五十八が来店/潔の逮捕 / べっぴんさん 第25話

連続テレビ小説(朝ドラ)『べっぴんさん』
2016年10月31日(月)放送
第5週 第25話「お父様の背中」

『べっぴんさん』第5週 第25話 あらすじと見どころ解説

ベビーショップあさやが開店の日を迎えました。一番はじめに店にやって来た客は五十八でした。すみれからの手紙でベビーショップあさやの開店を知らされた五十八は、矢も盾もたまらず忠一郎を連れてやって来たのです。

店頭に並んでいる商品を丹念に見た五十八は、その品質の高さに感嘆の声をあげました。しかし、そんな五十八をあ然とさせる事実が発覚します。ベビーショップあさやの商品は値段が付けられていなかったのです。

同じ頃、梅田の闇市では騒動が起こっていました。闇市に警察が踏み込んできたのです。警察の狙いは闇の物資を売りさばいていた潔でした。潔は警察に逮捕されてしまったものの、ゆりにはどうすることも出来ません。

一方で五十八は、すみれ、良子、君枝そして明美に商品の値段をどのように決めたら良いのかを懇切丁寧に教え導いていました。五十八に教わりながらようやく商品の値段が決まった頃、血相を変えたゆりが駆けつけて来るのでした。

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midokoro
坂東営業部の経営を支える自分の右腕として頼りにしていた正蔵を戦争で亡くして以降、意気消沈していた五十八が再び動き始めます。

そして坂東営業部を一代で築き上げた五十八がこれまで積み重ねて来た経験が、すみれと潔に伝えられる第5週。

週のサブタイトルにもなっている「お父様の背中」すなわち五十八の教えが、これからのすみれと潔の商売を支えて行くことになるのかも知れません。

『べっぴんさん』第5週 第25話 事前発表あらすじのレビューと史実解説

今回の劇中ですみれたちはベビーショップあさや開店にこぎつけるものの、店頭に並べた商品の値段を付け忘れるという大ポカを演じます。

一方、リアルのベビーショップ・モトヤ開店時、劇中で描かれたような値段付け忘れまでの失態はなかったようですが、値段の付け方には大きな問題を抱えていたようです。

商品の値段のつけ方は原材料費に利益を乗せるのが基本です。

仮に原材料費が50円だった場合、50円の利益を乗せて100円で販売。この差額、すなわち利益が家賃や光熱費そして人件費などの経費に当てられます。

ところが、商売の経験がない上にお嬢様育ちだった本朝ドラのモデルとなった女性たちは原材料費50円のものを50円で売っていたのだそうです。

50円で仕入れたものを50円で売っていては、給料がもらえなくなるのはもちろんのことお店の家賃すら払えません。

そのまさかの実態に驚いたお店の家主・元田蓮(靴職人・浅田のモデル)は、懇切丁寧に商売の基本や値段の決め方を創業者の女性たちに教えたのだそうです。

『べっぴんさん』第5週 第25話 観賞後の感想

五十八さんの背中

五十八さんが劇中に戻ってきました。

苦労に苦労を重ねて一から立ち上げた会社も失い右腕だった正蔵さんも失い、失意のどん底の中で近江の本家に引っ込んでいた五十八さんが帰って来ました(嬉)!

忠さんによれば、すみれちゃんからの開店を知らせを手紙を読んで居ても立ってもいられなくなったとの由。

最愛の娘・すみれちゃんのベビーショップあさや開店が、失意の五十八さんに生きる気力を蘇らせたのでしょうか。

値段が付いていないことや、そもそも原価という言葉の意味すら知らなかったすみれちゃんたちに驚き呆れる五十八さん。

しかしその一方で、商品の品質とお客さんから信頼を得ることを何よりも大切にした五十八さんの価値観が教えたこともないのにすみれちゃんに受け継がれていることを知り、喜びを隠しきれない五十八さんの満面の笑顔。

朝からいいものを見せてもらいました。

「そういう思いを載せた値段を付け、買うか買わないかはお客さんに預ける」

この五十八さんの言葉は、この先もすみれちゃんの心の中で響き渡り続けるのでしょうか。

さて、今週のサブタイトルは「お父様の背中」です。

すみれちゃんの開店がきっかけとなってはじまった五十八さん週。はじまって早々に、今度はもう一人の娘と義理の息子のピンチです。

僕の大好きなキャラ・五十八さんの活躍がはじまります。

明美ちゃんの深い心の傷

五十八さんが明美ちゃんに言いました。マツさんにはお世話になったと。

苦渋の決断を下した末にマツさんを解雇した五十八さんは、その時の悔悟の気持ちも込めてお世話になったと言ったのでしょう。

しかし、五十八さんの気持ちは明美ちゃんには通じなかったみたいです。それどころか明美ちゃんは五十八さんのこの言葉を社交辞令くらいにしか受け取れなかったようです。

「大事なお嬢様と使用人の子供が一緒に働くなんてどう思ったかな」

長年、心の奥底で抱き続けてきたすみれちゃんへの複雑な感情はほぼ解決出来たかに見えていた明美ちゃんでしたが、その複雑な感情を抱いた背景にあったコンプレックスは今もなお癒やされないままなのでしょうか。

もともと、お母ちゃんが苦労したのはすみれちゃんのせいではないと分かってると言っていた明美ちゃんです。

だからすみれちゃんへの複雑な感情は比較的簡単に解決出来たのかも知れません。

でも、坂東家で泥棒扱いされたこと。そのことにお母ちゃんが抗議も出来なかったこと。その時の心の傷はまだまだ癒えていないようです。

そんな明美ちゃんの心の中を察しつつ、ちょっとだけ厳しく教え諭す麻田さんの言葉が心に沁みます。

「ものごとは真っ直ぐに見るもんです。そうしないとこれから起こることすべてが曲がる」

幼い頃から麻田さんにはなついているらしい明美ちゃんが、麻田さんのこの言葉をどう受け止めることが出来たのでしょうか。

明美ちゃんがものごとを真っ直ぐに見ることが出来る日が待ち遠しいです。

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6 Responses to “五十八が来店/潔の逮捕 / べっぴんさん 第25話”

  1. とん より:

    今回はただで材料をもらってしまったから、値段まで気が回らなかったんでしょうね。
    自腹で払ってたら最低でも史実のように原価はもらったでしょうから。
    まだ明日以降のあらすじは読んでませんが、「損して得取れ」になってますように……

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうござます。

      > 損して得取れ

      五十八さんも「損して得取れ」で来た人みたいですね。すみれちゃんの行動に呆れながらも嬉しそうだったのが印象的でした。

  2. ※※吉宣 より:

    いつも楽しく拝読しております。
    今日10月31日の放送で麻田さんはいい事言いましたね。
    いつの時代にも通じる言葉ではないでしょうか。
    最近は昔に比べ物を斜めに見ている人が多いように思います。すみれちゃんお嬢さん育ちなのでこれからも色々な人に逢い勉強していくこととおもいます。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうござます。

      > いつの時代にも通じる言葉

      人を責める前に自分を省みよとでも言うようなメッセージが込められた深い言葉でした。

  3. 1013 より:

    五十八さんから見たら明美ちゃんが自分を支えてくれていた正蔵さんと重なったかもしれませんね。
    まあお嬢さん三人に庶民の明美ちゃん一人だと、まんまネプチューンでの名倉さんの立ち位置になり兼ねないのですが(笑)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうござます。

      > 自分を支えてくれていた正蔵さん

      たしかに一番頼りがいがありそうなのが明美ちゃんですね!

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