帰宅を拒み続けるさくら / べっぴんさん 第92話

連続テレビ小説(朝ドラ)『べっぴんさん』
2017年1月23日(月)放送
第17週 第92話「明日への旅」

『べっぴんさん』第17週 第92話 あらすじと見どころ解説

大急百貨店から依頼を受けていた百貨店店頭の夏の展示のテーマが「女の一生」に決まりました。すみれたちは展示のプランを大島に提案し、大島はすみれたちが考えて来たテーマを喜んで採用しました。

同じ頃、潔はオライオンの若者向け路線の準備を着々と進めていました。すみれたちが提案した夏の展示のテーマ「女の一生」の一部にオライオンの新製品を出品することで、大急百貨店に新路線を認めてもらおう。潔はそう考えていました。

その頃、ゆりのもとに身を寄せ家出をしたままのさくらは、自分の家に帰ることを拒み続けていました。ゆりがすみれの仕事を賞賛しても、さくらはそれに応えずすみれへの無関心を装うだけでした。

一方、いつまでも戻って来ようとしないさくらのことを紀夫は案じていました。さくらに会いに行こう。紀夫はゆりのもとの家に足を運ぶことを提案するものの、さくらに何を言ったらいいのかわからないすみれは紀夫の提案を断るのでした。

<<前回91話 | 次回93話>>

midokoro
前週の最後にすみれとさくらの対立は頂点に達し、ついにさくらは家出をしてしまった上に身を寄せたゆりのもとから帰ることを拒み続けます。

一方のすみれもさくらにかける言葉を見つけることが出来ず、さくらに会いに行くことが出来ません。

母と娘がこう着状態におちいったところから物語はスタートです。

『べっぴんさん』第17週 第92話 事前発表あらすじのレビューと史実解説

これまではさくらがすみれを一方的にこばむ格好でしたが、ついにすみれもさくらに歩み寄る糸口を見出せなくなり母と娘の断絶は決定的なものになってしまいました。

ゆりのもとに身を寄せるすみれに会いに行こうと提案する紀夫。しかし、さくらにかける言葉を見つけることが出来ず娘に会いたくても会えないすみれ。

いつぞや明美がすみれに言いました。娘に愛情を伝えられているという母親としての自信がすみれには足りないのではないか。

その時のすみれは、そんなことはないと考えたかも知れません。自分は娘に対して愛情をしっかりと注いでいるし伝えてもいると。

しかし事態ここに及び、自信のあるなし以前にそもそもさくらに愛情を伝える言葉を自分は持っていなかったと気づくことになるのでしょうか。

母と娘の関係の修復に見通しが立たぬ中、大急百貨店からすみれに新たな大掛かりな仕事が舞い込んで来ます。

この仕事に忙殺されることで、すみれはさくらにかけてあげる言葉を考え出す時間を失ってしまうのでしょうか。

ところでこの大仕事のテーマは「女の一生」。

意味ありげにネーミングされたこの仕事がさくらとの関係を見直すきっかけになるのでしょうか。それとも母娘の対立の解消はまだ先のことなのでしょうか。

ちなみに「女の一生」で思い出すのはモーパッサンの小説。ただし同作は不倫やら裏切りやらが濃厚に描かれる極めてドロドロした内容の物語なので、すみれが請け負った仕事の「女の一生」とは無関係かなと思っています。

『べっぴんさん』第17週 第92話 観賞後の感想

今週以降の展開のフラグが随所に散りばめられた回でした。気が付いた3つのフラグをまとめて見ます。(一部、ネタバレが含まれます、ご注意ください)

小山さん「なにせキアリスですからね」

「なにせ大急ですからね」という、大企業に勤めていることを自慢したげなちょっと嫌味な口グセがあった小山さんが「なにせキアリスですからね」発言。

しかも二度までも。

そんな小山さんの変わりっぷりを見て「小山さんが身内にみたいになってきた」とつぶやく良子ちゃん。

そして、その直後に悦子さまが登場しフィアンセを連れて行くとすみれちゃんに報告。わかりやす過ぎるくらいわかりやすいフラグです。

しかし、だいぶ前から小山さんが繰り返した来た「なにせ大急ですからね」というあの口グセは実は今回のためのフラグとして仕込んであったものでした。

誰にもフラグとして気づかれないように、しかし強く印象に残るように仕込み、後々になってしっかりと回収するフラグテクニックに一本取られました。

さて、次回あたりには悦子さまがフィアンセをキアリスの面々に紹介する場面が登場するのでしょうか。

キアリスの面々がまさかの事実にどんな反応を示すのか。明日が待ち遠しくてなりません。

そして願わくば、あの悦子さまが何故小山さんを選んだのか。馴れ初めも披露してほしいものです。

追記:小山さんはこれまでどちらかと言えば残念なキャラとして描かれて来ましたが、大急百貨店の中ではそれなりの立場にいるはずです。

なにせ大島社長の接客時にはいつも呼ばれ、しかもキアリスの大急百貨店への誘致という社長ミッションを与えられているくらいですから。

ちなみに、史実でファミリアの阪急百貨店への誘致というミッションを任された人物は、その後、阪急百貨店の社長になりました。

小山さん、もしかすると大島社長の後を継いで将来は大急百貨店の社長就任?

