さくらキアリスでバイト / べっぴんさん 第106話

連続テレビ小説(朝ドラ)『べっぴんさん』
2017年2月8日(水)放送
第19週 第106話「希望」

『べっぴんさん』第19週 第106話 あらすじと見どころ解説

病床の五十八にかけられた言葉に背中を押され、さくらは自分の居場所探しを真剣にはじめようと心に決めました。そんなさくらに潔が提案します。夏休みの残りの時間、キアリスでアルバイトをしてみてはどうかと。

一方、東京に行く決意を固めた二郎はヨーソローでの演奏のアルバイトをやめることをすずに伝えました。しかし決意を伝えられたすずは、人を蹴落とすくらいでなければやって生きてはゆけない世界で二郎が成功するのは容易ではないと考えていました。

同じ頃、潔は栄輔からの提案を受け入れるべきかどうか考え続けていました。エイスの集客力に大きな魅力を感じるその一方で、焦ってはならない、自分らしさを大事にしろという五十八の言葉が潔の胸に響いていたのです。

そんな中、さくらがキアリスでアルバイトをはじめました。キアリスの製品に込められたすみれの愛情。そしてすみれが仕事に真剣に打ち込む姿を初めて自分の目で見たさくらは、少しづつ母親を理解し始めるのでした。

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初恋に破れ傷心のさくらは潔にすすめられるまま、夏休みをキアリスでアルバイトをしながら過ごします。

まだすみれとのわだかまりは解けず、ゆりの家からキアリスに通うさくらでしたが、はじめて母親が働く姿を見て、仕事に没頭する母親への見方が変わって来ます。

『べっぴんさん』第19週 第106話 事前発表あらすじのレビューと史実解説

今回はさくらの人生にとって大きな転機を迎える回です。

仕事に没頭するすみれに対するさくらの見方を変えたのは、すみれが熱心に働く姿だけではありませんでした。

すみれが精魂込めて作り上げたキアリスの製品が多くの顧客から心から愛されていることを初めて知り、すみれの仕事は単なる仕事ではないこと。母親は価値ある仕事をしているのだとさくらは悟ります。

さらに、仕事中にさくらが描いたイラストを君枝が高く評価。

絵を描くことが好きで少女漫画などにも夢中になっていたさくらは、自分の絵が君枝にほめらられたのを機に、自分のやりたいことはこれではないかと初めて気付く。

さくら覚醒の瞬間です。

一方で五月がキアリスに雇われることになりました。ジャズ喫茶ヨーソローにいる時も、家族に見捨てられ常に憂いを帯びた顔をしていた五月も、キアリスに来て面々に大事にされる中でようやく笑顔を取り戻します。

五月が笑顔を取り戻し、二郎への想いも素直に口に出せるようになったその時、二郎の東京行きが決定。

この皮肉な展開に対して想定外の活躍を見せる者が登場します。さくらです。

『べっぴんさん』第19週 第106話 観賞後の感想

「もう少し時間が欲しい。私も何か見つけたい」

さくらちゃんが長いトンネルをやっと抜け出すことが出来ました。

「大勢の人を笑顔にするお前のお母さんの人生は素晴らしい。さくらにもそんな人生を歩んで欲しい」

五十八さんのこの言葉が決め手となったのでしょうか。もしかすると長い人生の末に初恋を成就させた忠さんの姿を見て思うところがあったのかな?

さくらちゃんがトンネルの向こうに光を見出したそのタイミングを見逃さず、間髪を入れずにキアリスでアルバイトしてはどうかと提案する潔くんもまた粋です。

潔くんが言ったセリフを出来たらすみれちゃんか紀夫くんに言って欲しかったと観ている時には思いましたが、今のさくらちゃんの微妙な変化を察知出来るのはあのタイミングでは潔くんかゆりちゃんだったのかも知れません。

そしてお金を稼ぐとは何かを学べとまで言えるのはゆりちゃんよりも潔くん。

そもそもすみれちゃんや紀夫くんが同じことを言ったら、せっかくトンネルの先にある光に向かおうとしたさくらちゃんが後戻りしかねないですからね。

さて、キアリスでアルバイトを始めたさくらちゃんの覚醒の表情が実にいい。

キアリスの製品にはさくらちゃんが赤ちゃんの頃に思いついたアイディアがたくさん詰まっている。お母さんの愛情が込められている。

この明美ちゃんの言葉がさくらちゃんを自分の原点に連れ戻してくれたのでしょうか。

今のさくらちゃんに幼い頃に母親に愛された記憶はもう残ってはいないかも知れません。でも心の奥の奥の方には自分では意識できない記憶が眠っているはずです。

かつてお母さんは幼い自分にたっぷりと愛情を注いでくれた。その母親の愛情の延長線上に今の母親の仕事がある。

そしてその愛情を守るためには喧々諤々の議論を戦わせ、愛情のために一歩も引こうとはしない。だから仕事が長引き帰りが遅くなることもある。

そんな風にさくらちゃんが考えたかどうかはわかりませんが、さくらちゃんがやっと大事な何かを理解したことは間違いなさそうです。

さくらちゃん、まもなく自分の居場所を見つけることが出来るでしょうか。

「ほんまにそれでええんか?」

東京で成功するには時にライバルを蹴落とさなければならない時もある。非情にならなければ自分がつぶされるだけだ。

ママの言葉がいつになく厳しい。

ママは、優しい心を持った二郎くんにそんなことは出来ないだろうと言いましたが、良く言えば優しさ、悪く言えば優柔不断な二郎くんの性格が成功の足かせになりかねないことを見抜いているところが鋭い。さすが苦労人です。

