すみれとさくらが仲直り / べっぴんさん 第109話

連続テレビ小説(朝ドラ)『べっぴんさん』
2017年2月11日(土)放送
第19週 第109話「希望」

『べっぴんさん』第19週 第109話 あらすじと見どころ解説

二郎は東京へ行くのを諦め神戸で五月と幸せな家庭を築く決意を固めました。そんな中、晩年は遊んで暮らしたいとすずが引退を宣言しました。すずはジャズ喫茶ヨーソローを二郎と五月に託したいと二人に申し出ます。

引退を宣言したすずの意を受けて二郎と五月はジャズ喫茶ヨーソローを受け継ぐことが決まったその翌年の冬。キアリスの面々に祝福されながら五月はすみれの家で元気な男の子を出産しました。

同じ頃、近江の坂東本家で療養生活を送っていた五十八は庭に降る雪を見ながら静かに息を引き取りました。五十八が亡くなったという知らせを忠一郎から受け、すみれたち一家は近江に向かいました。

一方、自分のやりたいことを見つけたさくらは、将来はデザインを勉強したいと両親に告げました。さくらはこれまで両親に迷惑をかけたことを謝罪。ようやくさくらは自分の家に戻り、家族三人揃って春を迎えるのでした。

midokoro
五十八がついに亡くなります。

五十八が近江で逝ったその日、神戸では新しい生命が誕生しました。二郎と五月の子供が生まれたのです。

一つの時代の終わりと、一つの時代の始まりが描かれる第19週の最後の回です。

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『べっぴんさん』第19週 第109話 事前発表あらすじのレビューと史実解説

一つの時代の終わりと始まりが描かれる中、失恋と、そして二郎と五月の騒動を経て大人になったさくらがようやく前を向き始めます。

キアリスでのアルバイトを通して自分が将来やりたいことを見つけたさくらは、デザインの仕事をこころざし美術大学への進学を決意。

そして、母親への反発心から家出をしてゆりの家に身を寄せ、両親に対してワガママを言い続けてきた今日までの非を詫びることが出来るまでにさくらは成長します。

一方、かつては自分の考えや価値観を娘に対して一方的に押し続けていたすみれも、様々な人たちの生き様に触れるうちに、さくらを一人の大人として見ることが出来るようになったのでしょうか。

デザインを学ぶために美大への進学を決意したさくらの決断をすみれは心から尊重し、キアリスの仕事に愛情を注ぐすみれの働く姿をさくらは応援する。

ついにすみれとさくらの確執は解け、母と娘は和解します。

すみれとさくらの母娘の間も、一つの時代が終わり一つの時代がはじまりました。

『べっぴんさん』第19週 第109話 観賞後の感想

想いのバトンタッチ

大勢の人を笑顔にするような人生を送ってほしいという言葉を遺してくれた祖父・五十八さんが亡くなったその同じ日。

二郎くんと五月ちゃんの子供が誕生し、その子が夢を見ることが出来るような=その子を笑顔をすることが出来るような仕事をしたいと、さくらちゃんが自分の道を見つけました。

五十八さんと五月ちゃんの子供の間には接点はまったくありませんでしたが、人を笑顔にしてほしいと願う五十八さんの想いは、きっとさくらちゃんを通して生まれて来た赤ちゃんに伝えられるのかも知れません。

