ものづくりで大切なこと / べっぴんさん 第4話

連続テレビ小説(朝ドラ)『べっぴんさん』
2016年10月6日(木)放送
第1週 第4話「想(おも)いをこめた特別な品」

『べっぴんさん』第1週 第4話 あらすじと見どころ解説

靴屋で麻田の言葉を聞いたすみれは決意を固めます。刺繍のハンカチを母のはなに必ず渡そうと。その翌日、東京から戻った五十八はすみれが行方不明になったことに激怒。五十八は潔と麻田に対して怒りを爆発させました。

その時、五十八を驚かせることが起こりました。普段は自分の思ったことをなかなか口にしないすみれが、麻田をかばおうとして五十八に対して抗議をはじめたのです。悪いのはすべて自分だと。すみれの本当の気持ちを知った五十八は皆を許すことにしました。

数日後。すみれは入院中のはなに、ついに刺繍のハンカチを渡すことが出来ました。はなはすみれからの贈り物を心から喜びます。はなはすみれに刺繍の手ほどきをし、母娘は満ち足りた時間を過ごしていました。

その時、五十八は医師から宣告されていました。はなが余命いくばくもないことを。その事実を聞かされた五十八は医師に頼み込みます。子供たちと過ごす時間をはなにつくってあげたい。一日だけ特別に退院の許可をもらえないかと。

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midokoro
靴職人・麻田茂男がものづくりにとって一番大切なこととは何なのかをすみれに説いて聞かせます。

