新築の坂東家に集う人々 / べっぴんさん 第2話

連続テレビ小説(朝ドラ)『べっぴんさん』
2016年10月4日(火)放送
第1週 第2話「想(おも)いをこめた特別な品」

『べっぴんさん』第1週 第2話 あらすじと見どころ解説

坂東家の新築披露パーティーが開かれました。しかし、すみれはパーティーどころではありませんでした。母に贈るハンカチの刺繍をつくりなおしたかったのです。すみれはパーティーを早々と飛び出すと、一人刺繍に没頭していました。

その日、五十八の右腕として坂東営業部の取締役をつとめる野上正蔵は、長男の潔とともにパーティーに招かれていました。潔は、病身の母のために刺繍に挑むすみれを応援し、すみれは潔の言葉に大いに励まされます。

その数日後、潔は友達を連れて坂東家に遊びに来ました。子供たちの中には坂東家の女中・小野マツの娘、明美がいました。洋菓子に見とれていた明美を女中の一人が叱責。みれはその洋菓子を明美に手渡すものの、明美はもらった洋菓子を捨ててしまうのでした。

そんな中、靴職人の麻田がゆりの足の採寸に来ました。靴づくりは針と糸を使うことを知ったすみれは刺繍をうまくなりたい一心で五十八の靴を解体。壊れた靴を直すべく潔はその靴を麻田の店に届け、靴屋に憧れるすみれは潔について行くのでした。

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midokoro
読みやすさを重視して上のあらすじからは省きましたが、今回はこれでもかというくらい様々な人物が登場します。

史実とともに整理してみたいと思います。

『べっぴんさん』第1週 第2話 事前発表あらすじのレビューと史実解説

坂東家の一家が暮す新築披露パーティーで登場するのは、事前発表あらすじに記した五十八の右腕的存在の野上正蔵とその息子・潔。

そして、五十八の友人で貴族院銀の田中五郎とその息子・紀夫。

潔と紀夫はそれぞれこれから先、極めて重要なキャラとなってゆきますので要注目です。

そして、神戸の商店街で靴屋「あさや靴店」を営む麻田茂男。坂東家の女中・小野マツとその娘・明美。

麻田茂男はすみれの人生に大きな影響を与え、小野明美は潔や紀夫とならんで重要なキャラになることが予想されます。

野上正蔵・・・・・・・尾上設蔵(佐々木営業部の支配人)
野上潔・・・・・・・・尾上清(レナウン社長)

田中五郎・・・・・・・坂野兼通(山口銀行常務)
田中紀夫・・・・・・・坂野通夫(ファミリア社長)

麻田茂男・・・・・・・元田蓮(神戸の靴店「あさや」店主)
小野明美・・・・・・・大ヶ瀬久子(ベビーナース)