そんな展開になれば、さすがは悦子さま、お目が高い!と言うべきでしょうか。そして、もしそんな展開になったらいかにも悦子さまらしいシンデレラストーリーですね。

すみれちゃん「キアリスの一番のものは肌着」

大島社長からキアリスの一番のものは何かと問われ、すみれちゃんは開口一番「肌着」だと答えました。

さらにキアリスに帰社後、中西くんに「キアリスはやっぱり肌着か!」と言わせることで、キアリスが肌着にどれほどこだわりを持っているかを印象づける演出。

この「肌着」も今後の展開のフラグかと思います。

すみれちゃんがその品質に深いこだわりを持っている「肌着」の素材はメリヤス。しかもキアリスならではの上質なメリヤスを使っているはず。

他では入手も製造も困難な高品質のメリヤスによる「肌着」が何より自慢のすみれちゃんですが、間も無くこのメリヤスの調達が困難となる事態に遭遇します。

思いがけない人物の妨害によって。

その時のためのフラグかなと思いました。今回描かれたキアリスの「肌着」へのこだわりを強調した演出は。

潔くん「オライオンの若者向け路線を導入してもらいたい」

潔くんがもくろむオライオンの新路線、若者向け婦人服を大急百貨店に導入してもらうという計画も、キアリスの「肌着」同様に思いがけない人物の妨害に遭う展開になるはずです。

しかし、今はまだ潔くんはそのことを知る由もない。

すみれちゃんと潔くんが、一つの超えがたい壁に向かって動きはじめました。

<<前回91話 | 次回93話>>

Sponsored Link
Sponsored Link
いつも、当ブログ『朝ドラPLUS』をご覧頂き誠にありがとうございます。当ブログでは、誤記、誤変換、事実誤認をなくすべく努めておりますが、もし文中に誤りや表現の不明な点がございましたら、ご指摘頂けますと幸甚に存じます。今後とも『朝ドラPLUS』をよろしくお願い致します。ありがとうございました。


6 Responses to “帰宅を拒み続けるさくら / べっぴんさん 第92話”

  1. えびすこ より:

    麻田さんが生きていたらすみれの相談に乗っていたでしょうね。
    やはり親類以外に身近なところに中年の人がいないのは相談相手と言う意味で困りますね。実は私自身が自分の年齢より10歳ほど上の人が身近におりません。

    大河ドラマ「おんな城主 直虎」に杉本さん、でんでんさん、吹越さんが出ていますが、4年前のあまちゃんのお三方でもあります。今年の大河はくしくも主人公が尼だった人なので、「アマ」が出る番組に再び登場ですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 相談相手

      すずママとすでに親しくなっていれば、こんな時に相談に乗ってもらえたんでしょうね。今後、すずママが麻田さんのようなポジションに立つのではないでしょうか。

  2. まいまい より:

    悦子さまがフィアンセを紹介するシーンが、私も楽しみです。

    今日の最後のシーンで、紀夫君の言葉に、男女の違いがあるかなぁと思いました。

    紀夫君はただ、家族は一緒にいるのが(一緒に衣食住を共にするのが)当たり前、と言ったように思いました。
    しかし、すみれは、家族は一緒にいるのが当たり前だと信じてきたが、それは当たり前ではなかった。個人個人の考え方や判断の結果、一緒にいる親子もいれば、離れてしまう親子もいる。乳幼児ではなく一人で考えて行動できるまで成長したさくらちゃんの意思を尊重しなければ、むりやり連れ帰ることになっても結果は同じ(また家出される)と、考えられるようになったから「どう話せばよいかわからない」と発言したのかな、と思いました。
    また、そこには親子である以前に、女同士ならではの、反発もあるのかと。そこは、紀夫君にはなかなか理解が難しい点でもありますが、紀夫君が二人の間に入って、うまく解決してくれるといいなぁと思いました。

    子供の反抗期を期に、親離れ、子離れの試練なんですね。
    雨降って地固まりますように・・・

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 男女の違い

      深い洞察に満ちたレビューをうなずきながら拝読しました。子供は父親よりも母親に依存することの方が多いので、父親には理解しがたい悩みが母親にはあるのかも知れませんね。

  3. よるは去った より:

    さくら「定休日・・・・・。」心の拠り所の門が閉ざされていて・・・・・。あの場所(港)に来てみてもあの人の姿はなくて・・・・・・。歌のプロモーションビデオみたいな場面でしたけど。壁にぼんやりと寄りかかるさくらちゃんの胸中は・・・・・おそらく何も考えるゆとりもないかもね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 心の拠り所の門が閉ざされていて

      身を寄せているゆりちゃんの家も心の拠り所にはならず、自分の居場所はやっぱり自分の家しかない。そんな想いを募らせているのでしょうか、さくらちゃんは。

コメントを残す

サブコンテンツ

ページトップへ