ジャズ喫茶・ヨーソロー / べっぴんさん 第83話

連続テレビ小説(朝ドラ)『べっぴんさん』
2017年1月12日(木)放送
第15週 第83話「さくら」

『べっぴんさん』第15週 第83話 あらすじと見どころ解説

昭和34年(1959年)4月。同い年のさくらと健太郎はこの春から高校生です。すみれと紀夫は健太郎の両親はじめキアリスの面々を自宅に招き、さくらと健太郎の高校入学祝いのパーティーを開きました。

パーティーに集まった一同が歓談する中、さくらと健太郎より年上の龍一は二人を外に連れ出しました。これが流行している遊ぶ場所だ。龍一が自慢気にさくらと健太郎を案内したのは「ヨーソロー」という名のジャズ喫茶でした。

ジャズ喫茶「ヨーソロー」というそれまで知らなかった世界。そしてそこで出会った河合二郎という名のドラマーの青年にさくらは強い印象を受けました。その日以来、さくらは学校帰りに「ヨーソロー」に通い始めるようになるのでした。

一方、すみれは相変わらず連日夜遅くまで働く多忙な日々を送っていました。明美はさくらが心配でした。母親と一緒に過ごす時間がなくさくらは寂しい思いをしているのではないかと。しかし、すみれにはさくらの寂しさを察する余裕はありませんでした。

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midokoro
前回、両親が多忙な中で心ひそかに寂しさを募らせるさくらの孤独が描かれましたが、そんなさくらの心の空白を埋めるような河合二郎との出会い。

15歳の春、さくらの恋バナの始まりです。

一方、『べっぴんさん』後編を彩る新キャラが続々と登場し始めます。

『べっぴんさん』第15週 第83話 事前発表あらすじのレビューと史実解説

今回あたりから登場し始める新キャラクターを以下にまとめてみます。

君枝と昭一の長男・健太郎。良子と勝二の長男・龍一。健太郎も龍一も新キャラではありませんが、子役からバトンタッチし成長した姿で新登場です。

健太郎を演じるのは古川雄輝さん。龍一を演じるのは森永悠希さん。

祖母に溺愛され幼少の頃から良い子だった健太郎は良い子のまま成長。ヤンチャ過ぎて一時は母親を真剣に悩ませた龍一は成長後もヤンチャ。子供時代の性格がそのまま引き継がれています。

そして新たなキャラクターとして今回あたりから登場するのは三人。いずれも、さくらと健太郎が龍一に連れられて入ったジャズ喫茶「ヨーソロー」の関係者です。

ジャズ喫茶「ヨーソロー」のオーナー・大村すず。江波杏子さんが演じます。

江波杏子さんと言えば『ちりとてちん』の小梅さん、『カーネーション』の奈津さんの名演が僕は忘れられません。

そんなわけでジャズ喫茶「ヨーソロー」のオーナー・大村すずは『べっぴんさん』後編で一番楽しみにしているキャラの一人です。

そしてさくらちゃんの恋バナの相手、河合二郎を演じるのは林遣都さん。この恋バナが成就するのかどうか、今の段階では定かではありません。

さらにジャズ喫茶「ヨーソロー」ではもう一人のキャラが登場。

久保田紗友さんが演じる「ヨーソロー」の店員・山本五月。

山本五月はさくらより一歳だけ年上の設定ということですが、さくらにはない妖艶なオーラを放つキャラです。さくらの恋敵になるのかも知れません。

『べっぴんさん』第15週 第83話 観賞後の感想

さくらちゃんはどこまで変わってしまうのか

両親の前で良い子を演じてしまう自分が嫌い。高校受験で答案用紙の無記入をこころみるものの、そこまでやり切る度胸がない自分が嫌い。

前回描かれたさくらちゃんの自己嫌悪の数々は今回へのフラグだったようです。

自分を変えたい。そんな願望を叶える環境をさくらちゃんはジャズ喫茶「ヨーソロー」に見出してしまいました。

さくらちゃんがこれまでの人生の中で見たこともなかった「ヨーソロー」のちょっとばかりよどみのある毒を含んだ空気は、良い子をやめたいと切に願うさくらちゃんの眼にはさぞかし魅惑的に映ったことかと思います。

