良子の接客を明美が叱責 / べっぴんさん 第26話

連続テレビ小説(朝ドラ)『べっぴんさん』
2016年11月1日(火)放送
第5週 第26話「お父様の背中」

『べっぴんさん』第5週 第26話 あらすじと見どころ解説

ベビーショップあさやに、派手な服装を身に着けた女性客が米兵と腕を組んでやって来ました。すみれがその女性客を接客するその一方で、良子はその女性客と米兵を怖がり店の奥に引っ込んでしまいました。そんな良子の態度を明美と厳しい口調で叱りつけます。

一方、潔は無事に釈放され、五十八とゆりは潔を家に連れて帰ることが出来ました。しかし潔は自分の店を見て言葉を失います。警察に逮捕された潔が不在の間に、潔の店は何者かに荒らされていたのです。潔はやむなく玉井に場銭を払うのでした。

そんな中、君枝がテーブルクロス注文をとって来ました。注文主は君枝の屋敷を接収して住んでいるアメリカ軍のランディ大佐の妻でした。すみれたちはその注文に応じるために明美に通訳をしてもらおうと提案します。

しかし肝心の明美がいつまで経っても店にやって来ません。その頃、明美は勤務する病院でクビを言い渡されていました。戦前にその病院で勤務していた者たちが戻り独身の明美が辞めさせられることになり途方にくれていたのです。

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midokoro

お嬢様育ちの良子には最も苦手なタイプの女性客に対する接客態度の悪さを厳しい口調でとがめる明美。

明美がそこまで厳しい口調で良子に詰め寄ったのは、明美がお嬢様育ちの女性が嫌いだからです。

明美と良子の関係がこじれ始めます。

『べっぴんさん』第5週 第26話 事前発表あらすじのレビューと史実解説

今回の劇中で登場する潔の逮捕劇は史実にはないドラマの創作ストーリーです。

潔の実在モデルとなった人物に逮捕歴はありませんが、史実ではファミリア創業者のうちの一人と縁戚関係のある人物に逮捕者が出ています。

今回、接客トラブルを起こす良子の実在モデル・田村江つ子。その義兄に当たる二代目・田村駒次郎氏が昭和21年(1946年)に隠退蔵物資の容疑で逮捕されています。

当時、二代目・田村駒次郎氏が経営していた繊維商社・田村駒の事務所に進駐軍からの横流し品と見られる大量の缶ビールや綿布などの物資が保管されていることが発覚。

二代目・田村駒次郎氏は進駐軍の憲兵隊・通称MPに強制連行されています。

最終的に無罪の判決が出たものの一審では有罪になるなど、この時の騒動により繊維商社・田村駒が失った社会的な信頼は決して小さいものではありませんでした。

『べっぴんさん』第5週 第26話 観賞後の感想

五十八さん復活のフラグ?

久しぶりに潔くんの潔くんらしいところを見たような気がします。

場銭を要求され、妥協するところは妥協する現時的な選択を即決出来るいさぎよさ。そして場銭を払ったことを逆手にとって、金品を要求されて困り果てる農家のおじさん(?)たちを窮地から救う臨機応援さ。

そんな潔くんの姿もなかなかなものでしたが、それ以上に潔くんに目を見張る五十八さんの表情がとりわけ印象的でした。

血のつながりはないとは言え潔くんは全幅の信頼を寄せていたあの正蔵さんの長男です。その潔くんが見せる男気あふれる姿は五十八さんの心を揺さぶったに違いありません。

すっかり気落ちして生まれ故郷の近江に一度は引っ込んでしまった五十八さんでしたが、今回の潔くんの姿を目の当たりにして、気力を取り戻してくれるのでしょうか。

前回に描かれた、お客さんとの関係をまず何より大切にするすみれちゃんの姿を見て喜びを隠しきれない五十八さんの嬉しそうな表情も忘れられません。

今回、栄輔くんがスターを見るような目で五十八さんを見て、しかも握手まで求めていましたが、五十八さんはそれくらいの扱いを受けても決しておかしくない男性のはずです。

それでいて、かつての五十八さんの取引先が会いたがっていると聞かされても、それを誇るわけでもなく良い時代だったからだと謙遜する奥ゆかしさがまた素晴らしい。

今週は五十八さん週ですが、この週を通して気落ちしていた五十八さんが復活するのでしょうか。

明美ちゃんと良子ちゃん

すみれちゃんに対して抱いていた複雑な感情が解消され、真っ直ぐにものを見よと麻田さんにも諭され、明美ちゃんの心が明るい方向に向い始めた矢先でのショッキングな解雇。

病院を解雇された明美ちゃんがお母ちゃんの写真を見つめながら思い出していたのは、もしかするとお母ちゃんが坂東家の女中をやめさられた苦い思い出だったのかも知れません。

