すみれの覚悟に親友感激 / べっぴんさん 第22話

連続テレビ小説(朝ドラ)『べっぴんさん』
2016年10月27日(木)放送
第4週 第22話「四葉のクローバー」

『べっぴんさん』第4週 第22話 あらすじと見どころ解説

娘だけでなく孫の代になって着続けることが出来る特別なドレスを作って欲しい。エイミーから注文を受けたすみれに、君枝と良子は協力することを快く引き受けました。それは女学校時代の手芸倶楽部が再び結成された瞬間でした。

君枝は早速ドレスのデザインを完成させました。君枝のデザインをもとに良子が型紙をつくり、すみれがドレスの仕上げを行います。この仕事はだけはどうしてもやりたかったと口にする君枝と良子に久しぶりに笑顔が戻りました。

すみれ、そして君枝と良子は戦争で変わってしまった自分たちの人生について語り合いました。もし戦争が起こっていなかったら自分たちはどうしていたか。話し合う三人の心の中に良い方に向かって行こうとする気持ちが芽生え始めます。

一方、目指すところを見失ったゆりからは笑顔が失われていました。そんな中、闇市で乱闘が発生。ゆりをかばおうとした栄輔は闇市の元締め・根本の子分の一人にケガを負わせてしまいます。栄輔は根本に目をつけられてしまうのでした。

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midokoro

すみれ、君枝、良子、明美。四人の女性の心はついに一つとなり、四人で一緒に一つの店を経営してゆくことが決まりました。

すみれと一緒に働きたいと、反対する義母を熱心に説得する君枝。すみれに心を開きはじめる明美。今回はみどころがいっぱいです。

『べっぴんさん』第4週 第22話 事前発表あらすじのレビューと史実解説

今回は四人の女性創業メンバーの心が一つになる瞬間が描かれます。

一方、史実では四人の創業メンバーはどのようにして心を一つにしていったのか。そのプロセスを以下に簡単にまとめてみます。

すべてのはじまりは、モトヤ靴店の店主が店の一角にある陳列ケースを貸し出してもいい。そこで手芸品を売ってはどうかと言い出したことでした。

その申し出を受けた坂野惇子さんは、プロ級の手芸の腕前を持つ友人の田村江つ子さんに相談。その話に乗り気になった田村江つ子さんは義姉に当たる田村光子さんに相談。

田村光子さんも二つ返事で協力を表明。三人の夫たちも皆、店を出すことに賛成でした。

その後、三人だけでは人手が足りなくなるだろうと村井ミヨ子さんにも協力を呼びかけ、ここに四人の創業メンバーは顔を揃えたのでした。

『べっぴんさん』第4週 第22話 観賞後の感想

すみれちゃんの【明】とゆりちゃんの【暗】が際立つ回でした。

すみれちゃんの【明】

当ブログで取り上げた『ごちそうさん』以来の、持ち前の明るさで周囲を照らすタイプの朝ドラ・ヒロインとは異なり、周囲を明るくしようとつとめているわけではないのに、いつの間にか周囲に笑顔を取り戻させるすみれちゃんのヒロイン像が新鮮です。

柔らかい光が差し込む君枝ちゃんの部屋の中での、すみれちゃん、君枝ちゃん、そして良子ちゃんの三人の女性がささやきあうように語らう中で知らず知らずのうちに三人の顔には笑顔が戻っている。

その繊細な描写が秀逸です。

でもそんな中、これまでとは決定的に違う演出を僕は見逃しませんでした。

すみれちゃんたち三人が「天使のドレス」を仕上げたその時、ミスチルの主題歌のインストゥルメンタルが劇中挿入曲として初めて使われたことを。

前回までは将来への不安ばかり口にしていた三人でしたが、やっとその目が未来に向かった瞬間を見たような気がします。

そろそろ物語が動き始めるのでしょうか。

ゆりちゃんの【暗】

子供の顔を見たくなるのは心が疲れているからだ。そう言った喜代さんの洞察が当ってしまいました。

喜代さんに鋭いところを突かれた時、ゆりちゃんにはまだ笑顔が残っていました。と言うかゆりちゃん本人も自分の心が疲れているなどと夢にも思っていなかった様子でした。

ところがついにゆりちゃんから笑顔が失われてしまいました。

以前、闇市での乱闘にあからさまな嫌悪感を示したゆりちゃんが、今回の闇市の乱闘では諦めの表情しか浮かべない。

潔くんが行商から戻って来ても嬉しそうな素振り一つ見せない。

明るい日差しがいっぱい差し込む見るからに暖かそうな君枝ちゃんの部屋で心からの笑顔を見せるすみれちゃんとは対照的に、寒々とした薄暗いバラックの中で青白い顔をして終始表情を凍りつかせているゆりちゃんの姿が痛々しい。

未来の自分の居場所が見えてきたすみれちゃんとは対照的に、濃い霧の中で迷いに迷うゆりちゃんが心配です。

五十八さん。今、心配すべきはすみれちゃんでなくゆりちゃんです。

栄輔くん

栄輔くんがすみれちゃんのもとに度々足を運ぶ目的が、視聴者の誰の目にもあきらかになってきました。

と言うか栄輔くん、わかりやす過ぎです(笑)

とりわけ『べっぴんさん』の前の時間帯に再放送している『ごちそうさん』の悠太郎の本心が見えるような見えないような微妙な場面連発の中、この栄輔くんのわかりやすさに安心します。

ところで普段のゆりちゃんだったら、栄輔くんの本心=すみれちゃんに想いを寄せていることに気づいてしまっていたかも知れません。

しかし、今のゆりちゃんには他人の関心事に気持ちを振り向ける余裕などありません。

栄輔くんにとっては幸運でした。(ゆりちゃんは気の毒ですが)

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コメント

  1. よるは去った より:

    根本「ほな・・・・・そろそろやな・・・・・。」 潔くん、ゆりちゃんたちにどんな嫌がらせが・・・・・・いや嫌がらせ以上のことが行われるかも知れない。それにしても団時朗さんといえば私たちが子供の頃は「帰ってきたウルトラマン」で全身で悪に立ち向かうヒーローだったんですがね。(また年齢がばれそう。)それから数年後の「少年探偵団」では「怪人二十面相」というダンディーな悪役。「わかるかね?明智君。」なんて言葉がちょっと流行りましたね。近年はドラマで見るたびに嫌味な役が多いこと。「カーネーション」でもかなり嫌味な紳士服店の店主でしたね。団時朗さんだけでなく「ウルトラマン」の黒部進さんや「ウルトラセブン」の森次晃嗣さんといい、歴代のウルトラマンのヒーローは悪役が多いですが、今回の闇の元締めの根本氏は悪役というだけでは語り尽くせないキャラかもしれない。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうござます。

      > 団時朗さん

      昭和40年代のヒーロー役を演じる役者さんは男臭い人が多かったので、中年以降はクセの強い悪役がハマり役になってしまうのかも知れませんね。仮面ライダー1号の本郷猛も、毎週日曜日の夜に本多忠勝に変身してますが一歩間違えれば悪役になりかねないクセの強さ。昭和のヒーローの晩年の悲しい宿命でしょうか。

  2. 神山 より:

    涼子ってだれ?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      僕も知らない人です(笑)MacOSの変換ソフトが知らない人ばかり登場させてくれます。

      > 涼子

      修正しました。ありがとうございました。