この時の麻田の言葉は、すみれの生涯を貫く仕事へのストイックな姿勢の原点になるものと思われます。

『べっぴんさん』全編を通して、最も重要な場面の一つになるのではないでしょうか。

『べっぴんさん』第1週 第4話 事前発表あらすじのレビューと史実解説

今回の劇中で描かれるヒロイン・すみれと靴職人・麻田の、ものづくりを通して心と心を通い合わせるエピソードは、史実にはないオリジナルストーリーかと思います。

すみれは病気で入院している母に見舞いの品を贈ろうと刺繍のハンカチづくりに挑戦。

ところが上手に刺繍することが出来ないすみれは、刺繍と同じように針と糸を使う靴づくりにヒントを得ようと麻田の店に足を運びます。

ところで、すみれが刺繍のハンカチを贈りたいと願っている病魔に冒されたすみれの母・はなは、まもなく息を引き取ることになります。

しかし、すみれの実在モデル・坂野惇子さんの実母・佐々木倆子さんは晩年に心臓を患いはしたものの長命で、昭和43年(1968年)に85歳で亡くなっています。

佐々木倆子さんはまた、とても陽気でざっくばらんな性格であったとも伝えられています。

若くして亡くなる美人薄命タイプの坂東はなとは異なる人物像であったようです。

『べっぴんさん』第1週 第4話 観賞後の感想

すみれちゃんへの反応

すみれちゃんの大きな声のまさかの謝罪。

「堪忍してください。わたしがあかんねん」

勇気を振りしぼったすみれちゃんの姿にも目を奪われましたが、周囲の面々のすみれちゃんに対する反応もとても丁寧に描かれていて、おもしろしく観させてもらいました。

五十八さんの反応に、五十八さんの人物の大きさを感じました。

麻田さんとの付き合いはこれまでだ。ここまで言ってしまったらそう簡単に上げた拳をおろすことは出来ません。

怒りは収まったとしても、プライドが邪魔をして前言撤回は難しい。

すみれちゃんに対しても、怒りにまかせてずいぶん厳しい言葉を浴びせかけていました。あそこまで言ってしまったら、娘の言葉など簡単には受け入れられないかと思います。

しかし五十八さんは違いました。

「そうか、そうやな」

すぐにすみれちゃんを許し、麻田さんたちへの怒りも即座に収める。器の大きな人物でなければ出来ない芸当です。

坂東家を去る間際の潔くんがすみれちゃんに贈った言葉がまたしても男前です。

「小嬢ちゃんには勇気がある。たいしたもんや」

潔くん、人の心をつかむのがうまい!大人になった時の潔くんの姿を見るのが楽しみでなりません。

そして今回、最大の反応を示したのはやはり紀夫くんでしょうか。

他者に関心を持ったことがあるのかと疑いたくなるような、いつも自分の殻の中に閉じこもっていた紀夫くんがすみれちゃんに心を奪われる。

何よりも大切にしていた本を床に落としてしまったのは、本よりも大切なことを見つけた紀夫くんの気持ちを表現しているのでしょうか。

そして大声を出す。

執事のチュウさんに二度も「怒鳴った!」と言わせるほど大きな声で怒鳴る。

まだまだ表情にとぼしい紀夫くんなので、彼が何に対してあそこまで強く反応したのか。まだはっきりとはわかりません。

紀夫くん当人も、自分の動揺が何に由来するのかわかっていないでしょう。

初登場以来、セリフは挨拶のひとつのみ。表情もほとんど変わらない座敷わらしのようだった紀夫の心の中でどんな変化があったのか。

それが明らかにされる日が待ち遠しい。そんな紀夫くんの激しい反応でした。

はなさん:自分の命の短さを感じていました

「もうすぐ訪れる別れがつらすぎてこの世から去りがたい」

ナレーションの声の主ははなさんです。そのはなさんが心に秘めたつらい気持ちを、はなさん自身がナレーションで代弁する。

これには泣かされました。

そして明日は「魔の金曜日」。大切な人との永久の別れが描かれる曜日です。

前作に引き続き、二週続けて涙腺決壊の準備が必要となりそうです。

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12 Responses to “ものづくりで大切なこと / べっぴんさん 第4話”

  1. まいもん より:

    自分の気持ちを言葉に出すのが苦手なリトルすみれが初めて父親に言った抗議の言葉。

    これで一つ自分の殻を破れたかな?と思ってしまいました。

    これからのすみれの生長がまた一つ楽しみになりましたね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 自分の殻を破れたかな?

      これほどまでに応援せずにはいられなくなるリトルヒロインも珍しいかも知れませんね。

  2. FYL より:

    べっぴんさんにエリーが出るそうですね。楽しみです(^_^)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > エリー

      そうなんですよ!米兵の妻役、シャーロットだったら嬉しいなと妄想していたら本当にそうなってしまい感激してます。

  3. きゅうぽん より:

    お父様がお前はいっつもそうや言いたいこと言わんと!というの、今の子育てでは絶対言ってはいけない語録ですが…
    すみれが、ようやく自分の言葉で、自分があかんねん!他の人が怒られなあかんのやというシーン、良かったです!
    お父様も闇雲に怒鳴っていたわけではなく、お母さんに顔向け出来ないという思いも父親から伝えられて良かったです。

    そして、生瀬さんのお父様ぶり、叱りぶり、あさが来たの升毅さんと設定が似ていて、あぁ、昔ハマっていた「ムイミダス」「未確認飛行ぶっとい」が懐かしい。生瀬さんはTRICKのカツラ役の方がメジャーですが(^_^;)新しい朝ドラが始まるとついつい、前のと似ているところを探してしまいます(^_^;)

    てっきりカーネーションとアパレルで被っているのかと思ったのですが、全然違うし、レナウン、丸紅、ワコールなど、高度成長期辺りまで日本のメジャーな産業だった話も関わっているので、個人的にですがとても興味深いです。

    豪華なキャスティングですが、ワタシ的には谷村美月さん推しです!!

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > お父様も闇雲に怒鳴っていたわけではなく

      娘に対する愛情がどれほどのものかということが伝わってくる怒りっぷりでしたね。忠興お父はんに通じるところがあり、ついつい「こら!すみれ!」を期待してしまいます。

      > TRICKのカツラ役

      思い出すのはやっぱりこれですね(笑)

  4. VEGA より:

    4回目にして早くも涙腺が・・・。すみれの一挙手一同、一言一言に
    朝から感動してしまいました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > すみれの一挙手一同

      自分を表現するのが下手な子だけに、よけいに心に響きますね。すみれちゃんの言葉や表情は。本当に泣かせてくれます。

  5. mizutamari より:

    すみれちゃん、可愛いし、頑張り屋さんですね。
    あさいちで菅野美穂さん、見ながらコメントしています。
    べっぴんさん、好きになりそうです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > べっぴんさん、好きになりそうです。

      僕もハマりそうな気がしています。

  6. よるは去った より:

    はな「すみれがお母さんのために作ってくれたんやろ?嬉しい・・・・・。」麻田「誰がどんな想いで作るか。それが一番大事なんです。」 これがヒロインの座右の銘になっていくのかな』

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > ヒロインの座右の銘

      そしてヒロインが創業する会社が一番大事にすることにもなってゆくのでしょう。

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