一方、生まれて来た赤ちゃんを見てその子には50年後があっても自分にはそれがないことに気がつく喜代さん。

その喜代さんの優しさもまた、50年後にはまだ生きているだろうと喜代さんが言った健ちゃんや龍ちゃんを通して次世代に引き継がれてゆくのでしょうか。

人は死んでも「想い」だけはしっかりと引き継がれてゆく。

そんなことをふと考えた五十八さんの最期でした。

追記:五月ちゃんの赤ちゃんが生まれた今回の時代背景は昭和36年(1961年)。50年後は平成23年(2011年)です。

『べっぴんさん』主要キャラの実在モデルの中で最も長命だったと思われるすみれちゃんのモデルは2005年(平成17年)に逝去。

50年後に自分は生きてるかな?と口にした紀夫くんの実在モデルは平成4年(1992年)に亡くなっています。

でもファミリアは今もなお多くの人に愛され子供たちを笑顔にしています。創業に関わった人々はもうこの世にはいませんが、想いはしっかりと伝わっているんですね。

次週予告映像で栄輔くんと明美ちゃんがまさかの・・・

今朝の再放送『ごちそうさん』では、前回までこじれ続けてきたキャラたちの人間関係が修復され、それぞれのストレスも解決。

これまでの問題が回収され、次週からはじまる悲劇の準備が整いました(悲)

さて『べっぴんさん』も約一ヶ月にわたって続いてきたすみれちゃんとさくらちゃんのこじれた母娘関係が回収。道に迷っていたさくらちゃんもようやく自分の道を見出しました。

再放送の『ごちそうさん』と同様にこれまでの問題が回収されましたが、さて次週は・・・

ジャズ喫茶ヨーソローで明美ちゃんが栄輔くんと度々会うことになるらしいというのは事前に知っていましたが、明美ちゃんが栄輔くんの肩にもたれかかる予告映像は衝撃的。

一方で次週はタケちゃんの初恋が再燃する週。初恋の相手はもちろん明美ちゃんです。

次週でタケちゃんの失恋はほぼ確定みたいですね。そろって家族との縁に恵まれていなかった二人が幸福な家庭を築くそんな場面を期待していましたが、それはなくなりました。

ちなみに失恋したタケちゃんはその後、どのように回収されるのかは決まっています。

ところが明美ちゃんのその後がまったくわからない。独身をつらぬくものとばかり思っていましたがその予想も揺らいで来ました。

そして明美ちゃんが栄輔くんと一緒になるせよならないにせよ気になるのは栄輔くんの部下の玉井氏の存在です。

かつて、偽キアリスでぼろ儲けしようと玉井氏は明美ちゃんに執拗な接近を繰り返していただけに、明美ちゃんは他の誰よりも玉井氏に不信感を抱いているはずです。

その玉井氏を部下にしている栄輔くんを明美ちゃんは一体どう考えているのか。

栄輔くんをはさんであの玉井氏と自分とのの距離が縮んでしまうという、目をそむけたくなるようなその現実を明美ちゃんはどのように受け止めるつもりなのか。

そもそも、明美ちゃんのみならず栄輔くんが玉井氏と組んで商売していることをキャラクターの誰一人話題にしていませんが、そろそろこの不自然な状況に終止符が打たれるのか。

次週でどこまで謎が明かされるのか、楽しみでなりません。

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20 Responses to “すみれとさくらが仲直り / べっぴんさん 第109話”

  1. 太めのおじさん より:

    はじめまして。
    アンチが多いサイトが多い中、ここは安心して閲覧できて大好きです。

    こんなことコメントするのは野暮かなと思いましたが、みなさんの仲間入りしたくてコメントします。

    副音声によりますと、五十八さんの最後のつぶやきは、

    はな、
    野上、
    おかあちゃん
    でした。
    ぴかぁーっと画面が光って、三人がお迎えに来た感じですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      はじめまして。コメントありがとうございます。

      > 三人がお迎え

      あの瞬間の五十八さんの表情が何故あれほどまでに穏やかだったのか、ようやく合点がいきました。教えてくださりありがとうございます。

  2. エイスケの後輩 より:

    ちょうどほぼ一年前に出産でしたので、五月ちゃんの出産シーンはその時が思い出されました。
    五月ちゃんが赤ちゃんを見て、「やっと会えたね」と言っていましたが、私も同じ言葉をかけたのを思い出しました。
    脚本家が自身の出産からあまり期間が経っていないので、この辺りの心情はリアルだなぁと感じた一幕でした。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 脚本家が自身の出産から

