健太郎が希望進路明かす / べっぴんさん 第113話

連続テレビ小説(朝ドラ)『べっぴんさん』
2017年2月16日(木)放送
第20週 第113話「旅立ちの時」

『べっぴんさん』第20週 第113話 あらすじと見どころ解説

明美に結婚する意思がないことを知った武は明美への想いを断ち切り、小山と悦子が持ってきた縁談を受け入れると心に決めました。見合い相手となる女性は武と同じ大分出身で名はたみ子。大急百貨店に集団就職した事務員でした。

そして迎えた見合いの当日。見合いの席では、すみれと紀夫、そして明美までもが同席し友人代表を名乗って武の優れた点をたみ子に告げました。見合いは首尾よく進み、武とたみ子の交際がはじまります。

昭和37年(1962年)秋。大学入試の願書を提出する時期となりました。その頃、健太郎の心は揺らいでいました。健太郎の京都大学合格を琴子らが心から願うその一方で、健太郎は京都大学ではなく東京大学への進学を希望していたのです。

ある日、健太郎の思い詰めた様子に気づいたさくらが健太郎にその理由を尋ねました。健太郎は答えます。自分は本当は東京大学に進学したい。望みの学部がそこにはある。しかし家族から京都大学を進学を期待される中、それを言い出せずにいるのだと。

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midokoro

武の明美への恋心がキアリスの面々の知るところになったのは、すみれがどこかから持って来た縁談がきっかけでした。

縁談を断った武の本心が発覚するものの、その本心=恋心は儚く散りました。

一度は断った縁談を受け入れる武。あろうことかその見合いの席で武を応援する明美。武の失恋はことここに至って確定となりました。

『べっぴんさん』第20週 第113話 事前発表あらすじのレビューと史実解説

武は見合いを受け入れ、今週のうちに武と見合い相手は婚約に至ります。

さて、この武の見合い相手の女性ですが、名を「たみ子」と言います。職業は大急百貨店のOLで事務職を担当。

キアリスを担当する大急百貨店の小山あたりから頼まれたのでしょうか。大急の女子社員の見合い相手を探してもらえないかと。

ちなみに見合い相手のたみ子は、武と同じ大分県出身との由。二人の結婚後、夫婦の間で大分の言葉が炸裂するのでしょうか。

一方、健太郎が意を決してついに自分の望みを家族に打ち明けます。

自分の望みとは東京大学に進学したいということ。家族が望んでいる京都大学に自宅から通うという進路は、自分としては選択したくないということを。

そんな健太郎の宣言を両親は喜んで受け入れるようです。

どちらかと言えばおとなしい性格で自分の意思表示をあまりして来なかった健太郎が自分の意思をはっきり告げたことを両親はとても喜ぶのだとか。

しかし、健太郎を溺愛し続けて来た祖母の琴子が難色を示します。

健太郎は自分を心から愛してくれた祖母をどのような言葉で説得し、最後に納得してもらうのか。琴子に理解を求める健太郎の姿が今回の見せ場です。

『べっぴんさん』第20週 第113話 観賞後の感想

「友人代表、小野明美」

タケちゃんの見合いを応援するために同席し、手帳にまとめたタケちゃんの美点の数々を読み上げる明美ちゃんを見ていて思ったことがあります。

思い過ごしだと思いますが、承知の上で書いてみます。

昔、タケちゃんから告白された時、明美ちゃんは心から嬉しかったのではないか。実は、タケちゃんとなら幸福な家庭を築けるのではないかと考えていたのではないか。

ただし当時のタケちゃんはまだ子供でした。

だから、タケちゃんが一人前になるまで明美ちゃんはタケちゃんのことを注意深く観察し続けてきた。

結婚して幸福な家庭を築ける相手なのか考え続けてきた。

その観察をまとめたものが、今回明美ちゃんが披露した手帳だったのかなと思いました。手帳を読み上げ終わるやそそくさと退席するその姿も、あたかも自分の気持ちに終止符をつけるかのようでした。

自分の青春はこれで終わったのだと。

では、タケちゃんは結婚するに値する男性だと見極めをつけておきながら何故結婚に踏み切ることが出来なかったのか。

理由の一つは、明美ちゃんが本人の口から語ったように家族を失くしたくなかったから。

もう一つの理由、これは僕の憶測です。もう一つの理由は、年上の明美ちゃんは自分の方が早く逝くことになるかも知れないと考えた。

そうなった時に、自分と同様に家族との縁が薄かったタケちゃんを再び家族を失わせることで悲しませたくなかった。

家族を失う悲しみを誰よりも深く理解しているだけに、家族のことで寂しい経験をしたことがあるタケちゃんを、再び家族のことで悲しませたくはなかった。

昨日のタケちゃんの妄想以上の妄想ですが、タケちゃんの縁談を喜びながらもどこか寂しげな明美ちゃんの表情を見ながらこんなことを考えました。

この妄想を抜きにしても、明美ちゃんの優しさに涙しました。

かつては斜に構えたものの見方を麻田のおっちゃんから注意されるほど心が屈折していた明美ちゃんが、いつの間にかキアリス四人組の中で一番の安定キャラになりましたね。

そして、やっぱり栄輔くんも失恋確定です。栄輔くんが失意を隠して言いました。

「それぞれの未来に乾杯」

それぞれの未来とは誰の未来を指すのか。求婚を断られたタケちゃんの未来。独身を貫き通すと宣言した明美ちゃんの未来。そして恋に破れた自分自身の未来。

直接的な言葉を一切使わず、栄輔くんの諦めの表情と乾杯の音頭だけで破れた恋を表現する演出がとっても粋でした。

悦子さまと小山さんのスピンオフが確定?

