮に手作りの小品を販売する商売をはじめてはどうかと提案された坂野惇子が、真っ先に相談した相手が江つ子でした。

坂野惇子から相談を受けた江つ子は、義姉の田村光子にそのことを相談。江つ子、光子は大いに乗り気になり、江つ子、光子のそれぞれの夫も賛同する中、坂野惇子とともに「ファミリア」の前身「ベビーショップ・モトヤ」を開業するのでした。

尚、江つ子の義姉・田村光子をモデルとしたキャラクターが『べっぴんさん』劇中に登場するか否か、本放送開始前の時点では詳細は不明です。

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田坂君枝の実在モデル【村井ミヨ子】の生涯

『べっぴんさん』劇中では、生まれつき病弱で結婚を経て出産後も床にふせがちとなる中、ヒロインすみれの事業に創業メンバーとして加わる田坂君枝。彼女の実在モデル・村井ミヨ子の生涯について以下にまとめています。

村井ミヨ子(旧姓:中井)の誕生

村井ミヨ子(旧姓:中井)は1923年(大正12年)3月4日、東京生まれ。1918年(大正7年)4月生まれの坂野惇子より5歳年下です。劇中に登場する田坂君枝と同様、実在モデルのミヨ子もまた生まれつき病弱でした。

ミヨ子が生まれて間もなく、日綿事業(現在の双日)の商社マンだった父・中井栄三郎のビルマ(現在のミャンマー)駐在が決定。

ミヨ子の兄姉たちが両親の実家に預けられる中、ミヨ子の健康を案じるミヨ子の両親は看護婦をともないミヨ子を連れてビルマに赴任しました。

ミヨ子と坂野惇子との出会い

父・栄三郎はビルマに次いでインドに異動。インド滞在中に就学年齢に達したミヨ子は母に連れられ日本に帰国。帰国後は兵庫県芦屋市に居を構え、祖父母の家に預けられていたミヨ子の兄姉たちも母とミヨ子の暮す芦屋の家に集められました。

ほどなくして父・栄三郎も大阪に異動となり家族が揃った芦屋での暮しがはじまります。

芦屋市立精道小学校、松蔭高等女学校を卒業後、近所で洋裁を教わっていたミヨ子は教室に通う路上で犬を散歩させている夫婦と度々すれちがいました。

この夫婦こそが坂野惇子と道夫でした。

ある日、ミヨ子は道夫から子犬は欲しくないかと尋ねられ、このことががきっかけとなってミヨ子と坂野夫婦の交流がはじまります。

「ファミリア」創業の最初のきっかけをつくったミヨ子

1944年(昭和19年)ミヨ子は村井完一と結婚。その翌年に終戦。終戦後、疎開先から尼崎に居を移した坂野惇子のもとに、ミヨ子は度々足を運んでいました。

そんな中、1946年(昭和21)に坂野惇子の父が軽井沢の別荘を売却。その別荘から引き取られてきた荷物の中にあった西洋の毛糸がミヨ子の心を動かします。

かねてより手芸を習ることが望みだったミヨ子は、坂野惇子に手芸を教えてほしいと懇願。坂野惇子は生活費の足しになればと自宅で手芸教室をはじめます。

この手芸教室がやがて「ファミリア」創業につながり、ミヨ子も創業メンバーとして「ファミリア」の事業に関わってゆくことになるのです。

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