そしてお母ちゃんの解雇の思い出が、明美ちゃんの心の底にオリのように沈んでいたコンプレックスを再び蘇らせてしまうのでしょうか。

「なんでやろ、なんでうちは」

お母ちゃんの写真を見つめながらつぶやく、自分の運命をのろうかのような明美ちゃんの独り言が心配です。

しかもよりによってそんなタイミングで良子ちゃんがいかにもお嬢さんらしい小さな接客トラブルを引き起こす。

すみれちゃんや君枝ちゃんだったら今後は気をつけてねの一言で済んだはずの接客トラブルも、お嬢さま嫌いの明美ちゃんには簡単に許せない。

しかも、良子ちゃんのお嬢さまトラブルの直後に、明美ちゃんのお嬢さま嫌いがパワーアップしてしまいかねない解雇騒動。

人間関係がギクシャクしはじめてきました。

一番わかり会えなさそうな明美ちゃんと良子ちゃん。この二人の関係はこの先でキレイに回収されるのでしょうか。

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コメント

  1. とん より:

    貨幣価値がイマイチ分からないのですが、昨日は時子さんたちに「10円」と言われ高くて驚いていたのに、
    今日は金持ち客に「100円で…」というのは商売人の目だったんでしょうか。
    超リトル潔くんのような頼もしさを感じました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうござます。

      > 商売人の目

      おっしゃる通り、相手をしっかり観察した上で値段を決めた。そんな感じがしました。

    • kunko より:

      闇市のシャバ代で300円と言われて、ゆりは絶句していましたよね。
      ベビーの下着3枚分で??
      一枚100円の下着がやっす~と言われるのに???

      ちょっと設定甘かったんでは?って思っちゃいました。

      • 朝蔵(あさぞう) より:

        コメントありがとうござます。
        当時の記録によると、サラリーマンの月給が200円で米1.5kgが50円。食糧に対して衣料品は非常に高く軍足が20円。ワイシャツが80円。子供服などは大人の着古したものを再生するのがほとんどだったらしいので、上質な素材のものだったら100円で安く感じたのかも知れません。

  2. もんすけ より:

    いつもいつも独りぼっち。
    一生懸命育ててくれたお母さんはおらず、生きるに精一杯の世の中では、誰ひとり自分を気に留めてくれる人もいない…と思い、心がカチカチに凍り、固くなっている明美ちゃん。
    一見いけずな物言いから、明美ちゃんが蹲る小さな子供のように見え、すみれちゃんが作った写真入れを握る手のひらから、日差しのように温かい麻田さんの愛情やすみれちゃんからの信頼や尊敬の念が、心の真ん中に届くようにと願わずにはいられません。
    そして、良子ちゃんも…。今まで接したことのないような人には、やっぱりビックリしちゃうものですよね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうござます。
      読んでいて泣けてくるほど優しさに満ちたコメントですね。
      明美ちゃんの心の中が雲ひとつないような日が来ることを願わずにはいられません。

  3. ねこいちご より:

    女性客、今の基準なら特に怖く感じないし、沢山買ってくれて、いいお客さんだと思いました。
    明美さんは気の毒でした…。

    私は生瀬さんが好きなので、今週の見せ場楽しみです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうござます。

      > 今の基準

      あの当時で、しかもお嬢様育ちの良子ちゃんには衝撃が強すぎたんでしょうね。君枝ちゃんも逃げたりはしませんでしたが動揺が顔にあらわれてました。

  4. うつ より:

    まあ、こういう場合は「武士の商法」ならぬお嬢様の商法という
    べきなのでしょうか?

    武士の場合はお高く止まっている為、商人のような姿勢が取れないが
    お嬢様の場合は、武士とは違った意味で商人のような姿勢が
    取れないのでしょう。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうござます。

      > お嬢様の商法

      的確過ぎる表現に思わず吹きました。