お節介おばちゃんの良子ちゃんから馴れ初めを尋ねられた悦子さまと小山さんは、問いかけに答えるのを上手にかわしました。

「悦子ですから!」と人前で堂々とのろけることが出来てしまうほどに仲の良過ぎる二人のこと。馴れ初めを隠す理由などないはずです。

でも言わない。白状しない。

その一方で、悦子さまと結婚して以来、小山さんの好感度は上昇するばかり。前回、タケちゃんの見合い相手を探して欲しいと頼まれた時の小山さん、本当にチャーミングでした。

もともと人気キャラだった悦子さま。ちょっと感じの悪いキャラから、人気キャラに上り詰めた小山さん。

そんな注目のカップルの馴れ初めをここまで隠すのは、スピンオフのネタとして温存しているとしか思えません。

スピンオフでは、それまで感じの悪いことこの上なかった小山さんが実は男前だった。その男前ぶりに悦子さまが惚れてしまった。

そんな物語が展開するのかも知れませんね。

追記:それとも悦子さまに一目惚れした小山さんが、恋に落ちる中で丸い性格に変わってゆく様が描かれるのでしょうか。

追記:スピンオフネタとして栄輔くんと玉井氏の「馴れ初め」も温存してるんでしょうか。潔くんと挨拶を交わした時の玉井氏の笑顔、今日も爽やかでしたね。こちらも気になってしかたありません。

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コメント

  1. MARMITE より:

    ちょっと余談ですが、君江ちゃんの家は進駐軍に本家を占領されて、仕方なく使用人の家に住んでいたという話だったと思います。その後、そこの2階がキアリスの作業場になって。

    でも今お茶を飲んでいる場所も以前のままで、その後ろにケンちゃんの勉強部屋があって、という設定ですよね。

    本家はどうなってしまったのでしょうか。まさか昭和37年になってもまだアメリカ軍関連の人たちが住んでいるとは思えないですが。

    ・・・単にセットの予算関連でしょうね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 君江ちゃんの家

      同じことをずっと考えていました。終戦直後、いつもはためいていた星条旗もすでにないので母屋の接収は解除されていると思うのですが。セットの予算の問題かもです。良子ちゃんの家もバラック以降は出てきませんしね。

  2. 実穂 より:

    今日は15分の中にいろいろと中身の濃い内容でした。
    まずは明美ちゃんが武の求婚を断った場面。場所がヨーソローということもありましたが、大人の雰囲気が終始漂っていましたね。
    朝蔵さんの解説にもありましたが、武の求婚を断りつつ、栄輔に対しても釘をさしているというか。
    明美を見つめる栄輔に対して「なんや」と言いましたが、
    「これがうちの答えや」と言っているようにも聞こえました。
    そしてそれを察した時の栄輔さんがまた寂しそうでしたが、
    いぜんのすみれへの失恋の時よりも年月を経て大人になったからか、寂しいながらも精いっぱい平静を装って大人の振舞いをしていた栄輔さんをみて、やはり時間は人を育てるものなんだなと思いました。
    これまで栄輔さんが闇を抱えている理由がはっきりとはわからず長らくもやもやした思いを抱えていました。
    それに加えて、五月ちゃんが身ごもった時も、五月ちゃんはさくらの気持ちわかっていただろうな‥などいろいろ個人的に2つのモヤモヤを抱えていました。
    栄輔の闇について私個人の勝手な見解ですが、
    すみれと潔のフィールドである服飾業界に自分も踏み込んでいく、
    なにがなんでも成功して二人と並ぶ、いや、見かえすんだという
    気持ちで肩肘張っていたところもあるのかなと思いましたし、
    もちろん一時は心から愛情を持っていたすみれの近くで商売を広げていく迷いとか葛藤もあったと思うんですね。
    そういうものがいろいろ混じっての最初の暗い表情と言うか複雑な振舞いになっていたのかなと‥
    かつてすずさんが二郎に言いましたが、成功するためには人を蹴落としてでも行かないといけない、そういう気持ちが栄輔にもあったんじゃないかなと思います。
    潔とも良いライバルとして肩を並べるような結果になって良かったと思いますし、栄輔と話しているときの潔はやはり懐が大きくて対応も大人だなって思います。
    悩んだりすることもあるでしょうけどそれも家でふと見せることはあっても外では絶対に見せない。

