明美が海外取引の交渉役 / べっぴんさん 第78話

連続テレビ小説(朝ドラ)『べっぴんさん』
2017年1月6日(金)放送
第14週 第78話「新春、想いあらたに」

『べっぴんさん』第14週 第78話 あらすじと見どころ解説

昭和25年(1950年)1月4日、キアリスの仕事はじめの日。株式会社となったキアリスがベビー用品の総合店になるための基礎をつくるには、アメリカなど海外との取り引きも視野に入れるべきだと紀夫が新年の抱負を述べました。

紀夫の言葉を受けて、早速すみれはゆりのもとに足を運びました。アメリカのメーカーとの折衝を英語が堪能なゆりに引き受けてもらおうとすみれは考えたのです。しかし、子育てに専念したいゆりはすみれの頼みを断りました。

ほどなくして、大急百貨店の仲立ちによりアメリカのベビー家具メーカーと商談することが決まりまた。英語が出来る人材探しが頓挫する中、武が提案します。外国人専門のベビーナースの経験を持つ明美に任せてみてはどうかと。

そして迎えたアメリカのベビー家具メーカーとの商談の日。商談相手となったアメリカ人のビジネス英語が明美にはまったく理解出来ませんでした。商談は成り立たないまま終わってしまい、明美は深く落ち込んでしまうのでした。