東京でがんばりや、のママからの一言を期待していたに違いない二郎くん。想定外のママの厳しい言葉を聞いて何を思ったのでしょうか。

追記:ママが言った「人を蹴落とす」の「人」には五月ちゃんも含まれているのかも知れません。五月ちゃんをキッパリ捨て去ることが出来るのか。ママは二郎くんに踏み絵を迫ったのでしょうか。

追記:紀夫くんとすみれちゃん

娘の働いているところが気になって気になって、お店の前を行ったきり来たり何往復もしている紀夫くんが可愛い。

しかも、店の正面玄関を通り過ぎる度に、さりげなく通り過ぎるフリをしながら店の中をチラ見する仕草がまた楽しい。

紀夫くん、店の前で明美ちゃんに話しかけられていましたが、あれは心配しないで自分の仕事に打ち込んでくださいと注意されてたんでしょうか(笑)?

一方、小山さんと激論をたたかわすすみれちゃんの相手を威嚇する獣みたいな表情。あんな顔はじめて観ました。

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8 Responses to “さくらキアリスでバイト / べっぴんさん 第106話”

  1. ひるたま より:

    前回含むここ最近の重苦しい展開から一転、今日は久しぶりに朝から笑わせてもらいました。龍ちゃん、朝から笑わせてくれましたね!タケちゃん&中西くんに「拉致」されて強制的に運ばれて行く(?^^;)場面には吹き出しちゃいました。

    そしてもう一つ…「売場研修」中のさくらちゃんの様子を何度も行ったり来たりして心配そうに覗きこむ紀夫くんの姿がまた可笑しかった。
    明美ちゃんに冷やかされ、且つ事務所へ行こうと促されても、それでも繰り返し店の前を行き来する紀夫くん…可愛らしささえ感じさせてくれました。やはり娘を心配する父親の顔ですね。(*^_^*)

    ところで…アルバイト生に対して入社1日目で製作所見学&販売研修…結構みっちりとした研修内容だな~と思ったりもしました。
    (1日は製作所見学、そして別の日に店舗研修…の流れが自然なように思われますが…^^;)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 久しぶりに朝から笑わせて

      やっと長いトンネルを抜け出したような回でしたね。良子ちゃんと龍ちゃんの親子漫才も久しぶりに見たような気がします。


      > 売場研修

      そう言えば、今回は悦子さまが神戸のお店に来てましたね。

      • ひるたま より:

        こちらこそ返信ありがとうございます。
        キアリス大急店の「顔」でもある悦子様にわざわざ神戸まで来てもらうとは、初日にしてはいきなり本格的な研修だな~と最初は感じたのですが…実は旦那様=小山さんの対キアリス打ち合わせに同行されたのでしょうか?(*^_^*)
        そういえば、今日のオープニングのクレジットでは「小山悦子」となっていましたね!

        ところでお話が変わるのですが。
        今日の放送分で『ヨーソロー』のママ=すずさんが次郎くんに言った言葉の内容(「成功するにはライバルを…云々…」)が、もしかしたら栄輔くんの現時点では明かされていない空白の過去を仄めかしているのかな?とふと感じたのですが…考え過ぎでしょうか。

        • 朝蔵(あさぞう) より:

          こちらこそありがとうございます。

          > 同行

          これは思いつきませんでしたがあるかも知れませんね。時刻は夕方だったのでそのまま一緒に帰宅するとか。


          > 空白の過去

          そう言えば数回前に栄輔くんについて似たようなことを言ってましたね。蹴落として来ただけではないみたいな・・・。ママ、何か知っているかも知れません。

      • きゅうぽん より:

        てっきり、昔なので、工場とは違い職場で夫婦が一緒だとまずから、悦子様は神戸に来たのかな…なんて単純に思ったのですが、いつも出てきているわけではないし、同行の線が高いですね!ステキ!
        あなたが出張に行くなら、私も久々にご挨拶を〜なんて。
        あら、悦子さん、それなら直々極意を教えてあげていただけるかしら…なんて♪

        • 朝蔵(あさぞう) より:

          コメントありがとうございます。

          > 職場で夫婦が一緒

          物理的な職場は一緒ですが、ご主人が大急百貨店の社員なのに対して悦子さまはキアリスの社員なので、同行かも知れませんね。夫とすみれちゃんの打ち合わせが終わるのを待って、一緒に帰宅するのでしょうか。

  2. よるは去った より:

    明美「キアリスの商品にはさくらちゃんが赤ちゃんの時に思い付いたことがあるんやで・・・・・お母さんの愛がな・・・・・・。」さくらちゃんは確かに受け止めたようですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > お母さんの愛がな・・・

      自分がどれほど愛されていたのか。それをさくらちゃんが理解した瞬間でしたね。

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