    話はまた明美ちゃん武君の話に戻りますが、
    お見合いの場面まで立ち会うのは、明美ちゃんらしいと言えばらしいですね。
    確かに自分は一人で生きていく、そういうけじめを自分でもつける意味での友人代表の言葉だったのかもしれませんね。
    できれば、家族を失ったからこそ温かい家庭を気づいてほしかったですが‥幸せはそればかりではないですもんね。

    ほんと、それぞれの未来に幸せが訪れますように、と思いました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 中身の濃い内容

      本作はメイクで老け顔をことさらに強調しないせいか、キャラたちが若いままでいるような錯覚におちいっていましたが、いつの間にかみんな大人になったんですね。

      大人ならではの深い行動や考え方。今週は一回一回が濃いですね。レビューに書ききれないほどです。

  3. もんすけ より:

    「誠実である。真面目である。…」
    明美ちゃんが読み上げる、タケちゃんのお人柄を聞きながら、きっとタケちゃんは(明美さんは、自分のことをちゃんとみていてくれていた)との思いになったのでしょうね。
    初恋の相手から認識されていたことを実感することで、初恋を糧に頑張ってきた若かりし頃の自分を受け入れ、認めることができたからこそ、もう一歩先に進む決心のついたタケちゃん。
    また、すみれちゃん達周囲の仲間へもタケちゃんの初恋終了と意味される行動は、すみれちゃん達の心の整理や新しい家族となりそうなたみ子さんさんへの配慮にもなるのでしょう。
    明美ちゃんから広く深く、お母さんのような大きくて温かい愛情を受け取ったタケちゃん。
    明美ちゃんも、きっと大きな意味でタケちゃんを愛していたでしょうし、タケちゃんから純粋な愛を実感していたんでしょうねぇ。
    今回の「友人代表」の言葉は、タケちゃんへの御礼の言葉。
    美しくて、淋しくて、切ないなぁ…。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 初恋の相手から認識

      『梅ちゃん先生』や『まれ』でも実らぬ初恋が描かれましたがそれらはコミカルだったので安心して観ていられました。タケちゃんはコミカルに片付けることが出来ないキャラなのでどんな初恋の終わらせ方をするのかずっと気になっていたのですが、キレイな終わらせ方でしたね。

  4. 安ママ より:

    朝蔵さん、素晴らしい読みに感動です。
    4人の中で、1人だけ独身の明美ちゃんが幸せになってほしかったです。
    同じように戦争を経験しながら、家族を持ってそれなりに幸せになっている3人に比べて、あまりに可哀想すぎました。
    私もタケちゃんと結婚してほしい派でしたが、今日の朝蔵さんの読みには胸がスッとしました。
    明美ちゃんの笑顔にも救われました。
    まだまだ女学生に見えるすみれちゃんに対して(笑)明美ちゃんは若い頃から大人でしたね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 明美ちゃん

      『とと姉ちゃん』の常子ちゃんみたいに、仕事一筋を貫き通しつつ晩年は決して孤独でなかったことがわかるような結末を迎えてほしいものですね。

  5. えびすこ より:

    武は今何歳でしょうか?
    女性陣からも「ちゃん」付けで呼ばれていますので。
    あの当時だと30歳そこそこでも「あの年でまだ独り身」と言われますね。
    もっともすみれら女性陣が20歳いくかいかないかで結婚した世代ですね。

    あと、1月下旬以降は主人公であるのにすみれが物語の中心から離れているような気がします。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 武は今何歳

      タケちゃんは昭和23年入社でその時は15歳という設定。今が昭和37年でその時の15年後なので30歳。当時だったら晩婚ということになるんでしょうか。

  6. きゅうぽん より:

    武ちゃんとお似合いのたみ子ちゃん!
    武ちゃんはいつもコテコテの大分なまりなのに、最初は普通に話していたので、やっぱり緊張からでしょうか?(笑)
    でも、その後若いものに…で話は弾んだんでしょうね♪
    方言で話せるというのは、やっぱり安心からくるものですし、キアリスから、家庭に…、武ちゃんお幸せに!

    明美ちゃんは最後まで、姉として、武ちゃんの良い所を伝えて
    スパッと帰る…あっぱれ!

    琴子さんの押しが…。重いですが、今でこそ色々な私学が有名ですが、やっぱりその時代の人は「国立」こそが素晴らしいというのがあったようですね。ステイタスというか。
    龍ちゃんはどこだったのかは謎ですが(笑)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 武ちゃんはいつもコテコテの大分なまり

      チャック開けっ放しなくらいなのでよっぽど緊張していたんでしょうね。次にたみ子ちゃんと一緒に登場する時は二人揃ってコテコテカモです(笑)

  7. よるは去った より:

    健太郎「本当は東京大学に行きたい・・・・・・。」琴子おばあさまをはじめ周囲は京都大学へと盛り上がっている。健ちゃんはどう出るのかな?迷いに出逢わない人生はないっていうのが今週のテーマの一つかな。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 健ちゃん

      反抗期を経験していなさそうな健ちゃんの、一種の反抗期かも知れませんね。