ナイトクラブで母娘衝突 / べっぴんさん 第90話

連続テレビ小説(朝ドラ)『べっぴんさん』
2017年1月20日(金)放送
第16週 第90話「届かぬ心」

『べっぴんさん』第16週 第90話 あらすじと見どころ解説

さくらの誕生日の夜、遅い時間になっても家に戻らぬさくらの姿をようやく見つけました。さくらはナイトクラブ「青い月」にいたのです。「青い月」に足を踏み入れたすみれは我が目を疑いました。そこには十年ぶりに再会する栄輔がいました。

家に連れ戻そうとするすみれにさくらは猛反発しました。娘の夜遊び。思いがけない人物との再会。混乱したすみれは、怒りを抑え切れなくなりさくらの頰を強く打ってしまいます。激しく対立し、修復しがたい亀裂が生じてしまったすみれとさくら。

その翌日、栄輔がキアリスにやって来ました。栄輔が三宮で洋服屋を営んでいること。その洋服屋は神戸の若者たちの間で大流行しているエイスであることをすみれや紀夫たちは初めて知りました。

その時、喜代からすみれに宛てた緊急の電話がキアリスに入りました。すみれが血相を変えて自宅に戻ると、さくらの部屋に残された置き手紙をすみれは喜代から手渡されました。さくらは家出してしまったのです。

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midokoro
娘の誕生日くらい早めに帰宅しようと考えたすみれ。自分の誕生日を母は忘れているに違いないと考えたさくら。

心のすれ違いが生じていたすみれとさくらがついに衝突します。

しかもすみれは、さくらの夜遊びの現場を目撃してしまいます。なかなか分かり合えない母と娘の本格的な対立が始まりました。

『べっぴんさん』第16週 第90話 事前発表あらすじのレビューと史実解説

1月3日に放送された『お正月だよ!べっぴんさん~キアリス大集合~』では、『べっぴんさん』後編の映像の一部が披露されたのですが、今回の劇中で描かれる場面らしき映像もその中に含まれていました。

記憶違いがあるかも知れませんが次のような場面です。

ナイトクラブと思われる場所に乗り込んできたすみれが、その店の中で娘の姿を見つけるや否や、さくらの腕をつかんで家に連れ戻そうとする。

そのすみれの手を振り払おうとするさくら。

その刹那、すみれはさくらの頰を強く打ち、これまで一度も見せたことがないような怒りに満ちた眼差しでさくらをにらみつける。

この時のすみれの目つきは、僕の貧しいボキャブラリーではとても言い表せないほど怖いものでした。

前週と今週はさくらの孤独と迷いが描かれる週ですが、すみれにもこれまでにない言動や行動が見られます。良子を責め立ててみたり、さくらを激しく叱責したり。

前例にないほど切羽詰まった様子のすみれ。何か迷いがあるのでしょうか。

『べっぴんさん』第16週 第90話 観賞後の感想

いつになく情報量の多い回でした。

すみれちゃんとさくらちゃんのすれ違い

さくらちゃんがついに感情を爆発させてしまいました。

「忙しい言うて自分のことしか考えてない」

さくらちゃんがすみれちゃんに言った「自分のことしか考えてない」は、すみれちゃんには当たらないかなと思います。

実際に娘のことも考えていましたから。

しかし、考えることと、考えていることを伝えることとは異なります。

伝えなければ無に等しい。さくらちゃんのことを考えていたとしても、それを伝えてもらえなかったさくらちゃんにしてみれば自分のことを考えてもらっていないに等しい。

さくらちゃんがもう少し年をとって大人になれば、母親が自分のことしか考えているわけでないこと。母親が自分の思いを伝えるのを怠っているだけだと理解出来るようになるのかも知れません。

しかし、そのことを理解するのは15歳では難しい。

一方で、すみれちゃんももう少し年をとって自分の姿を客観視出来るほどに成熟すれば、自分の思いを娘に伝えていなかった自分の落ち度に気づくことが出来るのでしょう。

しかし、母親として15歳のすみれちゃんにも難しい。

こんな時にはなさんがいてくれたら。それともすずママがはなさんの代わりをつとめてくれるのでしょうか。

すずママの活躍する日が待たれます。

栄輔くんの過去の暗示?

