さくらの夜遊びがバレる / べっぴんさん 第86話

連続テレビ小説(朝ドラ)『べっぴんさん』
2017年1月16日(月)放送
第16週 第86話「届かぬ心」

『べっぴんさん』第16週 第86話 あらすじと見どころ解説

さくらが親には内緒でナイトクラブで遊んでいたことが両親に発覚してしまいました。帰宅途中、すみれは偶然に夜の繁華街でさくらに似た少女の姿を目撃。すみれが家に戻るとさくらはまだ帰宅しておらず、さくらの夜遊びが発覚したのです。

紀夫から厳しく叱りつけられ、さくらは父親に対して素直に謝罪しました。さくらの謝罪を紀夫は受け入れましたがすみれは納得出来ませんでした。更にすみれの怒りは、さくらをナイトクラブに誘い出した龍一にも向けられました。

翌朝は二人の新入社員・西城と中西の初出社の日でした。西城と中西に、キアリスの商品の説明をし、新商品の企画を考えるよう課題を出すすみれでしたが、気持ちは晴れません。龍一を甘やかし過ぎだと、すみれは良子を責め立てます。

その日は1日、すみれはさくらのことで頭がいっぱいでした。そんなすみれに明美が告げました。娘のことがそれほど心配なのは母親の愛情が娘に伝わっていない自信のなさの表れではないかと。その明美の言葉に反論することが出来ないすみれでした。

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midokoro

さくらの夜遊びがついに両親にバレてしまい、すみれとさくらの母娘関係は険悪なムードに包まれてしまいます。

その険悪な空気が今度は良子にまで飛び火しました。

そもそもさくらが夜遊びするようになったのは、そんな遊び方を教えた龍一が悪いのだとすみれが良子に怒りをぶつけます。

『べっぴんさん』第16週 第86話 事前発表あらすじのレビューと史実解説

キアリスの創業女性四人組の中で、良子はいつもトラブルメーカーでした。

苦手なタイプの人物の接客を拒んで客を怒らせ、そのことが発端となって明美と対立。お嬢さまに対して手厳しかった明美に、もう店に来るなとまで言われました。

幼い頃、ヤンチャだった龍一がキアリス店内で騒ぎを起こした時も、明美に子育ての甘さを指摘され機嫌を損ねてしまう、なんていうこともありました。

しかし良子がそんなトラブルを起こしても、良子に対してすみれはいつも温厚でした。

良子を責めることは決してなく、それでいてあからさまにかばうこともなく、いつも言葉少なにすみれは良子のことを見守っていました。

そんなすみれがまさかの良子責めです。

自分のことでなく娘のことだけに本気になってしまったのかも知れません。仕事が忙しすぎて気が立っていたということも考えられます。

龍一を甘やかし過ぎだ。さくらに夜遊びを教えたのは龍一だ。

前例にないほど良子に対して手厳しい言葉を浴びせかけるすみれ。すみれと良子の関係は果たしてキレイに修復されるのか。

手芸倶楽部の仲良し二人を包む険悪な空気が心配です。

『べっぴんさん』第16週 第86話 観賞後の感想

明美ちゃんの言葉が重い

明美ちゃんがすみれちゃんに鋭い一言を投げかけました。

「そんなに心配なのは自信がないからじゃない?自分の愛情が伝わってないという自信が」

自分の愛情が娘に伝わっていると言う確信を持っていれば、娘の行動を親として心から信用出来るはずだ。娘を信用出来ないでいるのは、自分の愛情が娘に伝わっていないと言う不安の裏返しだ。

親子は血がつながっているのだから、愛情も自然に伝わるはずだ。気持ちは勝手につながるはずだ。

そう思い込んで安心しきっていたフシのあるすみれちゃんにとって、明美ちゃんの言葉はあまりにも鋭すぎて痛いものでした。

明美ちゃんにはまだ子供がいませんが、若い頃よりベビーナースとして経験を積み、キアリスに入社してからもベビー相談員として無数の母と子をプロの立場から観察してきた明美ちゃんの言葉の重さ!

この重さをすみれちゃんはどれほど感じることが出来たのでしょうか。

追記:西城くんと言うライバルの登場に焦りを感じるタケちゃんの気持ちをひそかに察している点でも明美ちゃんの洞察力が光る回でした。

二人の新人:西城くんと中西くん

対照的な二人の新入社員・西城くんと中西くん。少なくとも紀夫くんの中では西城くんの方が圧倒的に評価が高いですが、その評価が何かの拍子に逆転するフラグがひそかに立っていたような気がします。