      ゆりちゃんが妊娠した頃の男性には全く理解が及ばない心境の変化。その繊細でリアルな描写に同じことを感じました。

  3. まいもん より:

    お久しぶりです。
    何かと忙しいのと、コメントは仕事から帰ってからの夜になるので、なかなか書き込みが出来ませんでしたが、当ブログと放送は毎日チェックしていました。

    さて・・・
    ひとつの時代が終わりを告げました。
    五十八さんが亡くなられた事を聞いた時のすみれちゃんの涙・・・
    思わずこちらももらい泣きしてしまいました。
    寂しくはなりましたが、きっと先に逝ったはなさんと共にみんなの事を見守ってくれる・・・
    そんな事も感じさせてくれましたね。
    残すところ一月半強。
    次週からの展開も楽しみです。

    余談ではありますが、五月ちゃんの赤ちゃん誕生と五十八さん逝去が昭和36年という事は、私事ではありますが、この年は私の生まれた年でもあります。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > はなさんと共に

      まいもんさん、お久しぶりです!
      今回の最後のナレーション、はなさんと五十八さんでした。
      天国で再会出来たんだなと思うと目頭が熱くなりました。

  4. ひるたま より:

    「あんたを見直したわ」
    第101話で明美ちゃんが栄輔くんに言った場面辺りから、もしかして…まさか!?と感ぜずにいられません。
    私も、明美ちゃんとタケちゃんが一緒に幸せになって欲しいとずっと思っていたのですけれど…(T_T)

    「家族はいるのか?」「いない」
    大昔、栄輔くんが姿を消す前の時に明美ちゃんと栄輔くんの間で確かこのような内容の会話が交わされた場面があったように記憶しています。
    家族を失って天涯孤独という共通点を持つこの2人、もしかしたら!?…と当時は感じたものです。

    私も、この先の明美ちゃんが気になっちゃいますね。f^^;

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > もしかしたら!?

      紀夫くんが戦地から戻る前、栄輔くんがすみれちゃんに想いを寄せていると誰よりも早く見抜いたのは明美ちゃんでした。その頃から栄輔くんへのことをしっかり観察していたので、明美ちゃんは他の誰よりも栄輔くんを理解しているのかも知れません。

  5. サエモン より:

    P喜代さんが言った
    50年後はどうなってるか
    この世界だと昭和36の
    50年後だから平成23か24
    最近ですね
    確かすみれちゃんと
    生きてるか心配してた
    紀夫さんのモデルは

    自分も2057年も元気で居たいなと思うが

    喜代さんみたいに終わりが近づいてると感じちゃうのかな?

    五十八さん最後はあっけなかったですね
    色々な問題起きすぎて

    さくらちゃんは五月ちゃんへの
    ライバル心とすみれちゃんへの
    反抗心から二郎君が
    好きだと思い込んでたみたいに
    あっけらかんと前を向きましたね

    すずさんも早くも引退
    本人いわく毎日朝ドラ四回の余生らしいwww

    すみれちゃんが桜を見上げるシーンは毎回いいね

    栄輔さんこの季節になると色々思いだしちゃうかな

    次週は旅立ちのとき
    色々な別れと成長するための巣立ちのとき
    色々あった30年代は
    次週でいよいよお別れ

    いよいよ初回の時代となる
    40年代からのキャストみましたが
    これはまた波乱がおきそなメンツだなと

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 40年代

      40年代は栄輔くんの物語が始まりそうですね。商社からの出資を受けて拡大するも・・・みたいな飛躍の転落の物語。そしてついに栄輔くんの過去が明かされる?