自分と歳の差がさほどないにも関わらず大人オーラを発散する五月ちゃんは、もしかするとさくらちゃんの生き方の手本になるのかも知れません。

手本の期間が短いことを願うばかりですが。

そして何より二郎ちゃんの存在はさくらちゃんには衝撃的だったかも知れません。

劇中で確認できる限り、さくらちゃんの周囲にはこんな男性は存在しませんからね。健太郎くんはもちろん、龍一くんも背伸びしているだけでまるで異なるタイプ。

自分を変えたい。良い子をやめたい。しかしそのきっかけがつかめない。そもそも自分をどう変えたらいいのかわからない。

そんな今のさくらちゃんにとって必要なアイテムがジャズ喫茶「ヨーソロー」には全て揃っていました。

ところで今回、どうやら学校帰りらしいさくらちゃんが制服を着たまま「ヨーソロー」に足を運びました。そして「ヨーソロー」のドアの取っ手に手をかけ、結局ドアを開けることが出来ずに終わってしまう。

今回はこれまでと同じ良い子をやめられないさくらちゃんでしたが、このドアを開けることが出来る時がさくらちゃんが変わってしまう時なのかも知れません。

さて、「ヨーソロー」の誘惑に心を動かされ始めたさくらちゃんですが、すずママの存在が救いになるかも知れません。

さくらちゃんの一戦を越すような暴走を、すずママに止めてもらいたいものです。

追伸:遅い帰宅をとがめる喜代さんに口ごたえするさくらちゃん。喜代さんにとってさくらちゃんは生き甲斐なのだから喜代さんを悲しませるようなことだけはしないで!

三宮のナイトクラブ「青い月」

以下、ネタバレを含みますのでご注意ください。

二郎ちゃんが近々演奏を披露することになっていると言う三宮のナイトクラブ「青い月」。1月3日に放送された『お正月だよ!べっぴんさん~キアリス大集合~』にこの「青い月」の場面が登場していました。

一つは、帰宅が遅くなりがちになって来たさくらちゃんをすみれちゃんが強引に連れ戻そうとする場面。

「青い月」に乗り込んで来たすみれちゃんが、さくらちゃんの頰を打つ。そんなショッキングな場面ですが、今回、さくらちゃんの夜遊びのフラグが随所に立っていたので、十分に予想出来る展開です。

今ひとつはまさかの人物の再登場。栄輔くんです。

栄輔くんの再登場はすでに発表されていることですが、再登場の場所が今回その名が出て来た三宮のナイトクラブ「青い月」です。

紀夫くんが戦地から戻るまでの闇市時代の栄輔くんはただただ良い人でした。

しかし、あれから苦労を重ねて人が変わってしまったのでしょうか。安易に心を許してはいけないようなオーラを発散して再登場します。

危険な匂いを漂わせる男と夜の街で再会してしまうさくらちゃんが心配です。

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12 Responses to “ジャズ喫茶・ヨーソロー / べっぴんさん 第83話”

  1. たけのこ より:

    龍ちゃんのラケット

    テニスしないのにラケットを抱えて街を歩く若者、当時いたんじゃないでしょうか?
    私はちょっと下の年代(1956年生まれ)なのでリアルVAN世代の方に教えていただきたいところです。

    私の世代でも、テニスしなくてもチルデンセーター(天地真理とか)、ラグビーしないラガーシャツ、サーフボードを抱えて歩く陸(おか)サーファー、乗馬しないのにジョッキーブーツなどいろいろ通り過ぎてきましたもの。
    龍ちゃんだけじゃないと思う。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > サーフボードを抱えて歩く陸(おか)サーファー

      これは良く覚えてます!この姿を思い出したことで龍ちゃんの奇妙な行動もようやく理解出来ました。

  2. UNICORN より:

    今朝のNHK-朝ドラに主人公の娘からみで神戸のJazz喫茶(当然セット・・・です)が登場する・・・・との予告、当方は昔の石原裕次郎風Jazz喫茶かと思ったら、何と本格的なModernJazz喫茶(ママさん役は江波杏子)とそこでのHardBop演奏Live(COOL STRUTTINです’)の登場!!

    未だかって過去の朝ドラでこんなに長時間Jazz喫茶でのシーンが出てきたのは初めてです!!
    明日からのの展開(何週間??)が楽しみです!!

    果たして次はどんな有名曲が登場するのでしょうか?

    追記)良くチェックすると使用(登場)PlayerはトーレンスのTD-124にEMTのアームが・・・・・Cartridgeは見えません!!