二人のこれまでの履歴は対照的です。

西城くんはいい大学を出た後に一旦就職するものの自分の能力を発揮できる環境でなかったことを理由に転職を決意。

とても上昇志向の強い性格でキャリアアップを目指してのキアリス入社。

一方、採用者選考の際の採用するかどうかで意見が真っ二つに別れた中西くんは、継ぐはずだった家業の酒屋が廃業となり、仕方なしの消極的なキアリス入社です。

キアリスの面々の満場一致で採用が決まったらしい西城くんは期待を裏切らぬ積極姿勢をただちに見せ始めました。

紀夫くんのカバン持ちを自ら志願し、その前のめりな姿勢が紀夫くんをメロメロにし、部長に昇格した子ことで鼻息が荒かったタケちゃんの存在をおびやかす。

商品の説明をするすみれちゃんに、キアリスの商品の品質の高さの秘訣を教えて欲しいなどとツボを巧みに抑えた話術も鮮やか。

出勤初日から存在感を強烈にアピールする西城くんですが二つ気になる点がありました。

一つは西城くんのキアリスの商品を評価した時の言葉です。

彼の言葉は商品をしっかりと見ているようで実は可もなく不可もない当たり障りのない評価の言葉。商品の見るべきポイントと評価するための専門用語さえ覚えてしまえば誰でも言えるレベルの言葉です。

それと対照的だったのが中西くんの言葉です。

中西くんはトツ弁です。しかも口数も少ない。表情も西城くんに比べたらとぼしい。しかし彼の口にした言葉は彼にしか言えない言葉でした。

「ミルクの匂い」
「見ているだけで幸せになれる」

中西くんの言葉はそのままキアリスがお客さんに伝えたい世界観を表す言葉。中西くんはキアリスの商品の価値がどこにあるかを深く理解しそれを自分の言葉で伝えました。

キアリスの商品が大事にしていることを理解しているのかどうかがちょっと気になる西城くん。キアリスがどこに向かいたいのかを理解したらしい中西くん。

積極的な見た目にごまかされてしまいそうですが、中西くんとこうして対比するとちょっとばかり心配です。

そしてもう一つの西城くんの気になるところ。

それはキアリスの商品を語っている中西くんの言葉を遮って自分の言いたいことを言い始めた点。チームワークを組んで働く能力にやや難ありのような気がします。

この度の新人採用は一緒に働いて行ける人を見つけるためのはずでした。西城くんは優秀かも知れませんが「一緒に働く」と言う点で不安が残ります。

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コメント

  1. まつも より:

    「まさかの良子ちゃん責め」
    このドラマ始まって以来の
    すみれちゃんのきびしい顔でした。
    つらい時もおっとりして見えたすみれちゃんが
    かえって人間らしく見えた感じもあります。

    新入社員を迎えた紀夫さんの
    はつらつとした笑顔も
    はじめて見た気がしました。
    こちらは微笑ましかったですけどね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 新入社員を迎えた紀夫さん

      紀夫くん、社長さんらしくなって来ましたね。嫌なことがあっても仕事の時には顔に出すなみたいなことをさりげなく言ってママたちに釘を刺したり。坂東営業部は逸材を失いましたね。

  2. きゅうぽん より:

    多分、明美ちゃんなら昔からそういう大人もいる中で、必死に生きてきたので、そこまですごい世界とは思わないでしょうが、一応すみれの気もちも組みつつ、バシッと言ったな…と思います。
    しかし、すみれには聞き入れる余裕がない…。

    琴子さんはじめ、ええところのお嬢様育ちの人たちからすると、不良の始まり、男女が喫茶店行くだけでも、いかがわしいみたいな時代だし、君枝ちゃんが念押ししたりの場面は、あぁ時代だなと思いました。
    多分、その点では、「健ちゃんは男の子だし、すれた子違うし大丈夫やわ〜」と言ってあげたかったです。
    おばちゃん達がキャーキャー言っていて、きちんと断っているので、将来は大丈夫だと思います(^_^;)

    • きゅうぽん より:

      追加ですみません。
      家事をしながら見ていたので、西城君は最初、元会社員だったし、そういうことが分かってるのかな…と見ていましたが、そうですね。
      当たり障りのないというか、先方が喜んで取引してもらえる魂胆みたいのを感じますね。
      その点、中西くんは、お酒という酒作りやそれを買いにくるお客、杜氏さんとかと人間同士の付き合いをしてきたので、キアリスの大事な物が知らず知らずに共感している人なのかなと思いますね。

      • 朝蔵(あさぞう) より:

        コメントありがとうございます。

        > 中西くん

        商売するご両親の背中を見ながら育った洞察力を持っているのかも知れませんね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 将来は大丈夫

      本当は入る気など全くないにも関わらずさくらちゃんを守りたい一心からナイトクラブに足を踏み入れた健ちゃん。そうやって言い訳も出来たはずなのに一言も言い訳しないところが男前でした。将来、大物かもです。

  3. FYL より:

    たけちゃんの「なしか!」の叫び、大分県人やなぁと納得です。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 大分県人

      ちょうだいしたコメントで初めて大分弁とわかり、ようやくタケちゃんの発した言葉の意味がわかりました。

  4. よるは去った より:

    琴子「あかん、非行の始まりや・・・・。」健ちゃん自身は極めて自然体なのに女性が寄ってくる。以前やっていた「あぐり」でヒロイン(田中美里)の長男(山田純大)がフツーにやっているのにやたら女性が寄ってきてそれが波紋を招く。そんなエピソードを思い出しました。ウラヤマシイ・・・・・。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 女性が寄ってくる

      高校生でこのレベル。大人になったら一体どうなるのか。