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midokoro

その日の食べ物を買うお金を得るために、すみれが商店街の片隅で始めた小さな商売は、海外展開を視野に入れるほどに大きくなりました。

そして、かつて敵対していた国との取り引きが話題にのぼるところに時代の移り変わりを感じずにはいられません。

『べっぴんさん』第14週 第78話 事前発表あらすじのレビューと史実解説

今回はじめて「海外取り引き」という言葉が出てきました。そこで実在のファミリアの「海外取り引き」の史実の一部について以下に簡単にまとめてみます。

ベビーショップ・モトヤがその名を改めた上に法人化され、株式会社ファミリアが発足したのが1950年(昭和25年)。

その三年後に当たる1953年(昭和28年)頃に、ファミリアは初めて外国製の子供用品の輸入販売を手掛けはじめました。

しかし海外との貿易に厳しい規制がかけられていた当時、輸入するアイテムも金額も限られていました。

そんな中、1960年(昭和35年)に消費財の輸入を行う道が開け、この頃より本格的な海外取引がスタートしています。

その頃のファミリアが取り引きを行なった海外メーカーは以下の通りです。

▼ガーバー(GERBER)
・離乳食、ベビーおやつ、ベビースナック等のベビーフードで知られる

▼イーブンフロー(evenflo)
・ファミリアが直輸入したのは主に哺乳瓶。現在はベビーシート、抱っこひもが有名

『べっぴんさん』第14週 第78話 観賞後の感想

仕事はじめ

物語の舞台が近江の坂東本家から神戸に戻り、キアリスの仕事はじめを迎えてようやくいつもの『べっぴんさん』が戻って来ました。

すみれちゃんたちも仕事はじめですが、このブログも仕事はじめ気分になりました。

あらためまして本年もよろしくお願い致します。そして『べっぴんさん』の半分が経過してしまいましたが結末までよろしくお願いします。

「私はこのままでいいと思ってる」

正月早々、武くんにとってはかなりショッキングな明美ちゃんの爆弾発言が出ました。

「はよう所帯持てと麻田さんに言われた」
「私はこのままでいいと思ってる」
「正月だけや寂しく思うのは」

明美ちゃんの口にしたことを言葉通りに受け取っていいものなのか、それとも言葉のその奥に別の気持ちが込められているのか。

僕は女性心理にうといので、定かではありません。

しかし、確実に言えことは武くんは人の言葉の裏を読むようなキャラではない。はっきり言い切ってしまえば、人の言葉を素直にそのまま受け取るタイプです。

だから明美ちゃんの「このままでいい」発言を、かつての告白への返事くらいに思っているかも知れません。

武くんの恋は終わってしまうのでしょうか。

しかし、麻田さんに強く言われたら明美ちゃんも逆らえそうにはないので、麻田さんがもっと真剣に明美ちゃんに結婚をすすめてくれることを祈るばかりです。

武くんのハッピーエンドを見ることができますように。

「英語が出来ないと話にならない」

アメリカのベビー家具メーカーのジミーくん。何か勘違いしてるんじゃないか。

英語が出来ないと話にならないと言うけれど、お客さまはキアリスです。売り主が日本語が出来ないどころか自分の立場もわきまえていないとは話にならない。

・・・と、現代だったら言い放つことが出来るでしょう。

しかし、当時の日本は伸び続ける需要に応えるだけの供給を出来ない。まして良質な製品を供給し続けることなど至難のわざだったかと思います。

本来は顧客の立場でありながらも売って下さいとしたてにまわらなければ製品を調達出来なかったのでしょう。

製品を調達出来なければ売るものがなく、キアリスの従業員も雇えなくなる。

生き抜いてゆくためにはお客さんの立場でありながらしたてにまわることに甘んじて、やっと手に入れた製品を売るときにはお客さんに対してしたてにまわらなければならない。

当時の商売人の苦労はどれほどのものだったのか。

さて、話をジミーくんに戻しますが、彼はもう一つ大きな勘違いをしています。

英語が出来ないと話にならないと言うけれど、明美ちゃんは英語が出来ていました。会話が成り立っていたのが何よりの証拠。

明美ちゃんは英語が出来なかったのではなく、特定の単語が理解出来なかっただけに過ぎない。そんな区別もつかないジミーくん、君は話になりません(笑)。もう少し聡明な方を連れて来て下さい。

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コメント

  1. エイスケの後輩 より:

    全くストーリーとは関係ないのですが、木曜日の夜にEテレで放送している「すてきにハンドメイド」という番組が、一月は「べっぴんさん」特集だそうです。
    1回目は刺繍で、母のはなが作ったという設定で、最初の頃飾られていた大判のタペストリーを、実際に作られた作家さんが講師としてタペストリーと共に出演されていました。
    (改めてゆっくり見ると、全て手作業で作ったとは信じがたい大作でした…)
    番組では、四つ葉のクローバーとすみれの花の刺繍をレクチャーしていましたが、刺し方のコツについて、「はなさんがすみれちゃんにこれを教える台詞がありましたね~」などと紹介されており、確かに!と思い出しました。
    3週目のバッグは、今後番組で誰かの持ち物として登場するらしいです。要チェックです!

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      情報提供ありがとうございます。

      > すてきにハンドメイド

      早速、公式サイトを確認してみました。
      4週目には「明美ちゃん」も登場するらしいですね。

  2. Ailee より:

    この状況で英語力を判断されるのは、明美さんが気の毒です。同感。日本語だって自分の専門外の語彙は理解できない。外国語を勉強した事が無い人が言いそうですよね。それにしても、何故この話が来た時にキアリスの誰も明美さんを頼らなかったのか不思議です。今まで彼女が通訳してきたのにね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > キアリスの誰も明美さんを頼らなかったのか

      僕もそこを不思議に思ってました。ベビーショップあさや時代の一番大きな仕事を請け負うことが出来たのは他でもない明美ちゃんの語学力があったからこそ、ですからね。

  3. FYL より:

    間違ってたらごめんなさい。ジミーくんって、ごちそうさんに出てませんでしたか?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > ジミーくん

      『ごちそうさん』の進駐軍の軍人さんの一人でしょうか?全然、気がつきませんでした。でも十分に考えられますね。

      • FYL より:

        気になったので、検索してみました。
        め以子達がヤミーと呼んでいたモリス大尉です。 また マッサンでもスコットランド出身貿易商アンドリュースを演じられてました。

        • 朝蔵(あさぞう) より:

          情報提供ありがとうございます。

          > ヤミー
          > アンドリュース

          ヤミーはチャーミングなキャラでしたが、アンドリュースといいジミーくんといい嫌われキャラが続いているのがちょっとばかり気の毒ですね。

  4. gustus より:

    book、簿記という言葉は福澤諭吉が音訳で作った言葉です
    アイリッシュアメリカンの発音はボキに近いです
    福澤先生一万円札にふさわしいです

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 福澤諭吉

      話がそれてしまいますが『あさが来た』を思い出しました。「簿記」って、あの時代に出来た言葉なんですね。