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 本格的なModernJazz喫茶

      僕はJazzに関する知識は皆無に近い者ですが、UNICORNさんのようなお詳しい方を満足させるレベルにまで作り込んでいる、そのこだわりにただただ感心させられました。

  3. Moningstar より:

    昨日あたりからの桜の花びらが舞うシーンが印象に残りました。さくらちゃんの小学校入学の時、高校入学の時。桜の花びら舞う下を歩いていた女学生のすみれちゃんに紀夫さんが心奪われたというシーン、紀夫さんが戦地から返ってきたシーンなどを思い出しました。

    健太郎くんの通う高校は、関西一の進学校とのこと。おそらくN高校ですね。今だったらN中は家庭教師についているか塾のH学園などに通うのが当たり前のようです。当時はどうなのかわかりませんが、いずれにしても優秀なんですね。

    さくらちゃんの通う女子高校は、すみれちゃんの母校。ということは、神戸市岡本にある女子校(坂野敦子さんの母校)と考えられますが、ロケ地は神戸女学院だったようですね。あさがきたの千代ちゃんのお婿さんの妹の母校(ヴォーリス満喜子)です。そしてその建物は、ヴォーリンガー(ウィリアム・メレル・ヴォーリズ)の設計です。岡本の女子校のキャンパスも素敵ですが、今は近代的な建物になっていますね。同志社や関西学院もそうですが、ヴォーリス建築の気品のある建物を見ると、豊かで清々しい気持ちになるような気がします。実際のさくらちゃんのモデル(坂野光子さん)は小林聖心女子学院に通っていたそうですね。

    麻田さんの写真についてのナレーションがなかったのは、解釈を視聴者に委ねたからではないかと思います。神戸なら欧米式に結婚式や入学式の写真など家族の記念の写真をフォトフレームに入れて並べるのは自然のことでしょうし、昭和30年代なら写真は白黒でしょう。家族のような存在だった麻田さんの写真を、離れて暮らす家族の写真のように飾っているようにも思えます。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      関東人には知り得ない関西の詳しい情報をありがとうございます。健ちゃんがどれほど優秀なのかがよくわかりました。さくらちゃんの通う女子高情報も興味深く拝見しました。土地柄なのかセレブの子女に通う女子校が一箇所に集中しているのですね。

  4. 実穂 より:

    さくらちゃんがいっぺんに新しい世界にのめりこむようなまなざしが印象的でした。これだ、というような内心の声が聞こえてきたかのようでした。
    ただ、視聴者の自分としては目の前の健ちゃんの気持ちに気付いてほしいなぁという気持ちもあります。
    栄輔さんはさくらちゃんをとても可愛がっていたので、トラブルになるような再会にはなってほしくないですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 目の前の健ちゃんの気持ち

      健ちゃんが成長してからこんな役回りになる展開は意外でした。さくらちゃんを守るために自分は行きたくないナイトクラブに乗り込んでゆく行動力が素晴らしい。ただのボンボンではないですね、彼は。

  5. 1013 より:

    サングラスに、リーゼントに、アロハシャツに、なぜかテニスラケット(笑)
    龍ちゃんのセンスの無さに朝から腹を抱えて笑いました。
    持ってるだけじゃなくてプレイしないと「テニスコートの恋」は訪れないっての(笑)
    見た目トッポイあんちゃん(この言い方が一番しっくりきます)なのに母親に「龍ちゃん」とちゃん付けで呼ばれても反抗しないのはちょっとだけ安心しました。龍ちゃん根はいい子(笑)むしろ第一次反抗期がなかったっぽいさくらちゃんが心配ですね。
    でも良子ちゃん、そろそろちゃん付けは龍ちゃんのためにも止めてあげてほしいかな。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 龍ちゃんのセンスの無さ

      本人は自分のセンスは抜群だと確信してるのでしょう。そのギャップがさらに笑いを増幅してくれます。

      『べっぴんさん』前編では、そこにいるだけで思わず笑ってしまうオッチョコチョイキャラがいなかったので、龍ちゃんの今後の「活躍」に期待大です。

  6. よるは去った より:

    二郎「お前たちのくるとこやない。」自分が今まで知らなかった世界でいきいきと輝いている青年との出逢いはさくらちゃんに大きな変化を与えてしまったようですね。しかし勝二くん、良子ちゃん、龍くんの一家のやり取りは見てて笑えます。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 二郎

      さくらちゃんにとっては想像も出来ない世界ですからね。人生観が変わってしまうほどのインパクトがあったかと思います。

      > 龍くんの一家のやり取りは見てて笑えます

      問題を抱えていたあの一家が、今では笑いの中心。いい仕事してますね。

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