ナイトクラブで再会を果たした栄輔くんが、娘を案じるすみれちゃんに言いました。

「わしが見る限りここで遊んでるやつらに悪い奴はおりませんよ」

この栄輔くんの言葉を妙に重く感じました。栄輔くん、これまでどこかでよっぽど悪い奴ばかり見てきたのかなって。

だまされ、裏切られ、傷つけられ、散々な目に遭ってきた経験が「悪い奴」という言葉の中に込められていたと言うのは考え過ぎでしょうか。

修羅場をくぐり抜けて来た者だからこそ「悪い奴」はいないと断言出来る。

そしてそのくぐり抜けた修羅場が、本人も気づかぬうちに栄輔くんを変えてしまったのかも知れません。

栄輔くんが再び傘のような男を目指す日は訪れるのでしょうか。

オライオンにスパイを放つ

何を考えているのか今ひとつ読めない栄輔くんの怪しい行動がスタート。

玉井氏から受け取った報告書はオライオンが若者向け婦人服市場を開拓するプランを調べ上げまとめ上げたものでしょうか。

いわゆる産業スパイ行為。

ところで前回、こんな場面がありました。潔くんは前の晩にオライオンの部下たちと酔いつぶれるまで痛飲。

その宴会はきっと決起するための席だったのでしょう。

若者が自分で洋服を買うようになった時代。若い女性の婦人服市場を開拓することでオライオンの成長を加速させようと決起するための宴の席。

しかし脇が甘かった。

おそらく今後のオライオンのプランや抱負を酔った勢いに任せて面々が喋りまくってしまったのでしょう。そしてその席の横には玉井氏が放ったスパイがいたに違いない。

潔くんはじめオライオンの社員たちが語ったことは全てスパイを通して玉井氏、そして栄輔くんに筒抜けでした。

酔った勢いでしゃべってしまったオライオンの計画を、その席の横で玉井氏のスパイが一部始終を聞いていたというのは僕の予想です。

玉井氏が、お金に困ってそうなオライオン社員を見付け出し買収して情報を盗み取ったという展開もありかもです。(『とと姉ちゃん』に同様のエピソードがありましたね)

しかし・・・以下ネタバレが含まれます。

このスパイ行為によってオライオンがエイスに出し抜かれるという展開が用意されているようです。

大急百貨店をアッと言わせる企画を考えて欲しい。大島社長から頼まれた潔くんは、若者向け婦人服企画を提案。

しかし栄輔くん率いるエイスが、オライオンの先手を打ってその企画を提案。オライオンに大きな打撃を与えます。

今回、玉井氏が栄輔くんに手渡したスパイレポートはその時に回収されるものと思われます。

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8 Responses to “ナイトクラブで母娘衝突 / べっぴんさん 第90話”

  1. さくらももこた より:

    もうべっぴん作りはどっかに行ってしまったかのような展開で若干困惑中ですが、何となく新入社員も怪しいような気もするくらい、疑心暗鬼です(笑)
    悦子さまの結婚話が今日の重ための展開の中で清涼剤でした。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 悦子さまの結婚話

      次週の予告映像に悦子さまの婚約者(のはずの)の男性の大写しカットや、キアリスを持ち上げる発言が紹介されていましたが、次週も悦子さまのエピソードが和ませてくれそうですね。

  2. ひるたま より:

    以前の放送分(潔くんが家出したゆりちゃんを探しに、早朝の坂東家に駆け込んだシーン)で、まだ幼かったさくらちゃんが
    「いえでってな~に?」と無邪気に繰り返し聞いていたシーンを思い出しました。

    当時は微笑ましく見ていましたが(実際にTVの前で吹き出しちゃいました…^^;)、そのさくらちゃんが「家出」してしまうとは…!?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > いえでってな~に?

      そんなことがありましたね!芝居でなく本気で「いえでってな~に?」って尋ねるところが可愛くて可愛くて。そのさくらちゃんが家出。「いえでってな~に?」はフラグだったんでしょうか(笑)?

  3. ぷち より:

    私もキャッチボールのシーンで、玉井さんは根っからの悪人ではないのかなって思いました。
    今のところは相変わらずのようだし、栄輔さんを社長と呼び(これは当然でしょうけど)素直に従ってるあたりが
    不気味というか、裏切りフラグな気がして仕方ないのですが
    いつか、良い人になってほしいなぁと思います。

    その栄輔さん、わざわざキアリスまでやってきて
    紀夫さんに「さくらちゃんとナイトクラブで会った」と意味深そうに告げたりして
    まだまだすみれちゃん、というか紀夫さんには複雑な思いを抱いているようですね。
    それが後の工場買収→キアリスへの協力拒否に繋がっていくのでしょうか。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 栄輔さん
      > 玉井さん

      二人ともかつてはとてもわかりすいキャラだったのですが、年明けから全く先が読めないキャラになってしまいましたね。二人の関係の謎解きが始まったら、これはかなり盛り上がりそうです。

  4. よるは去った より:

    男の子「ストライク!」玉井「へえーっ。」男の子「ボール!」玉井「へへへえーっ。」 路上でキャッチボールをしている子供たちにを温かい眼差しで見守っている玉井氏。彼がドラマの中であれだけ優しい顔になるのはおそらく初めてでしょう。そして子供たちが取り落としたボールを拾ってやり「どうしいたしまして。」 これは何かのフラグでしょうか?栄輔「ここ(ナイトクラブ)に遊びに来る奴に悪い奴はいませんよ。」 自分たちの後に日本を背負って行くに違いない若き世代たちへの期待か?彼等が自分たちの良きお得意さんに育ってくれることへの期待もあるのでしょうか。すみれちゃんが「女の一生」の案を出した場面を見て、そんな勝手な想像をしてしまいました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 温かい眼差しで見守っている玉井氏

      同じことを考えていました。栄輔くんともども何かの拍子にダークサイドからの転向を果たすのでしょうか。

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