べっぴんさん ベビーナース小野明美の実在モデル・大ヶ瀬久子

NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『べっぴんさん』劇中で、ヒロインすみれが育児法を教わる育児教室のベビーナース・小野明美。本記事では小野明美の実在モデルとされる大ヶ瀬久子についてまとめています。

ベビーナース・大ヶ瀬久子

朝ドラ『べっぴんさん』ヒロインの実在モデル・坂野惇子が創業したベビー用品店「ファミリア」が皇室御用達ブランドとして認知されはじめた1961年(昭和36年)。

坂野惇子の人生に大きな影響を与えた女性が「ファミリア」に入社しました。

彼女は入社すると早々、ベビーコンサルタントを名乗り、顧客の育児相談や「ファミリア」社内の育児相談員の育成面で活躍。「ファミリア」の信頼をより盤石なものとしました。

彼女の名は大ヶ瀬久子。

坂野惇子が長女・光子を出産時、光子の育児指導を行い、坂野惇子がベビー用品を生業とするきっかけをもつくったベビーナースです。

※ベビーナースという職業については本記事の最下段に簡単な説明を記載しています。

大ヶ瀬久子の誕生と坂野惇子との出会い

大ヶ瀬久子は1900年(明治33年)兵庫県で生まれました。

公立の助産婦・看護学校にて助産婦と看護婦の資格を取得後、神戸の万国病院(神戸海星病院の前身)で職を得ました。

その頃、急増していた神戸に駐留する西洋人向けのベビーナースの需要に応える形で、大ヶ瀬久子は西洋人の医師から欧米式の育児法を習得。

西洋人専門ベビーナースとしての活動をはじめました。

そんな中、1942年(昭和17年)大ヶ瀬久子は坂野惇子・通夫夫婦の隣の家に住んでいたオーツ夫人という名の英国人婦人の仲介を経て坂野惇子と出会い、坂野惇子に西洋式育児法を教授する機会を得ます。

「ファミリア」でベビーコンサルタントとして活躍

大ヶ瀬久子の提唱する西洋式育児法は、日本の伝統的な育児法と大きく異るものでした。

それ故に、坂野惇子の両親・佐々木八十八と倆子夫妻は、大ヶ瀬久子に対しても西洋式育児法に対しても懐疑的でした。

しかし、大ヶ瀬久子の西洋式育児法はそのすべてが医学と心理学を根拠としおり、その科学的な手法は八十八・倆子夫妻を日に日に魅了してゆきます。

大ヶ瀬久子の西洋式育児法に魅了されたのは坂野惇子自身も同じかそれ以上でした。

この時の坂野惇子と大ヶ瀬久子の出会いが、科学的知見にもとづいた後の「ファミリア」のベビー用品の商品開発へとつながっていったのです。

尚、大ヶ瀬久子と同時期に岡本記代子、下岡仲子というベビーナースも活躍。この二人も後に大ヶ瀬久子とともに「ファミリア」に招かれ活躍しました。

最後に:ベビーナースとは?

ベビーナースとは新生児の育児指導を専門に行う看護士のことです。

日本ではあまり馴染みのないベビーナースという職業ですが、欧米諸国では歴史もあり権威ある職業のひとつとして知られています。

日本よりも早く「核家族」が当たり前となった欧米諸国では、親から子に育児法が伝承される機会がありませんでした。

そこで、育児が初めての体験となる若い夫婦がベビーナースを雇い、ベビーナースから乳児のケアの方法をはじめとした育児法を教わっていたのです。

現代の米国では、育児初体験の若年層の夫婦が産婦人科で紹介されたベビーナースを雇うことは一般的で、主に週単位の契約で手数料は日本円換算で6万円から10万円程度です。

さて、現代の日本でも馴染みの薄いベビーナースという職業ですが、大家族が当たり前だった大正末期から昭和初期の日本では育児法は親から子に伝えられるのが当たり前。ベビーナースなどという職業は存在しません。

そこで、欧米人の医師から独自のトレーニングを受け、日本に駐留する欧米人のためのベビーナースとして活躍していた女性の一人が大ヶ瀬久子でした。

尚、戦前に大ヶ瀬久子たちがベビーナースとして活躍していた頃の報酬は月150円。当時、一流企業である大阪商船に勤務していた坂野通夫の月給が90円であったことを考えると、ベビーナースがいかに高額な報酬を得ていたかがよくわかります。

加えてベビーナースが社会的権威も高かったため、最上級の賓客としての接待を受けていたとも言われています。

早わかり年表:大ヶ瀬久子

1900年(明治33年):兵庫県で生まれる
1916年(大正05年):助産婦資格、看護婦資格を取得
1942年(昭和17年):坂野惇子と出会う
1945年(昭和20年):勤務していた万国病院が空襲で焼失
1961年(昭和36年):ベビーコンサルタントとしてファミリアに入社
1972年(昭和47年):著書『1歳までの育児』を文研出版より出版

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