  6. メロディ より:

    こんにちは。
    そうなんですよ!
    明美さんと英輔さんのあの雰囲気、一体どうなるんでしょうね?
    たけちゃんもうまくいってほしいメンバーの一人だったんですが(泣)
    それにしても来週はバレンタインデーウィークだからなのか(?)告白シーンのオンパレードっぽいですね!自分のバレンタインデーも忘れてこっちにヒートアップしそうです(笑)
    少なくとも三人?みんないい人。頑張れ~!!

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 明美さんと栄輔さん

      キアリス四人組の中でたった一人とんがっている明美ちゃんのあんな姿を見ることになるとは夢にも思いませんでした。しかも相手が栄輔くんとは。驚くことが多い作品ですね。

  7. もんすけ より:

    雪を見やりながらの五十八さんの姿。
    「花子とアン」では花子のおじいとお父の、「あさがきた」では白蛇はんの最期のシーンがふと思い起こされます。
    無音のシーン、(はな…)とつぶやいた後、なんと言っていたのしょう。
    弟の額に手をそっと置く兄の姿と重なって、じんわりとした悲しみが伝わってきました。

    余談ですが、すみれちゃんが近江へ向かう直前のシーン。
    窓際にぼんやりと寄りかかるすみれちゃんのシーン。柱の上のほうをみると、そこに四葉のクローバーの飾り穴が!(大道具さん、素敵な隠し技ですね)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > なんと言っていたのしょう

      ゆり、すみれ、かな?と思いました。息をひきとる瞬間、倒れる瞬間を省略した控えめな演出が素敵でしたね。

      • yuki より:

        「(はな)・・・」
        「(おとうちゃん)」
        「(おかあちゃん)」

        だと思っています。
        以前、はなさんが「はい。お父様もお母さまも居ます」と
        五十八さんに語り掛けていたので、一緒にお迎えに見えたのかと。

        はなさん達が現れたとき、
        庭の椿が淡く優しく輝いていました。とても優しいお迎えの瞬間でしたね。

        • 朝蔵(あさぞう) より:

          コメントありがとうございます。

          > 一緒にお迎え

          ご高察の通りお迎えだったようです。副音声では「はな、野上、お母ちゃん」だったとコメント欄に情報提供をいただきました。

  8. きゅうぽん より:

    とうとう五十八さんが逝かれましたね。
    本当は悲しいのだけど、五十八さんが今週に残した言葉かけから、皆がそれぞれ、置かれた場所でやるべきことをやるみたいに、また歩きだしているので、なにか清々しさを感じました。

    ただ、武ちゃんは残念ですが、明美ちゃん!なに、肩に寄り添うって何よそれってびっくり!
    まぁ身内を亡くし、道は違えど、がむしゃらに頑張ってきた者同士なので、自然といえば自然ですが、どうくっつくのか。そこまでいかなくても分かり合えるのか。
    まさか、取り込む戦略ではないよね…なんて!
    玉井からしたら、ありえへんのでしょうね。

    でも、十数年後、栄輔が破産したとしたら、明美ちゃんが寄り添うということもあるかもしれませんが、残り2か月を切っているので、どうなるやら…。

    そして、健ちゃんの気持ち、さくら…気づいていないよね…(笑)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 栄輔が破産

      もしそんなことになったら、そばに明美ちゃんみたいな人がいると心強いですね。また、劇中では明美ちゃん以外にそんなポジションに立てるキャラはいないので、きゅうぽんさんが予想される展開、ありかも知れません。

  9. よるは去った より:

    すず「あんたら二人でこの店やらへん?・・・・・ベイビーが幸せ運んできてくれるで。」戦地でたった一人の息子を失ったすずママにとってやはり二郎君と五月ちゃんは息子と娘も同然だったんですね。五月ちゃんから生まれてきた新しい生命にバトンを渡すかのように五十八お父様は遠い所へ・・・・・・。最後の場面の五十八「すみれ・・・・・よかったな。」はな「ほんまや・・・・・。」はジーンときましたね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 二郎君と五月ちゃんは息子と娘も同然

      二人を抱擁するママの姿は母親そのものでした。泣けました。

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