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『べっぴんさん』第1週 第2話 観賞後の感想

わずか2回目にしてスピーディーなストーリーと楽しい登場人物たちに引き込まれてしまいました。大阪局、またしてもやってくれるかも。そんな予感(悪寒)がしてきました。

とりわけ今回は主要キャラの将来を暗示するようなフラグが、子役ちゃんたちにたくさん立って気になるところが満載です。

すみれちゃん

靴は針と糸で作ると初めて知った時の興味津々のすみれちゃん。

「針と糸」「針と糸」「針と糸」

「針と糸」一人繰り返すすみれちゃんのちょっとオタクが入った反応が楽しい。

思ったことをすぐに口に出せず、端から見ているとボンヤリしているようにも見えるけれど、何かに夢中になると周囲の物音がまったく耳に入ってこなくなるほどの集中力。

気になることがあると後先考えられなくなるほどの行動力と探究心。

ポーっとしていることが多いけれど、時折見せる笑顔が可愛いことこの上ない。

このリトルすみれちゃんの持ち味が、大人すみれちゃんからも損なわれませんように。

潔くんと紀夫くん

潔くんの大勢の人に好かれるリーダーシップ。一方でおぼっちゃま然とした紀夫くんの引っ込み思案な性格。短時間の登場にも関わらず鮮明な描き分けがみごとです。

とりわけ潔くん。実は僕が最も注目している登場人物の一人です。

野上潔くんの実在モデルは尾上清さん。レナウンの初代社長です。劇中に登場する野上潔くんの環境設定は実在モデルの尾上清さんとはずいぶん異なるものとなっています。

しかしリアルの尾上清さんのその人柄は、劇中の野上潔くんに濃厚に反映されそうです。

尾上清さんは、型や枠にはまらない個性的な考え方。常に時代の一歩先を読む慧眼。その一方で情に厚く誰からも愛される性格と卓越したリーダーシップを兼ね備える。

そんな素敵な男性だったらしいのですが、今回の潔くんの描写に将来の男前フラグがいっぱい立っていたような気がします。

坂東家に着いて早々、五十八さんに近所の子供達を連れて来ていいかと頼むところ。子供たちを率いるリーダーシップと、遠慮なくそんなことを頼める度胸の良さ。

すみれちゃんの刺繍を「どう見たかてゆりとすみれ」と言い当てた上に「がんばりや!」と一声かけるところがまた憎い。

そして終わり近く。書類を取りに来た潔くんが、すみれちゃんが解体した靴を率先して靴屋に持って行くと申し出るところも、優等生じみたところがみじんもなく自然体で爽やか。

同性でも惚れるほどの好青年。

一方でボンボンの紀夫くん。ゆりちゃんのピアノを聞き飽きてしまったのは潔くんも紀夫くんも一緒ですが、潔くんがアクティブにすみれちゃんを追っかけたのに対して、紀夫くんは一人おとなしく読書に没頭する。

ちょっとネタバレになりますが、たった一回で鮮やかに描き分けられた二人の男性の対照的な性格が、この先のストーリー展開に深く深く関係してくることになります。

潔くんと紀夫くんの少年時代、記憶に刻みつけておこうと思います。

明美ちゃん

明美ちゃんも将来、とっても重要な役どころを担うキャラの一人です。

キレイな洋菓子に見とれていただけなのに泥棒とまで言われ、謝らなければならない理由などないのにお母ちゃんが謝るその理不尽さが理解できない。

そしてすみれちゃんは、善意から明美ちゃんに洋菓子を差し出したにも関わらずその善意を素直に受け取れないちょっと屈折した性格。

この屈折したものの捉え方も今後のストーリー展開の中で回収されることになります。潔くんと紀夫くん同様、記憶に刻みつけておきたい明美ちゃんの少女時代です。

はなさんの病状

来年にはお母さまはきっと元気になっていると信じて疑わないゆりちゃん。その娘の姿を見て苦渋の表情を浮かべる五十八さん。

実は、はなさんはもう年を越すことは難しい。

しかし、そのことは二人の娘に知られぬようにせよと厳命する五十八さんの父親としての苦悩。夫としての苦悩。

坂東一家にわずか2回にして感情移入してしまったので、二週続けての「魔の金曜日」が今から怖いです。涙腺決壊の準備が必須です。

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8 Responses to “新築の坂東家に集う人々 / べっぴんさん 第2話”

  1. まいもん より:

    遅ればせながらのコメントすみません。

    ラストシーン、潔に連れられて麻田靴店に行くリトルすみれの本当に嬉しそうな歩き方を観て(特に手の振り方)、思わず微笑んでしまった私です。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > すみれの本当に嬉しそうな歩き方

      あの歩き方、演技とは思えないレベルでしたね。
      嬉しさを全身で表現してました。

  2. lacrima より:

    朝蔵さん、また新朝ドラでもお世話になります~‼

    今回新築されたお家を見て、カーネーションの神戸のおじいちゃんのお家を思い出しました~。あの時は、いとちゃんはお客さん側でしたが…。ドレムを見たあの時もこんな豪華なお宅でしたよね。

    違うドラマのお話ですみません(^^;

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > ドレム

      僕も神戸の立派な屋敷を見て『カーネーション』を思い出していました。糸子ちゃんのおじいちゃんの家とは商売も重なりますからね。

  3. よるは去った より:

    昨日はまた違う日付の場所に投稿してしまったようで(汗) 潔「ゆりとすみれやな?」 彼はすみれちゃんのよき理解者?菅野N「大事件が起きるとも知らず・・・・・。」 喜代さんたちによるフラグで何となくどんな事件か予想がつきそうな・・・・・。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 潔「ゆりとすみれやな?」

      人の気持ちをつかむのが抜群にうまいので、大人になってその才能が生かされるのかも知れませんね。

  4. よるは去った より:

    はな「『ゆり』と『すみれ』やったんよ・・・・・。」→「私たち姉妹はいつだって、お母様の側にいます。」との娘からのメッセージだったと解釈して間違いないですかね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 私たち姉妹はいつだってお母様の側にいます

      そんな家族愛を表現していたのだと思います。泣かしてくれる小道具ですね。

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